ISとHALOが混ざってしまった件について…   作:コレクトマン

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コラボ編の第7話、始まります。


ライダーよ、古代フォアランナーから贈り物を受け取れ。


一夏(EVOL)
「何か前書きに若干のネタバレ感が出てるんだが…」

戦兎
「流石にうp主でも思いつかなかったようだ。……はてさてどうなる第7話!」



戦兎達がフォアランナーの魂と接触した結果…

 

 

惣万Side

 

 

戦兎がハザードトリガーを使用して暴走し、SPARTANレッドチームが止めていた時その頃、スタークはシュトルムがエヴォルの拠点にハッキングで入手したデータを見ていた。そのデータとはエヴォルがどうやってネビュラスチームガンを手に入れ、織斑一秋の肉体を復元させたのち記憶改竄させたというものだった。

 

 

『……なるほどな、どうやらあのエヴォルって奴はどういう方法かは知らないが俺の元いた世界を行き来出来る術を持っている様だな?道理でネビュラスチームガンやカイザーシステムの模造品が作れた訳だ』

 

 

俺はそのデータを閉じ、次に行うべきことを為すべく行動する。

 

 

『今一夏(EVOL)たちは宇宙にある宇宙船にいる様だな?そういえばシュトルムがハッキングしたデータの中にこっちの世界の束が平行世界を行き来出来る装置を作ったって情報があったな?それを使えば先に帰れるか。……それじゃあ、帰る前にこいつを一夏(EVOL)に渡しておくか』

 

 

その時のスタークの手には戦兎たちが持つフルボトルとは違う変わったボトルを持っていた。そのボトルは灰色でドラゴンの頭部を模った形をしていた。そしてスタークはトランスチームガンのワープ機能を使いこの場から姿を消した。

 

 

惣万Side out

 

 

 

戦兎Side

 

 

暴走した戦兎によって負傷したレッドチームのダグラス。ジェロームが戦兎に組みついている間にアリスが何とかハザードトリガーを取り外して暴走から解放し、気を失っている戦兎や負傷している一夏(EVOL)やダグラスを降下艇に乗せ、そのままインフィニティに向かった。インフィニティ船内で衛生兵たちがダグラスを連れてそのままSPARTAN専用の集中治療室で予めクローニングされた予備の左腕に炭化セラミック骨格を移植した左腕を折れたダグラスの左腕と取り替える手術を行れた。この時に椅子に腰掛け、集中治療室に運ばれるダグラスを見たことを思い返していた戦兎は再び自分が相手の命を奪いかけた事に罪悪感に囚われる。

 

 

「オレは……また暴走したのか?最っ悪だ……これじゃあ別の世界で最後にあった“プロフェッサー(篠ノ之束)”に顔向けできない……」

 

 

戦兎が嘗てエニグマを使って平行世界であるこことは違うISが存在する世界と戦兎たちがいる世界を融合させようとしたシュトルムとブリッツ、それを利用して暗躍する血染めの成層圏(ブラッド・ストラトス)と宇佐美を止めるべく別の世界からやって来た篠ノ之束ことプロフェッサーと呉島直虎と偽名で名乗る(ものバレであったが…)織斑千冬。彼らと共にシュトルムたちの野望を阻止した。その別れ際にプロフェッサーから世界を救う勝利の法則を導き出せると信じて元の世界に戻って行った。そして今現在の戦兎はエニグマの故障に巻き込まれてこの世界に来てエイリアンから人々を守るために已む無くハザードトリガーを使い、暴走して、一夏(EVOL)やこの世界の人を傷つけてしまったとただ後悔するだけの時間が過ぎていった。

 

その時にダグラスの治療の為に呼び出されていたハルゼイ博士がダグラスの治療を終えて偶然ここにやって来た。

 

 

「戦兎……ここにいたのね?」

 

「……ハルゼイ博士?」

 

 

ハルゼイ博士は戦兎の隣の椅子に腰掛け隣に座り、会話を再開した。

 

