栞「ふッ!! はッ!! やッ!!」
し「すごいですね!! 両足に合計約200㎏の重りを着けた状態で、障害物を何度も飛び越えるなんて…」
栞「これもッ!! 師範とのッ!! 修行のッ!! 賜物ッ!! ですッ!!」
か「だからって、かすみんを障害物代わりに使うの止めてくれないッ!?」←地面に丸くなってる
栞「ちょうどッ!! 良いッ!! 物がッ!! なかったッ!! のでッ!!」
し「私も訓練に取り入れようかな……あ、アイスの移動販売車だ♪」
栞・か「「え?」」
ドスグゥリィ!!←栞子がかすみの背中に着地&捻りを加えた音
か「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
栞「あら」
し「大丈夫ですか!? かすみさ~んッ!!」
元ネタわかるかな…? 後、感想欲しい…
ディオドラ関係者と思われる悪魔とバグスターの学園襲撃の翌日…駒王学園は破壊された箇所の修復と、生徒の心理状態を考慮して一週間の臨時休校となった。そして幻夢コーポレーションではヴァーリと眷属達にリアス組を除いたいつものメンバー、更に栞子と彼方とかすみの侑を除いた剣士組も加えて社長室に集まっていた。
「皆、昨日の今日で集まって貰ってゴメンに~?」
「別にいい。それより、集めた理由はなんだ?」
開幕から両手を合わせて謝るリゼヴィムに、ヴァーリは小さくため息を吐きながら先を促す。すると、リゼヴィムのおちゃらけた顔が一気に張り詰めた。
「こっちで起きた出来事の情報を、サーゼクス君に渡して調べてもらった結果……ディオドラが禍の団と結託しているとの解答をもらったよ」
「やはりな…」
その内容はヴァーリも予測していた。今のところバグスターを生み出せるのは幻夢コーポレーションかクロノス陣営のみ……幻夢コーポレーションがディオドラに協力していないのなら、バグスターの入手先はそこ以外あり得ないからだ。
「それと、面白い映像も貰ったから……これを見てちょ」
天井から巨大スクリーンが降りてきて、そこに映し出されたのは、冥界で行われているレーティングゲームの試合映像だ。そこではディオドラ1人による無双が行われていた。
「うわ~、1人で無双してるね…なんで最初から出なかったのかな?」
「それに、相手が格上なんでしょ? ちょっとおかしくない?」
その映像を見た千歌と美歌は、首を傾げながら率直な感想を述べる。確かに、ディオドラがそこまで強いのなら、眷属達を上手く活用して序盤から攻めに行けたのを、わざわざ不利になるような行動をとっている。まるで、自分の力を見せつけるみたいに…
「美歌ちゃんの言うとおり、ディオドラの陣営は序盤は不利だったけど、彼が出張った途端に形勢が逆転した……これを見て、おかしい所は何処か分かる?」
「私達が知ってる彼と、魔力の質と量が違いすぎます」
リゼヴィムの問いに梨子が答え、リゼヴィムはそれに満足そうに頷く。
「梨子ちゃん大正解~♪ どう見ても、不正を働いてるとしか思えないとサーゼクス君も思ってるよ」
「これほどの強化だと、オーフィスの蛇か…」
「ヴァーリも正解!! これを踏まえて、サーゼクス君から依頼があった。禍の団【魔王派】討伐の為に、幻夢コーポレーションの力を貸してほしいと…それに対して、こちらも社長権限で依頼を了承した。もちろん、提供するのは部隊だけで技術提供はしないという契約も取りつけたから」
「それは分かったが……こちらで1つ、問題が発生した」
「問題?」
渋い顔で告げるヴァーリにリゼヴィムが首を傾げると、歩夢が前に出てくる。
「昨日の戦闘で歩夢が暴走したのは話しただろう? それで念のためにドライバーを調べていたら……ある事がわかった」
