蓮は 私の好きなキャラです!
みなさんにも好きになってもらえたら…
なんて 思ってます
キーンコーンカーンコーン
「起立 気おつけ 礼」
「「「ありがとうございました」」」
ふうっと一息ついて教科書を片付ける
周りからは 昼食のために机を引きずる音や
クラスメートたちの話し声が聞こえる
私は美亜の元に行こうと足を動かそうとした時
「ねえ!奴良 璃乃音!
一緒に昼食 食べましょう! 私たちと一緒に!」
そんな なんていうか元気?な声がした
振り返るとそこには 三人の女の子がいた
この三人は学校でも有名な三人だ
三人とも お金持ちでなんでも持ってる
でもそれは、
「私たちと一緒に食べられるなんてこんなに光栄なことはないのよ
ほら さっさと準備しなさい 奴良 璃乃音」
いい意味というわけではない
この三人は我儘 傲慢で自意識過剰なことでも有名だ
この二人を慕っている人も多いらしいけど これもただの噂だ
その人たちはこの子たちを恐れて 自分たちは慕ってるから何もしないで
という意思表現らしい
まあ確かに怖いっていうのはわかるなあ
この三人って
気に入らない奴は親の権力を使って学校から追い出すらしいし
でも 実例だ
入学式の次の日この子たちに注意した女の子二人が
一週間後 転校になった
そんなことがあったせいか みんながこの子たちを恐がってる
「ねえ! 早く」
色々考えていた私は この子たちの声が聞こえておらず
今の声でハッと目が覚めた
約束してる人
「…ごめんなさい 私 先に約束している人たちがいるの」
私の言葉に驚いたように目を見開いて固まった三人は
数秒後 私のさっきの時みたいにハッとして目を覚ました後
何を言ってるんだとでもいうような視線をこっちに向けていた
「な 何を言っているのかしら
これはまさか 断ったわけではないわよねえ」
…
こいつはバカなのか
私今 ごめんなさい つったよね
なんで 空耳よね てきな視線をこちらに向けてくるの
「…ごめんなさい 私 先に約束してる人たちがいるの」
と さっきと同じ言葉にをもう一度言った
信じられないとでもいうような視線を向けてくるの三人に
嫌味の全くない笑顔を見せた
「おい そろそろ屋上いくぞ」
なんで蓮なのよ
美亜の声が聞きたかったわ
「…んな 不機嫌そうな顔をすんな」
「…はあ… そうね そろそろ行かないと怒られちゃいそう」
そう渋々いい蓮の元へ向かう
「ちょ ちょっと」
後ろから三人の女の子たちの声が聞こえる
でも そんな声は無視して
「じゃあね また誘って」
そう言って踵を返した
屋上に向かうために足を動かす
ていうかいつも思うけどなんで屋上なんだ
別に屋上じゃなくても良くない?
夏とかも屋上な訳? 嫌だよ 日焼けするじゃない
「…あっ そういえば 今日 杏くるの?」
蓮に聞くとめんどくさそうにこちらを向き
「…しらね」
なんて言ってきた
何よそれ 仮にもお兄ちゃんでしょ?
何でそんなことも知らないのよ
どーせ話すことがめんどくさいとかじゃないの?
と文句を心の中で悪態つく
「…今日は一緒に学校には来た
でもそれ以来会ってねえから 来るかは知らねえ」
これで十分だろ と付け足した蓮
最初っからそう言えよ
綾瀬 杏
蓮の妹 蓮とは正反対の性格で
可愛くて 優しくて まさに ザ 女の子
でも体が弱くてあまり学校に来れない
前に体調が悪い時に無理やり学校に来たせいで倒れてしまった
ことがあったせいで杏の周りは 過保護だらけ
もちろんその中には私も入ってる
それに 結構前に知ったことだけど
三年の時転校して来て一緒のクラスだったのは
体が弱い杏を心配した両親が 蓮と一緒なら大丈夫だろうっと
先生にお願いしたそうだ
さすがにもう一緒じゃなくても良いと
親に言ったらしい杏は
中学生になった時から蓮とは違うクラスになった
はあ 私だけでも杏と一緒のクラスだったらよかったなあ
そう考えているうちにいつの間にか
屋上に着いてしまっていた
ギイーと音を出しながら開いたドア
さっさと言ってしまった蓮を追いかけて私も中にはいる
「綾瀬くん 璃乃音くん 遅いじゃないか」
そう声をかけて来た男の方は見ない
私は清継のことが嫌いだ
「あーー やっと来た」
「もー 遅いよお」
そう言ってる巻さんと鳥居さんの方を見た
ごめんなさい と謝ると
璃乃音じゃないから謝んないでと言われた
何だよ 謝んなくて良かったんじゃん
でも 私じゃないんなら チラリと蓮を見ると
「…んだよ」
と 目があった
謝んないの? そう目で聞く
俺は悪くねえし なんて答える蓮
でも 遅くなったのは事実だし そう目で訴えると
めんどくさそうな顔をして
「悪かったな」
そう 無愛想に言った蓮
これで良いだろ なんて視線を向けて来る蓮に
こくんと頷く
そんな私たちを見ながら
「あの二人また目だけで会話してる」
「すごくない!?」
「やっぱりあの二人って絶対付き合わせたいよね」
「うん でも なかなか発展しないよね」
なんて会話があったのを私たちは知らない
ギイーーとまたドアが開く音がして そちら向く
「杏!」
出て来たのは杏だった
杏は パンを何種類か持っていて 確実に杏一人分ではなかった
杏はご飯はたくさん食べる でもそれは 体をつくるためだ
それに杏はパンを食べない 自分でいっつもお弁当を作って来てる
なら まさか
「いやー 助かったよ 綾瀬さん
今日は頼まれたものが多くて 一人じゃ持てなかってんだ」
…リク兄様
スタスタスタと笑顔でリク兄様に近づく
「…あっ 璃乃音 機嫌直ったんだ」
その声に笑顔で答える
「ええ 直ってたわ」
そう 直ってたの
リク兄様は 私を怒らせる天才らしい
リク兄様の前に立つと
「リク兄様 なぜ 杏があなたが頼まれたパンを持っているの?」
そう 優しく聞いた
「え?それは 綾瀬さんが 手伝ってくれるっていってくれたから
それに 今回 頼まれた量が多くて一人じゃ持てなかったし…」
…ふざけるな
「何を言ってるのかしら
持てなかったからお願いしたの?