 

「貴女……自分がやった行動に後悔しているの?」

 

「……何でそう思えるのですか?」

 

「貴女はこの世界の篠ノ之束と同じ様に真面目で、自分が犯してしまった過ちをちゃんと向き合うと心がけている顔をしているのよ。私はこの世界の束の理解者でもあり、共感者でもあるの。貴女のことも大体予想できるわ」

 

「博士……オレは………」

 

 

この時戦兎は一瞬ハルゼイ博士を自分の母親の様に思えた。子供の悩みを聞いてくれるそんな母親の様な気持ちだった。そして戦兎はハルゼイ博士にありのまま悩んでいること全てを話した。篠ノ之束であった頃の過去のことを。ハザードトリガーによって暴走してしまい、一夏(EVOL)やSPARTANを傷つけてしまったことに後悔し、罪悪感を抱いていることをハルゼイ博士に話した。

 

 

「……そう、貴女も数えられないくらいの後悔を体験したのね」

 

「あぁ。完全に割り切った………といえば嘘になるけど、オレはこの世界の篠ノ之束に言った様にオレは篠ノ之束としてではなく、因幡野戦兎として、ラブ&ピースの為に戦う仮面ライダーとして、オレは戦う。そう仲間たちと誓ったんだ」

 

「それが貴女の原動力の様ね。……以前私がSPARTANが人類の希望といったわよね?なら貴女にはこの世界で起きた白騎士事件を知る必要があるわ」

 

「この世界で起きた白騎士事件……」

 

 

ハルゼイ博士は戦兎にこの世界で起きた白騎士事件のことを話した。束が学会で己が立案したISのデータを発表してから数日後に各国を含めた計ミサイル2341発。それらが何者かに一斉にハッキングされ、制御不能に陥り、日本に向けて発射された。しかし、突如現れた白銀のISを纏った一人の女性によって無力化された。その後も、各国が送り出した戦闘機207機、巡洋艦7隻、空母5隻、監視衛星8基を、一人の人命も奪うことなく破壊することによって、ISは“究極の機動兵器”として一夜にして世界中の人々が知るところになった。そして世界各国の政府と大統領は“ISを倒せるのはISだけである”というその事実を、敗北者たる世界は無抵抗に受け入れかに見えた。その時にハルゼイ博士がISが軍事利用されぬ様に自らSPARTAN-Ⅱ計画を世間に公開したのだ。

 

その当時の政府や大統領はISを超える兵器など存在しないと思われたがそこでISにある欠陥が発見される。それが“女性にしか反応しないこと”だった。対してハルゼイ博士が作るISとは違うオーバーテクノロジーであるミョルニル・アーマーことGEN-1タイプを見せたところISとは違い男女問わず装着することが可能であったが、これはあくまでこれは普通の人間が装着する前提で作られたのではなく子供のうちに軍事教育を施し、そして肉体を改造した強化兵士を前提に作られたアーマーであった。これを聞いた政府や大統領はハルゼイ博士のことを良心という文字など存在しない非人道的マッドサイエンティストと呼び、その後に逮捕された。だが、ONI社がハルゼイ博士を死なせない為と全世界の警察と国連を交渉し、ハルゼイ博士をONIが監視する形で死罪は免れた。ハルゼイ博士が逮捕された後に政府がISを軍事目的で使えないかをハルゼイ博士が生み出した超兵士SPARTANとISを実戦テストという形で模擬戦をした結果、驚くべき結果になった。

 

