ゲームの力でこの世界を生きていく   作:疾風の警備員

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どうも、疾風の警備員です。

まずは皆様に謝罪を…一誠の変身シーンまでいけませんでしたァァァァァァァァァァァッ‼‼

やりたい事書いてたら文字数が多くなってしまい、一誠の変身は次回に持ち越しになります。期待してた皆様、ホントスンマセン……

では、題名通りの二人の登場をどうぞ。


恵みのYellと最大級のPowerful Body‼

ヴァーリside

 

特訓から10日………レーティングゲームの日を迎え、俺は眷属メンバーと一誠とルビィちゃんで集合場所である駒王学園に向かっていたのだが………

 

「何で全員来ているんだ…?」

 

集合したら、何故かゲームに出ない黒澤先輩に松浦先輩、渡辺に花丸までいた。

 

「私と国木田さんは妹が心配で来たのです。」

 

「私と曜ちゃんはイッセーの応援にね。」

 

「それは構いませんけど………ハァ…ソーナに連絡して席を用意して貰うか…」

 

本来非公式といえどゲームを人間が観戦することは危険でしかない。その上、彼女達は学園の殆どの男子が認める程の美少女で、見に来るのは殆どが上級悪魔……つまりそこで無理矢理にでも眷属にしようとする者がいても不思議じゃない。それに加えて花丸は神器保有者だ。確実に狙われる。まあ、彼女に頼めば安全の為に魔王様近くの席を作ってくれるだろう……

 

「お、お姉ちゃ~ん…‼」

 

「そんな情けない顔をしないで、もっと自信を持ちなさい。貴女なら必ず出来ますわ。」

 

「ルビィちゃん、ファイトズラッ‼」

 

「イッセーもあんまり無茶しないでよ?」

 

「わぁーてるよ。」

 

「………………………」

 

「………たく…」

 

「ひゃあッ!?」

 

皆が応援していく中、一人辛そうな表情をする渡辺の頭をイッセーは乱暴に撫でた。

 

「んな顔しなくたって、ちゃんと帰ってくるさ。」

 

「もう………気を付けてね?」

 

「おう。」

 

「では皆さん、観戦出来る場所に案内します。」

 

俺は先頭にたって歩き、生徒会室の扉を開けるとそこにはソーナと椿にじいさんにグラファイト、明日那がいた。

 

「あらルシファー様、どうかなさいましたか?」

 

「彼女達4人が観戦を希望していて、安全に見れる場所はないか?」

 

「その人数でしたらここでも大丈夫です。魔王様しかここには来ませんから。」

 

「助かる。」

 

「護衛はオイチャン達がやっとくから、思いっきりやって来ちゃいなYOッ‼」

 

俺の考えをソーナは理解してくれたので彼女達をここに預け、俺達は指定された場所である体育館に向かった。

 

「もしここが本陣なら、戦略的に嫌な場所だな…」

 

「うん、フィールドの真ん中で両方から同時に来られたら厄介だよ。」

 

う~む……いっそのことここを爆破するか?でも、2チーム同時にするとなると………

 

「フフフ……それなら我に策ありよ?」

 

そこで善子が何時もの魔導師(中2病)モードで不敵に笑いながら提案してきた。

 

「どんなだ?」

 

「それは…」

 

その作戦を聞いた俺は思わずニヤリとしてしまった。それだったら相手を最大3つに分断出来るッ‼

 

「ナイスだよし………善子。それならどちらの度肝も抜ける‼」

 

「言い直すふりして普通に言うんかいッ‼そこはナイスだヨハネって言うところでしょうよッ!?」

 

「なら、後はチーム分けだな……「だったら私をフェニックス本陣に行かせて‼」千歌?」

 

善子の言葉を無視しながら戦略を考えていたら、千歌が自ら進言してきた。

 

「理由を聞こうか?」

 

「この前リゼヴィムさんから貰った物があるの。それがフェニックス攻略の秘策になるって…」

 

そう言って取り出した物を見て、俺は目を見開いた。

 

あのジジイ…‼‼俺に黙ってそんな物まで作ってたのかよッ‼!?だが、確かにこれなら攻略出来る。

 

「………………この作戦だったらそれが一番の切り札か……わかった、本陣は千歌とイッセーでいってもらう。イッセーもいいか?」

 

念のためイッセーにも確認を取ると……

 

「お前のお陰であのホスト野郎を殴れんだ。だったら今回はお前の指示に従って勝たせてやるのが俺の役目だ。」

 

そう言ってくれた事に思わず俺は笑みがこぼれた。

 

「助かる。なら、もう一チームは梨子、鞠莉、善子、ルビィでフェニックスの眷属の対処を頼む。」

 

