本当は特訓まで行きたかったけど、長くなりそうだから次にしました。
今回は特訓を始める前迄になります。
最後にオリライダー(名前のみ)登場します。
ではどうぞ。
時間は一誠がオカルト研究部に現れる数分前に遡る。
一誠side
俺は放課後、カナ姉に捕まり校門の前で部活終わりの曜が来るのを待っていた。
「たく……いつまで待つんだよ…」
「たまには付き合ってよ、曜ちゃんの大会激励パーティーに。」
「んな事言って、本当は受験勉強のストレス発散したいだけだろ?」
「あ、バレた?」
そう言って可愛く舌を出すカナ姉。本当、美人ならそういうのも絵になるもんだな。
「あ、兵藤先輩‼」「番長先輩ズラ‼」
そこに、黒澤妹と国木田がやって来た。
「国木田、その番長っての止めろ。」
「ここで何してるんですか?」
「ん~?待ち人ってやつだ。」
「おおッ‼恋人ですか!?」
「るびぃッ!?」
国木田の発言に黒澤妹は顔を青くしながら変な悲鳴をあげる。つか、自分の名前を悲鳴に使うなよ。
「ほ、本当ですかッ!?」
「だったらカナ姉と二人で待つ訳ねぇよ。」
「そ、そうですよねッ!?……よかった………」
「ん?何か言ったか?」
「ぴぎぃッ‼な、何でも無いですッ!?」
「?」
そんな会話をしていたら、校舎から待ち人である曜が出てきた。
「あれ、皆揃ってどうしたの?」
「お前を待ってた。」
「ほえ?」
「もうすぐ大会だから激励パーティーしようと思ってね♪」
「うわあ~‼本当!?」
曜はそれを聞いてこっちへと走り出した。
「ああ、だから行く…ッ!?」
その時、変な感覚が体の中を突き抜ける不快感が襲い、俺はそれに気を失いそうになるのを何とか耐えたが、カナ姉や黒澤妹に国木田はその場に倒れ、曜に至っては走り出したからか派手に転倒して地面を少し転がった。他にも倒れた奴がいるのか、校庭ではあちこちで悲鳴が上がりだした。
「なんだ今の………ッ!?おい、しっかりしろ‼カナ姉‼黒澤‼国木田‼」
「う…ううん…」
俺はその場に倒れた3人に声を掛けると、カナ姉は意識を取り戻した。
「何だったの……今の感じ…」
「悪いが黒澤と国木田を頼むッ‼曜ッ‼‼」
俺は起きたカナ姉に二人を任せ、曜の元へと駆け寄った。
「オイッ‼しっかりしろ‼曜ッ‼」
俺が曜を抱き抱えると、転んだせいなのか擦り傷があちこちに出来ていた。
「曜ッ‼‼」
「う…‼あれ……私…」
俺が大声で呼んでいたら、曜の目がゆっくりと開いた。
「良かった……大丈夫か?」
「うん……なんと…痛ッ!?」
そして立ち上がろうとしたが、急に右足を押さえて踞った。
「曜ッ!?」
「あ、足が…‼」
「座ってじっとしてろ‼」
曜を地面に座らせて右足の靴と靴下を脱がしてみると、足首が赤く腫れ上がっていた。
「こりゃひでぇ…」
「うわぁ……通りで…」
「皆ッ‼‼」
そこに桜内、高海、津島、小原がやって来た。
「誰か怪我とかしてないッ!?」
「高海……曜を頼む…」
「兵藤君?…って曜ちゃん‼怪我をッ‼」
高海に曜を託した俺は立ち上がって歩き出す。
「イッセー君ッ!?何処へ行くのッ!?」
「ちょっとお礼参りにな…‼」
「ダメッ‼行っちゃ…‼」
曜の叫びを無視して俺は走り出した。大体の場所は予測出来ている。
そして旧校舎のオカルト研究部に着いたら、ドアを思いっきり蹴破った。
「おい……今さっき変な力を放った馬鹿は…………何処のどいつだああぁぁぁぁぁぁぁッ‼‼‼」
そしてそこで全力で叫んだ。己の怒りを解き放つために……
「おいイッセーッ‼てめえ何しに…」
「黙ってろ…‼」
最初に突っ掛かってきたのはクソ兄貴だったので、頭を掴んで壁に叩きつけてやったら、あっさりと気絶した。
「イッセーか…」
その呼び掛けにルシファーが部屋にいたのに気づいた。
コイツならさっきの主犯を知ってるはず…‼
「おいルシファー、さっきのをやった奴は誰だ?」
するとルシファーはグレモリーと金髪のホストみたいなのを指差した。なるほど、犯人は二人か。
「なんだキサ「うるせぇ…」ガブッ!?」
何か言おうとした金髪の言葉を遮り、その場から全力で跳んで空中回し蹴りを顔面に叩き込んだ。