究極の機動兵器として認識されていたISが、非人道的計画によって生み出された超兵士によって完膚無きまでに圧倒され、完敗を決した。その当時にISを操縦していたアメリカ女性陸軍兵士からの情報によるとあれは人間ではない何か、あるいは悪魔か死神の類と思わせるほどの戦闘力を有していた。それ以降は皮肉にも非人道的マッドサイエンティストが作りし超兵士SPARTANがISの抑止力となり、人類の新たな希望となったのである。そしてISはSPARTANの模擬戦を見て危機感を募らせた諸外国はIS運用協定(通称“アラスカ条約”)によってISの情報開示と共有、研究のための超国家機関設立、軍事利用の禁止などが定められた。その結果ISは兵器ではなく"女性以外に使用できない"という致命的欠陥を抱えたままスポーツという形で落ち着いた飛行パワードスーツとして世間に認識されるのであった。

 

……余談だが、各国を含めた計2341発のミサイルを日本に向けて発射させた犯人を捜索はしているものの犯人の形跡を残されていないが為に発見は困難で、時間だけが過ぎてゆき、最終的に捜索は打ち切られ、犯人の顔や真相は闇の中へ消えた。

 

 

「それが、白騎士事件の全貌……」

 

「えぇ……その事件当時の束はそのミサイルを迎撃するために止む無くISテストパイロットにミサイルの全弾破壊と追ってくるであろう世界各国の軍隊を死者を出さずに撃退させるように頼んだのよ。その結果、自身が作り出したISで世界に見返すことが出来たものの……」

 

「世界はISを兵器として認識し、ハルゼイ博士はIS軍事利用されないために自らSPARTAN-Ⅱ計画を世間に公表し、非人道的な科学者という罪を背負うことになった……」

 

「そうね。……ところで、少し気分が軽くなったかしら?」

 

「そう……だな。おかげ軽くなった気がします。博士、その………ありがとうございます」

 

「そう……なら、みんなの所へ戻るわよ」

 

戦兎は何とか気持ちを立て直し、ハルゼイ博士にお礼を言った後に博士と共に一夏(EVOL)たちの方に戻っていった。

 

 

戦兎Side out

 

 

 

惣万Side

 

 

その頃スタークはトランスチームガンのワープ機能を使いインフィニティの艦内に潜入していた。

 

 

『…なるほどなぁ?見ただけで判るがこの宇宙船といい、例のISもどきことSPARTANの存在といい、こいつはこの世界の転生者が関わっているようだな?一体どのようになのかは分からんが、悪い方向には行っていないことは確かだな。……おっと?』

 

 

スタークは人の気配を感じ取って物陰に隠れいると一人の技術者がやってきた。その技術者は“ヘンリー・グラスマン”。インフィニティ科学班のチーフエンジニアである。

 

 

「あーもう、篠ノ之博士は一体何考えているんだが……あの博士が作った並行世界転移装置(仮)って本当何であんなものを作り出したのかわからないよ。ただでさえウルフチームのウルフ1とウルフ4がその並行世界転移装置(仮)で本当に並行世界に行ってしまうし、しかも篠ノ之博士の妹さんや社長の娘さんまで巻き込まれるなんてな……」

 

『娘……か。その娘さんにちょっと興味があるが、どうやらこの世界には篠ノ之箒はいないようだな?』

 

「そうなんだよ。その分篠ノ之博士からその転移装置をこっちに運び出す手伝いをさせられて苦労する一方だよ………えっ?」

 

 

グラスマンが愚痴に付き合ってくれた人物が誰なのか気になって後ろを振り返るとスタークが空いている手で指をふり、挨拶をする。

 

 

『Ciao♪そして……Good night(お休み)♪』

 

「だ……誰だ君は!?“ドスッ!”うぐっ!?」

 

 

スタークは伸縮ニードル“スティングヴァイパー”をグラスマンに刺し、体内に睡眠毒を流し込ませ倒れて眠りについた。スタークは人のいないところに隠した後にトランスチームガンでその眠らせたグラスマンに姿を変えて戦兎たちがいる所に向かう。

 

 

「……さてっと、いっちょそのラボに行ってこの世界の束に会ってみるか。ついでにこの世界の天災(篠ノ之束)の次の天災、SPARTANの生みの親、キャサリン・ハルゼイ博士にもな?」

