ゲームの力でこの世界を生きていく   作:疾風の警備員

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どうも、疾風の警備員です。

ビルドは新フォームの登場が待ち遠しいですね。ハザードを制御したラビットラビットとタンクタンクフォーム‼どんなバトルをローグとするのか楽しみですよ‼

こちらではようやく残りのレベル100が登場します‼一人完全にネタキャラみたいですけど………

最後に強力な敵が現れます。

では、どうぞ。


HUNDREDの力

女子達が楽しく話し、一誠は壁に寄りかかって精神を集中し海東はディエンドライバーの手入れをしている間、ヴァーリは一誠のガシャットのリミットを1つ外し終えたので、改めて死神博士のガシャットを調整していた。

 

(どうやら暴走するのを無くすのは無理みたいだな………ならば、正気でいられる時間を伸ばせばいけるか?)

 

そうと決めたら早速プログラムの書き換えを始めるヴァーリ…しかしプロテクトが固く、現段階の装備では長くて2分が限界だった。

 

「チッ、死神博士め………次会ったら俺の許可なくガシャットを作った事を、地獄で後悔させてやる…‼」

 

そんなどこかズレた怒りを燃やしつつ、パソコンに新たな画面を立ち上げる。その画面にはエールのデータと共にそれとよく似た姿のライダーのデータが表示されている。二つのデータを見比べてみると、エールに似ている方がエールの数倍のスペックを持っている。

 

(今後の事を考えるとエールの強化プランも急がないとな………俺達の誰かが常に守れる訳でも無くなってきている現状、彼女の安全も確固たるものにしないと…)

 

ヴァーリの考え通り、これからの相手は組織だって動いてくる。その場合、他の助力を得られない可能性が高くなり戦闘能力の低いエールは真っ先に狙われてしまう。

 

だからこそのエール強化プランなのだ。

 

それからしばらくパソコンに向かっていたら………

 

ドゴォンッ‼‼‼

 

「「「「「「「ッ‼‼‼」」」」」」」

 

外で爆音が響いた。

 

「な、なになにッ!?」

 

「まさか…もう来たのかッ!?」

 

窓から爆音が響いた場所…校庭を覗くとそこには大量のショッカー戦闘員に十数体の怪人、そして地獄大使と死神博士がいた。

 

「予想よりも早かったな………こちらも出るぞ‼」

 

「「「「うんッ‼‼」」」」

 

「黒澤先輩は彼女達の護衛をッ‼」

 

「承りましたわ‼」

 

「んじゃ、ひと暴れするかッ‼」

 

ヴァーリ達ルシファー眷属と一誠は急いで校庭へと向かい、地獄大使達と対峙する。

 

「出てきたか、仮面ライダー達よ。」

 

「こっちは出てきて欲しくは無かったがな…」

 

「我らが野望に貴様等は邪魔なのだよ‼さあ行けッ‼戦闘員達ッ‼‼」

 

「「「「「「イーッ‼‼」」」」」」

 

地獄大使の言葉に戦闘員がヴァーリ達目掛けて走り出してくる。

 

『ガシャコンブレイカー‼』

 

『ガシャコンソード‼』

 

それに対しヴァーリと千歌はガシャコンウェポンを取り出し、素早くBボタンを連打する。

 

「そりゃあッ‼」

 

「「「「「「イーッ!?」」」」」」

 

そして最初に千歌がブレイカーで地面を叩き、衝撃波を走らせて戦闘員達を吹き飛ばす。

 

「フッ‼」

 

そこにヴァーリがソードを振るって戦闘員達との間に炎の壁を作り出して動きを止めた。

 

「皆、行くぞ‼」

 

その隙にヴァーリから梨子に、鞠莉から善子に新しいガシャットギアデュアルの仮想ガシャットが渡され、それぞれがダイヤルを回す。

 

「術式レベル100。」『TADDLE LEGACY!!』

 

