ゲームの力でこの世界を生きていく   作:疾風の警備員

43 / 116
どうも、疾風の警備員です。

今回から異世界編です。そこで新ガシャットを御披露目しますよ~ッ‼

では、どうぞ‼


それと1つ言っておきますけど…………最初の世界がハイスクールD×Dの原作だと誰が言いましたか?(ニヤリ)


異世界のTravel

異世界へ旅行へと向かったヴァーリ達一行……ゲートを潜った瞬間に待っていたのは……

 

「「「「「ヒャアアアアアアッ!?」」」」」

 

虹色の空間内を吹き抜ける嵐だった。今は全員で手を繋いで離れないようにしているが、あまりの強さに長くは持ちそうになかった。

 

「あンのジジイィィィィィィィィッ‼‼‼先に言いやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ‼‼‼‼」

 

「おいッ‼‼‼どうすんだよッ‼‼‼‼」

 

「今は何とか耐えろッ‼‼‼‼」

 

ヴァーリと一誠は他のメンバーを離すまいと頑張るが、手は今にも離れそうになっている。

 

「「「「キャアアアアアアアアアアッ!?」」」」

 

そこにダイヤとルビィ、美歌と花丸の叫びが聞こえ四人が離れていくのが見えた。

 

「チィッ‼」

 

「おい、パラドッ‼‼‼‼」

 

そこにパラドが自ら手を離し、彼女達の元へと向かう。

 

「あっちは俺に任せろッ‼‼‼‼」

 

「頼んだッ‼‼‼‼」

 

パラドに彼女達を任せ、一誠とヴァーリは他のメンバーを引き寄せようとした時、二人の間を強力な風が吹き、一誠は果南と曜と鞠莉との三人と、ヴァーリは梨子と千歌と善子の四人に別れてしまう。

 

「「うおおおぉぉぉぉぉぉぉッ!?」」

 

そのまま三組の先に出口が現れ、それぞれの入り口から外に放り出された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「よっと‼」」

 

「「ぴぎゃッ!?」」

 

「ずらッ!?」

 

放り出された出口から地面に見事着地したパラドと美歌、しかしダイヤとルビィと花丸はお尻から落ちた。

 

「イタタ…最悪ですわ…」

 

「うゆ~……お尻痛い…」

 

「オラもずら…」

 

「何処だここ…?」

 

パラドはその場をぐるりと見渡し、最初に目に入ったのは巨大な水溜まり…………海だった。

 

「どうやら海岸みたいだな……さてどうす「うええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇんッ‼‼‼‼千歌ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ‼‼‼何処おおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ‼‼‼‼」うるさッ!?」

 

パラドが今後の事を考えていたら、突然の美歌の大泣きに耳を塞ぐ。

 

「おいッ!?どうしたんだよッ‼」

 

「千歌がッ‼千歌がいないのぉぉぉぉぉぉぉッ‼‼‼」

 

涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにした美歌が泣き叫ぶ。どうやら千歌と離れ離れになった事が大泣きの原因らしい。

 

「貴女、前に離れ離れになってるじゃありませんの?」

 

ダイヤの言う通り、過去に彼女の体を構築する為に離れた事があったが、そのときはこの様にはなっていなかった。

 

「あれば研究の為に仕方なくよッ‼‼‼それに反応を追える距離だったから良かったのッ‼‼‼でも今は、異世界だからなのかそれも微弱で…………うええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇんッ‼‼‼‼」

 

そしてしゃがみ込み再び泣き出す美歌に花丸とダイヤは、驚きしかなかった。

 

「スゴいギャップ…まるで迷子の子供ずら…」

 

「千歌さんの方が妹みたいだと思ってましたが……どうやらこっちの方が子供ですわね…」

 

「よしよし。」

 

泣いてる美歌を慰めているルビィ……身長差もあるため、ある意味カオスになっていく空間でパラドが美歌の頭を撫でた。

 

「落ち着けって。お前の姉はオレが必ず見つけてやる。」

 

「ひっぐ…えぐ…ホント?」

 

「ああ、約束だ。だから元気を出せ。姉に会った時にそんなだらしない顔を見せるつもりか?」

 

「…………分かった…」

 

それで泣き止み、顔を袖で拭う…………自分のではなくパラドので。

 