そして着地と同時にグレモリーの方へ振り返りながら後ろ回し蹴りを喰らわせる……
「させませんッ‼」
が、それは銀髪のメイドに止められた。
「邪魔すんじゃねぇよ…‼殺すぞ?」
「今回の事は完全にこちらの非です‼お嬢様には然るべき罰を与えますので、この場はッ‼」
「罰だったら俺がくれてやる……‼」
俺は軸足で飛び上がってメイドを蹴り飛ばし、グレモリーへと殴り掛かろうとしたが、横から強烈な衝撃を受けて、床を転がった。
「グッ…‼」
「よくもライザー様をッ‼」
そこには棍を持った女がいた。更にさっき蹴った金髪のホストの後ろには14人の女が控えている。このホスト野郎の手下か……
「ミラ、その男を殺せッ‼」
「はッ‼」
そして再び棍を突き出してくるが、俺はその先端に左から掌底を当てて受け流し、俺も回って背中を蹴り飛ばした。
「がッ!?」
「くッ!?イル、ネルッ‼」
「「はぁ~い‼バラ~バラ~♪」」
「ウゼェッ‼‼」
今度はチェーンソーを持った双子がそれを振りかぶってきたから、振り下ろす前に近づいて二人の顔を鷲掴み、頭をぶつけ合わせた。
「「イギャッ!?」」
痛みでチェーンソーを落とし、頭から血が流れる二人を近くの本棚へと投げつけ、ぶつかった反動で本棚が倒れ下敷きになるがそれを無視して俺はホスト野郎へと近づいていく……
ジャキン‼
が、ルシファーに横から剣を首に突きつけられた。
「……何のつもりだ?」
「これ以上はさすがにお前の立場が危うい。他の悪魔達に目をつけられると、松浦先輩や渡辺達にも危害が及ぶぞ?」
「…………ち…‼」
そう言われた、俺は渾身の力で右拳を握り締めて怒りを抑えた。
「この……人間風情がァッ‼」
しかし、ホスト野郎が攻撃しようと拳を振り上げてきた。
「いけません、ライザー様。」
それを先程蹴り飛ばしたメイドが、床へと組伏せた。
「ぐあッ!?」
「これ以上、人間の方達に手出しするのなら私がお相手いたします。」
「く……解りました…‼」
ホスト野郎は悔しそうに呟くと、拘束を外され立ち上がった。
「で、イッセー?お前がキレたのは誰が傷ついたからだ?」
コイツは俺がキレた理由もお見通しかよ。
「曜だ。足を思いっきりやっちまって、このままだと今度の大会に出れるかどうかわからねぇ…」
「そうか…」
クソッ‼俺がもう少し強ければ、あの力に飲まれず助けられたかもしれないのにッ‼
「怪我については、善子が回復魔法を使えるから大丈夫だろう。」
「ホントか…‼」
それを聞いて俺は安堵した。
「それに、
「なに?」
ルシファーは不敵な笑みを浮かべながらメイドの方を見た。
「グレイフィアさん、どうせリアスとライザーの婚約については双方納得しないでしょうから、その場合【レーティングゲーム】で決着をつける予定だったのでは?」
「はい、その通りです。」
「だったら俺達も参加させて貰います。」
「………………よろしいのですか?」
それを聞いたメイドは驚きの表情をする。
「ええ、こちらは何人かプラスしたメンバーも入れさせて貰います。………その代わり俺達が負けた場合、我が家が秘匿しているこのゲーマドライバーとガシャットのデータ全てを双方の家に渡しましょう。」
「ほう……それはいい条件だ。」
「こちらが勝ったら、お前達は俺の頼みを無条件で1つずつ叶える…………これなら文句は無いだろ?」
ホストとグレモリーは少し思案するが、首を縦に振った。
「解りました。ではこの勝負は調整ごがありますので、10日後の深夜に行います。詳しい事は後程お伝えしますので。話し合いはこの場でお開きにします。リアス、貴方は私と来て貰います、お仕置きしますので。」
「わ、わかりました…」
「ライザー様も今回はこれでお引き取りを。」
「ええ。おい混血ッ‼貴様もゲームに出るならそこの人間も出せ‼この俺が二人とも直々に燃やしてやるッ‼」
「やれるものならな?その前に俺達がお前達を潰してやるよ。」
そう言って、ルシファー以外の悪魔達は転移していった。
「さて、渡辺の所に行こう。彼女の怪我を何とかしないとな。」
「ああ、頼む…」
先に部屋を出るルシファーの後に付いていきながら、俺達も旧校舎を出た。