「第佰戦術。」『BANG BANG FORTRESS!!』

 

「GEAR HUNDRED。」『RAISOU LIGHTNING!!』

 

「禁術レベル100。」『MAGICAL PRIEST‼』

 

『マキシマムマイティエーックス‼マキシマムガシャット‼』

 

『デュアルガシャット‼』《Saviour is Around the World!! Battle of Dragons!!》

 

「「マックス大…」」

 

「「「「「「変身ッ‼」」」」」」

 

『『『『ガッチャーン‼(デュアルアップ/マザルアップ/レベルマァァァックス)‼』』』』

 

そして全員同時にレバーを開いて、変身する。

 

『辿る歴史‼目覚める騎士‼タドルレガシー‼』

 

『ドドンバン‼ズンドカン‼(wow!!)バンバンフォートレス‼』

 

『雷光‼雷鳴‼雷轟‼雷神‼雷走ライトニング‼』

 

『シャイニングガール‼想いをデトネイション‼世界を照らせ‼マジカル・プリースト‼』

 

『マキシマームパワー‼エーックス‼』

 

『赤き帝王、強化‼白き皇帝、弱化‼赤と白の真価‼セイヴァー・サバイバールッ‼』

 

ヴァーリは先の戦闘で見た白い鎧の騎士に、梨子は背中にO型のリングパーツにX字状に展開された4つの砲門に両手にも同じキャノン砲、そして肩や腕や胸に腰に足といった体の各所にミサイルハッチを装備した緑色の重装甲を纏い、鞠莉は青いボディに稲妻模様のF-1カーが4つに分離して前部分が両腕、後ろ部分が両足となり背中のエンジン部分からはスパークが起きてそれで出来た電気が全身を駆け巡っている。善子は今までの装備に加えて背中から薄紫の光翼を3対6枚生やし、足に大型の脚甲がプラスされ、全身の色合いも黒の部分が金や紫色に変わった姿になっていた。

 

「これが…レベル100…‼」

 

「全身からPowerが漲ってくるわーッ‼」

 

「ククク…‼ついに我は、全てを超越した極致に至ったわッ‼」

 

「梨子、道を開いてくれるか?」

 

「わかったッ‼」

 

ヴァーリの指示に梨子は両手のキャノン砲と背中のキャノン上二つを肩の上部から、下二つを腰の横から前面へと展開してエネルギーをチャージし、数秒後…

 

「ミッション…スタートッ‼‼」

 

6門全てを同時にショッカー戦闘員へと向けて発射し、地面に炎の軌跡を残しながら放たれた砲撃は戦闘員十数体をアッサリと消滅させた。

 

「それじゃ、ノリに乗っていくわよ~‼‼‼」

 

そこにクラウチングスタートの体勢でいた鞠莉がバチッ‼という音と共に消え、一瞬で戦闘員の目の前に姿を現すと同時に電撃付きの膝蹴りを叩き込んだ。

 

「イッ!?」

 

「電光雷轟…darkを「鞠莉さん、それは会社的にもアウトです‼」え~…」

 

両手をぶつけ合わせ、周囲に電撃を放ちながら決め台詞っぽいものを言おうとした鞠莉だったが、作品処か製作会社が違うという少々メタい梨子のツッコミに不満を漏らすが…

 

「でも、ダイヤのガシャットも同じProductionのだったような…?」

 

「………………………………………さあ、早く倒しましょう‼」

 

「あ、Escapeはズルいわ………よッ‼」

 

しかし、鞠莉の疑問にそうだったと思い出した梨子は、ツッコミ返される前に話を一気に方向転換させ、鞠莉は問い詰めようとしたが後ろから来た戦闘員を倒すために話を切り上げ、残った怒りをその戦闘員に電撃回し蹴りという形で叩き込んだ。

 

「さあ、我が光の裁きを受けとれッ‼」

 

そして善子は新しい杖型の武器【ガシャコンワンド】を手に、そこから光の光弾を出して戦闘員達を倒していく。

 