「おまッ!?止めろッ‼オレの一張羅なんだぞッ!?」

 

「乙女の恥ずかしい所を見たんだから、それぐらい我慢しなさいよッ‼」

 

「たく…‼」

 

涙と鼻水まみれの袖を近くの水道で流し、バグスターの力で一気に乾かす。

 

「さて、改めてどうする?」

 

「花丸さんの神器でここが何処か分かりませんか?」

 

「いや、神器を使うまでもなく…」

 

そう言って花丸はある一点を指差す。そこには少しボロい板に青のペンキで【ようこそ沼津へ‼】と書かれていた。

 

「沼津……何処なんだ?」

 

「静岡県ですわね。という事はここは日本?」

 

「マルは異世界だからファンタジーな世界かと思ったんだけど…」

 

「近くて遠い世界には変わりないし、もしかしたらこの世界のお前達に会えるかもな?」

 

「「「まっさか~‼」」」

 

パラドの言葉をルビィにダイヤ、花丸は笑いながら否定する。確かに地球の広さで同じ人間を探すなど、砂漠で砂金の一粒を探すようなものに等しい。普通なら絶対にありえる事ではない。しかし、運命というのは少なからず機能しているらしい……

 

「「「ひゃあああああああああああああッ!?」」」

 

その時、とても聞き慣れた声の悲鳴が耳に入ってきた。

 

「なんだ?虫でもいたのか?」

 

「わ、私ではありませんわッ!?」

 

「る、ルビィも違うよ~‼」

 

「じゃあ誰なのよ?」

 

「あッ‼あそこズラ‼」

 

再び指差す花丸の先には、よく見知った三人の女の子が武装した黒い全身タイツの集団から逃げ回っていた。

 

「何なんですの、あの変態は?」

 

「さあ?」

 

「あの人達……千歌さん達に似てない?」

 

ルビィの言う通り、逃げている子達は千歌と梨子と曜によく似ている……いや、瓜二つと言ってもいいほどだった。

 

「でも、私の知ってる千歌と違う…」

 

「…………なるほど、この世界の千歌達か…」

 

美歌の反応からパラドは彼女がこの世界の千歌と予想し、腰にゲーマドライバーを装着する。

 

「あら、一人で行くつもりですの?」

 

「独り占めはさせないわよ?」

 

助けに行こうとする彼の隣に、ダイヤと美歌もドライバーをセットして立つ。

 

「良いぜ、なら行こうか…‼」

 

「二人は千歌さん達を連れて安全な所へ‼」

 

「「は、はいッ!?」」

 

ルビィと花丸に指示を出すと三人はノイズとなって逃げている千歌達の元へと向かった。

 

「「あッ!?それズルいッ‼」」

 

 

 

 

 

 

 

千歌(原作)side

 

あ、どうも皆さん‼私は高校2年生の高海千歌ですッ‼‼‼今は…‼スクールアイドル【Aqours】として…‼活動していて…ゼェ…メンバーの梨子ちゃんと曜ちゃんとの…ハァ…帰り道で変な集団に追い…ゼェ…かけられていますッ‼‼‼

 

てッ!?何で全力疾走ながらナレーションしないといけないのーッ‼‼‼

 

「仕方ないよッ‼‼変な集団に追われてるんだからッ‼‼」

 

「梨子ちゃん、心読まないでーッ‼‼」

 

「二人ともッ‼そんな話してる場合じゃないよーッ‼」

 

「「そうだったーッ‼‼‼‼」」

 

曜ちゃんの言葉で再び足に力を入れて走る。スクールアイドルとして鍛えた脚力を特と見よーッ‼‼‼

 

「「「「「「イーッ‼」」」」」」

 

「「「ですよねーッ!?」」」

 

でも、あっさり先回りされちゃいました‼

 

「ど、どうするのッ!?千歌ちゃんッ!?」

 

「どうするって言われても~‼」

 

「どうしようもないよ~‼」

 

その間に囲まれてしまい、もう終わりだと思った時…

 

「オイオイ……無抵抗な相手を追いかけ回すなんて、シラケる事すんな……よッ‼」

 

「イッ!?」

 

その言葉と同時に黒タイツの人が一人、誰かに吹き飛ばされました。

 

「女の子を泣かせる変態は…‼」

 