『JUMP!!』
そしてゼロワンドライバーを机に置き、ライジングホッパープログライズキーを起動させてドライバーの認証部【オーソライザー】に重ねるが、何故か認証された音声が鳴らなかった。
「おろ? 他のは試したの?」
「他のプログライズキーも試したが、殆どが弾かれた。唯一使えるのは……メタルクラスタホッパーだけだ」
「あちゃ~…万が一のプロテクトかな? これじゃ歩夢ちゃんを連れていく訳には…」
その事実にリゼヴィムは頭を抱える。暴走の原因となったメタルクラスタホッパーしか使えない……それは、戦場で必ず暴走すると言われているようなものなのだ。そんな状態のゼロワンを出すのは、戦術的にも戦略的にも難しい…だから、歩夢は後方待機にしようと考えるリゼヴィムだった…
「いや、歩夢には一緒に戦ってもらう」
「……ほえ?」
が、ヴァーリがその考えを一蹴した。
「その理由は?」
「今回のゲームは確実にまともなものじゃ無くなる。更に歩夢との勝負に固執してる奴らがいるらしい……彼女にはその相手をやってもらう」
「でも、今の状態だと仲間も傷つけちゃうかもよ?」
「だから…」
そこでヴァーリは1度、言葉を溜め…
「今日中に、歩夢の暴走を克服させる」
ニヤリと笑みを浮かべながら、そう宣言した。
リアスside
「ハァ…」
私は部室で、全力のため息を吐いた。ソーナに部室に来てほしいと頼まれ、ヴァーリ様に連絡した上で眷属(錬二以外)を連れて部室に入ると…
「おいおい、ため息吐いてると幸せが逃げるぞ?」
何故か、堕天使総督のアザゼルがいたのだから…
「さあ皆、幻夢コーポレーションに行きましょ」
「「「「は~い」」」」
「ちょちょちょッ!? お前ら待てって!!」
どう考えても厄介事のタネにしかならない人物であるアザゼルに、私達は踵を返して幻夢コーポレーションに行こうとするけど、アザゼルに呼び止められる。
「……なにかしら? 私達、結構忙しいんだけど?」
私は全力で面倒くさいという顔を作り、アザゼルの方を向くと彼は頬を引くつかせながら話し始めた。
「実は夏休み前の条約締結…その前から起きてる事件等から、この町が特異点になってるんじゃないかと俺達…三大勢力は思っていて、各々の勢力から使者を派遣する事が決まってな…堕天使からは俺が出てきたのさ。それで人間界で活動するための立場をどうするか考えていた時に、サーゼクスとソーナ・シトリーから学園の教師にならないかと誘われたのさ」
そんな長ったらしい話を、右から左に受け流しながら聞いていく。
「ふぅ~ん……それで? ここにいる理由にはなってないけど…」
「学園の教師になる代わり、ここの顧問を引き受けるのが条件だったんだよ」
それを聞いて私は再度、深いため息を吐いた。
(ソーナめ…こっちに厄介事を押し付けたわね!!)
お兄様は学園の安全の為なんだろうけど、おそらく彼女の目的は堕天使総督の監視。だけど、生徒会に置くと怪しまれやすくなるから、こっちに配属させたんでしょう…おまけに、こっちは幻夢コーポレーション所属になってるから、悪魔上層部は総督とソーナ達を利用して、こちらの技術を手に入れようとしている可能性もある。
(生徒会の決定には逆らえないし…しばらくは慎重に行動しないと…)
朱乃の方を見ると、彼女も頷いてくれる。どうやら同じ考えに至ったみたい。
「わかったわ。ただし、私達に一切干渉しないでちょうだい。こっちは三大勢力とは縁を切っているのだから」
「わぁ~てるよ、サーゼクスからも釘を刺されてるしな…」
「そう……ならいいわ」
不満そうに答えるアザゼルに素っ気なく返しつつ、私達は部室を出た。
