ゲームの力でこの世界を生きていく   作:疾風の警備員

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プチコーナー:ある日の特訓風景②

栞「はぁいかすみさん? 次は立って両手を膝についてくださいね♪」←天使のような悪魔の笑顔

か「ちょっと大丈夫なの!? これさっきよりも全然高いんだけど!!」

栞「師範ならこれくらい余裕です。では100回行きます!! はあッ!!」

か「ひぃッ!? いい!? しず子は喋んないでね!! 絶対だからね!! しお子の気が散っちゃうから……って、しず子いないしッ!? 一体何処に…」

し「2人とも~!! アイス買ってきたので、一緒に食べませんか~?」

栞・か「「え?」」

ドスグゥリィ!!

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!」

栞「あら」

し「大丈夫ですか!? かすみさ~ん!!」





1回やったなら2回目もってね♪(黒笑)


始まるDEATH GAME

遂に始められたゼロワンの暴走克服の為の戦闘。始めに突っ込んだのは、やはりバルカンだ。

 

「剛力無双、マッスルラリアットぉッ!!」

 

「それガオレンジャーですよッ!?」

 

ショットライザーで援護するバルキリーのツッコミに耳を貸さず、バルカンは巨大な手甲【ナックルデモリッション】に覆われた両腕を、某筋肉の戦士の技名を叫びながらゼロワンへと振るうが、それはクラスターセルの盾に防がれてしまう。そして反撃とばかりにクラスターセルを飛ばす。

 

「それは既に対策済みですわ!!」

 

『KUROSAWA ACCESS GRANTED.』『GORZA.MERBA.SUPER-C.O.V』

 

「さあ、お行きなさい!!」

 

『TRI-KING』

 

そこにダイヤがダークゼットライザーを起動し、トライキングを呼び出し、そこから更にメダルをライザーにセットしていく…

 

「ガンQさん!! レイキュバスさん!!」

 

『GAN-Q.REICUBAS.』

 

「闇の力…もう少しお借りしますわよ!!」

 

『FIVE-KING』

 

「グオオオオオギャオオオオオオガアアアアアアアアヒャヒャヒャヒャヒャッ!!!!!!」

 

それを読み込み、トライキングへと送ると右腕がレイキュバスを模した巨大な鋏となり、左腕にはガンQの目が着いた姿『ファイブキング』へと進化し、ガンQの腕を突き出すとクラスターセル達が次々と、その目に吸い込まれていった。

 

「……ッ!?」

 

それを見たゼロワンは慌ててクラスターセルを出すのを止めるが、これによって装甲の2割を失ってしまった。

 

「その攻撃は自身の装甲を飛ばして行うもの…ならば、 こうしてしまえばそれ(クラスターセル)はもう使えませんわよッ!!」

 

これが今回ジュエルが参戦した理由で、メタルクラスタホッパーの全周囲攻撃であるクラスターセルを封じる方法を検討していた時、ヴァーリがガンQの能力を思い出し、それを使って吸収する戦術を考案したのだ。

 

これによってクラスターセルの封殺と、装甲の削り取りでゼロワンの弱体化を成立させた。

 

「後は皆で抑え込むだけです!!」

 

そして左右からバルカンとバルキリーが腕を抑え、セイバー・ブレイズ・エスパーダの三人が装甲の消えた部分を剣で抑え込む。

 

「これで時間を稼げば…!!」

 

そう言ってセイバーの見つめる先には、高速で目を点滅させているテラハーキスと、超高速タイピングをしているヴァーリがいた。

 

『ゼロワンドライバーへの無線接続が完了。これより、アークへのハッキングを開始します』

 

「向こうからの攻撃は俺が防ぐ。お前は歩夢の救出に全力を注げ!!」

 

『了解』

 

「ククク…アークぅ…!! たかが人工知能風情がァ!! この神の(特典としてもらった)才能に勝とうなど……永遠に早いわァァァァァァァァッ!!」

 

不気味な笑顔を浮かべながら叫ぶヴァーリに、ゼロワンを抑えてる面々は不安がるが、彼の役職はゲームクリエイター……それはある意味、プログラミングのプロと言ってもいい存在だ。更に彼は過去のゲーム開発でハッキングについて調べた事があり、その知識も持っていた。それが特典の才能と相性が良く、すぐに世界一のハッキング技術を手にしてしまったのだ。

