COJおもろすぎワロタ。ただし虫デッキ、貴様は許さん()
つかってて楽しいけど
日中は騒がしいであろう『 麻帆良学園 』の並木通りを、中性的な容貌をした者が歩いている。
何を隠そう、僕である。
一定間隔で設置された街灯はこの日に限って機能しておらず、月明かりを頼りに道沿いを歩く。
大規模な停電中なのだから仕方ないと言えば仕方ないし、むしろ問題があるのはそんな状況で外出する僕の方なのだが。
それでも、やむにやまれぬ事情が有るゆえに、悪態をつきながらも夜道を歩き続ける。
やがて、幾ばくか歩いたころで気配を感じた。
『停電中』『麻帆良学園』で気付いた人もいるだろうが、『気配』の正体は金髪ロリババアだ。
何故こんなことになってしまったんだ…帰りたい、帰りたいよネカネたん…!
事の発端は、数ヶ月前に遡るーーー
【アーニャ】
自分以外、誰もいない空間を見渡して、私は口元を綻ばせた。
しばらくの間、戻ってくることがないだろう事を考えると、やはり感慨深いものがある。
私物がなくなった自身の部屋。
元の家が焼けてなくなったために移り住んだ住居に過ぎなくとも、やはり自分の家であったことには変わりない。
これから私は、魔法の修業のためにこの国を出る。
次に帰って来るのはいつになるかわからないがーーー
「行ってくるわーーー 」
踵を返した私の脳裏にふとよぎるのは、放っておけない幼なじみ。
彼は日本に行くらしい。なんでも学校で先生をするのだとか。
自分の目の届かない所に行ってしまうのはとても不安ではあるが……
でもきっと大丈夫だろう。
「行ってらっしゃい、アーニャ。シオンちゃんによろしくね」
あの日、お母さんを助けてくれた、あの人がネギに付いてくれるのだからーーー
【ネカネ】
あの日の『 シオン 』の事を知っている人間は少ない。
間近で見た私と、あの時の一撃で偶然にも救われたアーニャの母親。
そして母親からそれを知らされたアーニャだけだ。
誰にも秘密を話すことなく、数年が過ぎた今となってもそれは変わらなかった。
あの日以来、シオンは部屋に閉じ籠って何かをすることが多くなった。
アーニャによると、学校ではネギも同様だったらしい。
自身の無力を噛み締めながらも結局、何も言えないままこの日を向かえてしまったーーー
「じゃあ、ネカネお姉ちゃん。行ってきます」
日本へ向かうネギを見ると、堪らなく不安になる。
メルディアナ学園の校長曰く、安全な場所ではあるということたが…まだ10歳だというのに、1人にしてしまって大丈夫なのだろうか?
そんな私の不安を感じとったのか、シオンが、私の肩に手をのせる。
相も変わらず、私の機敏によく気づいてくれるものだ。それとも私がわかりやすいのだろうか?
「……じゃあ、シオン。ネギをお願い」
「うん、任せてよ」
シオンは、ネギの護衛を名乗り出てくれた。
シオンの秘密を知らない周囲は首を傾げていたが、タカミチの推薦もあり、すんなりと受け入れられた。
心配がないと言えば嘘になる。
不安がないかと言われれば、あるに決まってる。
でも、私は誰よりもシオンを信じている。
ずっとそばで私を守ってくれたシオンを信じている。
私に笑顔を与え続けてくれた、閃光のように眩い時間を信じている。
シオンならきっとネギを護ってくれると信じられる。
誰よりも深くシオンに感謝を捧げ、私は胸の中で決意した。
シオンがネギを連れて再び帰ってきたその時はーーーーーー
【僕だよー】
早い話、不安で辛そうなネカネたんを見てられないじゃない。
いや、僕がネギくんに付いていったところで感がヤバいけど。
むしろネカネたんのそばで元気付けた方がいい気もするけど。
でも、ウェールズにいても何もすることないしね。
折角、戦う為のすべを改良に改良を重ねたんだから、試運転しときたいじゃない。
いざというとき、ネカネたんを守れなかったら笑い話にもならないし。
と、いうわけで。
ネギくんに付いてきたものの。
なんで初っぱなから難易度
・アーニャ母生存…アーニャのシオンに対する信頼が、ヤバい。でも気になる異性はネギ。
・次回はネギくんから見たシオン&シオンvsエヴァちん