 

 

惣万Side out

 

 

 

束Side

 

 

その頃の束は、暴走した戦兎を止めた一夏(EVOL)が使用していたスクラッシュドライバーが今になって故障したそうだったので修理を行っていたのだが、現状のパーツだけでは修理が不可能であった。

 

 

「いっくん(EVOL)ごめん。今の私じゃあ、現状のパーツだけじゃあ完全修理は無理だよ…」

 

「……マジで?本当に修理はできねえのか?」

 

「うん。いっくん(EVOL)のスクラッシュドライバーには特殊なパーツが多くてここではそのパーツの製作するのに必要な材料がないの」

 

「マジか………こいつは戦兎に直してもらうしかねえか。しばらくの間はこいつで何とか凌ぐしかないか」

 

 

そう言って一夏(EVOL)は戦兎と同じビルドドライバーを取り出す。そのビルドドライバーは一夏(EVOL)がスクラッシュドライバーが壊れた、もしくは故障して使えなくなった時用に持ってきたものである。そんな時にハルゼイ博士と戦兎が束のラボに戻って来た。

 

 

「みんなお待たせ……おかげで何とか少しだけ気持ちを切り替えることができたよ」

 

「因幡野……深くは聞かないが、お前のことを心配していた者がいることを忘れるな」

 

「うん……わかってる。そしてみんな、すまない」

 

「戦兎……」

 

 

戦兎は一夏(EVOL)やこの世界の千冬(HALO)達に謝罪する。そして千冬(HALO)達は戦兎は人々を助ける為に已む無く禁断のアイテムであるハザードトリガーを使わざる負えないことになったことを許すのであった。その時に戦兎は束のラボにあった古代フォアランナーの遺跡から回収された手の平サイズのとあるアーティファクトに目に映る。

 

 

「束博士、これは一体?」

 

「それ?それは古代フォアランナーの遺跡から発見したアーティファクトなんだよね。一体何なのか未だに束さんでも解らないんだよね」

 

「へぇー…こいつが?」

 

「そうそう……ってちょっといっくん(EVOL)!?勝手に持つのは駄目だよ!」

 

 

そう束が一夏(EVOL)に注意したその時、一夏(EVOL)が手にしたアーティファクトが突然光だして、その近くにいた戦兎と一夏(EVOL)を飲み込んだ。

 

 

「うわっ眩し!?」

 

「これは……!」

 

 

そして光が治るとその場にいたであろう戦兎と一夏(EVOL)の姿がなかった。残っていたのは一夏(EVOL)が手にしていたはずの古代フォアランナーのアーティファクトだけであった。

 

 

束Side out

 

 

 

戦兎SIde

 

 

アーティファクトの光に飲み込まれた戦兎たちは目を覚ますとそこには青空が続く奇妙な空間にいた。

 

 

「ここは……どこだ?」

 

「おっ戦兎、起きたか?」

 

「一夏?無事だったのか?」

 

「応っ、なんか光に包まれたと思ったら何故か地球にいるんだが……どうなってんだ?」

 

「地球?いやっ…それ以前にここは明らかに地球じゃないぞ」

 

 

戦兎が青空が続く空間を見渡しているとそこに人と似た何かが戦兎たちの前に姿を表した。

 

 

〔ようこそ、並行の世界からの来訪者。私はフォアランナーの魂、かつての名はヘミソフィア。並行の世界からの来訪者よ、エヴォルがあなた達の世界にてある物をこの世界に持ち出しました。それにより今この世界に危機に瀕しています〕

 

 

古代フォアランナーの魂“ヘミソフィア”が現れて戦兎たちにこの世界と向こうの世界が危機に瀕していることを告げる。エヴォルが戦兎たちの世界でネビュラスチームガンとギアを持ち出し、更にはエヴォルが戦兎たちの世界にあるエニグマのエネルギーを利用して戦兎たちの世界に行き来し、プロメシアンを大量に作るためにその世界の人間をデータ化させる為に進軍することを告げられる。

