カイゾーグアカデミア   作:フラッシュポイント

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ヒロアカ二期が始まり書きたくなってしまいました。作者は豆腐メンタルです。お手柔らかにお願いします。今作に出てくるXは原作と見た目が異なりFirst風のXライダーになります。


第1話 GOD機関始動

Goverment Of Darkness……通称GOD機関と呼ばれるこの組織は世界各国に存在する犯罪組織の幹部達で構成されており、ありとあらゆる国々に拠点を持つテロリスト集団だ。GOD機関の目的は正義の衰退、及び社会の崩壊である。

 

GOD機関に入った者はサイボーグに改造され死ぬまでGOD機関のエージェントとして活動する。万が一にも裏切ることがあればその者は処刑される。

 

そして今日も日本のとあるビルの会議室でGOD機関の幹部達による会議が執り行われていた。会議室には10台ものパソコンの画面とそれを纏める一人の男が真ん中に座っていた。

 

『神啓太郎教授にはもう接触したか?』

 

「その事に関してはもう手を打ってある。G03ネプチューンが既に任務についている」

 

『しかし、ヒーローにバレれば厄介な事に』

 

「神教授はここの所深海にある研究所に入り浸りだ。ヒーローが駆けつける頃にはもう終わっている」

 

 

 

 

俺の名前は神敬介、中学3年で趣味はアニメ漫画映画音楽鑑賞。個性と呼ばれる超能力を持つ人間達が大半のこの世界では珍しい無個性と呼ばれる存在だ。つまり個性がないってわけさ。

 

俺の世界において超能力とは当たり前の物である。それ故に超能力を使う犯罪者ヴィランがあり対等に超能力を用いて人々を救うヒーローが存在する。誰もが一度は憧れた職業、俺も例外ではなく今もヒーローを夢見ている。

 

だか現実は厳しいもので無個性でなれるほどヒーローは甘く無い。そこで俺は体を鍛え格闘技を習い少しでもヒーローに近づけるようにした。そして比較的ショボい個性を持つ奴よりは強くなったがやはり強い個性となると差は歴然。何度喧嘩で負けたことか…………

 

ともかくそんな俺は今格闘技の都大会に出場している。格闘技にも個性ありと個性無しの部門に分かれていて俺が出ているのは個性無しの方。今決勝戦の真っ最中。俺の目の前には変異タイプの個性を持った選手がいる。腕が4本ある奴だ。個性無しと言っておきながら異形型は一部例外という規則を考えた奴に文句を言ってやりたいよ。

 

「オラっ!!」

 

相手の選手は4本の拳を物凄い速さで打ち込んでくる。こっちはガードするのに手一杯だ。けどこういうなは量より質だ。本当は1発でいい、但し鋭く速いパンチに限る。

 

「ハッ!」

 

「ぐほおっ!!」

 

相手の選手の攻撃が緩くなった俺が顎に放ったパンチで倒れた。これが俺の得意技だ。不意の顎打ちの威力は半端ないぞ。

 

「勝者、神敬介!」

 

「よっしゃ、よーやったで敬介!これで優勝や!」

 

「おめでとう敬介くん!」

 

 

その後、表彰式が行われ俺は優勝トロフィーを受け取った。その後幼馴染の青葉と青葉のお父さんの小田巻博士と写真を撮り俺は更衣室に向かい着替え始めた。大会で優勝したのはこれが初めてだ。

 

「敬〜介、早よ帰ろや」

 

「あのさ青葉、何普通に男子更衣室に入って来てんの?」

 

「別にええやんけ。誰もおらんし今更敬介の裸見たって何もないし」

 

こいつは小田巻青葉、俺の幼馴染で生物学者の小田巻博士の一人娘。一応ヒーロー科を志望している。青葉はよく小田巻博士のフィールドワークを手伝いにアフリカやアマゾンなどに行っている。そのせいか今では男勝りというか野性的な性格になってしまった。個性使わずに勝負しても俺より強い。まあこいつの個性はまたの機会に話すよ。今俺は小田巻博士の家に居候中、青葉とはもう友達を通り越して兄妹って感じ。いや、姉弟か。まあどっちでもいいけど。

 

『だから会いたいなんてナンセ』

 

メールだ、誰からだろう…………げっ、俺の親父からだ。

 