「とっととおウチにお帰りなさいッ‼‼」

 

「「イーッ!?」」

 

次いで、女の人の声が聞こえ、黒タイツの人が二人吹き飛んだ。

 

「な、何が起きてるのッ!?」

 

「曜ちゃん…今の声…」

 

「うん……今のは…」

 

私は今の状況に頭がパニックだったけど、梨子ちゃんと曜ちゃんは何かに気付いたみたい。何々ッ!?一体何なの~ッ‼

 

そうやって頭を悩ませている間にも、黒タイツの人達が次々に吹き飛んでいき、私たちの目の前にいた黒タイツの人達が吹き飛ぶとそこには知らない男の人とよく知っている顔の人、そして何故か私にそっくりな人だった。

 

「ダイヤさんッ!?何でここに…!?」

 

「あの男の人は?……それに千歌ちゃんそっくりな人?でも髪の色が違う…」

 

『ガシャコンマグナム‼』

 

「伏せなさいッ‼‼」

 

「「「は、はいッ‼」」」

 

ダイヤさんの言葉に反射的にしゃがむと、その手に握られた銃を発射して私たちの後ろにいた黒タイツ達を倒した。

 

「ルビィッ‼花丸さんッ‼今のうちにッ‼‼」

 

「「うんッ‼」」

 

「えッ!?二人も何でいるのッ!?さっき善子ちゃんも連れて本屋さんに行くって…!?」

 

「後で説明するズラ‼」

 

「今はこっちに…‼」

 

私達は二人に引っ張られて囲みを抜け出すと、三人もそこから出てくる。

 

「よし、後はコイツらを倒すだけか。」

 

「ならさっさと潰しましょう……私、今すっごい不機嫌だから…‼」

 

「そうしましょう。」

 

そして三人は何かのアイテムみたいなのを取り出して、私に似ている人とダイヤさんはそれを鳴らす。

 

「グレードXー0。」『マイティアクションエーックス‼』『デンジャラスゾンビ‼』

 

「Xー0カラット。」『ジュエリートレジャー‼』『べリアルモンスター‼』

 

『デュアルガシャット‼』「マックス大…」

 

『『『『ガシャット‼』』』』

 

それらを腰にある物に挿して、それぞれが構えたら…

 

「「「変身ッ‼」」」

 

『『『ガッチャーン‼ (レベル/マザル)アップ‼』』』

 

『マイティジャンプ‼マイティキック‼マ~イティーアクショーン‼エックス‼アガッチャ‼デンジャー‼デンジャー‼デス・ザ・クライシス‼デンジャラスゾンビ‼』

 

『探せダイヤ‼集めろルビィ‼ジュエリートレジャー‼アガッチャ‼災厄を起こせべリアル‼絶望を振り撒けモンスター‼今こそ破滅の…時来たり‼』

 

『赤い拳・強さ‼青いパズル・連鎖‼赤と青の交差‼パーフェクト・ノックアーウトッ‼』

 

そしてレバーを開いて出てきたゲートを潜ったら、全く違う姿に変身しちゃいましたッ‼‼

 

「今度は何なの~ッ‼」

 

「ダイヤ、お前はそいつらの護衛をしてやれ。この雑魚達はオレと美歌で片付ける。」

 

「ええッ‼さあ、早くッ‼」

 

姿が変わったダイヤさんに連れられ、私達はその場を離れて学校へと向かう。

 

「さあ、遊ぼうぜッ‼」

 

「私をコンティニューさせられるかしらッ‼」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オラァッ‼‼」

 

「イーッ!?」

 

どこかの商店会に落ちた一誠達は、その町が静岡の沼津であると知り情報を集めていたが、突然大量の黒タイツ集団が現れて町を襲い始めたので、ソイツら相手に一暴れしていた。

 

「たく……骨がねぇな…雑魚ばっかじゃねぇか。」

 

「いや、一誠君が強いんだと思う…」

 

「「うんうん。」」

 

「そうか?」

 

大の大人が逃げ惑っている中、生身でソイツらをフルボッコにしていく彼の強さは異常な速度で上昇していた。その曜の言葉に果南と鞠莉も頷いた。

 

「何かパラドに感染してから、妙に体が軽いんだよな~……ま、今はそんな事どうでもいい。」

 