 

 

「データ化って…!そんなことすればデータ化された人間は人格を保てなくなり、自我すら消滅してただのデータと化してしまう!」

 

「マジか!……つっても前半はあんまし分かんねえが、後半はかなりヤベエってことは分かった。だがどうするんだ?」

 

〔まだ手があります。この世界のリクレイマーたちと共にエヴォルを止めるのです〕

 

「それは分かっている。だがそのエヴォルの隣には一秋……バイカイザーの模造品を従えている。あいつのハザードレベルはオレたちよりも上で、もしハザードトリガーを使ったオレでも勝てるかどうか以前に暴走するかどうかの問題だ……」

 

〔貴女が作りしそのベルトには無限の可能性が秘めています。……なれば、これを……〕

 

 

そこでヘミソフィアは戦兎の持つビルドドライバーに目をつけ、ヘミソフィアは手に変わった形をした長いボトルを戦兎に渡した。

 

 

「コレは……フルボトル?にしては長い……」

 

〔それはこの世界のISを作りしリクレイマーに渡してください。……私があなた達にしてあげられるのはこれぐらいです。今からあなた達を元の場所に戻します〕

 

「ヘミソフィア……ありがとうございます。これは愛と平和の為に使わせてもらいます」

 

〔武運を祈ります、並行の世界のリクレイマー。(そして隣のリクレイマー、あなたにもここに来たリクレイマーと同様に進化させます)〕

 

 

戦兎たちが元の世界に戻る間際にヘミソフィアは一夏(EVOL)には内緒で向こうの世界にいる一夏(HALO)と同じ様に遺伝子を進化させるのであった。

 

 

戦兎Side out

 

 

 

束Side

 

 

その頃束たちは戦兎が消えたことに慌て驚いていた。束はインフィニティのAIローランドに戦兎たちの行方を調査してもらうように頼み、束は戦兎が消えた後にも残っていた古代フォアランナーのアーティファクトを調べた。

 

 

「このアーティファクト、何かしらのメッセージだったのかな?それにしてイナちゃんやいっくん(EVOL)まで巻き込むなんて……」

 

「束、二人の行方がわかりそう?」

 

「ううん、流石にお手上げだよ。何せ……束さんを超える技術力を持つ古代フォアランナーを解析するとなると結構骨が折れるよぉ。……あれ?これ、また光り始めている!?」

 

 

その時、再びアーティファクトが再び発光し出した。束は光り出したアーティファクトから離れて光が収まるまで待った。そして光が収まると、そこには光に飲まれたはずの戦兎たちが無事に戻って来たのだ。

 

 

「っ……。うん?戻って……来れたのか?」

 

「……どうやら、そのようだね。何とか戻ってこれたようだな」

 

「イナちゃんにいっくん!大丈夫?どこか怪我はない?」

 

「あなた達、あの光に飲まれて消えた時に一体何があったの?」

 

「束博士にハルゼイ博士……えっと、ヘミソフィアっていう古代フォアランナーからこのボトルを貰った」

 

 

この時に戦兎はヘミソフィアから貰った長いボトルを束博士たちに見せた。

 

 

「これ……イナちゃんが使うフルボトルとは違う?」

 

「そうね、このボトルは形状が長いわ。これは折り込み式のボトルかしら?」

 

「折り込み式のボトル?でも、見た感じだとそのボトルには成分が入っていない状態だ」

 

 

ヘミソフィアから渡された長いボトルを見て、使い道がないかを考える戦兎たち。その時に一夏( EVOL)がヘミソフィアが言っていた言葉を思い出す。

 

 

 

「……確かヘミソフィアが戦兎のベルトを見て何か言ってなかったか?確かベルトに無限の可能性とか何とか?」

 

「ベルトに無限の可能性?……はっ!?」

 

 

その時に一夏(EVOL)の言葉で戦兎の脳裏に電流が走った。

 