「まさか堕天使総督が顧問になるなんて、想定外もいいとこだわ…」
「どうするリアス? これだと迂闊に特訓はできないわよ?」
「そうね……ここはやっぱり、ヴァーリ様に頼んで特訓施設を使わせてもらいましょう」
そう思い立ったが吉日とばかりに、携帯を取り出して連絡を…
「あッ!! やっぱりここにいた!!」
「え?」
取ろうとした時、廊下から私達以外の女の子の声がして、そちらを見ると大きな風呂敷を抱えた毛先に緑のグラデーションが入った黒髪をツインテールにした少女がいた。
(確か彼女は昨日の…)
「あれ? 侑さん?」
「昨日ぶりだね、祐斗君♪」
彼女…高咲さんは、荷物を床にドサッと置くと祐斗に挨拶した。
「祐斗、知り合いなの?」
「そういえば、昨日はバタバタしてて言えませんでしたね。彼女は一年の時のクラスメイトで、鍛練用の剣を手入れしてもらってる鍛治屋さんの娘さんなんです」
「昨日会いましたけど、改めて……2年の高咲 侑です!! よろしくお願いします!!」
「リアス・グレモリーよ、ヨロシクね」
「はい、こちらこそです!!」
「それで、今日はどうしたんだい?」
どこか人懐っこい笑みを浮かべる彼女に私は和みつつ、祐斗が彼女に此処に来た理由を聞くと…
「実は、祐斗君達に試してほしいものがあって…」
そう言って彼女が風呂敷をほどくと……そこには数本の剣があった。しかも全部形状が違い、メカチックで奇抜なデザインだ。
「これは?」
「私が作った聖剣モドキだよ」
「「「「「聖剣ッ!?」」」」」
その言葉に私達は驚かされた。
えッ!? 何この子!? 聖剣作れるの!?
「まあ聖剣といっても、天界とかが持ってるのみたいに聖なる力とかはないから、悪魔の皆さんでも使えますよ」
「そ、そうなの…」
それを聞いて安心した私は、剣の中の1つ…黒を基調に刃面が金色、刀身には水色とピンクの矢印が描かれたものを手にする。
「これ全部、貴女が?」
「はい、栞子ちゃん達の聖剣ソードライバーを元に、ライドブック単独でも力を発揮できる剣をと思って…」
「すごいわね…」
見た目の割に重くないし、握り手も持ちやすく滑りにくい。刃面も真っ直ぐで歪みや乱れが一切ない……素人が見ても見事な剣ね…
「あれ? これは…」
私が剣の出来に見惚れていたら、祐斗が何かを見つけた。それは剣と言うには程遠い銀色のバックルのような代物だった。
「ああ、それは祐斗君用に作った物だよ」
「僕用に?」
「うん、祐斗君って実戦だと神器しか使わないって言ってたよね?」
「うん、これは僕の仲間達から受け取った大切な物だからね」
そう言うと祐斗は自分の左胸…心臓の部分に手を置いた。
「これを使ってると、皆と一緒に戦ってると思えるからね……」
「でも、ずっと使ってると対策されちゃうんじゃない?」
「ッ!? それは…」
高咲さんの言葉に、祐斗は黙ってしまう。
その事は私も懸念していた。祐斗の聖魔剣は確かに強力だけど、使い続けていけばいずれ対策されてしまい、窮地に陥ってしまう可能性が上がってしまう。
でも、祐斗の聖魔剣には聖剣計画の仲間達との強い思いがあるのも私は知っている。だから、他の武器も考えたらとは強く言えなかった。
「これはそんな祐斗君の思いと、対策防止を兼ねたアイテムなの!! それで使い心地を知りたいから、早速試してくれない!? さあさあさあ!! ハリーハリーハリィィィィィィ!!」
「ちょ、侑さんッ!? 解ったから、そんなに引っ張ら…!!」
そして彼女は祐斗の右腕に自身の腕を絡めると、そのまま引きずるように走り出す。祐斗もそんな彼女に困惑しつつも、どこか楽しそうな表情をしている。
「あらあら、仲がよろしいですわね♪」
「お似合いです」
