僕らのLOVE 君とのLIFE〜ラブライブ!×カゲロウプロジェクト〜 作:生きる核兵器
「ここ…みたいね」
9枚…1人1枚になるように印刷された地図を片手ににこが扉を睨みつける。
「107って…他の扉は見当たらないみたいだけど…」
花陽がキョロキョロと辺りを見回す…と言っても、右も壁、左も壁。
「インターホンとか、無いのかにゃぁ…?」
凛が首を傾げる。
あってもいいのに、というふうに。
「…ノックしてみよっか?」
こう提案したのはことり。
それは「最善策」で、8人はうん、と頷いた。
一瞬の沈黙。
「…誰がノックするわけ?」
真姫が気だるそうに呟く。
穂乃果の目が、凛の目が、にこの目が、希の目がきらりん、と輝いた。
「「「「「みんな、いっくよー!じゃんけん!」」」」」
μ's全員が一度拳をふりあげる。
「「「「「「ぽん!!!」」」」」」
穂乃果、ぱー。
凛、ぱー。
希、ぱー。
にこ、ぱー。
真姫、ぱー。
ことり、ぱー。
海未、ぱー。
絵里、ぱー。
そして…
花陽、ちょき。
「えええっー!!なんで私なのーっ!?」
これが「小泉花陽」なのである。
彼女であるが故の不運。
それが、また彼女を襲っただけのことだ。
「まぁまぁ!肩の力を抜いて、ちょっとトントンって、するだけにゃー」
「凛ちゃんは軽く言うけどぉ…」
えりちゃぁん、と涙目で振り返る。
しかし絵里はあはは…と苦笑するのみ。
「残念ながら、ジャンケンで決まったものはしょうがないわ…」
「早くしなさいよ、花陽。」
こうため息をつくのはにこだ。
「にこちゃ…」
にこはまたはぁ、とため息を付く。
「じゃあにこがやるわよ。どきなさい」
にこがずい、と前に出ようとする。
「にこちゃんずるいにゃ!」
声を上げたのは凛。
「凛だってトントンしたいにゃあ!」
むー!と怒りの抗議をする。
「…じゃあ凛がやったら?」
と、真姫。
「はぁー!?花陽がしないんだから、しょうがないでしょー?」
花陽がビクリと震える。にこは声色を変える。
「だ、か、ら、可愛い可愛いにこにーがー代わりにやってあげるー♡」
お決まりのにこにーポーズ。絵里、真姫、海未がため息をつく。
「って言ってるのに、なんで凛が入ってくるのよー」
いつもの声色に戻すにこ。
「かよちんの友達は凛だにゃ!」
「あのー」
「り、凛ちゃ…!」
泣きながらも喜ぶ花陽。
「っはぁー?μ's全員!花陽の友達に決まってるじゃない!」
「や、あのー」
「にこ、ちゃん…!」
感動のあまりか、咽び泣く花陽。
「だから何にゃ!みーんなが友達なら、凛は友達以上にゃ!」
「あの、すいませ」
「何が友達以上よ!一緒に“にこりんぱな”やった仲じゃない!」
「それとこれとは関係ないにゃ!」
「えっと、あの」
「「誰!!」」
凛とにこが振り向くと、そこにはシンタローが居た。
いつの間にか扉は開かれており、笑っているのかふるふると肩を震わせるカノもいた。ちなみにシンタローは涙目だ。
μ'sは全員一瞬凍りついた。
なお花陽は倒れかけた。