 

「そうだ……!このボトルを使えばもしかしたらハザードトリガーの制御装置兼強化アイテムになる!一夏(EVOL)にしてはいいことを思い出してくれた!」

 

「おい、にしてはって、それはどういう事だよ!」

 

 

一夏(EVOL)は戦兎がいった言葉に癪に触ったが戦兎はそれを気になかった。そして束博士たちも戦兎が言った言葉に興味を示した。

 

 

「え?それってどういう事?」

 

「その話、詳しく聞かせてちょうだい」

 

 

戦兎は束博士とハルゼイ博士にヘミソフィアからもらった長いフルボトルを使い、ハザードトリガー(オーバーフローモードから使う)の出力を各二種一回限り制御できる特殊な強化用ボトルの開発案を提案する。

 

 

「なるほどねぇ?…じゃあイナちゃんが持つラビットフルボトルとタンクフルボトルの成分をこのボトルに入れるんだね!」

 

「あぁ……その為には専用のアーマーを製作する必要がある。それと専用のラボも……」

 

「それだったら束さんのラボを使ってよ!そうすれば製作する時間も確保できるよ!」

 

「私も協力させてもらうわ」

 

「束博士……ハルゼイ博士……ありがとうございます。それとヘミソフィアが言っていた事なんでが……」

 

 

束博士たちから協力を得られた戦兎はヘミソフィアから言われたこの世界と向こうの世界の危機について説明する。

 

 

「エヴォルが並行世界に?それに……プロメシアンを大量に作るとなるとかなり不味いよ!」

 

「えぇ…最悪の場合、あなたの世界の人類がデータ化されてプロメシアンとなったものと相手することになるわ」

 

「そうなるとオレたちの世界だけじゃない、他の世界も危険に晒される!」

 

「そうだね……とにかく、イナちゃんがフォアランナーからもらったボトルの開発を行おうよ」

 

「博士、ここにいらしていたんですか?探しましたよ」

 

 

説明が終えた時に技術者ことグラスマンに変装しているスタークが入って来た。しかし、ハルゼイ博士はその者がグラスマンではないことを見抜く。

 

 

「あれ?束さんは他の技術者を入れた覚えはないよ?」

 

「待って束。貴方……グラスマンではないようね?」

 

「え?……何を言うんですか?僕は博士の探すように艦長に頼まれたのだけど…」

 

「嘘が下手のようね?艦長は今、この船にはいないのよ?」

 

「………!」

 

 

スタークの嘘を逆に嘘で言い返すとスタークは一瞬だけ動揺した。そして千冬や他の専用機持ちにSPARTANがスタークに武器を向けた。

 

 

「どうやら貴方……いえ、貴方達はこの船に何かしらのようで忍び込んだようね?そろそろ化けの皮を剥がしてもいいんじゃなくて?」

 

「……やれやれ、この科学者は俺が思ったよりも頭が回るようだな?」

 

 

そしてスタークは懐からトランスチームガンを取り出し、コブラフルボトルをトランスチームガンに差し込む。

 

 

 

【Cobra…!】

 

 

「蒸血」

 

 

【Mist match…!】

 

 

 

【C-C-Cobra…!Cobra…!Fire…!】

 

 

 

グラスマンに変装していたスタークは再びブラッドスタークに蒸血し、その姿を戦兎たちの前に姿を表す。

 

 

「スターク……!」

 

「スターク!?いつの間に船に忍び込んで来たんだ!?」

 

『おいおい……そう怖い顔をすんなよ。今回は一夏(EVOL)に用があって来たんだよ』

 

「俺に……だと?」

 

『あぁ……ほらっ』

 

 

スタークは一夏(EVOL)に何かを投げ渡し、一夏(EVOL)はそれを受け取った際に確認するとドラゴンフルボトルとは違い、ドラゴンの顔を模様した灰色の()()()()()()()であった。

 

 

「…何だ?ボトルかこれ?」

 