「でも、数が多いわね………こうなったら‼」

 

だが、数の多さにキリがないと思った彼女は、杖を逆さにし杖の上部分にあったもう1つの持ち手で今度は剣の様に持つ。そして持ち手にあるトリガーを引いたら2回、手を剣に翳す。

 

『アン・ドゥ‼』

 

「スウィングスパークル‼」

 

それから剣を十字に振るい、金色の斬撃を飛ばして戦闘員達を切り裂いていく。しかし、この武器に見覚えのあった善子はヴァーリに問い詰める事にした。

 

「…………………って、ちょっとヴァーリッ!?コレどう見てもキ○グソードじゃないのッ‼」

 

「杖と剣として使えるから近接戦闘にも魔法使い的にも良いなぁ…って思って。」

 

そんな理由に善子はため息が出るが、そこで広域殲滅に向いたある技を思い出した。

 

「全く…だったら、こんなのはどうかしらッ!?」

 

『ガシャコンレイピア‼』『キュ・ピーン‼』

 

善子はガシャコンレイピアを出すとAボタンを押し、刀身を短くした【タクトモード】に切り換え、その先端にレイピアモードの時を遥かに越える魔力を凝縮させる。

 

「ディフュージョンシャワーッ‼‼」

 

その魔力を空に打ち上げると敵の上空で拡散し、そこから魔力の雨を降らせどんどん戦闘員を貫いていき爆散させていく。

 

「さて、俺も暴れるぞ‼」

 

その光景に高ぶりが止まらなくなった一誠が、光翼を広げ戦闘員達へと突っ込み、正面の1体を蹴り飛ばしそれに巻き込まれた戦闘員ごと爆散する。

 

「1つ解除しただけで体が軽ィッ‼おい、もっと骨がある奴はいねぇのかッ‼‼」

 

「だったら、彼の相手はどうかね?」

 

死神博士の後ろから2体の怪人が出てくる。片方は銀色のライオンの様な造形で、体には星座の模様が入っている。もう1体は茶色の体に所々金色が入り、顔はカブトムシを思わせる角がある。

 

「へぇ………少しは楽しめそうじゃねぇか…」

 

そこに死神博士は暴走サーキットを取り込ませ、暴走状態に変える。

 

「いけッ‼‼【レオゾディアーツ】に【ゴ・ガドル・バ】よッ‼」

 

「「グルアアァァァァァァァッ‼‼」」

 

「よっしゃ来いやァッ‼‼」

 

同時に走り、間合いに入るとお互いに胸を殴り数歩下がるが、また近づき殴り合いを始めた。

 

「フッ‼はあッ‼」

 

ヴァーリは転移を使って戦闘員達の懐に一気に飛び込み、ガシャコンソードの炎剣で切り裂いていく。

 

「戦闘員ごときで俺達は止められないぞッ‼」

 

「確かに…だが、貴様等を疲弊させる事はできる‼」

 

地獄大使の言葉に合わせ、彼の背後から金色のカブトムシとクワガタムシの様な2体の怪人が飛び出してくる。

 

「【コーカサスアンデッド】に【ギラファアンデッド】かッ…‼」

 

「この2体を相手に勝てるかな?」

 

「…これはあれも出すべきだな…」

 

状況の不利を感じたヴァーリは、新たな武器アイコンを呼び出し、実体化させた剣を掴み取る。それはガシャコンソードに似ているが、刀身の色が赤と水色ではなく翠と黄色になっていた。

 

『ガシャコンカリバー‼』

 

そして剣のBボタンを連打しソードの刀身には炎を、カリバーの刀身には竜巻を纏わせる。

 

「これより…アンデッド切除手術を開始する…」

 

強敵を相手にヴァーリは怯まず、向かってくるアンデッドに剣を振るった。

 

 

 

 

 

 

 

これらの強敵が向かってくるのは、梨子達も例外ではない。

 