「えッ!?ヴァーリ君はどうするの!?」

 

「俺はグレモリーチームの足止めをする。イッセーや千歌の邪魔をさせない為にな?」

 

「なら私も…‼‼」

 

「ルビィは戦闘初体験だ、護衛は多い方がいい。それに別に倒す訳じゃない、時間を稼ぐだけだ。それなら俺一人でも大丈夫さ。」

 

「でも…」

 

それでも食い下がろうとする梨子の頭を俺は撫でた。

 

「自分の強さなら分かってるさ。それに無理そうになったら瞬間転移で逃げるよ。」

 

「…………………無茶……しないでね?」

 

「ああ。」

 

『まもなく試合開始となりますので、フィールドに転移します。』

 

梨子がようやく納得したところで、魔力通信でアナウンスが入り転移するが、俺達がいるのは先程と同じ体育館だった。

 

「おい、本当に転移したのか?どうみても失敗だろ。」

 

「いや、これはおそらく駒王学園を再現したんだ。たぶん外を見れば…」

 

窓から空を見ると普通ならありえない紫色の空が広がっていた。

 

「なるほど、こりゃ良く出来てやがる。」

 

『それではライザー・フェニックス様とリアス・グレモリー様、ヴァーリ・ルシファー様のレーティングゲームを開始致します。審判はこの私、サーゼクス・ルシファーの女王、グレイフィア・ルキフグスが努めさせていただきます。フィールドはライザー様のリクエストで駒王学園となっています。』

 

そこに放送用のスピーカーからグレイフィアさんの声が聞こえ、試合のアナウンスを始めた。

 

『リアス様の本陣は旧校舎、ライザー様の本陣は新校舎の生徒会室、ヴァーリ様の本陣は体育館の用具室になります。兵士の皆様が【昇格】するには相手の陣地に入ってからになります。それと今回は特別ルールと致しまして、ヴァーリ様には助っ人2人を仲間として扱います。その代わり昇格等は出来ません。制限時間は人間界の夜明けまでです。それでは始めてください。』

 

「んじゃ善子、ド派手に行けッ‼‼」

 

「OKッ‼‼」『WITCH CREATE!!』《Give you It's a Hope Magic!!》

 

「禁術レベル50ッ‼変身‼」

 

『デュアルガシャット‼ガッチャーン‼デュアルアップ‼』

 

『マジシャンガール‼夢をプレゼント‼願いよ届け‼ウィッチ・クリエイト‼』『ガシャコンレイピア‼』

 

「紫天に吠えよ、我が鼓動‼」

 

 

 

 

 

 

 

小猫side

 

私達は開始と同時に部室で学園の地図を広げていた。

 

「この場所が本陣なら………私達は積極的に前に出ない方が良さそうね。」

 

「どういう事ですか、部長?」

 

「いいレンジ?私達とライザーの本陣は端で、その中央にルシファー様の本陣があるわ。つまり…」

 

「ああ、なるほど‼先に奴等をぶつけて、戦力を消耗させるんですね‼」

 

「ええ、上手くいけば相討ちになって自動的に私達の勝利になるわ。」

 

「おお~ッ‼‼さすが部長ッ‼‼」

 

「それに最悪負けそうだったら、私達が援護すれば良いだけよ。」

 

これを聞いていた私は頭を抱えたくなった。ルシファー様達はそんな甘い人達ではないと知っているからだ。

 

「裕斗先輩と副部長はあの考え、どう思いますか?」

 

「あの人達の力を見たから分かるよ。あの作戦は確実に失敗すると思う。」

 

「そうですわね。」

 

「でも処罰が消える事はないですけど…」

 

そう、部長はこの勝負の後で管理者権限を上から取り消される処分を兄であるサーゼクス様から伝えられている。この前の事件で日本神話がかなりご立腹で、管理者を変更しないと土地の返還と部長の首を請求してきたからだ。因みに次の管理者はソーナ様となっていて、私達はそのサポートに付く事になっている。

 

「ここで有能さを示せば、まだ逆転の…」

 

部長の言葉を聞くのは飽きたので、何気なく外を見た私は不思議な物を見つけた。

 

「…なんだろう、あの球体?」

 

「「え?」」

 

私の呟きにつられて裕斗先輩と副部長も外を見ると、旧校舎と新校舎の周りに数個の黒い球体が浮かんでいた。

 

「…これは?」

 

「ッ!?いけない、小猫ちゃんッ‼‼」

 

私がそれに手を伸ばした瞬間、球体が一気に巨大化して私達を校舎ごと飲み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴァーリside

 