 

『……アークへの接続を確認。プロテクトの総数58,358,746,428個。これより突破を開始します』

 

「フハハハハハハハハハハハッ!!!! 貧弱貧弱ぅッ!! その程度のクラッキングに、地球を越えた文明の最高傑作と神たる私が負けるものかァッ!!!!」

 

アークとの接続が完了し、ハッキングを開始するテラハーキス。それを阻止しようとアークも攻撃を始めたようだが、その悉くをヴァーリに防がれていた。

 

『…………………………全プロテクトの解除完了。アーク内部へと侵入します』

 

そしておよそ三分でプロテクトを全て解除し、テラハーキスはアークへと突入するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歩夢side

 

体の自由を奪われ、目の前に映る投影モニターから流れる戦闘を私はジッと見つめる。皆の頑張りから目を背けない為に…

 

『何が目的だ?』

 

そこに、アークが現れて私に話しかけてくる。

 

「暴走の克服」

 

『無駄だ。貴様らの力で私の支配から逃れる事など出来はしない』

 

「そんなの、やってみなくちゃ分からないよ?」

 

『やらずとも解る。人間に私の予測を越える事は不可能だ』

 

「それは貴方の知る人間でしょ? 私の知る人達は…貴方の予測も越えられる」

 

(ビーッ!! ビーッ!!)

 

私がそう答えるとほぼ同時に、空間内にアラートらしき音が鳴り出す。

 

『ッ!? これは……私のプロテクトが破られているだと!? ファイヤーウォールの再設定!! 防衛システムの構築とカウンター開始……バカなッ!? この短時間で既に7割を突破だと!? ええい!! 攻撃も無効化されている!? 一体何がどうなって…!!』

 

どうやらハッキングに慌てて対応してるみたいだけど、地球より更に文明の発達した星で生まれたハーちゃんに、自称神の才能を持つルシファー君がタッグを組めば、たとえ最凶の人工知能といえど、対抗なんてできる筈がない。

 

『お待たせしました、歩夢』

 

「ううん、寧ろ予想より早かったよ」

 

そして全てのプロテクトを突破したハーちゃんが、私の隣に現れた。

 

『貴様かッ!! どうやって私のプロテクトを…!!』

 

『貴方と会話をするつもりはありません。歩夢は返していただきます』

 

ハーちゃんが私の周りにシールドを張ってくれると、私に纏わりついていた負の文字達が消え、体の自由を取り戻せた。

 

ふぅ、あれ(負の文字)は気持ち悪かったから助かっちゃった。

 

『無駄だッ!! ソイツが私の中にいる限り、ゼロワンの暴走が止まる事はない!!』

 

『ゼアへの経路検索……確認。しかし、悪意の感情による妨害あり。解決方法検索……………………解答、外部からの【善意】の感情による相殺が最も効果的であると判断。マイスター、善意の感情データを送ってください』

 

『既に送っている!! その後、お前の体を使ってアイテムを構築しろ!! こちらで何とかして歩夢に持たせる!!』

 

『了解。歩夢は形状に希望はありますか?』

 

「それなら剣かな? ハーちゃんと出会った世界とは別の世界の人達の1人が持ってた剣なんだけど……私の思考から読み取れる?」

 

『今の歩夢はデータ状の存在なので可能です。では、読み取りますので私に触れてください』

 

『おいッ!? 私の話を聞け!! ええい…!!何故奴へのハッキングが出来ん!? あらゆる地球の言語を使っているというのに…!!』

 

アークが何か言ってるけど、私は右から左に聞き流しながらハーちゃんに触れ、以前別世界の私が使っていたプログライズホッパーブレードを思い浮かべる。

 

『………………………………………………読み取り完了。マイスターからの善意のデータと、ハッキングで得た飛電メタルのデータと合わせて、武器の構築に入ります』

 

そして現実の方で武器を作り始めるハーちゃん。私はハーちゃんから手を離し、アークの方を見て…

 