持てないなら引き受けんなよ ていうか また島なんじゃないの
あいつそろそろシメないとかもな」
そう言った私に蓮が耳元で
「おい 素が半分でてんぞ」
そう教えてくれた
あ やばい
「…ゴホン とにかく
自分が引き受けた仕事なら自分で最後までやること
一人じゃできない仕事なら引き受けないこと」
わかった?
そう聞くと えーでも と反論しようとし出した
だが
「そんなに怒んなくても大丈夫だよ? 璃乃音ちゃん
でも ありがとうね」
そう言った杏は色素の薄い茶色の髪を揺らしながら 微笑んだ
…可愛い
杏は 色素の薄い茶色の髪で
ぱっちりとした二重のタレ目
瞳は濃い茶色の瞳をしている
ほんのりとピンク色に色づいた頬
華奢な体でお姫様を連想させる
そんな杏に対して 兄 蓮は
黒い いや 漆黒の髪に
切れ長の漆黒の瞳
背は中学生にしては高くて
どっかの王子様みたいだって女子が騒いでた
…確かにイケメンだと思うけど
王子様ではないと思う
いうなら …悪役的な
前に蓮が怒ってた時
無表情で冷気を発生させていて
みんなが怯えていた
でも蓮が怒るのなんてごく稀だ
前に蓮を好きな子に
これ以上 蓮に近づくなと
私と杏が言われた
正直バカなんじゃないかと思った
私は別に構わないけど 杏は双子なんだから
杏にそれいうのは間違ってる
だから私が反論しようとして口を開いた時に
蓮が来て怒ったっていうわけだ
…でも 凄いシスコンだよね 蓮って
妹が罵声をあびせられてあそこまで怒るなんて
私がそれを杏にいうと 何故か苦笑いされた
まあ とにかく 蓮は怒ると怖いというわけだ
それに私は蓮が他に怖いと思う時がある
それは 蓮が見つめてくる時だ
蓮の瞳の漆黒に吸い込まれてしまいそうで
まあ これは蓮には内緒だ
それに蓮と杏は双子なのに見事に性格が違う
蓮はお父さん似で 杏はお母さん似
でも両方美男美女だから まあ少しは羨ましいなって思ってる
私は美女じゃないから
なんて考えていると
「おい 今 何考えてた?」
まさに悪の帝王の声がした
でもこれに反応しちゃダメ
「……杏? あなたは
周りに優しすぎるの もっと 男子には
厳しくしていいのよ?」
なんていうと
困ったように眉を下げ笑った杏
…可愛すぎか
「…ちょっと待て
璃乃音くん? それは 差別と
いうものではないのかい?」
はあ…
ここまでくると可哀想になってしまうわ
今 この瞬間 清継が話しかけて来たことによって
杏の可愛さが 半減してしまった
なんてことだ
まあ それでも 可愛いことには 変わりないんだけどね
「まあ! なんて人聞きの悪いことを…
私がそんなことを言うと思っているの?
見損なったわ 清継くん…」
そう言って 目を伏せると
焦ったように弁解しようとしていた
…ふんっ
「…お前って本当に性格悪いよな
それに また 杏のことを可愛いとか思ってたんだろ?」
そんな呆れたような言葉にイラっとして
「それが何よ 別にいいじゃない」
と ツンとした態度で返し
蓮に背を向け 歩き出した
「……俺には お前の方が 可愛いと 思うけどな」
そんな ボソリとこぼれた言葉は
私の耳には 届かなかった
ちょっと最後は
蓮のデレを入れてみました