『ライザー様の兵士5名、僧侶1名、騎士1名リタイア。リアス様の兵士1名リタイア。』

 

「ナーッハハハハハハハハハッ‼‼‼我が魔導【ジャガーノート】に恐れッ‼すくみッ‼理解もできぬ間に塵芥と成り果てなさいッ‼‼」

 

俺の上空で仮面ライダーヨハネに変身した善子が高笑いしながら叫んでいた。

 

これが善子が提案した事で、初っぱなから大規模魔法を両陣営に叩き込み、数を減らす作戦だ。更に旧校舎と俺達の陣地を完全に、ライザーの本陣は八割がた吹き飛ばす事でリアスを引きずり出し、ライザー陣営の昇格を封じる算段もあった。

 

向こうはフルメンバーだから、全員女王になられても面倒だしな。

 

「ここからは別れるぞ。皆、頑張れよ。」

 

「ヴァーリ君も………すぐに援護に行くから。」

 

「待ってるよ。」

 

新校舎側へと走っていく皆を見送りながら、俺は旧校舎へと向かう。

 

旧校舎の辺りは攻撃で土煙が舞っているが、場所はリアス達の魔力を辿ればすぐに分かった。

 

「な、何があったのッ!?」

 

「大規模な魔法攻撃…‼」

 

「部長、気を付けてください‼誰か来ます‼」

 

向こうが俺に気づき始めたのでゲーマドライバーを装着、ガシャットギアデュアルβを起動させる。

 

『TADDLE FANTASY!!』《Let.s going king of Fantasy!!》

 

「術式レベル50、変身。」

 

『デュアルガシャット‼ガッチャーン‼デュアルアップ‼』

 

『タドルメグル‼RPG‼タドルファンタジー‼』『ガシャコンソード‼』

 

そして煙を波動で吹き飛ばす。

 

「ッ!?ルシファー様‼何故こちらに?」

 

「何故って………お前達を倒しに来たんだが?」

 

「どうしてッ!?貴方の相手はライザーじゃ…‼」

 

「………どうやら、君は勘違いしているみたいだな。」

 

俺がガシャコンソードの切っ先をリアスへと向けると、姫島、木場、塔城が身構える。

 

「俺はお前達の話し合いの時言ったぞ………()()()()()()()()()と。その中にお前が入ってないとでも思ったのか?」

 

「ッ!?」

 

俺の言葉にリアスは驚愕の表情を浮かべた。

 

「あの騒ぎで梨子と千歌の友達が傷ついた………その時の2人の心の痛みを………物理的に教えてやる…‼」

 

俺は眷属達に悲しい顔をさせた奴を許しはしない‼

 

剣を1度下げ、両手に黒いオーラを集めながら両手を突き出すと、俺の周りに魔導師みたいなローブに三ツ又の槍を持ったバグスター達が大量に出現する。

 

「何、あれはッ!?」

 

「これより、リアス・グレモリー及びその眷属の切除手術を開始する。」

 

『『『『『ピピーッ‼』』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルビィside

 

私は千歌先輩達と一緒に新校舎へと向かっていました。

 

「おい黒澤、無茶だけはすんなよ。」

 

「え?」

 

「ここからはお前が知らない方が良かった世界だ。怖かったらすぐに逃げろ。」

 

そう言って兵藤先輩は厳しさを持った目で私を見てきた。

 

「………………正直に言うと、今も怖いです…」

 

「だったら…」

 

「でも、何時までもそんな自分でいるのが嫌なんです…‼兵藤先輩みたいに喧嘩とかは出来ないけど………もっと自分に自信を持てるようになりたいんです‼」

 

「………………………そうか。」

 

思ってたことを言ったら、兵藤先輩がやさしく頭を撫でてくれた。

 

「ぴぎゅ?」

 

「なら変わってみろ。お前自身の意思で。」

 

「あ………………はいッ‼」

 

ちょっと恥ずかしいけど、先輩の手………大きくて暖かいなぁ…♪

 

「貴様ら、止まれぇッ‼‼」

 

先輩の手の感触を堪能していたら、大声で誰かに呼び止められた。それで新校舎前を見たら8人の女性がいた。

 

「お前達かッ‼さっきの攻撃はッ‼‼」

 

「そうだとしたら?」

 

「許さんぞッ‼‼」

 

「ぴぎぃッ!?」

 

私はその声の迫力にビビって、兵藤先輩の背中に隠れた。

 

「言った矢先にこれじゃ、先が思いやられるな…」

 

「だ、だってぇ~…‼」

 

「作戦通り、私達が彼女達の相手をするから二人は先に行って。」

 

「「了解/あいよ‼」」

 