「それじゃ、バイバイ♪」

 

笑顔でそう言って左手を振りつつ、右手に現れたプログライズホッパーブレードの効果でアークの空間を脱出した。

 

だけどこの時、私は知らなかった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『手段については予測を越えられたが、結論については予測通りだったな…………そしてデータも充分に揃った。これで、私の駆体が完成する』

 

アークが私の身体データを使って、自分の体を作り上げていた事に…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして少し時を戻して、現実ではテラハーキスの腹部から放たれるレーザー光が、3Dプリンターの如く複雑な軌道を描いて一振りの剣を完成させる。外見は展開状態のライジングホッパープログライズキーに似ていて、蛍光イエローで彩られクリアブルーの刃面を持つ片刃の大剣。その剣の名は【プログライズホッパーブレード】…メタルクラスタホッパーを制御できるようにするアイテムだ。

 

「よしッ!! しずく!! この剣を歩夢に持たせろッ!!」

 

「わかりました!!」

 

「………………ッ!!」

 

「「「「ひゃあッ!?」」」」

 

ヴァーリの指示を受け、剣を受け取るバルキリー。しかし、5人で何とか動きを止めていた所に1人が離れてしまったので、ゼロワンは4人を振り払い自由を取り戻し、視線をエスパーダへと向ける。

 

「マズイッ!?」

 

「そこまでです!!」

 

そしてエスパーダに殴り掛かろうとするが、2人の間に降り立ったバルキリーがゼロワンの方へと向き直りながら膝を着き…

 

「はいどーぞ!!」

 

プログライズホッパーブレードを差し出すと、ゼロワンは躊躇なくそれを掴み取った。瞬間、ゼロワンの体に電流が走るとクラスターセルがゼロワンから離れ、プログライズホッパーブレードのエネルギー増殖炉である【メタルブレードリアクター】へと吸い込まれていく。それを見たジュエルはファイブキングに取り込ませたクラスターセルも吐き出させて、全てがプログライズホッパーブレードに集まると、ブレードにクラスターセルを模したメタルバッタのオブジェ【リトルクラスタ】となり、蛍光イエローの光がゼロワンを包むと、再度装甲となっていく。

 

「うわっとと!?………ふぅ」

 

装甲の形成が終わると、前に倒れそうになるゼロワンだが、何とか踏ん張り左手を握ったり開いたりして感覚を確かめ出す。

 

「…………どう、ですか?」

 

心配そうに尋ねるバルキリーに、ゼロワンは頷き…

 

「うん、ちゃんと自分の意思で動かせるよ」

 

「ふぇ~…良かったですぅ~」

 

変身を解除しながらバルキリーに答えると、彼女も変身を解除し、疲れ果てたように地面に仰向けに倒れた。

 

「やりましたね、歩夢さんッ!!」

 

「ひゃあッ!? せ、せつ菜ちゃん!?……うん、心配かけてごめんね? だから、身体強化の魔法を解除してくれない? なんか背骨がメキメキいっでる゛か゛ら゛ぁ…!!」(ペチペチ)

 

次に変身を解除し、抱きついてきたせつ菜にお礼を言おうとするも、強化魔法を解除し忘れている事で包容が鯖折りになってしまい、歩夢は必死にタップするもせつ菜には気づいてもらえなかった。

 

「ですけどルシファー先輩、よく善意なんて曖昧な感情のデータがありましたね?」

 

「俺はゲームクリエイターだぞ? 様々なキャラを作るのに、感情は必須要項だからな。その辺はキチンと調べてある」

 

「まさにゲームクリエイターの鏡だね~」

 

「鏡ではないッ!! 神だッ!!!!」

 

「それはどうでもいいんですよ!!」

 

「既にお約束ですわね、このやり取りは…」

 

「皆も……喋ってないでた゛す゛け゛て゛ぇ~…!!」

 

そんな歩夢の声は誰にも届かず、気づかれたのは痛みの限界で気絶した時だったとか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ゼアより新たなドライバーと対応するプログライズキー、メタルクラスタホッパーの強化案のデータを受信。現状を鑑みて、メタルクラスタホッパーの強化案から設計・開発を開始します』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠side

 