『敬介、悪いが明日私の研究所まで来てくれ。小田巻の家の近くの波止場で9時に待ち合わせだ』

 

「無視……と」

 

実の父親にこの態度はないんじゃないかって?最初に言わせてもらうけど俺の親父は酷くてね。母親がいない俺を友人の小田巻博士の家に預けずっと自分は研究所に入り浸ってる。

 

だから俺が運動会で一等賞をとろうが、俺がテストでい成績を取ろうが誉めてもくれない。だって中々会わないし。それどころか自分の研究を俺に継がせようとしてくる始末だ。でも俺は継ぐ気なんて更々ないね。俺は最後までヒーローになる夢を諦めたくない。それでも無理なら船乗りにでもなろうかな。

 

「お父さんからのメールシカトすんのはアカンで敬介」

 

「別に構わねえよ。それよりもう帰ろうぜ、腹が減ったよ」

 

「父ちゃんが今日は回転寿司でも行こか言うてたで」

 

寿司か、俺の大好物だ。俺は道着をカバンにしまい更衣室を後にした。

 

「それでなんて来てたん?」

 

「親父の研究所に来いってさ」

 

「ええやんか!この機会に仲直りしてきたらどないや?」

 

「ま、俺が今一番欲しい音楽プレーヤーを用意してくれるなら考えてやってもいい」

 

別に親父の事が絶縁する程嫌いってわけじゃない。ただ、もう少し小さい頃に構って欲しかったってのはある。あー、もうこの話はやめだ。恥ずかしくなってくる。

 

 

次の日、俺は家の近くの波止場に来ていた。あの後猛烈に青葉と小田巻博士に後押しされ渋々親父の研究所に行く事になった。待ち合わせ場所はここで間違い無い筈だけど。こんな所から船に乗って行くのか?

 

「迎えが来るって聞いてたんだけどな」

 

とその時である。目の前の海から異様な泡立ちと潜水艦の先が浮き出して来た。まさかこんな場所に潜水艦が!?

 

ポツン

 

「小っさ〜。一人乗りかよ」

 

現れたのは僅か10メートルほどの超小型潜水艦だった。ショボ過ぎるぞ、ドルフィン刑事じゃあるまいし。話は変わるけど特殊刑事なら俺は月光刑事が一番好きかな。変身の仕方が面白い。見とれていると潜水艦のハッチが開き中から若い女性が顔を出した。

 

「君が敬介君ね!初めまして、私は水城涼子。お父さんの助手をしています」

 

「親父の助手を務めるには若すぎない?」

 

「はい、そうですね……ともかく乗って乗って!」

 

潜水艦に乗り込むと俺のイメージ通りの内装をしていた。機械だらけだ。そうして潜水艦に揺られること数十分、目的の親父が働いている研究所に到着した。潜水艦を停泊するデッキの所では親父が立って待っていた。

 

「ここでは海洋生物の研究とそれに伴った技術の研究をしているのよ。ここの施設は世界一と言っていいわね」

 

「よく来たな敬介」

 

「よお親父、数ヶ月ぶりか?それとも数年?」

 

「手厳しいな息子よ」

 

「それで何で俺を呼んだんだ?」

 

「最近お前と会っていなかったし、その……アレだ!お前にも一度私の仕事を見て欲しかったんだ」

 

親父にしてはやけに珍しいな。

 

「それじゃあ早速研究所内を案内しよう」

 

親父に連れられ研究室をいろいろ見て回った。この研究所には新型の潜水艦や深海開発の道具などの開発が行われているらしい。それに伴い数多くの海の生き物達も飼育しているという。機械が多くて目が回りそうだけど水族館より良いな。そして最後に親父の研究室に案内された。

 

研究室に入るととある物がホログラムで投影されていた。それは人型でボディカラーは薄い青色、黒いマフラーに赤い胸のアーマー、そして極め付けは腰の一本の特殊なベルトだ。どうやらこれは人が装着する用のスーツか何かだろう。ナニコレカッコいいじゃんか。

 

「やっぱりこれが気になるか?」

 

親父はニヤッとして俺に聞いてきた。

 

「これ何?」

 

「これは深海開発用に設計したカイゾーグだ」

 

「カイゾーグ?」

 