「イッ!?」

 

一誠の背後からこっそりと近づいていた黒タイツの一人は、あと少しの所まで近づくも顔面に裏拳を貰い倒れた。

 

「さて、他には……ッ‼」

 

彼が周囲を見回していたら、3人の女の子が両手に巨大な爪を装備し、頭に角を2本生やした灰色の怪人が迫っていた。

 

「チィッ‼」

 

一誠はすぐに駆け出し、彼女達と怪人の間に入るとすぐさま蹴りを繰り出す。

 

「…ッ!?」

 

しかし先ほどまでの黒タイツ達と違い、その攻撃は左腕で受け止められ、続けて右腕の爪が振るわれたので相手の腕を足場に跳んで下がる。

 

「へぇ……テメェは他の雑魚とは違うみてぇだな。」

 

『………………………………』

 

「だんまりか…」

 

どう攻め込もうか考えていた一誠だが、ふと足の裏に感じた地面の感触に視線を少し向けると靴の底が消えていて、その周りに灰が落ちていた。

 

(こりゃ生身の戦闘はキツいか…)

 

このままでは体までこうなると判断し、一誠はゲーマドライバーを腰に装着する。

 

「曜ッ‼‼コイツら連れてさっさと逃げろッ‼コイツは俺が引き受ける…‼」

 

「わ、わかっ……ってルビィちゃんに花丸ちゃんに善子ちゃんッ!?」

 

「ヨハネよッ‼‼」

 

三人に駆け寄る曜達だったが、その三人が後輩であるルビィに花丸、善子とそっくりだったのだ。

 

「曜ちゃん!?それに果南ちゃんに鞠莉ちゃんもッ!?」

 

「曜は確か千歌達と今後の計画を練ってたんじゃなかったのッ!?」

 

「果南ちゃんに鞠莉ちゃんもダイヤさんと躍りの確認をしてくるって…!?」

 

「えッ!?え~と……とにかく、それは後で話すから今は逃げようッ‼」

 

三人の手を取り曜と果南はこの場から逃げ、鞠莉は一誠を手助けしようとゲーマドライバーを出すが…

 

「先輩よぉッ‼‼あんたはアイツ等を守ってくれッ‼‼他にも敵がいねぇとは限らねぇからよッ‼‼」

 

「………………OKッ‼任せなさい‼」

 

一誠にそう言われ、彼女も果南達の後を追うように走っていった。

 

「さて、これで何の気がねなくやれるな…」『デュアルガシャット‼』

 

そして怪人の方を向き、ガシャットをドライバーに装填する。

 

「マックス大変身ッ‼」

 

『ガッチャーン‼マザルアップ‼赤き帝王・強化‼白き皇帝・弱化‼赤と白の真価‼セイヴァー・サバイバールッ‼』『ガシャコンガントレット‼』

 

レバーを開いてドラゴネスになると、籠手を装着して構える。

 

「さあ、ガチでやろうぜッ‼‼」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「ヤアアアアアアアッ‼‼」」」

 

「ハアッ‼‼」

 

「「「「「「イーッ!?」」」」」」

 

「「な、何が何やら…」」

 

「Oh…」

 

一方ヴァーリ達は山の中にある小さな祠の前に落ちていた。そこでこの世界の果南と鞠莉、ダイヤに遭遇してしまう。鞠莉の体から悪魔の、ダイヤからはバグスターの感じがしない事からこの三人がこの世界の人物と判明し、説明しようとした所で謎の黒タイツ集団が襲いかかってきた。変身する暇がなかったのでガシャコンウエポンだけを取り出し、善子は鞠莉から仮想ガシャットを受け取れなかったので、自前の魔力で応戦をしていた。

 

「三人とも、一気に決めるから少し稼いでッ‼‼」

 

善子は三人に指示を出して、詠唱を始める。

 

「「「了解ッ‼」」」

 

ヴァーリ達が攻撃を強める中、善子は足下に魔法陣を展開して高速で詠唱を紡いでいく。すると彼女の周りにピンク色の光球が浮かび始める。その数はどんどん増え、最後には百近くになった。

 

「よしッ‼準備完了ッ‼下がってッ‼‼」

 

その言葉に三人は後方へ跳んで下がる。

 

