HUNTER×HUNTER要素はまだありませんが頑張って連載を続けて行こうと思います。
あっ、初投稿です。
よろしくお願いします。
目が覚める。そこは白い部屋だった。
広い部屋、窓もなく、物もない。
扉が一つある。そんな部屋。
そこで最初に感じたのは熱さだった。
熱さの元へ目を向ける。
どうやら自分は白い服を着ているようだ。
赤、赤、赤、鮮やかな赤色が白い服を浸食するかのようにが広がっている。
その中心に鈍く光る銀色が見える。
それは自分の腹部だった。
それは自分の血液だった。
そしてそれは自分の腹部に刺さる刃物だった。
それを認識出来る程に頭が冴えてくると同時に感じたのは痛みだった。
熱さと同時に感じる想像絶する痛みはおそらくは人生で初めてのものだ。
あまりの痛みに悲鳴をあげようとするも、猿轡をされているのかくぐもった声しか出ない。
血の出続ける腹部を押さえようとするも、両腕が縛られている。
そして両脚も縛られて身動きが取れない状態であった。
ガチャリと音が聞こえた。
その後にギィーと鳴るそれはこの部屋の扉が開く音だった。
「あれ~、起きたかな~?」
聞こえた声はねっとりとした鳥肌が立つような男性のものだった。
感じたのは恐怖。
こんな状況を作り出したのはあいつだ。
直感でも何でもない。
「あ~、起きてるね~。」
「じゃあ~、仕方ないね~。」
「うん、殺ろうかな~。」
そう言いながら男性が近づいてくる。
その男性からは、明らかな殺意が見て取れた。
全身が黒ずくめであり身体の線は痩せていて細い、その手には刃物を持っていた。
おそらく自分の腹部に刺さっているものと同じものだ。
恐怖を感じながらも縛られているため逃げる事は不可能であった。
それでも逃げようとして暴れる。
「だめじゃないか~、暴れちゃ~。」
「大人しくしてくれないと~、うまく刺せないからさ~。」
にやにやと気持ち悪い笑みを浮かべながら自分の元にたどり着いた男性はその細い身体からは想像できない程の力で自分を押さえつける。
その後は一切の躊躇は無かった。
刺す、刺す、刺す刺す刺す刺刺刺刺刺刺刺刺刺。
痛い、痛い、痛い、痛い、死ぬ。
自身のそれ通じない。
悦に入った男性の顔、何度も振り下ろされる刃物。
自分に抗うすべは無かった。
痛みを感じながら徐々にぼんやりとしてくる。
何で、こんなことになっているんだ
自分が何をしたのだろう
死ぬのか?
こんな所で
訳も分からず
死にたくない
死にたくない
死にたくな……い
徐々に、徐々に意識が沈んでいく。
ああ……死にたく……な…い
もっと……生…きた……か…った
『しゃーないなぁ、生かしてやるよ。ここじゃない別の世界で。うん、おれってば慈悲深い』