ISとHALOが混ざってしまった件について… 作:コレクトマン
転生者よ、出撃だ(使命感)。
ウルフⅢが星矢専用の武器を作ってくれた50口径改造拳銃“ゼーレ”を受け取った後自分の寮の部屋に戻ろうと向かっている同時刻、一夏が箒に何かを頼んでいた。
「箒、俺の剣術を鍛え直して貰えないか?」
「 唐突だな…急にどうしたんだ?」
「3日前に俺が中学の頃にONI社に入社した事を話したよな?実はそれ以降剣道をしていないんだ。だから剣道の感覚を思い出す為に箒に頼もうと思ったんだ」
何故一夏が箒に剣術を鍛え直して欲しいと頼んだのかというと3日前の入学式初日の時に箒と共に屋上で話し合った時まで遡る。
3日前、IS学園 屋上………
「ほ……本当に、本当に一夏なんだな?」
何故箒がそのような質問をしたのだというと、一夏は第2回モンド・グロッソで謎の組織に誘拐されて以降一夏は三年間の間行方不明という形で消えていたのだ。その事を察した一夏は、箒に謝罪した。
「あー……中1以降音信不通の状況だったからな。……ごめんな、心配かけて」
「い……いやっ、謝るな!?私はその……一夏が無事なのが確認できたからホッとしたんだ…///」
「そうか。けど……本当に久しぶり、6年ぶりだけど箒だってすぐわかったよ」
「そ……そうか。よく覚えているものだな………処で一夏、お前はこの3年間一体何処に居たんだ?」
箒が一夏に3年前何処に居たのかと聞き出そうとすると、一夏の目が遠い目をして過去を思い出していた。
「あぁ……あの時か、あれは本当に地獄だったな……」
「一夏?」
「あぁ…いやっ何でもない。3年前何処に居たのかだったよな、実は俺……3年前にONI社に入社したんだ」
箒は一夏がONI社に入社したことに驚いていた。実際一夏はONI社のことは一切無縁だったのだ。そう…一夏がONIドイツ支社のスタッフにSPARTAN-Ⅲに改造されなければ………。
「ONI社に!?どうしてONI社に入社しているんだ!」
「実は3年前、俺を誘拐した連中に殺されかけたんだ。殺されかけた後、何処かの廃ビル付近でボロ雑巾の様に捨てられたんだ。そこにONIのドイツ支社の人が偶然通りかかって来て、俺をドイツ支社の医療施設に搬送されたんだ。その時の俺は生きているのも奇跡の状態だったんだ。だからドイツ支社の人たちが生命維持の為にSPARTAN-Ⅲに手術をしたんだ」
箒は驚きながらも悲しい思いで一杯であった。 ONIのSPARTANの名は三つの意味で世界に知れ渡っているのだ。一つはISの抑止力で、もう一つは人類の希望。そして最後は、
………話題が逸れたので本来の話題に戻ろう。
6年前にONI社にいるこの世界のハルゼイ博士がISが軍事利用されぬ様に自らSPARTAN-Ⅱ計画を世間に公開したのだ。その結果…ハルゼイ博士は非人道的マッドサイエンティストとして逮捕された。しかし、ONI社がハルゼイ博士を死なせはせんと全世界の警察と国連を交渉しハルゼイ博士をONIが管理する形で事なきを得た。悲しい気持ちが一杯な箒は、泣きながらも一夏に抱きついた。
「どうして……どうし…て……お前は、人間を……ぅくっ…やめて……しまったんだ、一夏……!」
「……ごめん、箒。本当に……ごめん………」
時間が経って箒が泣き止んだ後に、一夏は剣道で学んだ篠ノ之流剣術を封印していることを説明した。一夏がSPARTANになって以降篠ノ之流剣術を封印し、我流のみで敵を無力化して来たのだ。一夏曰く、篠ノ之流剣術を殺人剣にしたくなかったからだ。因みにこの事は星矢とウルフチーム並びに、ONIスタッフ全員のみ知っていて千冬さんはまだその事は知らない。
そして今現在に至る。
「そうか……分かった。なら今日の放課後に剣道場に来てくれないか?腕が鈍っていたせいで負けたのでは笑われるからな」
「ああ…分かった。お手柔らかに頼む」
その後一夏は、放課後に箒と共に剣道場に向かって行った。
一夏Side out
星矢Side
星矢は今、ONI本社にいる清十郎からGEN2を応用した秘匿兵器アーマースーツのプロトタイプが完成したとの報告があった為故、一旦織村先生に本社へ戻る許可を取った後、迎えに来た降下艇に乗り本社があるステーションに向かった。一方のONI本社では、とあるテストルームでアーマースーツの歩行テストを最近入社した(強制的だが…)SPARTANのデイジーがテストプレイヤーとして動かしていた。歩行テストを終えた頃には、星矢の義理の妹であるシャルロットがやって来た事に気付いたデイジーはヘルメットを外した。
「お疲れ様。どう?星矢が設計し直したアーマースーツの調子は?」
「シャルロットか。……思ったよりも動かし易くなったな、GEN2のシステムやフレームを応用しただけでここまで違うとは………」
