プロローグと同様つたない文才ですが、すこしでも面白いと思っていただければ幸いです。
それではよろしくお願いします。
カルネ村、そのはずれを駆ける二人の少女達の姿があった。
その少女達は何かに怯え、必死になにかから逃げているように見える。
やっとのことで村のはずれまでたどりついたとき、二人の耳に
「タッタッタッ...」という
なにかの走る音が届いた。それも複数。
(あともうすこしなのに・・・)
最悪の予想が頭をよぎり、祈りながら後方を確認する。
「イィーーーッ!!」
「イィーーーッ!!」
(・・・・っ!?)
そこには予想通り・・・、いや予想を大きく外れた光景があった。
そのもの達は黒い服で全身を纏っており、うち一人の小脇には何か、恐らく鳥であろうか?を抱えていた。
「これはどうもお嬢さん方、少々お聞きしたいことがあるのですが?」
(・・・えっ!?)
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(モモンガさまっ!私たちはいつまでもお側におりますっ!)
悲しむ主人に答えるため必死に声を出そうとするが、何かに縛られたように声がでない。
できたのは、己の無力さを責めるのみであった。
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その時、その場にいる全員が意識をなにかにのまれていくような感覚に襲われる。
玉座の間で、しかも主人の見ている前で失態はおかせないと、その場にいる全員が懸命に意識を保とうと抵抗したが次第にのみ込まれていった。
朦朧とした意識の中、最後に見たのは絶望の中悲しみに暮れる主人の姿であった・・・。
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とある森の中、周りとは場違いなメイド服を纏った少女達が倒れていた。
「うっ・・・」
そのうちの一人が目を覚ます。
彼女の名は、シクスス。
彼女こそ、ギルド「アインズ・ウール・ゴウン」が至高の御方々に仕える一般メイドの内の一人である。
「ここは?」
目が覚めるとそこは見たこともない、辺り一面木々の生い茂る場所であった。ナザリックの中にこのような場所があると耳にしたことがあるがそこであろうか?
そんな疑問を感じながら辺りを確認する。
するとそこには彼女と同じ服を着た、-細部が少しずつ違うため全く同じとはいえないが- 者たちが二人倒れていた。
そのもの達の顔をみるや、慌てて駆け寄り、体をゆすりながら声をかけた。
「フォアイルっ、リュミエールっ、しっかりしてっ!」
「う、うーん・・・」
すこしすると、二人は目を覚ました。
みたところ特に変わった様子も外傷などもなく、目を覚ましてくれたことに安堵する。
しかし、いまだ頭のなかは混乱しており、そのせいかなにがどうしてこのような場所で寝ていたかを思い出すことはできないでいた。ひとまず状況を整理しようとシクススは二人に声をかけた。
「ねぇ、私たちいったいどうしちゃったんだろう?ここがどこだかわかる?」
二人の表情から、どうやら望む答えは得られないらしいことを察する。
「ここがどこかはわからないわ、ただナザリックの中にこのような場所があると聞いたことがあるけれど、そこかしら?」
その問いに対するリュミエールの言葉は、先ほどの自分の予想と同じであった。
「たしかそこはアウラ様とマーレ様が管理を任されているはずだよね?」
記憶をたどりフォアイルが答える。
そこにはいつもの冗談や嘘はなく、彼女もこの事態が異常であることを感じているようだった。
「じゃ、じゃあとりあえずアウラ様とマーレ様を探してみない?守護者の方ならなにかわかるかもしれないし。」
「そうね、それにナザリックに仕えるシモベ達もいるかもしれないわ。でも何があるかわからないから二人とも注意してね。ここがナザリックの中だと決まったわけではないのだから。」リュミエールは予想が外れていたときのことも考え、二人に注意を促す。
注意を促されシクススは再び気を引き締めた。どうやら一人ではなかったこと、今いる場所がナザリックの中であるかもしれないという思いから安心してしまっていたようだ。
それと同時にシクススの心に恐怖が芽生えた。
彼女達は一般メイドでありその能力も低い。また、ナザリックの中で雑務や清掃を担当し、創造されてから一度も外になどでたことがない彼女達では恐怖を感じるのも無理も無いだろう。
だが、それ以外にもうひとつ心に芽生える恐怖がシクススの心を埋め尽くしていった。