「オラァッ!!」

 

「デヤァッ!!」

 

「フンッ!!」

 

―ガギィィィィィィィン!!―

 

俺はルシファー達が色々やってる訓練場とは違う訓練場で、パラドと一緒にグラファイト相手に模擬戦をやってるんだが…

 

「まだ甘いッ!!」

 

「「うおわぁッ!?」」

 

俺の拳とパラドの斧は、グラファイトの薙刀に防がれて力任せに振り払われる。

 

「チィッ!! レベル99が2人がかりでもこれかよッ!!」

 

「アイツ…どんだけレベルが高いんだ!?」

 

「俺のレベルに上限などない。社長の護衛が上限を迎えてやられては意味ないからな? まあ、そのお陰でお前たちの相手が出来るんだが…」

 

「そういう事か…」

 

だから何時まで経っても中々勝てないのか…けど、その方が俺の心が高ぶるぜ!!

 

立ち上がった俺は再度突撃し、拳のラッシュをお見舞いする。

 

「オォラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!!!!」

 

俺が今出せる最速での連撃。だがグラファイトは薙刀を投げ捨てると拳を構え…

 

「無ゥ駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!!!!」

 

同じ様に拳のラッシュで、全部相殺された。

 

「マジかよッ!?」

 

「そこで隙を晒すなッ!!」

 

「グハァッ!?」

 

予想外な事に俺は動きを止めちまって、そこにグラファイトの蹴りが腹にめり込み、吹き飛ばされた俺は壁に激突して変身が解除される。

 

「イッセーッ!? このぉッ!!」

 

「感情任せで倒せるほど…」

 

そこにパラドが突撃するが、グラファイトは冷静に振り下ろされるパラドの斧を左腕で弾き、左脇に両拳を押し当てると…

 

「俺は甘くないぞッ!!」

 

地面を強く踏み込み、全ての勢いを両拳に乗せて衝撃をパラドに叩き込んだ。

 

「ガハァッ!?」

 

その威力にパラドは地面をうつ伏せに倒れ、変身が解けた。

 

「イッセーはパワーについては問題無いが、攻撃が一辺倒過ぎる!! もう少し、小手先の技術を身に付けろ!! パラドとやらは技術はあるが感情にムラがありすぎる!! 何時でも頭はクールに冷やし、燃やすのはハートにしろ!!」

 

「痛ぅ~…!! 小手先っつってもよぉ…」

 

「エナジーアイテムをもっと効率よく、的確に選べ。それだけでもだいぶ変わる筈だ」

 

「うぐ…!! 頭をクールに、ハートを燃やせか…」

 

「怒りの感情は力になるが、度を過ぎれば視野が狭まったり、攻撃が単調になるなどのデバフにしかならない。それを頭で制御できれば、想定以上の力を発揮できたり、自力で火事場のバカ力を使えたり出来るようになる筈だ」

 

グラファイトのアドバイスを聞きつつ、俺とパラドは立とうとするがダメージが大きすぎて、また膝を着いちまう。

 

「……時間もちょうどいいし、1度休憩にするか。シャワーを浴びるなら温めの温度にしろ。水分補給は忘れるな。後、腕や足のマッサージもしておけ。食事も構わないが食い過ぎるなよ? 次もハードにやる予定だから栄養バー1本ぐらいが最適だな。それから…」

 

「…なあイッセー、アイツお母さんみたいだな?」

 

「お前もそう思うか? やっぱどう見てもオカンだよな…」

 

「フンッ!!!!」

 

―ゴゴン♪―

 

「「ギャウンッ!?」」

 

グラファイトの話を聞きつつ、パラドと思った事を小声で話していたら2人揃って脳天に拳骨を貰った。

 

「「うぉぉぉ…!! この…!!」」

 

「次、俺をオカンとかお母さんとか言ったら…………わかってるな?