今彼女が装着しているアーマースーツは自衛隊や、各国のレスキュー部隊用に星矢が再設計しいずれ世界各国のレスキュー部隊に2機配布する予定である対災害・救命用パワードスーツ“ライフセイバー・スーツ”である。特徴は瓦礫撤去に必要なパワーアシスト・システム。星矢が開発したバイタルセンサーを搭載。そして、各災害に対応できる
対火災災害用換装パーツ
対地震災害用換装パーツ
対気象災害用換装パーツ
他にも様々な換装パーツは存在するが、その説明は割愛する。これによりどんな災害でも活動できるパワードスーツが出来上がったのだ。ただし欠点として、これらは電気で動く為にバッテリー代が高く付くのだ。その欠点を補うためにミョルニル・アーマーをモデルに、専用のバッテリーコアを開発しパワードスーツの背中にそのバッテリーコアを差し込むというコンプセントにすることで充電の際に態々電力ケーブルをパワードスーツに接続することなく、ONI社にバッテリーコアの充電依頼することで、パワードスーツを配布されたレスキュー部隊の部署の電気代節約になるのだ。因みにその専用バッテリーコアを使用したパワードスーツの活動限界時間は約2時間である。歩行テストを終えたデイジーは、パワードスーツを外し、私服に着替える為に更衣室に向かった。その時にテストルームの扉から星矢が入ってきた。
「お疲れ様、デイジー。そして…ただいま、シャル」
「あっ…義兄さん、お帰りなさい!」
「星矢か?IS学園で寮生活していると聞いていたのだが……?」
「あぁ…父さんからアーマースーツのプロトタイプが完成したって報告が来たからすぐ戻って来たんだ」
デイジーとシャルに星矢はどうしてONI本社に戻って来たのかを説明した時にスマホから父親の通信が来たので電話に出た。
『応っ星矢。もうこっちに着いたんだな。悪いがちょっと
「僕に会いたい?父さん、そのお客さんってもう来ているの?」
『あぁ…しかもそのお客さん、
「…分かった。今すぐ応接室に向かう」
星矢は父親との通話を終えてスマホをポケットの中にしまった後にシャル達に“じゃあ…行ってくる”と伝えてテストルームを後にした。その時にシャル達に不安がよぎった。
「ねぇデイジー?僕、何だがやな予感がするんだ……」
「奇遇だな、私も何かしらやな予感がする」
その頃…テストルームを出た星矢は、武器庫でBR85HBSRをミョルニル・アーマーの背中にマウントし、MA5Dを手に持った後にエアロックに行くと一夏の代わりにラルフが代理で入ったウルフチームと合流した。因みに清十郎が言っていた応接室とは暗号の一つで、武器庫の事である。説明から要約すると“武器庫にて武器を取った後お客さんと話し合え(物理)”との事だ。そしてラルフはGEN2装着の為の訓練を終え、ミョルニル・アーマーを着ていた。
「応っリーダー!昨日ぶりだな!」
「星矢、今回の作戦だけ参加する事になったんだ。よろしく頼む」
「ラルフか……今回だけだが、よろしく頼む。それとⅢ…やっぱお前、Ⅱに扱かれたな?」
「いやー……あん時はマジで死にかけたぜ……」
「いや、元はと言えばテメーが謹慎処分にも拘わらず勝手に本社から出たのが原因だろうが!!」
桂は志野の行動にイラついていた。元々桂は、とある刑務所の看守部長を務めていたのだ。体力、射撃センス、精確な書類を作成できる能力を刑務所の上層部は大いに評価していた。しかし桂の上司である看守長は彼の存在が気に入らなかった。そして桂は、ある切っ掛けの事件で刑務所の仕事を辞めてONI日本支社に再就職したのだ。
「……たく、テメェが余計な事しやがるからこっちが態々IS学園に来て織斑教頭に頭を下げる羽目になったんだぞ。少しはじっとしていることができねぇのか!!」
「反省はしてねぇし、後悔はしてねぇから良いだろ?」
そう志野が言った瞬間、桂の鉄拳が志野の頭に直撃した。そして志野の頭からタンコブが出来てた。
「少しは反省ぐらいしやがれ!!」
「ウェーイ……」プスプスッ……
「そんなことより、今回の任務の事を話してくれませんか?」
「む?あぁ…そうだったな、今から任務を説明する」
ラルフが桂に作戦の事を話してほしいと頼み、桂は何とか我に戻り今回の作戦を説明した。
「今回の任務は、火星と木星の中間地点に設営した小惑星基地“アルゴスター”にて担当していたスタッフの連絡が昨日から途絶えてる。俺達の任務はアルゴスター内部の調査、並びにスタッフの安否の確認だ。もし俺達やスタッフ以外の奴がいたら最優先で捕縛との事だ」
「捕縛?捕まえんのは分かるがよう、もし相手が抵抗してきたら?」
「ONI本社からは一人でも捕縛出来れば問題無いとの事だ、一人でも捕縛できれば他は殲滅しても問題はない」