「千歌ちゃん、私の分までお願いね?」

 

「合点承知‼」

 

桜内先輩の言葉に兵藤先輩と高海先輩は走り抜けていく。

 

「逃がさんッ‼」

 

「それはこっちのセリフです。」『BANG BANG SIMULATIONS!!』《I Leady for Battleship!!》

 

何人かが先輩達を追いかけようとしたけど、桜内先輩が呼び出した戦艦?みたいなのに砲撃を受けて足止めされ、一人だけ逃げられたけど他の足止めに成功した。

 

「この…‼」

 

「第伍拾戦術。」

 

「GEAR FIFTY。」『HIGH SPEED・HIGHWAY!!』《Top Gear and Max Speed!!》

 

「「変身。」」

 

『『デュアルガシャット‼ガッチャーン‼デュアルアップ‼』』

 

『スクランブルだ‼出撃発進‼バンバンシミュレーションズ‼発進‼』

 

『ダッシュ‼ダッシュ‼ダッシュ‼エ~ンジンを全開‼ブッちぎれ‼ハイスピード・ハイウェーイ‼』

 

そして善子ちゃんと桜内先輩、小原先輩も変身する。

 

「ルビィちゃんも変身を‼」

 

「は…はいッ‼」

 

私は前に渡されたバグルドライバーⅡを腰に当てて装着した。これは本来バグスターさん専用らしいんだけど、これは人間が使っても大丈夫な様に改良してあるんだって。

 

そして手に持ったガシャットを起動させた。

 

『きらめきアイドル‼』

 

すると後ろにゲームのスタート画面が出てきて、色んな色のメダルが出てきた。

 

「あれ?明日那さんの声だ…」

 

先輩達のと違い、何故か明日那さんの声になってるのを不思議に思いながらドライバーのAボタンを叩き、流れ出す軽快なメロディーに合わせ顔の左右で手を叩きその場で時計回りに回って最後にウィンクしたら右手を横に伸ばし…

 

「変身ッ‼」

 

ガシャットをドライバーに差して、横のボタンを押した。

 

『ガシャット‼』『バグルアップ‼』

 

すると目の前にゲートが現れて、それを潜ると黒いボディスーツに足には爪先が白地で足首がピンクと白のチェック柄、腰の部分はピンクと白のチェックに所々紺色がアクセントに入っているスカート、胸の部分は桜色とチェック柄に左胸の大きなリボンが付いたまるでマーチングバンドの様な感じになっていて、頭は赤い髪を右に纏めたサイドテールで翠色の瞳の姿に変わった。

 

『トゥインクルガール‼(Wooooo!!)星のオーディション‼素敵な笑顔‼きらめきアイドル‼(Wooooo!!)』

 

「仮面ライダー…エール♥」

 

変身が終わったら、私は近くのメダルに触れた。

 

『ミュージック‼』

 

すると何処からともなく、音楽が流れ始める。

 

「皆に届け‼私の歌声(エール)‼」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千歌side

 

私は兵藤君と一緒にフェニックスの気配がある屋上に向かっていた。因みに女王には昇格済みです。

 

「………おい高海、先に行け。」

 

「え?兵藤君は?」

 

「俺は先にアレを倒す。」

 

そう言って階段の下を見ていたので、私も覗くと一人の女性がいた。

 

「貴女は?」

 

「私はイザベラ、ライザー様の戦車だ。」

 

「戦車っていやぁパワーと防御が自慢の奴か。」

 

「大丈夫なの?」

 

「嘗めんな、3分で終わらせてやるよ。だからお前はあのホスト鳥を屋上に釘付けにしておけ。」

 

そう言って両手の指の骨をゴキゴキ鳴らしながら、女性の方へと向かっていった。

 

「わかった。でも、私が倒しちゃってもいいんでしょ?」

 

「ハッ‼やれるもんならな?」

 

『SAVIOR STORY!!』《Saviour is Around the World!!》

 

「変身。」

 

『デュアルガシャット‼ガッチャーン‼デュアルアップ‼』

 

『立てよ勇者‼纏え龍を‼セイヴァー・ストーリー‼』

 

兵藤君はドラゴネスになると、女性へと突っ込んでいった。

 

その隙に私は階段を駆け上がり、屋上へと出る扉を開けて外に出ると、そこにライザー・フェニックスがいた。

 

「なんだ…来たのは貴様か。てっきり混血かあの忌々しい人間だと思ったんだが……レイヴェルも何故混血や人間に興味を持つのか理解できんな。」

 

ふーん、向こうの眷属にも血で差別をしない人がいるんだ…

 

「悪いけど、あの二人なら来ないよ。」

 

「なに?」

 

「だって貴方は………私が攻略するから‼」

 

私はフェニックスに対してそう宣言し、ゲーマドライバーを装着したらリゼヴィムさんに貰った物を取り出す。

 

それは全体が銀に金の縁取りがされ、基盤にあたる部分は黒で金色の模様があり、底の方にはマゼンタの逆立った髪にゴーグルから覗くオレンジの瞳のキャラのオブジェが付いたスイッチがある大型のガシャットだった。

 

(千歌、貴女まだコレの使い方よく理解してないでしょ?)

