ゲームの力でこの世界を生きていく   作:疾風の警備員

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どうも、疾風の警備員です。

シンフォギアXDで和装の調が当たらねぇッ‼‼こりゃとうとうコンティニュー(課金)する時が来たか…?でもスマホゲームの課金ってやったことねぇからやり方が解らない……

そしてこの章は結末がかなり変わります。

では、どうぞ。


Unrestな影

一誠side

 

「オラァッ‼」

 

「フッ‼」

 

ライダーに変身した俺とパラドは同時に走り出し、俺は籠手を付けた右手を、パラドはハンドアックスを振るってぶつけ合う。

 

「オイオイ……刃面を躊躇い無く殴るとか、面白い事するなぁ?」

 

「んなもんに一々ビビってられっかよッ‼‼」

 

ハンドアックスを弾き左足で右膝を蹴ろうとするも、その右足で弾かれる。

 

「フフン……ソラッ‼」

 

「チィッ!?」

 

続けて振るってくるアックスを左腕で受け止め、右拳で殴ろうとするも左手で受け止められた。

 

「確かにパワーが上がってはいるけど……ゲームじゃ俺には勝てないさ。」

 

「がッ!?」

 

腹に蹴りを貰い転がる俺を尻目に、パラドはエナジーアイテムを集め自身へと取り込んだ。

 

「いくぜ…」

 

『高速化‼』『マッスル化‼』『透明化‼』

 

「ざっけんなッ‼‼」

 

『Boost!!』『鋼鉄化‼』

 

パラドの姿が消え、嫌な予感がした俺はすぐ近くにあったエナジーアイテムに触れ、それを強化して取り込み防御力の上がった俺に、全方位からの見えないラッシュが襲い掛かる。

 

「く……ぐうぅぅぅぅぅぅぅぅッ!?」

 

「言っておくが…」

 

必死に耐えていたら透明化が解け、俺の目の前に現れ胸ぐらを掴むパラド。その頭の上には三枚のエナジーアイテムが浮かんでいた。

 

「そいつは選択ミスだ。」『ガッチョーン、ウラワザ‼』

 

ベルトのレバーを閉じたパラドはエナジーアイテムを自分に取り込む。

 

『マッスル化‼』『マッスル化‼』『マッスル化‼』

 

「なッ!?」

 

「吹き飛べ。」

 

『ガッチャーン‼PERFECT KNOCK OUT!! CRITICAL BOMBER!!』

 

「ウラァッ‼‼」

 

攻撃力アップのエナジーアイテムを三枚使い、異常なまでに強化された一撃を俺は防ぐ事が出来ずにモロに喰らい、吹き飛んで石の山にぶつかった。

 

「ガハァッ!?」

 

「「イッセー(君)ッ‼‼」」

 

斜面を転がり、地面に倒れる俺の首をパラドは掴んで強引に起き上がらせた。

 

「グ…‼」

 

「これで解っただろ?お前じゃコカビエルどころか、俺にも勝てないってな。」

 

「……………………へっ、なめんじゃねぇぞ…俺達のゲームはここからさ…‼」

 

「強がりを…『ガシャット‼バグルアップ‼トゥインクルガール‼(Wooooo!!)星のオーディション‼素敵な笑顔‼きらめきアイドル‼(Wooooo!!)』……あ?」

 

パラドの言葉を遮る様に、新たにエールの変身音が流れる。

 

「先輩に届けッ‼私の歌声(エール)ッ‼」

 

『ミュージック‼』

 

 

ー推奨BGM【青空jumping heart】(ルビィソロver)ー

 

 

ルビィの歌が始まると俺の視界の端に、大量のバフアイコンが表示される。

 

「何だアイツは……「オラァッ‼」グッ!?」

 

ルビィの方に視線を向けた隙に、俺はパラドの顔を殴り1度距離を取る。

 

「力が上がった?……………………なるほど、そいつはサポート能力に長けてるのか。」

 

「ご名答。正解したお前に面白い物を見せてやるよ。」

 

そう言って俺の周りをに新たなアイコンが浮かび、それに手を伸ばすと高海が使ってるキースラッシャーに似ているが、斧の部分が無く剣は赤で銃身は白に変わりキー部分も真ん中のボタンが無くそれぞれL字に赤と白の2色が4つずつある武器が出てきて、俺はそれを左手に逆手で掴み取る。

 

『ガシャコンキーブラスター‼』

 