「深海一万メートルの水圧にも耐えぬき水中での活動時間は無制限、腰に装着しているライドルからグリップを引き抜くと様々な装備に早変わりする。未知の世界には何が潜んでいるか分からんからな。更に調整すれば宇宙空間でも活動できるようになる」

 

すげえな。

 

「まあ一生実現する事はないだろうがな」

 

「何故だ?この技術なら親父は歴史の教科書に載れるほどだぞ?」

 

「カイゾーグには生身の人間を改造人間にする必要がある。改造人間なんて人道に外れてるだろ?とはいえこれらの技術をバラバラに応用すれば話は別、間違いなく深海開発の最前線で使用できる筈だ」

 

漫画とかでよくある改造人間か。確かに自分の体に機械なんかが大量に詰まってる訳だし違和感だらけに違いないだろう。しかし深海開発用にしては中々の重装備だ。まあ確かに海にはまだ見ぬ生物がいるって言われてるしやり過ぎくらいがちょうど良いのか。

 

とそのとき研究所に警報が鳴り響いた。部屋に取り付けられたランプは赤く点滅している。こんな海底で事故とかヤバすぎだ、映画なら研究所内に水が入ってきてそれと同時に人喰いサメが侵入し人間を喰いまくるってのが定番だ。そう考えたら怖すぎるな。

 

『緊急警報!緊急警報!研究所内に侵入者が……グアッ!!』

 

「侵入者などあり得ない!」

 

「博士私が確認して来ます!」

 

「水城君頼む!」

 

研究所内は一瞬にしてパニックに陥った。警報が鳴り響く中無数の銃声も聞こえ始めていた。テロリストでも来たのか、全くこんな事なら親父の約束無視して家で寝てればよかった。

 

「敬介、誰か来る。隠れるんだ」

 

俺は親父に押され俺が隠れるには十分な物陰に追いやられた。とその直後、全身を黒スーツに包んだ男が拳銃を構え入って来た。親父はその男にホログラムを見られる前にホログラムの電源を切った。

 

「神教授、悪いが研究成果を頂いていく」

 

「これだけは渡せない、私のライフワークなんだぞ!?これを奪うなら私を殺してからにしろ!」

 

「無論そのつもりだ」

 

男が拳銃を親父に向けた瞬間、物陰に隠れていた俺が男の手を叩き拳銃を取り上げる。すかさず男の腹を殴り壁際へと投げ飛ばした。後は拳銃を使われないよう取り上げておけば…………グレート。

 

「ぐっ!」

 

「敬介、強いな」

 

「親父は俺が都大会に優勝した事も知らねえだろ?」

 

「いやそれなら小田巻から聴い…………ぐああッ!!」

 

「死ね、神啓太郎」

 

不意に現れた怪人は親父の体に背中に担いでいるトライデントを胴体に突き刺した。トライデントが突きささり親父は口から血を吐き出す。数秒後怪人はトライデントを抜き取り今度はお前だと言わんばかりに矛先を向けて来た。

 

「親父!!てめえよくも親父を!!」

 

親父をトライデントで刺し殺した怪人に俺は殴りかかった。しかしその行為も数回の銃声によって無駄に終わった。一瞬何が起こったか分からない。事に気がついたのは俺が床に倒れてからだった。腹から血が荒れて来やがった。

 

意識が薄れて……くる。クソ、こんな所やっぱり来るんじゃなかったぜ……あのクソ親父め、あの世についたら絶対にぶん殴ってや………

 

 

 

「ぐう……敬介……」

 

目を覚ますと血まみれの敬介が床に倒れていた。瞳孔が開いている。敬介、本当にすまない。私は父親としての義務を一切果たしていなかった。それに私の失態でお前を死なせてしまった。斯くなる上は…………これが親としての最後の仕事だ。

 

「敬介…………息子よ、生きてくれ」




NEXT STORY

『マスター、貴方は啓太郎様の手によりカイゾーグとして蘇りました』

「もう分からねえよ!!自分がどうすれば良いのかよ!!」

「お父さんを信じるんだ敬介くん」

「神敬介、悪いが一緒に来てもらう」

『今こそマスターの本当の力を発揮する時です』

「親父………Set Up!」


次回、第2話 Set Up!
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