ヴァーリside
俺はイッセーと一緒に保健室に向かい、扉を開けるとウチのメンバー4人とルビィに花丸、松浦先輩に黒澤先輩とベッドに座っている渡辺がいた。
「善子、渡辺の怪我の具合は?」
「問題ないわ、もうちょっとで全快よ。後、善子じゃなくてヨハネ‼」
「良かった……」
それを聞いてイッセーは安堵していた。
「それでルシファーさん、今回の集団気絶事件の原因は誰なんですの?」
黒澤先輩が原因を俺に聞いてくるが、既に人外の存在が原因なのは気がついてるようだ。
「今回は悪魔であるグレモリー先輩とその婚約相手が問題の原因でして…」
「えッ!?グレモリーさんも悪魔だったのッ!?」
「そんなのはどうでもいいんです。彼女への処罰は?」
「今頃、兄である魔王に処罰を下されている筈ですよ。」
「なら、構いませんけど…‼」
そう言う黒澤先輩だが、その顔は怒りが収まりきってはいないようだ。
「それで梨子、千歌、善子、鞠莉。俺達もグレモリーとフェニックスのレーティングゲームに参加することになった。」
「「「「えッ!?」」」」
俺の言葉に4人は驚き、残りの5人は首を傾げた。
「先輩、れーてぃんぐげーむ?って何ズラ?」
「ん~……簡単に言えば中世のコロッセオであった奴隷同士の戦いみたいなものか?」
「それぞれの王が自分の眷属と一緒に戦うの。対戦方式は幾つかあるけど、大体は王の人を倒したら勝ちになるの。」
「ほえぇ~…」
「んで俺も出る事にした。」
花丸に説明していたらイッセーがそう告げ 、それに松浦先輩と渡辺が驚きながらもやっぱりといった顔をした。
この二人は、本当にイッセーの事を理解してるんだな。
「そう言うと思ったよ。」
「………………」
「という事でこれから10日間、放課後に特訓をすることにしたから全員参加な?」
「「「「了解。」」」」
ガララ。
「すみません、ここにヴァーリ・ルシファー君はいますか?」
4人の了解を得たら、保健室の扉が開いて二人の男女が入ってきた。
「ん?明日那にグラファイトか。」
「あ、いたいた。」
「よ、久し振りだな。」
「oh~‼グラファイト~♪」
その男女はグラファイトとポッピーピポパポこと仮野明日那で、鞠莉がグラファイトを視界に入れた瞬間、騎士の力で一気に近づいて抱き着いた。
「どわッ!?いきなり抱き着くな…」
「ンフフ~♪」
この光景に松浦先輩と黒澤先輩は、口をあんぐりと開けて見ていた。
「それで、何の用なんだ?」
「社長から皆がレーティングゲームに参加するって聞いてね?」
「情報早すぎだろ……」
まったく、あの爺ちゃんは……
「それでそのゲームでこれを試して欲しいって頼まれて渡しに来たの。」
そう言って手に持っている小さめのアタッシュケースを開くと、その中にはバグルドライバーツヴァイと1つのガシャットが入っていた。
「これは?」
「社長が作った新しいライダーで、戦闘力はあまり無いけどサポート重視の能力を持ってるの。」
「ふぅ~ん………………………………………………んんッ!?」
それを見ていたら、俺はある事に気がついた。
「何で普通のガシャットがあるんだッ!?俺は作れないのにッ!?」
俺がこれを作るのにどんだけ苦労したと思ってんだ‼それをこんな簡単に作りやがって‼誰だッ!?俺の許可なく新しいガシャットを作ったのは‼‼
「ああそれ?社長がヴァーリ君の失敗作を回収して弄ったらプロトガシャットが完成して、それを元にして新しく作ったんだって。」
「嘘だッ‼‼」
まさかの身内だった事に動揺し、ひぐらしな叫びをあげてしまった。
「ヴァーリ君、落ち着いてッ!?」
「ハァ……ハァ……‼ふぅ、思わず動揺してしまった。」
「明日那さん、そのライダーの使用者と名前は何なんですか?」
「使用者は検査しないと解らないけど、名前の方は決まってるの。この仮面ライダーの名前はね…」
彼女はそこで1度区切り、優しい笑顔を浮かべながら告げた。
「仲間に幸せの恵みを与える者……【仮面ライダーエール】。」
いかがでしたか?
エールの登場はレーティングゲームが始まるまでお待ちください。
次回は特訓と二人の女の子の会話になります。
では、次回でお会いしましょう。