「まだ武器を隠し持ってたのか……心が踊るなぁ…‼」

 

「オイオイ、お楽しみはここからだぜ?」

 

『ジャジャ・ジャ・キーン‼』

 

ソードモードのボタンを叩き赤いキーを全て押したら、身体を低い姿勢にして俺は駆け出し、ある程度近づいたらジャンプして飛び掛かる。

 

「その程度…(ガギィン‼)グぅッ!?」

 

俺が全力で振るう剣を防ごうとしたパラドだが、エールによって強化された力に斧を落とした。

 

「貰ったァッ‼‼」

 

そのチャンスを逃さない為にも、俺はベルトのレバーを閉じるとすぐに開いた。

 

『ガッチョーン、ウラワザ‼ガッチャーン‼SAVIOR SURVIVAL!! CRITICAL DESTROY!!』

 

「デエエエェェェリャアアアアァァァッ‼‼」

 

俺は左足を軸として回り、パラドの脇腹にエネルギーの集束した後ろ回し蹴りを叩き込んだ。

 

「ガアッ!?」

 

「しゃあッ‼」

 

今の1発が綺麗に決まり、俺は思わずガッツポーズする。

 

「…………何を勝った気でいるんだ?」

 

「ッ!?」

 

だけど爆炎の中からパラドの声が聞こえ、視線を向けると胸のゲージが半分になっているが、しっかりとした足で立っているパラドがいた。

 

「なん……だと…!?」

 

「お前の攻撃が当たる瞬間に後ろに飛んだのさ。そうすれば威力は減衰される。」

 

その言葉に俺は愕然とした。

 

あの一瞬で俺の攻撃を……読みやがった…!?

 

「さてと、先ずは……」『ズ・ガーン‼』

 

パラドはハンドアックスのAボタンを押すと、刀身を反転させてガンモードに切り替えると銃口を黒澤妹へと向ける。

 

「お前……邪魔だ。」

 

「ッ!?逃げろ、黒澤ァッ‼‼」

 

「へ?(バキュン‼)キャアッ‼」

 

俺は大声で叫ぶが間に合わず、放たれた弾丸が黒澤妹へと直撃する。

 

「「「「ルビィ(ちゃん)ッ‼」」」」

 

「い……痛い…‼痛いよぉ…‼」

 

黒澤先輩達が駆け寄るが、黒澤妹は身体を縮込ませて痛みに震えていた。

 

「テメェ…‼」

 

「俺とイッセーの戦いに割り込んで余計な事をしたんだ。相応の事はさせてもらうぜ?……さあイッセー、決着を着けるぞ。」

 

『ガシューン。』

 

『分身‼』『高速化‼』『鋼鉄化‼』

 

パラドは分身を自身に、高速化と鋼鉄化を武器に取り込ませると抜いたガシャットを武器のスロットへと装填した。

 

『デュアルガシャット‼キメワザ‼』

 

「ヤベェ…‼」

 

そして10人に増えると、全員が銃口を俺へと向けて構えた。

 

「散れ。」

 

『PERFECT!! CRITICAL FINISH!!』

 

「クソがああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ‼‼‼」

 

『ガ・キーン‼』

 

『Divide!!Divide!!Divide!!Divide!!Divide!!Divide!!Divide!!』

 

俺は籠手を盾モードに変え、Bボタンを出来うる限り連打し半減の力を貯めて銃弾の嵐を受け止めた。

 

(く…‼半減が効いてる‼これなら…‼)

 

その嵐は数秒で終わりを告げる。それに安心した俺は手を下ろそうとし……

 

「油断ってのは大きな敵だぜ、イッセー?」

 

「ッ‼」

 

俺の前には分身は消えたが本体がまだ銃を構えてた。

 

「しまッ!?」

 

再び腕を上げようとするも間に合わず、本体から放たれた超高速の弾丸が俺の身体を貫いた。

 

「ウアアアアァァァァァァァァァッ!?」

 

『ALL CLEAR!!』

 

『ガシューン。』

 

その一撃に俺は吹き飛び、ガシャットが抜けて変身が解除された。

 

「「イッセー(君)ッ‼」」

 

「はあ~……こんなもんなのか、お前の強さは?俺をシラケさせるなよ。」

 

落胆の感情を含ませながら、パラドは俺の胸ぐらを掴んで持ち上げる。

 

「グ……ガハ…‼」

 