『そいつは俺のボトルの一つなんだが、見ての通りブランク状態なんでな。そいつに思いを込めればそのボトルは一回きりだが使えるぞ。使用法はクローズドラゴンに差し込むことだ。それとだ、一応お前たちのハザードレベルを整理しておくか!』

 

 

するとスタークが動き出したと思いきや、その動きはまるで蛇のように一瞬で動き回り戦兎と一夏(EVOL)の身体を触れた。この時にSPARTANのカル達ですらスタークの動きを捕捉できなかった。

 

 

「動きが見えない……!?」

 

「くっ……早すぎる!」

 

『さてっ……お前達のハザードレベルだが、戦兎!お前のハザードレベルは4.3!んで、一夏(EVOL)何だが……妙なことにハザードレベルが4.7ときた。お前の場合は一体何が起きたんだ?』

 

「はぁ!?いつの間に上がっていたんだ?」

 

「一夏(EVOL)のハザードレベルが急激に上がった?(どういうことだ?……もしかしてヘミソフィアが一夏(EVOL)に何かしたのか?)」

 

 

そう戦兎が考え、スタークが謎めいていると束が作りし並行世界転移装置(仮)が突如再び起動し、一つのワームホールが生成された。

 

 

「嘘…!束さんが作った装置がまた勝手に起動した!?」

 

『おいおい……こっちの世界の篠ノ之束は厄介な物を作ったようだな?』

 

「!……何かがくるわ、気をつけて…!」

 

 

カルがワームホールから何かが出てくると感じとると同時に皆に警戒を促す。そしてそのワームホールから予想外の者たちが出てきた。

 

 

「……っ。戻って来れたのか?」

 

「そのようだね。でも、とても穏やかな雰囲気じゃなさそう」

 

「そのようだな。星矢、動けるか?」

 

「あぁ、左腕以外ならな……痛っ!」

 

「「「星矢に一夏!?」」」

 

「箒ちゃん!?それにシャルちゃんも!」

 

 

その予想外の者達は並行世界に飛ばされたシャルと箒、そして二人を救出するために向かった星矢と一夏(HALO)がこの世界に戻ってきたのだ。そして星矢達は周りを見て状況を把握する。

 

 

「一夏に星矢、シャル。どうやらこれは……」

 

「うん……本当に戻ってこれたのはいいんだけど、それどころじゃなさそうだね」

 

「あぁ……とくに、あのワインレッドの奴は何かしらとこの状況の元凶のようだ」

 

「……無事に戻ってこれて早々これか、面倒なことになったな」

 

 

そう言って星矢達はそれぞれの武器を展開してスタークに向ける。スタークは一夏(HALO)や星矢を見て何かを納得したように頷いた。

 

 

『なるほどな?お前さんが例の……そしてそこにいるのがこの世界の織斑一夏ってことか』

 

「俺の知っている……?お前は一体……」

 

『……おっと、ちょいとばかしここから先は秘密事項なんでな?それと、あのワームホールからお前さんが出てきたということは俺たちの世界につながっているって事でいいんだよな?』

 

「逃すと思うか?この数を前にして」

 

『あぁ……逃げることはそう難しいわけじゃないんでな。それに……いつから()()()と錯覚していた?』

 

 

スタークが手首を動かし、何かしらの合図を下すと星矢達の足元に銃弾が撃ち込まれる。そしてどこからともなくシュトルムがその姿を表す。

 

 

「てめえは……!あの歯車野郎の仲間か!」

 

「また会いましたね?……正確には私がそのレフトカイザーなのですが」

 

『お疲れさん、そっちの首尾はどうだ?』

 

「あらかた必要な技術と情報はできるだけ入手しました。後は元の世界に帰る手段ですが……既に確保できていたようですね、マスター」

 

「何!?……てめえ一体どこまでONIの情報を引き抜きやがった!」

 