「ええッ!? あの二人、カップルだったのぉ!?」
「ほら皆、変な勘繰りしないの」
祐斗と侑さんの仲を深読みする皆を窘めつつ、彼女が置いていってしまった聖剣モドキを抱えて、私達も2人を追いかける。
彼女も友達を拐われて辛いのに、無理矢理明るく振る舞ってるのね…こういう事で気が紛れるのなら、協力を断るつもりはないけど…
(でも、もし本当に侑さんにその気があるのなら…私も応援しちゃおうかしら♪)
璃奈side
「これをこうして……ここはこうで…」(カタカタ…)
私は1人自室で、パソコンに表示された設計図とにらめっこしつつ、戦闘で得たデータを入力していた。コレが完成すれば、私達も戦力アップできる。
―コンコン、ガチャ―
「どうかしら璃奈? 新型ドライバーの方は」
「根を詰めすぎてない?」
「大丈夫、もう少しで出来るよ」
そこに果林さんとエマさんがノックして入ってくる。本当なら良いかどうかの確認をしてから入ってほしかったけど…
因みに今私が作っているのは、しずくちゃんとせつ菜ちゃんの使ってたドライバーを分析して、近距離戦闘の為に銃から短剣に使用変更したもの。名前は【スラッシュライザー】。後は他にも特殊なプログライズキーも作ってる。
「出来るだけ急いで。クロノスの事よ…次の戦いで私達を攻撃してくる可能性もあるわ」
「分かった、頑張る。璃奈ちゃんボード・ムンッ!!」
果林ちゃんの頼みに、私は近くに置いていたスケッチブックを手にし、力強さを表した顔文字のページを選んで顔の前に持っていきながら答えた。
コレは研究所にいた頃、表情が顔に出ない私の為に果林さんやエマさん、それに歩夢さんとせつ菜さんとしずくちゃんが考えてくれたコミュニケーションツール。これに色んな表情を描いて自分の心を表現しているんだ。
「それにしてもスゴいね~、見ただけで武器を解析出来ちゃうなんて…」
「迅で使ってるプログライズキーを改造して、見るだけでデータを回収できるようにしたから」
「さすが、滅亡迅雷.netのブレインね。作れるようになったらショットライザーも予備パーツ含めて、出来るだけ数を作っておいてちょうだい」
「了解」
それを伝えると、果林さんは部屋を出ていった。たぶん、亡ちゃんと雷ちゃんの訓練を見に行ったんだと思う。私はそのまま作業を続けるけど…ある事が頭を過ってタイピングが遅くなる。
「大丈夫だよ、璃奈ちゃん」
「ふえ?」
その時、エマさんが私を後ろから抱き締めてきた。
「私達が歩夢ちゃん達にした事は、確かに許されない事……でも、きっとまた一緒に笑える日が来るよ。だから、1人で抱え込み過ぎないでね?」
「…………うん」
その励ましに、私の心が少し軽くなった気がした。あの日…歩夢さんを暴走させ、仲間を奪った私達はもう仲良くなるなんて出来ないと心の何処かで思っていて、それがしこりとなって胸を締め付けていたみたい。
でも、やってしまった過去は覆らない。それでも、研究所にいた時みたいに、また笑い合えたらいいな…それよりも、
「けど………私の頭に胸を置くの、止めてほしい」
「あ、ゴメンね~♪」
私がそう言うと、エマさんは謝りながら離れてくれたけど……正直、ちょっと腹立たしい。
「璃奈ちゃんの頭の位置が、丁度いいところにあったから…」
「……どうせ私は、チビでペッタンコだもん」
「フフっ♪ 拗ねる璃奈ちゃんも可愛い~♪」
「むぎゅ……(プチっ)えい…!!」(ゴスッ!!)
「あいったァッ!?」
拗ねる私にまた抱きついて、胸を顔に押し当てるエマさんにイラッとした私は彼女の顔に頭突きをして、強制的に離れさせた。
(いいもん、何時か私も絶対ボンキュッボンになって見返してやる!!)
