取り敢えずこんな感じで…
英斗side
家から帰ってくるとパラドさんが謎のマシン持って部屋で準備していた。
「……何しているんですか?」
「何って見ての通り、ゲームの準備だろ」
まさかの即答でした。え?これがゲーム?普通に60×120㎝の机がマシンで埋められてるよ?
「あの〜パラドさん?勉強ができないんですけど」
そう言うとパラドさんは驚いた様子で僕を見た。
「ゲームより勉強なんかをやるのか!」
「ゲームの前に勉強するって約束ですから」
父さん曰く、ゲーム優先の人生だと大学受験はかなり難しい。
「勉強なんてすぐ終わらしてやるよ。それよりこれをやってくれ」
そう言いながらパラドさんは、ゴーグルのようなマシンを渡した。
「それを付けて、ベッドに寝てくれ」
僕は言われた通りにした。
「じゃあ、始めようぜ」
『マイティアクションエーックス!』
聞いた事のある音声を出す何かをマシンに挿してる。
『ガッシャット!』
すると、吸い込まれる様な感覚に襲われた。目を開けると、見た事の無い街のどこかにいた。所々に変な生物がぴょんぴょん飛んでる。
「え?何これ?」
〈英斗聞こえる〜?〉
「パラドさん?何ですかこれ?」
〈何って、ゲームの世界さ。Mのお気に入りアクションゲームの【マイティアクションX】のな〉
あ、もうゲームの世界なのか。実感湧かないね。
とりあえず歩くと、変な人がやってきた。
「さあお前達、あの憎き《マイティ》を探して塩で塗すのだ!」
よく分からないけど、黒帽子に赤黒のマントを着ている全身青と白の怪人?がシェフの格好したオレンジ顔の手下に命令している様だ。
「えっと、どうすればいいんですか?」
〈決まってるんだろう?倒せばいいんだよ。あの《ソルティ男爵》を〉
あ、男爵なんだ、あの人。じゃあ早速………
「武器がねぇ!」
〈落ち着け、そこにドライバーとガシャットがあるだろ〉
「玩具でどうしろと!」
確かに左手にドライバー、右手にガシャットがあるけど、父さんから貰った玩具で戦える訳がない。
「ん?1人で騒いでいる奴がいるな」
やばい!認識さしてしまった。
ー ガシャットのスイッチをオン ー
いきなり若い男性の声の様な声が聞こえてきた。戸惑いはしたが、取り敢えずやってみる。
『マイティアクションエーックス!』
聞き慣れた音声が聞こえた後に、後ろからチョコを四角形に組み立てた様なものが次々と飛んで行った。足元から水紋の様にピンクの何かが広がっていく。自分自身にスイッチが入った感覚。不意に口が笑う様に曲がる。
ー ドライバーを装着 ー
もう片方の手にあるドライバーを腰の少し上に置く。左右から
ベルトが伸びて丁度いいサイズになる。
「貴様!何故それを持っている!?」
ー 戦闘態勢、ガシャットを挿入 ー
右手を左前に突き出し、両腕を横に回す。
「変身!」
左手に持ち替えてそのままドライバーにガシャットを挿していく。
『ガッシャット!』
『レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム?!』
体の周りにキャラの絵が並んでいる輪っかが回っている。右手を前に突き出すとピンク髪のキャラに当たる。そして光が体を包む。
『アイム ア カメンライダー』
ソルティ男爵side
光が消えると、ピンクの髪で黄色の中に白の目をした顔、白と黒のボディと胸にゲージが表記された、着ぐるみの様な2〜3頭身の姿が現れた。
ー 仮面ライダーエグゼイド レベル1 変身完了 ー
「何故だ!何故貴様がその姿に変身出来る!」
今、目の前にいる奴は宝生永夢では無いのに、エグゼイドになった。どういう事だ?
