またやってしまった……他にも書くやつはたくさんあるのに……
でも、突然頭に浮かんだらこの話しかネタが出てこなくなってしまった……
だったらもう書いちゃえ!
てな感じで書いたので、雑が多いかもしれませんけど良ければ見てください。
やあ、始めましてだな。俺の名は【ヴァーリ・ルシファー】…【ハイスクールD×D】という作品のキャラだけど、実は彼に憑依転生した転生者だ。
なんか水色の髪をした何処かおバカそうな女神に…
「あんた、私の手違いで死なせちゃったから転生させてあげるわ‼‼感謝しなさいよね!?他にも転生者がいるから、貴方にも特典をあげる‼だからこの事は上司に黙っていてください、お願いします…‼」
偉そうな態度からの、見事な新体操の技のシライからの土下座という、ある意味スゴいコンボを見てしまった俺は思わず頷いてしまい、ある特典を貰ってこの体に憑依転生してしまったんだ。
そして原作との違いが幾つかあり大きなのが2つ、リゼヴィムが俺や俺の眷属に優しいのと、俺に膨大な魔力と【
前のは幸運だったが、後のは戦力低下に加えて他にそれを持っている奴がいる………しかも、他の転生者に奪われているかもしれない。
このままでは死亡フラグ満載の世界ですぐに死んでしまうと理解した俺は、貰った特典【ゲーマドライバーとガシャットギアデュアルを作れる】という力で、すぐにドライバーとガシャットギアデュアルβを作り上げた。
本当ならパラドクスのにしようと思ったが、俺はテレビで見たこちらの方が好きなので先に作り上げた。
しかし、この特典はその名の通りガシャットギアデュアル“しか”作れないので、普段の変身用やレベル3や5のガシャットを作ることが出来ないのだ。あの駄女神………変な制約つけやがって…‼大・大・大変身とかやりたかったんだからなッ‼
「まあいい、早くアイツの分のガシャットを作り上げないとな…」
愚痴を言うのを止め、再びパソコンのキーを叩く。
しかし、ほぼ完成してるとはいえやはりデータが足りない。やはり、“アレ”を持っている奴からデータを取れればこの【ガシャットギアデュアルΣ】は完成するのだが……片方が分かっていても、もう片方がそう簡単に見つかるか?
「作業は順調?」
ガシャットについて考えていたら、その言葉と共に俺の机に紅茶が入ったティーカップが置かれた。
「ああ、すまないな…【梨子】。」
そこにいたのは俺の女王の桜内 梨子だった。彼女はある事件で人外に家族を殺され、彼女自身も殺されそうな所を俺が偶然助けたのが出会いの始まりだ。その後眷属入りして今では、俺のβのもう片方の力を使いこなす実力者になっている。そして現在は駒王学園二年で俺と同じクラスだ。
「そのガシャット、後どのくらいで完成なの?」
「ほぼほぼ完成しているんだ。後はアイツの戦い方と中に入れるデータだけなんだが、それは持っている奴から収集しないと…」
「だったら気分転換に一緒に出掛けない?もしかしたら出会えるかも知れないし。」
「そうだな……なら、行くか。」
「やった♪」
紅茶を飲み、席を立って財布とスマホをポケットに入れる。
「何処に行こうか?」
「私は一緒にいられるなら、何処でもいいよ?」
そう言って俺の右腕に抱きつき、潤んだ瞳に上目使いで俺を見てくる。
何この子、メッチャ可愛いんだけど?
「なら商店街にしよう。色々と店を覗いてみないか?」
「うん‼」
行き先を決め、梨子とともに町を歩いていると……
「たく……オメェはいつまで泣いてんだよ?」
「だ、だってぇ~…」
前から茶髪の男と赤髪の小柄な女の子が歩いてきた。
「あれは…一誠とルビィか?」
「そうみたいだね。」
「ん?なんだオメェらか。」
「うえ?」
俺達の声が聞こえたのか、一誠達は視線をこちらに向けた。
「何かあったの?」
「いや、コイツがまた不良に絡まれてたんだよ。もしかしたらワクワクするような奴でもいるかと思って不良に喧嘩を売ったら相手は文字通り不良品ばっかだし……ほんとシラケるぜ…」
「うぅ……す、すみません…」
「ああ?別にオメェのせいでもねぇだろ。」
「わぷっ」
そう言いながら、一誠はルビィの頭を少し乱暴に撫でる。
男の方【兵藤一誠】は俺や莉子とは同じクラスで、同学年や上級生の大半から札付きの悪というレッテルを貼られている。
本人も喧嘩好きを豪語していて毎日誰かと喧嘩しているが、下級生からはかなり慕われている。何故なら喧嘩する相手が大抵下級生にちょっかいを出している所に丁度一誠が通りかかって戦う展開が多いからだ。本人はただ喧嘩がしたいだけらしいが…
そのお陰で短い間に下級生からはヒーロー扱いされている。