そしてその怒りと悲しみを原動力に、私はスラッシュライザーを仕上げるのだった。
クロノスside
「さて…ようやく完成だな」
私は部屋で1人、パソコンに向かってプログラミングしており、最後の入力が終わってエンターキーを押すと1つのガシャットが出来上がる。メタリックブラックを基調に赤・青・黄・緑・紫・白の幾何学線の走る外見に、数多の武器が突き刺さり、倒れ伏す人達の上で剣を掲げる1人の男性が描かれている。
「コレさえあれば三大勢力……いや、全神話が束になろうとも……私の勝ちは揺るがない…!! フフフ…ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!……フゥ、グラファイト」
「ここに…」
ようやく笑いが収まったところで、他に進めている計画についての進捗を聞くため、グラファイトを呼び出した。
「計画の方はどうなっている?」
「ハッ、計画については戦力を含め、滞りなく進んでいます。また、あの男による
「そうか…そのまま作業を続けろ」
「はッ!!」
グラファイトが消えた後、私は部屋の隅に隠れている者の方へと目を向けた。
「そこにいるのだろう?……ハリケーンニンジャ」
「何の用?」
そこから出てきたハリケーンニンジャ……仮面ライダー風魔は嫌そうな声で私に話しかけてくる。
「アメイジングコーカサス達の様子はどうだ?」
「何かを作っているみたいだけど……そこまでは」
「そうか……なら、彼女達の目標が達成直後に、その作っているものを奪取して始末しろ」
「……私がそれに頷くとでも?」
「頷くさ……断れば
「ッ!?」
私はバグルドライバーをバックルから外し、その液晶にあるものを映す。その瞬間、ハリケーンニンジャが息を飲むのが伝わった。
「…………………………分かったわ…!!」
それに苛立ちを込めて返した風魔は部屋から消え、私は1人残った部屋で暗い笑みを浮かべる。
しかし、新しく引き入れたあの時の彼が、これほどの事をやってのけるとは…!! 見かけによらないとはこの事か…
「これで後顧の憂いも無くなった…ようやく、我が計画が始まるのだ…!!」
歩夢side
『よーし、全員配置に着いたな?』
「「「「「「「はいッ!!」」」」」」」
私とせつ菜ちゃんとしずくちゃんに栞子ちゃんとかすみちゃんと彼方先輩にダイヤ先輩は今、訓練用のアリーナに来ていて、私がフィールド中央に立つと、それ以外の皆が私を囲うように並んでいる。
『今回の目的は歩夢の暴走克服だ。ドライバーを解析した結果、変身時における接続先が【ゼア】から【アーク】という場所に変わっていた。おそらく、このせいでゼロワンが暴走していると考えられる。だがゼロワン変身中以外、アークに干渉すら出来なかった…よって、俺とテラハーキスがアークに対してハッキングをしている間、お前達は歩夢の暴走を押さえ込むんだ。ただし、変身解除はさせるな。1度接続が切れてしまったら、再接続は難しいと思う。1発勝負だ!! 気合い入れろ!!』
「「「「「「「はいッ!!」」」」」」」
作戦内容を聞き、私を含めた全員がベルトを装着し、戦闘体勢に入る。
「皆、ごめんなさい……私のせいで迷惑を…」
「そんなのは、気にしないでください!!」
「私達はチームなんですから」
「仲間の危難を前に、剣を収めておくつもりはありません」
「後輩の手助けをするのは、先輩の役目だしね~」
「彼方さんの言うとおりですわ」
「かすみんも頑張っちゃいますよ~!!」
「……うん」
謝る私に皆は暖かい言葉をかけてくれる……だけど、それを素直に受け取れない自分がいた。
(やっぱり、あの時の考えが頭から離れないからかな…)
自分が助かりたいが為に仲間を殺そうなんて……話したら皆は状況的に仕方ないなんて言うかもしれないけど…皆が許してくれても、私が自分を許せない。
『それじゃ、変身の準備をしてくれ』
『POWER!!』「フン!!」(バキッ!!)『AUTHORIZE』
『THUNDER!!』『AUTHORIZE』
『ブレイブドラゴン!!』『ストームイーグル!!』『西遊ジャーニー!!』
『ライオン戦記!!』『ピーターファンタジスタ!!』『天空のペガサス!!』