「やめてッ‼これ以上はイッセー君がッ‼」

 

曜の叫びを無視してパラドは俺に顔を近づける。

 

「そんなザマじゃ誰かを守るなんて夢のまた夢だ。お前はそれで良いのか?」

 

その言葉に中学の時に曜を守れなかったこと、今目の前で痛みに呻いている黒澤妹が思い出される。

 

「ああ…………そうさ…‼今の俺じゃ………………誰も守れねぇのかもな…‼」

 

「だったらどうする?」

 

「だったら強くなってやる…‼‼それがどんなに厳しかろうと…………俺を俺として見てくれる奴を今後助けられる様になるために……俺はァッ‼‼」

 

体に痛みが走るのも無視して、渾身の力でパラドの顔を殴る。でも変身が解けた俺の拳は何のダメージにも…

 

「……ッ‼ガハァッ!?」

 

なんて思ってたら、いきなりパラドが吹っ飛んだ。

 

「へ?」

 

目の前の状況に頭が追いつかねぇ……

 

「くくく……アハハハハハハハハハッ‼‼」

 

「うおッ!?びっくりした…‼」

 

突然大声で笑い始めるパラドに驚きつつ、視線を向ける。

 

『ガシューン。』「ようやく覚醒か……心が踊るなぁ♪」

 

「覚醒……だと…?それはどういう…」

 

「い、イッセー君…‼右手…‼」

 

「あ?…………うおッ!?なんじゃこりゃッ!?」

 

曜の言葉に自分の右手を見れば、うっすらと青いオーラみたいなのが出ていた。

 

「それに目の色も青色になってるよ…ッ!?」

 

「マジかッ!?」

 

さすがに目は確認出来ないが、曜の驚き具合を見れば本当だろう。

 

「おいパラドッ‼テメェ、これが何か知ってんなッ‼教えろッ‼‼」

 

「それはお前が…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『PAUSE』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴァーリside

 

駒王学園に着いた俺達の前にはグレモリー達とシトリーとその眷属がいて、既にシトリー眷属によって結界を張っていた。

 

「現状はッ!?」

 

「あ、ルシファー様。コカビエルとその一派が学園に侵入し何かの儀式を始めています。対抗しようにも私達やリアス達では…」

 

報告をしつつもシトリーの顔は悔しさが滲み出ている。

 

「任せろ、ここからは俺達の番だ。後は魔王様達への援軍要請も頼む。」

 

「……分かりました。」

 

落ち込むシトリーの肩を軽く叩く。

 

「グレモリー、お前達は俺達の援護だ。いいな?」

 

「了解しま「ちょっと待てよッ‼コカビエルは俺が倒すッ‼‼お前達こそすっこんでろよ‼‼」ちょっとレンジッ!?」

 

こちらの指示に喚き散らす兵藤錬二に、俺は無言で剣を突き付ける。

 

「な、何すんだよッ‼‼」

 

「反応まで2.7秒…………コカビエルクラスを相手にすれば、今の間に最低15回は死んでるな。そんな低レベルな奴を前線に出す訳が無いだろう。」

 

こっちもむざむざ味方を殺させるつもりは無い。

 

「死にたくなかったら援護に徹しろ。それがお前の生存率が高いんだからな。」

 

本当は連れてくのも不安だが、相手の戦力が解らない以上背に腹を返られない。

 

「すまないが、道を開けてくれ。」

 

「わかった。」

 

結界の前に立つとシトリー眷属兵士の【匙 元士郎】が通り道を作ってくれた。

 

「俺達の分まで……お願いします‼」

 

「ああ。」

 

彼の言葉に返事をし、皆で中に入る。

 

「よし……千歌、美歌を呼んでくれないか?」

 

「うん、出てきて美歌。」

 

千歌が呼ぶと、彼女の周りをオレンジと水色の粒子が包み、離れて1ヶ所に纏まり美歌となる。

 

「何の用?」

 

「ほら、お前の新しいガシャットだ。」

 

そう言って懐から出したガシャットを彼女へと投げ渡す。

 

「おっと。これが?千歌のと色違いなだけじゃない。」

 

そう思われても仕方ない…今渡したガシャットは千歌のマキシマムマイティXの色を黒と深紅に変え、エグゼイドの部分をゲンムに変えただけの物だからな。しかし……

 