『あー悪いが、その点のことは答えられないってとこだな。そんじゃ、俺たちは一足先に元の世界に戻らせてもらうぜ?Ciao♪』

 

 

そしてスターク達はワームホールを使いインフィニティから去り、元の世界に帰還する。そしてワームホールがスターク達が入った後にその場で消滅した。

 

 

「ちっ……逃げられたか!」

 

「……スタークの件は後にしましょう。今は……」

 

「そうだった!せーくん大丈夫!?左肩がアーマーごと握り潰れちゃっているよ!?」

 

「その点は後で話します。今は集中治療室まで運んでもらえませんか?」

 

 

そして束達は左肩を負傷しながらも無事に帰還した星矢を治療すべく医療班を呼び出して星矢をダグラスと同じように集中治療室に運ばれるのであった。

 

 

束Side out

 

 

 

一秋Side

 

 

その頃、エヴォルが別世界に行っている間の一秋は機械を操作して自身の遺伝子を操作して強化させていた。そしてその隣にはエヴォルが他の並行世界にて嘗てコヴナントが作り出したバイオ兵器“プルトン”の姿があった。回収されたプルトンはエヴォルの改造によって武装の強化やエヴォルに忠実に従うバイオ兵器に作り変えられたのであった。但し、知的性は相変わらず低いままである。

 

 

「……やはり腕の神経の伝達速度がわずかに遅い。強力的な反射神経を得るにはここを改良しなければならないか」

 

「うがっ?」

 

「……だから“うがっ”じゃ分からんって言っているだろ」

 

「うごぁ……うがっ?」

 

「ん……どうしたプルトン?……む?」

 

 

一秋はプルトンが目を向けた方向を見るとワームホールが出現し、そこにエヴォルがボロボロの状態で戻ってきたのであった。

 

 

〔くっ……ぬかった!よもや私をも凌駕する者と合間見えてしまうとは……!〕

 

「エヴォルか……(あの傷、おそらくエヴォルが渡った世界でただならぬ相手とぶつかったのだろう。しかし、あのエヴォルに傷を負わせるとは……一体何者だ?)」

 

 

エヴォルは再びワームホールを生成し、エヴォルが行った並行世界に繋げようとするも繋がらなかった。

 

 

〔どうやら向こうの世界の仮面ライダーとやらが向こうの世界に干渉できぬようにしたようだな。……しかし、こちらが情報も何も得られなかった訳ではない〕

 

 

エヴォルは一旦ボロボロの状態になった身体を再生させるためにエヴォルが独自に作り上げたメディカルベットに入り、専用の治療液に浸りながらも身体治療するのであった。そして完全回復するまで眠る直前に一秋に告げる。

 

 

〔さてっ……もうそろそろだ。我々の計画の第一段階が完了を迎えようとしている。その仕上げに向かうぞ、ヘルブロス。そしてプルトンよ〕

 

「了解だ」

 

「うがぁっ!」

 

〔決行は三日後だ、計画の第一段階の最後の仕上げでもある。心しておけ……〕

 

 

そうしてエヴォルは完全回復の為に眠りについた。その二日後にこの世界にきてしまった仮面ライダー。そしてこの世界のSPARTAN。彼らとエヴォル率いるフォアランナーの軍勢とぶつかる日が着々と近づいていくのであったのだ。

 

 

 

続く……

 

 




戦兎は暴走によって相手の命を奪いかけた事に罪悪感に囚われるもハルゼイ博士に励まされて復帰。
スタークはインフィニティに潜入して近場にいたグラスマンを眠らせ、変装して束のラボを探す。
古代フォアランナーのアーティファクトの光に飲まれた一夏(EVOL)と戦兎はヘミソフィアと出会い、ボトルを受け取り、一夏(EVOL)には内緒で進化を加速させる。
エヴォルは向こうの世界で負傷した傷を治す為メディカルベッドで眠りにつく。


次回は、エヴォルが世界に戦いを仕掛けるそうです。
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