そして隣にいる【黒澤ルビィ】はその一誠によく助け出されている人物だ。本人が名家の出で人見知りが激しいのもあるが、もとから気弱なのでそういった連中によく絡まれるらしい。そしてそこに通りがかった一誠が助けるといった場面が短期間にもう十数回は続いている。
そのお陰かどうかは分からないが、その人見知りは一誠には発動しないらしいしむしろ自ら近付いていっている。一誠もそんな彼女を邪険に扱ったりはしないし、むしろ妹みたいに可愛がってる部分がある。本人は気づいてないが…
ちなみに梨子が言うには、ルビィは一誠に惚れているそうだ。まあ、何回も助け出されていたらそうなっても不思議ではないか……
「ところで、俺へのプレゼントってやつはまだなのか?」
「ほぼ完成している。後はお前の戦い方や中に入れるデータだけだ。」
「早くしてくれよ?それを使って“アイツ”をボコる時をワクワクしながら待ってんだからよ。」
「ああ、お前のワクワクに答える物にしてやるさ。」
今一誠が言ったプレゼントは俺が作り上げているガシャットの事で、彼用の調整をしている。
実はこれも原作との違いで、一誠も【
「そうだ、せっかくだしこのまま皆で駅前にある喫茶店に行かない?確か4人以上なら二割引のサービスをやってたから。」
「俺は良いぞ。」
「いいよ俺は……めんど「せ、先輩‼いいいいいい行きましょう…‼」うおッ!?」
俺は即OKしたが一誠が渋ろうとする前にルビィがいつもより大きな声で噛みながらそう言った。
勇気を振り絞ったんだろう……顔が真っ赤になっている。
「え、えと…‼さっきのお礼も……したいです…し…」
「あれは俺がやりたい事をやっただけだ。礼なんかいるかよ。」
「あ……あう…」
が、一誠に振られて軽く落ち込んだ。
ふむ……ここは助け船を出すか。
「良いじゃないか、俺もお前に聞きたい要望とかあったからな…丁度いい。」
「……ち、仕方ねぇな。」
よし、作戦成功だな。まあ、聞きたい要望があったのは事実だし……
一誠に見えない角度でルビィにサムズアップをすると、小さく頭を下げた。
因みに俺や梨子も一誠の近くにいたりすることが多いから、あまり人見知りは発動しないらしい。若干距離は感じるがな。
「じゃあ行こっか‼」
梨子の案内で着いたのは、駅前広場にあるオープンカフェだった。
「ここはカフェラテが美味しいんだって。私はそれにするけど、皆は?」
「俺もそれで。」
「わ…私も…」
「何でもいいよ、俺は。」
「じゃあ皆同じね。すみませーん‼」
梨子の注文が終わり、カフェラテが来たらそれを一口飲む。
うん、いい味だ。香りも最高だしこれから外で飲む時はここのにするか。
「おい、さっきの話の続きだけどよ…」
「ああ悪い、聞きたいのは武器の事だ。何かあ「んなもんは要らねぇよ。」…何故だ?」
「喧嘩ってのは己の身一つでやる方がワクワクすんだよ。武器を使うなんざシラケるだけだ。」
「…いかにもお前らしい理由だな。」
「だろ?」
「だったらお前に渡すヤツは、超近接格闘型設定にするか。」
まあ、元からその設定だったけど…
「おう、頼むわ。」
それから夕方近くまで4人で雑談をしていたら………
「………………………え…何、今の?」
「どうしたの、ルビィちゃん?」
突然、ある一点を凝視するルビィを不思議に思い、梨子が声をかけた。
「あ…あの………あそこの路地………」
「「「ん?」」」
ルビィが指差す場所はここから大体500メートルほど離れた通りのつきあたりにあるビルとビルの間を指していた。
「あそこに入った人が………………………消えた………んです………」
「はあ?んな事あるかよ。」
「で………ですよ…ね…?」
「つーか、よく見えんな?俺なんかぼんやりとも見えねぇのに。」
「たまに………よく見えたり………聞こえたり…するんです…」
一誠はそれを信じず、ルビィも勘違いだろうと思い始めているが、俺は嫌な予感がし梨子もそう思ったのかこちらを見ていたので、視線で合図する。
「さて、俺達はそろそろ帰るとするよ。お前のを作らないとな。」
「二人ともまたね。」
全員分のお代を払った俺達は歩きながら、ルビィが言っていた場所へと向かった。
一誠side
「なんか怪しいな…」
「ど…どうしたんですか…?」
カフェで二人を見送りながら、俺は疑問を口にした。
「アイツらの家はあっち側じゃねぇし、向こうには特にこれといった店もねぇ。むしろ、お前がさっきいったビルの隙間があるだけだ。なんだかワクワクしてきたぜ…‼よし、追い掛けるか‼」
「うえッ!?」
ヴァーリ達がお代を払っていたから、俺はすぐに立ち上がりアイツらの後を追う。
「ま、待ってくださ~い…‼」