「それは違ぁーうッ‼‼見た目が似ていようとも…唯一無二の才能を持つこの俺がその程度で終わる訳がなァーイッ‼‼それはレベル99の力と強化されたレベル0の能力、それと能力値を一定時間3倍に出来る力を合わせ持った…………その名も【アビスマキシマムマイティX】だぁッ‼‼‼」

 

「またチートなガシャットを…」

 

「落ち着きなさい。」『ス・パーン‼』

 

「はぶッ!?」

 

ガシャットの説明を美歌にしていたら、何故か梨子に後ろからハリセンで叩かれた。

 

「何をする?」

 

「テンションがおかしくなってたから、戻してあげただけです。」

 

「む、そうか…」

 

いかんいかん、最近ガシャットの事になるとテンションが上がり易くなっているな。

 

「それじゃ、コカビエルの所にLet.s Go‼」

 

鞠莉の言葉に俺達は歩き始め、校庭に入ると大きな魔法陣の上に4本の剣が浮かんでいてそのすぐそばにバルパーがいて、宙に浮かぶ椅子にコカビエルが悠然と座っていた。

 

「やはりお前達が来たか。何やらおまけもいるが……フフフ、これは楽しめそうだ。」

 

「コカビエル……これ以上お前の好きにはさせん。」

 

「ならば全力を持って……俺の計画を止めてみろッ‼‼」

 

「止めてみせるさ…‼」

 

俺達はドライバーを装着し、ガシャットを起動させる。

 

「術式レベル50。」『TADDLE FANTASY‼』

 

「第伍拾戦術。」『BANG BANG SIMULATIONS!!』

 

「GEAR FIFTY。」『HIGH SPEED HIGHWAY!!』

 

「禁術レベル50。」『WITCH CREATE!!』

 

「グレードMAXー0。」『アビスマキシマムマイティエーックス‼』

 

「マックス大…」『マキシマムマイティエーックス‼』

 

「「「「「「変身ッ‼」」」」」」

 

『『『『デュアルガシャット‼ガッチャーン‼デュアルアップ‼』』』』

 

『アビスガシャット‼ガッチャーン‼レベルマァァァックス‼』

 

『マキシマムガシャット‼ガッチャーン‼レベルマァァァックス‼』

 

『タドルメグル‼RPG‼タドルファンタジー‼』

 

『スクランブルだ‼出撃発進‼バンバンシミュレーションズ‼発進‼』

 

『ダッシュ‼ダッシュ‼ダッシュ‼エ~ンジンを全開‼ブッちぎれ‼ハイスピードハイウェーイ‼』

 

『マジシャンガール‼夢をプレゼント‼願いよ届け‼ウィッチクリエイト‼』

 

ガシャットギアデュアル組は変身を完了し、マキシマム組は……

 

《最大級のパーワフルボディ‼ダリラガーン‼ダゴズバーン‼》

 

《最悪級のウールトラボディ‼ダビドゴーン‼ズビズバーン‼》

 

待機音を流しながら上空にマキシマムゲーマとゲンムに似せた【アビスゲーマ】が出てくる。

 

「「ハッ‼」」『『ガコンッ‼』』

 

そして二人は同時にガシャットのスイッチを押し込む。

 

『マキシマームパワー‼エーックス‼』

 

『カオスティーックパワー‼エーックス‼』

 

そこから二人は飛び上がり、それぞれゲーマに乗り込み装着を完了する。

 

「ククク……中々に楽しめそうだ‼先ずは小手調べといこうかッ‼」

 

コカビエルは校庭に大量の魔法陣を描くと、そこからケルベロスを召喚してくる。

 

「さあ……お前達の力を見せてみろッ‼‼」

 

『『『『『グオアアアァァァァァァッ‼』』』』』

 

雄叫びを上げながら威嚇するケルベロス達に、俺達は武器を持ち、構える。

 

「グレモリーとその眷属、ケルベロスの相手は任せるぞ?」

 

「了解しました‼」

 

「これよりコカビエル一派の切除手術を開始する。」

 

「ミッション、スタート。」

 

「ノリに乗ってくわよ‼」

 

「究極を越えた魔導を見せてあげる‼」

 

「コンティニューしてでも…クリアするわ。」

 

「ノーコンティニューで…クリアするよ‼」

 

各々の決めゼリフを言い、俺達は戦闘を開始した。




いかがでしたか?

次回はコカビエル一派VSルシファー眷属+オマケになり、最後にはアイツも登場予定です。

では、次回でお会いしましょう。

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