「……スタッフも同様か?」
「いや……スタッフは出来るだけ多く救助するつもりだ」
「まぁ…要はスタッフを出来るだけ多く見つけて、ウチら以外の奴を一人だけ捕縛すりゃ良いんだろ?だったらとっとと行こうぜ!」
「Ⅲ…また面倒ごと起こしたらⅡ鉄拳が来るぞ。とにかく…ウルフチーム、出撃準備するぞ」
こうして星矢率いるウルフチームは降下艇に乗り込み、星矢は降下艇を操縦し、アルゴスターに向かった。
二時間後………
兵舎収容部にて待機しているウルフチームは、各々の武器を点検していた。ⅡはアンチマテリアルライフルであるSRS99-S5、Ⅲは引き続き持ってきたM739SAWライトマシンガン、一夏の代わりに編成されたラルフはBR85HBSRを点検していた。火星と木星の中間地点に向かう際にアステロイドベルトを抜けてアルゴスターを捕捉した。しかし星矢が目にしたものは………。
「S105からONIへ、ウルフチームはアルゴスターを発見。最悪な事ににコヴナントの先客を確認した。アルゴスターの生存者は望めないだろう」
星矢が目にしたものは、コヴナントの降下艇“ファントム”がアルゴスターのエアロックに歩兵部隊を展開した。その歩兵部隊の中にサンヘイリ人のエリート族がいた。そのエリートの装備が最新鋭型のところを見ると恐らく“ジュール ムダマ”が率いるコヴナント残党軍の者と推測できる。
「了解、105。任務変更、敵を排除し、アルゴスターの安全を確保し奪還されたし。出撃を許可する」
「了解した、ONI。105、交信終了」
星矢はコックピット内でレバーを引いてシップを180度回転させ、その後オートパイロットに設定してウルフチームが待機している兵舎収容部に入った。
「みんな、最悪の事態だ。アルゴスターにコヴナントが占領した。そこで僕達の任務を変更し敵コヴナントを殲滅し、アルゴスターを奪還する」
「了解」
「了解だ!」
「了解!」
星矢はⅡにMA5Dを渡された後背中にマウントし、ハッチ開放スイッチを入れてハッチを開けた。
「よしっ…ウルフチーム、出撃だ。行くぞ」
星矢の後を続く様にミョルニル・アーマー内のスラスターを吹かせ、アルゴスターに向けて宇宙の中を泳いでいた。一方のアルゴスター内の休憩所でエリートの士官と一兵卒がなにやら
「アンゴイがやけに反抗的で………」
「フン!そんな奴はエアロックから放り出してしまえ!」
ウルフチームは移動しながらも休憩所にエリート達を目視で確認し、各メンバーに強行侵入を指示した。
「よしっみんな、あそこの窓から侵入するぞ。まだ奴らに気づかれてない」
「んじゃ、火力を窓に集中させるか!」
「Ⅲ、ここでヘマやらかすなよ」
「とにかく、あそこから侵入しよう!」
「よし……全員、武器を構えろ」
星矢の指示で、各々武器を構え………
「撃てっ!」
合図と同時に発砲した。しかしアルゴスターに設置されている窓は強化ガラスで表面だけ罅が入るだけで割れる気配がない。しかしこれが星矢の狙い、強化ガラスに罅が入ったのを確認するとウルフチームはスラスターを吹かして、そのスピードを生かして強化ガラスを真正面から打ち破りアルゴスター内部に侵入した。
「!?……悪魔か!」
「どーも、三河屋でーす」
エリート達はエナジーソード展開しウルフチームに襲いかかるが、星矢達が侵入してきた所から空気が外に漏れ出し、休憩所内にいるエリート達やウルフチームを巻き込みながらも宇宙に吸い寄せていた。エリート達の装備は0G装備仕様ではないために宇宙に放り出された。星矢達は、ミョルニル・アーマー内に搭載されているマグネットロックシステムを起動させて踏みとどまった。エリートの士官が星矢達に一矢報いる為にエナジーソードを振りかざすが、星矢は何もない所からソード・メイスを取り出し、エリートよりも先に振りかざして休憩所天井に叩き飛ばした。その衝撃でエリート士官の身体はくの字に曲がり、天井に紫の液体を染めた後絶命しそのまま宇宙に吸い込まれた。その後緊急用のシャッターが閉まり外への空気漏れがなくなった。この時にウルフチームは、星矢がエリートに対する行動を見て思った。
(((えげつない殺し方をするな……)))
今後とも星矢を怒らせない様にしようと思ったウルフチームであった。
「よしっみんな、まだ中にいるコヴナントを殲滅し、アルゴスターを奪還するぞ」
「「「了解!」」」
こうしてウルフチームは、小惑星基地“アルゴスター”奪還戦を行うのであった。
続く。
小惑星基地はSFのロマン………だと思う。
ジュール ムダマ率いるコヴナント残党軍の出現。
ONIはコヴナント残党軍をどう対処するか………。
次回は、ウルフチームが小惑星基地を奪還する様です。