「おい貴様!名を名乗れ!」
「そうだな、パラドから名前聞いているから俺の名前聞かしてやろう」
何故か偉そうにいう。腹の立つ男だ。
「俺は宝生永夢の息子、宝生英斗だ!」
「な、何だと!」
あの憎き宝生永夢の息子だと!いや、落ち着け。
あの宝生永夢にこんな年齢の息子がいる訳がない。
「そんな事、どうやって証明出来るのだ?」
「おいおい、今の俺の態度で気づかないのかよ?」
一体何が言いたいんだ此奴は?…はっ!そういえば似ている!変身の仕方、ガシャットのボタンを押した後の性格、殆んどが似ている!
「どうやら本当の様だな。だがそれがどうした?
お前は奴と同じ戦闘能力を持ってないだろう?所謂お前はレベル1。我らの敵ではない」
こんな小僧はこの手下達で十分だろう。
「お前達、彼奴を塩で塗すのだ!」
英斗side
命令された手下が戦闘態勢に入った様だ。
「じゃあ俺もやらして貰おうか!」
そういうとまた体の周りに輪っかが現れた。今度は一個だけで、ハンマーの様だ。
『ガシャコンブレイカー!』
「No ContinueでClearしてやるぜ!」
ハンマーを構え、敵の出方を伺う。ホイッパーとボウル装備している奴が襲って来る。それより肉叩きハンマー装備の方が足が速かった。取り敢えずバックスピン。空振りして体勢を崩した所を狙い、ハンマーを思いっきり叩く。効果音と共に後ろに吹っ飛び、麺棒装備と一緒にKNOCK OUT
させる。他の手下達が戸惑っていたので一気に攻める事にした。
ー レバーを引いてレベル2に ー
「大変身!」
レバーを左側から右側に変える。
『ガッチャーン!レベルアップ!』
『マイティジャンプ! マイティキック!マイティマイティアクション! X!』
白と黒のボディが外れ、顔だった所が背中に変わり、八頭身になっていた。
ー エグゼイドレベル2 レベルアップ完了 ー
「悪いが、決めさして貰うぜ」
ベルトからガシャットを外し、『ガッシューン』ブレイカーのスロットホルダーに入れる。『ガッシャット!』
『キメワザ! マイティ クリティカルフィニッシュ!』
ハンマーにパワーが溜まるの確認し、右上から左下に振りかぶる。すると、衝撃波が放たれ、手下を一掃する。
「つ、強い!」
どうやらソルティは俺を見くびっていた様だ。
〈英斗、特別にガシャットをもう一個渡すね〉
パラドがそういうと、空から何か落ちてきた。左手で受け取ると、紫ベースの黒マイティが絵のガシャットだった。
〈プロトタイプの【マイティアクションX】だ。そいつも使え〉
「thank you パラド!」
ブレイカーのAボタンを押す。
「ジャ・キーン!」
挿してたガシャットを『ガッシューン』
「抜いて、挿す!」
『ガッシャット!キメワザ!』
そしてプロトはというと、
ー キメワザスロットホルダーにガシャット挿入 ー
『ガッシャット!』
ー ボタンを押す ー
『キメワザ!』
足に紫の、ブレイカーにピンクのオーラが纏っていく。
ー もう一度 ー
「ま、待て!私の必殺技を…」
「悪いが興味ない。やるならさっさと準備しろ」
『マイティ クリティカルストライク!』
『マイティ クリティカルフィニッシュ!』
ブレイカーで右上から左下、左上から右下に振りかぶる。斬撃がXになってソルティに当たる。そして高くジャンプし、ソルティ目掛けて飛んでいく。体に当たるともう一回飛び、回し蹴りで二回、反対回りで二回、左足、右足の順に決まる。
『『会心の一発!』』
「お、おのれ…私の必殺『ソルティミスト』がー!」
断末魔の叫びのようにそう言うと、ソルティは爆発した。
『ゲームクリア!』
その音声を聞くと、光に包まれ、目を開けるとサングラスの様に薄暗いガラスから見える天井があった。
「お疲れ、英斗」
頭の装置を外しながらパラドさんが言う。
「言った通りにすぐ終わったろ?」
「…はぁ、勉強するんで片付けて下さい」
ソルティが作った『ソルティミスト』は、文字通り塩の塊を霧にする様に当ててくる技です。
次の敵はご存知《アランブラ》です。奴はどんな必殺技を作るのか?