そしたら俺の後ろからルビィが追いかけてきて、俺のシャツを掴んできた。
「おい!?離せって‼」
「あ、彼処に一人置いてかれるのは…イヤ………です…‼」
「人見知りくすぶらせ過ぎだろ…」
よくそれで今まで生きてこれたな……まあ、あの姉ちゃんが色々やってたんだろうな。
「たく……ついてくるのはいいけど、俺のワクワクの邪魔はすんなよ?」
軽く脅すように言うと、ものすごい速さで首を縦に振る。
んじゃ、アイツらが何をやるのか拝ませて貰おうか‼
少し離れた所から二人を追っていたら、予想通りさっきのビルの間に二人で入っていった。
「やっぱりな…」
「あ………2階辺りから声が……聞こえます……。」
「だから何で聞こえんだよ?」
俺はなんにも聞こえねぇのに……
「ま、いいや。とにかく行くぞ。」
「はい…あ、右のビルです…。」
そのビルに入り、音を立てないようにこっそりと2階に上がると、そこには並んで立っているルシファーと桜内に上半身が人間の男に下半身が蠍になっている化け物がいた。
ヴァーリside
予感に従って先程ルビィが示したビルの近くに来ると、魔力の反応を僅かだけど感知できた。
「どうやら、隠密に長けた奴みたいだな。」
「ヴァーリ君、私にもガシャットを貸して。」
「ああ。」
俺はガシャットギアデュアルβを出して起動ボタンを押すと、0と1で出来たデータ情報の流れが梨子の手へと行き、もう1つのデュアルβとなった。
これは【ドラゴナイトハンターZ】で使われた仮想ガシャットの技術を付け加えた事で二人で使用出来る様にしたのだ。
「それじゃ、行くぞ。」
「うん。」
中に入り、魔力の反応を頼りに2階に上がるとそこに上半身が人間の男で下半身が蠍の化け物がいた。
「はぐれ悪魔か…」
「確かアレは【ミメル】。討伐依頼の1つにあった相手だよ。」
「ん~?なんだ、貴様らは~?」
俺達の声に反応したのか、ゆっくりと体を此方へと向けてくる。その手には人の足らしき物がある。
「俺の食事の邪魔するなよ~。」
「悪いがそれは中止だ。」
「貴方を討伐します。」
俺達は腰に黄緑にピンクのドアみたいなパーツがついたバックル【ゲーマドライバー】を装着する。
「俺を討伐する~?嘗めるなよ~。」
感情の起伏が薄いのか、棒読みに近い言葉で喋る。
俺は左手にガシャットを逆さに持って禍々しい鎧が描かれている面を、梨子は普通に持って何処かの船の船長の様なキャラが描かれている面を下側に持ってくる。
『TADDLE FANTASY‼』《Let.s going King of Fantasy!!》
『BANG BANG SIMULATIONS‼』《I Ready for Battleship!!》
電子メロディーが聞こえ、後ろに表示されたゲームのスタート画面みたいな物から、梨子の方は船の戦艦を小さくした様な物、俺の方からは赤紫色で黒いマントを羽織り水色の顔が描かれている小さな存在が出てきた。
「なんだそれ~?旨いのか~?」
「術式レベル50。」
「第伍拾戦術。」
「「変身。」」
奴の言葉を無視して俺達はガシャットをドライバーに差して、ドアのレバーを開いた。
『『デュアル・ガシャット‼ガッチャーン‼』』
すると、周りに色んなキャラが描かれたアイコンが出現し、俺は左手を横に伸ばして騎士の、梨子は右手を銃みたいにして正面の兵士のキャラアイコンを選択すると、SELECTと表示され俺達に重なると、俺の姿が水色の中世の騎士みたいな姿に、莉子は右目が隠れ右肩にマントを羽織った兵士みたいになり、その上に先程呼び出した存在が上から装着される。
『『デュアル・アップ‼』』
『タドルメグル‼RPG‼タドルファンタジー‼』
『スクランブルだ‼出撃発進‼バンバンシミュレーションズ‼発進‼』
変身が終わると、俺は禍々しい鎧に黒い角がついた赤黒い兜を被ったまるで魔王みたいな出で立ちに、梨子は両肩や上腕、両手に計10門の砲台を備え頭には船長が被る帽子を装備した姿になった。
「姿が変わった~?」
「仮面ライダーブレイブ・ファンタジーゲーマー。」
「仮面ライダースナイプ・シミュレーションゲーマー。」
『ガシャコンソード‼』
俺は更に武器アイコンから揺らめく炎のような形の刀身をした剣【ガシャコンソード】を出して右手に掴み、ミメルに突きつける。
「これより、はぐれ悪魔切除手術を開始する。」
「ミッション、スタート。」
「負けるもんか~。」
此方へと走ってくるミメルに俺達も走りだし、戦闘へと突入した。
どうでしたかね?
次回は、他のサンシャインのキャラを出そうと思ってます。
良かったら、感想ください。モチベが上がると思いますので。