『ランプ・ド・アランジーナ!!』『ニードルヘッジホッグ!!』『トライケルベロス!!』
「X―0カラット」『ジュエリートレジャー!!』『ベリアルモンスター!!』『ガシャット!!』
「……」『HIDEN Metals Ability!!』『AUTHORIZE』
皆が変身準備をする中、私は躊躇いがちにメタルクラスタホッパーキーを認証させる。
「皆、…私を殺す気で来てね? さもないと、私が殺しちゃうから…」
「そんな事はしませんし、させません」
「え?」
万が一を考えて皆にそう言ったけど、即座に栞子ちゃんに拒否されてしまった。
「此処にいるのは、上原先輩を助けたいと思っている人達なんです。だから先輩を殺すつもりなんてありませんし、殺されるつもりもありません」
「でも…!!」
「ならば、信じなさいッ!!!!」
「ッ!?」
栞子ちゃんに反論しようとした私だけど、そこにダイヤ先輩が私に叫んだ。
「貴女がそんな事をしたくないのは皆が百も承知です。そして、自分自身で暴走を抑えられない事も…だから信じなさい!! 誰に何を言われても決して諦めず!! 何をされても決して挫けずに!! ここにいる私達が誰1人欠けずに……貴女を必ず助けると!!」
「…ッ!!」
ダイヤさんの言葉に、皆が無言で頷いていく。それがどこまでも頼もしく感じ、私の胸から暖かく強い思いが込み上げてくる…
(そうだ…私が先に諦めてたら、出来るものも出来なくなっちゃう!!)
「ごめんなさい、弱気な事を言ってしまって…」
「誰も気にしてませんわ。私こそ、少し無遠慮だったかと…」
「いいえ、お陰で勇気が出ました」
申し訳なさそうにするダイヤ先輩にそう言ってから、私は皆の顔を見て…
「改めてお願いします。私を……止めてくださいッ!!」
「「「「「「もちろんッ!!」」」」」」
頭を下げる私の耳に、皆の力強い声が響く。
『コォラアアアアアアアアアアッ!!!!!! この神の才能を持つ俺を除け者とは……フザケ『マイスター、落ち着いてください』お前も俺の言葉を遮るなァッ!!』
「「「「「「「アハハハハハハ!!」」」」」」」
途中、割り込んできたルシファー君とハーちゃんのやり取りに皆で笑ってから、改めて気合いを入れ直す。
『ンンッ!! それでは……作戦を開始する!!』
『『『烈火/流水/黄雷 抜刀!!』』』
「「「「「「「変身ッ!!」」」」」」」
『SHOTRIZE』
『『ガッチャーン!! レベルアップ!!』』
『メタルラーイズ!!』
そしてルシファー君の合図で、全員で同時に変身する。
『パンチングコーング!!』『Enough power to annihiate a mountain.』
『ライトニングホーネット!!』『Piercing needle with incredible force.』
『ランプの魔人が、真の力を発揮する!!』『ゴールデン・アランジィ~ナァッ!!』
『蒼き野獣の鬣が、空に靡く~!!』『ファンタスティ~ク~・ラ~イオ~ン!!』
『語り継がれし、神獣のその名は~!! クリムゾ~ン・ドラゴォ~ン!!』
『探せダイヤ‼ 集めろルビー‼ ジュエリートレジャー‼ アガッチャ‼ 災厄を起こせベリアル‼ 絶望を振り撒けモンスター‼ 今こそ破滅の…時来たり‼』
『Secret Material. HIDEN Metal.』『メタルクラスタホッパー!!』『It's High Quality.』
変身が完了すると、私は前に飛ばされた場所……【アーク】の内部空間に立っていて、前回と同じく負の文字達が私の体を抑えつけていく。
(前は怖くてしょうがなかったけど……皆が助けてくれると信じられる今なら、この程度は全然耐えられる!!)
でも、今の私にはそれは恐怖足り得ず、皆を信じて体を委ねる事にした。
いかがでしたか?
次回は歩夢の暴走克服と、ディオドラとのゲーム開始辺りまでやる予定です。
次回【始まるDEATH GAME】
「では始めようか…私のゲーム【仮面ライダークロニクル】のプレリュードを」
では、次回でお会いしましょう。
スラッシュライザーを使った、滅の強化形態を出すかどうか?
-
出してほしい
-
出さなくていい