 

(うぐッ!?………はい…)

 

(なら、私に代わりなさい。使い方を見せてあげるから。)

 

(お願いします…)

 

心の中でもう一人の私と話してから、起動スイッチを押して人格を入れ換えた。

 

『マキシマムマイティエーックス‼』

 

するとワタシを中心に、金とピンクのゲームエリアが展開され、エナジーアイテムが散らばった。

 

「さあ、覚悟しなさいフェニックス。ワタシの友達を傷つけた罪は重いわよ?」

 

「フンッ‼貴様の様な下級悪魔では、俺の勝ちに花を添えるだけだぞ?」

 

「そんなの知ったことじゃないわ。だって……」

 

ワタシは左手にガシャットを反転させて持ち換え右前に突き出し、右手を左前に突き出して左手の上を交差する構えを取る。

 

「貴方の運命は…ワタシが変えるから。」

 

(ヨーシ‼‼あの掛け声、お願いね‼)

 

(はいはい。)

 

ワタシは息を軽く吸い込み、千歌の考えた言葉を叫んだ。

 

「マックス大変身ッ‼」

 

そして左手を上に思いっきり上げたら、それを下ろしながらドライバーにガシャットを差し込んだ。

 

『マキシマムガシャット‼』

 

そしてバックルのレバーを思いっきり開いた。

 

『ガッチャーン‼レベルマァァァックスッ‼‼』

 

するとワタシの前に巨体な顔から手足が生えた様な絵が描かれたゲートとキャラアイコンが出てきて、ワタシは右手を伸ばしてガシャットのオブジェと似たキャラをセレクトする。するとワタシの体がオブジェと似た顔になり胸にはライフゲージと剣とハンマーのアイコン。マゼンタのボディスーツといった奇抜な姿となり、頭上にこの顔を更に巨大化させた物が出てきた。

 

《最大級のパーワフルボディ‼ダリラガーン‼ダゴズバーン‼最大級のパーワフルボディ‼ダリラガーン‼ダゴズバーン‼》

 

「フッ‼」

 

妙な待機音が流れる中、ワタシは左手を握り締めてオブジェが付いたボタンを押し込んだ。すると前のゲートの色が黄色に変わり、顔の上の所にオブジェと同じ紫の顔が浮かび上がるとワタシはそれを潜って飛び上がり、体を丸めて巨大な顔の中に入ると手足が生え、上のシャッターが左右に開きそこから顔を出してそれを装着した。

 

『マキシマームパワー‼エーックス‼‼』

 

「なんだ、そのふざけた姿はッ!?」

 

「見た目で判断しない方がいいわよ?なんてったって今のワタシの(あッ‼そこからは私に言わせてッ‼)ってちょッ!?」

 

続きのセリフを言おうとしたら千歌に無理矢理人格を入れ替わられた。

 

「私のレベルはマキシマム……レベル99(ナインティナイン)だあッ‼‼」

 

私は今まで以上にみなぎる力を声に乗せて、フェニックスへと高らかに叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、現実の生徒会室では……

 

「なんでまた私の声でガシャット作ってるんですかァァァァァァァァァァァァッ‼‼‼」

『ガッチャーン‼』

 

「落ち着け、ポッピーピポパポッ‼バクヴァイザーⅡで社長を斬ろうとするなッ‼!?」

 

「だから今は明日那だってばァッ‼‼」

 

自分の声でガシャットを作られた事に怒った明日那がリゼヴィムに斬りかかろうとしてるのを、グラファイトが羽交い締めにしてなんとか抑え込んでいたり、

 

「千歌ちゃんのアレ……なに?」

 

「なんというか……奇抜?」

 

「どうみても、微妙ですわね…」

 

「おおーッ‼スッゴい格好いいズラッ‼‼」

 

「「「えッ!?」」」

 

マキシマムゲーマーを見た四人のこんなやりとりがあったとか。




いかがでしたか?

次回は本当に一誠の変身になります‼‼

次回【混ざり合うDragons!!】

それと活動報告で別作のアンケートをしているので、良ければ意見をお願いします。

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