「【アクセルシューター・コメットシフト】……降り注げッ‼シュートッ‼‼」

 

そして手を振るい、光球を黒タイツ集団へと飛ばす。その数に大多数の黒タイツ達が倒されるが、7割は回避される……

 

「ククク……我が力から逃げようなど…笑止ッ‼‼」

 

どこか中二感漂う言葉と同時に更に手を振るうと、光球の動きが変わり相手を追尾して撃ち抜いていく。普通、この量の魔力弾を操作しようものなら、並みの魔導師だと脳が処理しきれず焼き切れてしまうが、善子はヴァーリ達との特訓と、魔力で神経を補強する事でこれを可能にしていた。

 

「この程度の魔力操作など…我には朝飯前よッ‼‼」

 

そして数秒で黒タイツ集団は全滅した。

 

「さすがよっちゃんね。」

 

「うんうんッ‼本当にスゴいよ~‼」

 

「ナーハハハハハッ‼‼もっと褒めなさいッ‼‼」

 

善子を誉める千歌と梨子だが、転生者であるヴァーリは相手がどういう存在か知っている為、この遭遇に困惑していた。

 

(よく知っている敵だったから躊躇なく倒したが……まさかこの世界には()()()()がいるというのか…‼)

 

「ちょっとヴァーリッ‼何考え込んでるのよ?」

 

「ん?ああ、すまないな。助かったよ。」

 

いつの間にか考えに集中してしまっていたのを、善子の声で呼び戻される。そのまま、さっきの手柄を誉める為に頭を撫でた。

 

「な…‼なな…‼」

 

「どうした?顔が赤いぞ?」

 

「な…何でもないわよッ‼‼このバカッ‼‼」

 

「すまない、撫でられるのは嫌だったか。」

 

「いや、そうじゃなくて…!?いいからもう少し撫でなさいよッ‼‼」

 

「どっちだよ…」

 

とりあえず善子の頭を撫でつつ、この世界の果南達に説明しようと思ったヴァーリだったが、突如感じた殺気に善子を抱えて一気に飛び退くと、そこに赤と緑の2体の怪人が剣と杖を振り下ろしながら現れた。

 

「な、何事ッ!?」

 

「あの2体は…‼‼」

 

善子は突然の事にパニクるが、ヴァーリはその相手に見覚えがあり、さすがに彼女達をここに残して戦うのは無理だと確信した。なので……

 

「善子、皆を連れて逃げろ。コイツらは俺が抑えておくから…」

 

「ちょッ!?アンタはどうするのよッ!?」

 

「いいからこれを持って行けッ‼‼」

 

彼女の手にデュアルβと新しいガシャット2つを持たせたヴァーリは、彼女を千歌達の方へと投げた。

 

「さっさと行けッ‼‼俺も後から追いかけるッ‼‼」

 

そう叫ぶヴァーリに心配そうな視線を向けつつ、彼女達はその場から走り去った。

 

「さて……お前達なら、これのテストにはもってこいだな。」

 

そう言って彼は新しく作った白いガシャットギアデュアルを取り出す。

 

「術式……レベル100(ハンドレッド)。」

 

 

 

 

 

 

 

「ほんと…‼何が…‼どうなってるのよ…‼」

 

山を下りつつ逃げる梨子達は、この世界の果南の言葉に同意したかった。

 

(私達も旅行気分で来たのに……何でこんな目に会うのよ~ッ‼‼)

 

「所で…‼逃げる場所…‼あるの…!?」

 

山を下るも梨子にはこの町の地理は全く知らない。隠れる場所があるかなど検討もつかない状況で頼りになるのは、この世界の人物である彼女達に頼るしかない。

 

「それなら…‼彼処しか…‼ありませんわ…‼」

 

そう言うダイヤが見る先に視線を向けると、1つの建物が見える。外観からしておそらく学校の校舎と思われる。

 

「彼処は…!?」

 

「私達の通う学校…‼【私立浦の星女学院】だよ…‼」




いかがでしたか?

はい、答えはラブライブ!サンシャイン!!の原作でした~♪ただし、謎の敵?に襲われている真っ最中ですけど……

次回【そのENEMYの名は…】

「僕は通りすがりの怪盗さ、覚えておきたまえ。」

では、次回でお会いしましょう。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。