 

「「サー・イエッサーッ!?」」

 

あまりの痛みに文句を言おうと思ったが、グラファイトのあまりの迫力と激怒龍牙の発動体勢を見て、俺とパラドは早々に屈した。

 

やべぇ……次はマジで殺されっかも…なんか背後に【ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ】って見えるし…

 

「たくっ……次の訓練は1時間後とする。それまでゆっくり休め」

 

「次も連携訓練か?」

 

「いや、連携訓練はもうやらん。次からはお前達、個々のレベルアップを主軸とする」

 

「何でだ? 連携訓練にした方が、戦場で役立つだろ?」

 

パラドの疑問に俺も頷く。俺は連携ってのがあまり得意じゃないしな……パラドとのタッグは、パラドに合わせてもらってる部分も多いし…

 

「今回戦うディオドラの話は俺も聞いている。確実にまともなゲームをしてこないだろうな。恐らく、あらゆる手を使ってお前達を分断するか、【禍の団】と協力して物量でのゴリ押しで此方の連携を封じてくると俺は予想している」

 

「なるほどな、だからか…」

 

そのグラファイトの予想に俺も納得する。アイツはネチネチと嫌がらせとかやるのが得意そうな、陰気な奴だったからな…なら、個々の能力を鍛えた方が生き残りやすいか。

 

「ほら、時間は有限だぞ。休める時に休んどけ」

 

「「へ~い…」」

 

俺達はその場でへたりこみ、少し休んでから水分補給と栄養バーで小腹を満たし、グラファイトの対策を考える事にした。

 

え? シャワー浴びないのかって? 次も訓練だし、終わってからまとめてやった方が楽だから後回しだ後回し。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数日経ち、ディオドラとの対戦当日。ヴァーリは眷属達を引き連れ、サーゼクスの案内で会場入りしていた。

 

「すまないね、僕達の事情に巻き込んでしまって…」

 

「いえ、こちらとしても助けなければならない仲間がいますので……それで、奴等はやはり?」

 

「ああ、確実に襲撃してくる筈だ」

 

「そうですか……皆の方は?」

 

「他の子達はリゼヴィム様と一緒にVIP席に案内したよ。彼処なら他の勢力のトップ達が集まるからね。これ以上無い程、安全だと思うよ」

 

「ありがとうございます」

 

それを聞いてヴァーリは安堵のため息を吐く。万が一、試合以外での乱入でアーシア達が拐われたり、傷つけられては意味がない。だからこそ、一番安全な場所にアーシア達を預ける事にしたのだ。更に一誠や栞子達もそちらに回してあるので、より万全といえよう。

 

「僕達もいつでも出られるように準備しておく。君達も気をつけて」

 

「はい」

 

サーゼクスの応援の後、ヴァーリ達はレーティングゲームのフィールドへと転移する。

 

だけど、敵は既に行動を始めていた。

 

「さて、僕も僕のやることを…「魔王さまッ!?」ん?」

 

ヴァーリ達を見送り、待機している部隊の指揮に戻ろうとした時、1人の悪魔が慌てた様子で駆け寄ってきた。

 

「どうした?」

 

「VIP席にいた幻夢コーポレーションの方達が……忽然と姿を消しましたッ!!」

 

「なにッ!? 魔力反応は!?」

 

「ありません!! 消える時、ドット状の光が走るの見ましたので、おそらく魔法以外で転移させられたものと…」

 

「くそッ!! 転移先の特定急げ!! ただちにゲームフィールドに部隊の突入を…「魔王さまッ!!」どうした!?」

 

「レーティングゲームの転移陣に改竄を確認!! ヴァーリ様達が、会場とは別の場所に転移されてしまいました!!」

 

「なんだって!? まさか……既に仕組まれていたというのか…!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フフフ…」

 

そして何処かの遺跡と思われる場所の玉座に座っていたクロノスは、ゆっくりと立ち上がると両手を左右に広げ…

 

「では始めようか…私のゲーム【仮面ライダークロニクル】のプレリュードを」

 

そう、計画の開始を宣言した。




いかがでしたか?


暴走克服の流れは、かなり無理矢理だと思ってます。何か意見があれば感想などにお願いします。

次回からギャグよりもシリアス成分が多めになります。


次回【定められたLimit】

「さあ……行こうか、皆!!」

『『『『『『はい/うん/おう!!』』』』』』


では、次回でお会いしましょう。

スラッシュライザーを使った、滅の強化形態を出すかどうか?

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