(ナザリックの中じゃないって・・・自分達は至高の御方々から捨てられ、いやそんなはずないっ。あの慈悲深きモモンガ様に限ってそんなことは、、、)
そんな葛藤がそのまま言葉としてあらわれる。
「ね、ねぇ私達は・・・えと、その・・・モモンガ様にみ」
「シクススっ、その事を考えるのはやめましょう。きっとなにかナザリックに異常があったのよ。とりあえず、アウラ様かマーレ様をさがしましょう?」
リュミエールも自分と同じ不安を感じていたようだ。
「そ、そうだよね。うん。」
リュミエールの言葉にシクススはひとまずその不安を忘れることにした。
だが、そこでフォアイルがそばにいないことに気がついた、彼女の活発な性格から勝手に辺りを散策しているのだろうか?焦って辺りを見渡すとこちらに走ってくるフォアイルの姿をみつけ、安堵の声をあげる。
「もう、フォアイルどこにいっ」
シクススの言葉を最後まで聞くことなく、フォアイルの言葉がそれをかき消す。
「シクススっ!リュミエールっ!にげてっ!!」
フォアイルの後ろを甲冑を着たなにか(あれは人間だろか)が彼女を追いかけていた。
シクススはそれを確認しつつも、突然の警告に頭と体が反応しきれず足がうまく動かない。あるいはそれは恐怖によるものだったかもしれない。
転びそうになるシクススの手を、リュミエールが引き上げる。
「しっかりしなさいっ、逃げるのよっ」
「うんっ、ありがとう!」
リュミエールが手をつかまなければシクススはきっと逃げ遅れていただろう。頼もしい仕事仲間に手を引かれシクススも走り出した。
「急いでっ!」
そこでフォアイルが二人においついた。
追っ手は、鎧を着ていることもありそこまでの早さではないが、自分たちの着ている服も決して走りやすいものではない。それでもフォアイルがここまで逃げられたのは彼女がホムンクルスであり疲れを知らぬためであろう。
合流した二人に、フォアイルが謝罪をする。
「ごめん、二人とも。でもあの人がいきなり襲ってきて・・・」
「フォアイル、その話はあとにしましょう、今は逃げることだけ考えて!シクススもね?さぁいくわよっ」
こうして三人は、迫る追っ手から逃げるべく走り出した。
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どのくらい走っただろうか。
流石は訓練された騎士であろう、いまだシクスス達は追っ手をふりきれないでいた。
だが、彼女達はホムンクルスであり疲れることをしらない。その差は徐々に開きつつあった。
「くっ、しつこいわねっ!」
リュミエールは悪態をつきながらも足を止めることはしない。
創造されてからこれほど全力で走ったことがなかった彼女達は、走ることに夢中で辺りの異変に気づいていなかった。
その異変に最初に気づいたのはシクススであった。
「リュミエールっ!フォアイルっ!ねぇ!」
必死に呼び掛け、やっとのことで二人はシクススの言葉に耳を傾けた。
「どうしたの?」
「まわりがっ」
リュミエールの問いにシクススが答える。
シクススの言葉にリュミエールとフォアイルは同時に周囲を見渡した。そこには最悪の景色が広がっていた。
追手と同じ鎧を着たものが数人、彼女達を囲うように迫ってきていた。
「どうしてっ!?」
悲痛にも似た声が二人の口から漏れた。
気づいた時にはもう遅かった、だが彼女達は最後まで諦めようとはしなかった。至高の御方々に創造されたものとして、何者にも屈することは許されないのだ。
もう間に合わない、それでも必死に走ったが、
「囲い込めっ!!」
誰かの掛け声とともに周囲を囲まれ、ついに退路はたたれてしまった。
そのうちの一人が剣を抜き彼女達に切りかかるのをみるや、リュミエールはかばうようにして二人を背後に追いやり、来るであろう痛みに目を背けた。
だが、いつまでたっても痛みはやってこない。どうしたのかと思い恐る恐る目を開けるとそこにはさきほどと同じように騎士が立っていたが、その表情は違い驚愕をうかべていた。それは周囲の騎士も同様であり、どうしたのかと三人は疑問に思っていると騎士の一人が、
「美しい・・・、」
そうつぶやくと騎士の目はみるみるうちに情欲にそまっていき、彼女達へと手を伸ばした。
原作でエンリ達を追っていた騎士達は一般メイド達へ飛び火。
メイド達の運命やいかにーー
エンリ達とで会う役がエクレア達でありましたが、エクレアが主人公というわけではありません。というより、話毎に視点は変わってしまうと思います。読みにくかったらすみません。
次話もできるだけはやく投稿できるようにがんばります。
次こそは物語を進めていこう。