梨子の前にはゴツゴツした岩の様な怪人【ガンマイザー・プラネット】と青い鳥と雲を掛け合わせた様な怪人【ガンマイザー・クライメット】と戦いを繰り広げていた。だが、プラネットの岩石弾やクライメットの氷弾に雷撃を喰らっても梨子は一切怯まず、肩のミサイルを撃ち出し直撃させる。

 

「「ギャアアアアアアッ!?」」

 

「スゴい………全然痛くない…‼」

 

梨子の使用するゲーム【バンバンフォートレス】は大帝国に攻め込まれた小国が、戦争に勝つために古代の空中要塞を復活させ反抗するシミュレーションゲーム。その火力と防御力はバンバンシミュレーションズを遥かに凌駕している。

 

「これで…決めるッ‼」

 

『ガッチョーン、スゴワザ‼』

 

両手のキャノン砲を命中させ、怯んでいる間にベルトのレバーを閉じ、6門のキャノン砲と全身のミサイルハッチを開くと同時に彼女の目にターゲットサイトが現れ、その全てを2体に合わせロックしたらレバーを開く。

 

『ガッチャーン‼ BANG BANG!! CRITICAL STRIKE!!』

 

「全弾、一斉射ッ‼‼」

 

そして彼女のキャノン砲から放たれる6つの灼熱の光と、雨霰の様に撃ち出されたミサイルが2体を襲う。先にキャノン砲を喰らった2体は次のミサイルも避ける事は出来ず全て直撃して爆散した。

 

「第一ミッション…クリア。」

 

 

 

 

 

 

 

鞠莉は前回逃したアームズドーパントと、オレンジ色の体にナスカにある地上絵の模様がある怪人【ナスカドーパント】と戦闘していたが、この戦いにアームズドーパントは完全に置いてきぼりだった。何故なら…

 

「動きが…全く見えねぇ…」

 

鞠莉とナスカの高速移動に、付いていけなかったからだ。

 

「中々いいSpeedじゃない、オ・バ・サ・ン?」

 

「小娘が…ナメルナァッ‼‼」

 

「フフ~ン♪」

 

挑発に乗って右手の剣を自身の能力【超高速】で振るってくるナスカ。しかし、鞠莉は仮面の下に余裕の笑顔を浮かべながら回避していた。その理由は彼女のゲームにある。

 

鞠莉の使用するゲームは【雷走ライトニング】。音速を越える程度では満足出来なくなった主人公達が、その更に先…雷の速度の世界で走りまくるレーシングゲームだ。音は秒速約340mだが、雷の速度は秒速約150km……この様に桁が違う為、たかが音速を超えたぐらいでは彼女を捕らえる事など不可能だ。なお、攻撃に電撃が付与されるのはタイトルに合わせた仕様である。

 

「セイッ‼」

 

「グァッ!?」

 

ナスカが剣を振り下ろしきった瞬間、鞠莉は一気に懐に入り電撃付きのパンチを雷速で何度も打ち込んでいき、トドメに空中回し蹴りを顔に叩き込み、吹き飛んだナスカはそこにただ立っているだけだったアームズにぶつかり折り重なった。

 

「さて………Finishといきましょうか‼」

 

『ガッチョーン、スゴワザ‼』

 

レバーを閉じた鞠莉は腰を屈め、右足に電撃付きのエネルギーを纏う。そして2体が立ち上がったところでレバーを開いた。

 

『ガッチャーン‼ RAISOU!! CRITICAL STRIKE!!』

 

その瞬間、彼女は稲妻の速さで2体に近づき蹴りをお見舞いする。それも一発ではない、誰の目にも見えぬ速さで何発も何発もその体に蹴りを喰らわせていく。そして最後は回し蹴りで2体とも蹴り飛ばした。

 

「それじゃ地獄へ………Good Luck♪」

 

攻撃に耐えきれず爆散する怪人達の炎に、鞠莉はサムズアップを送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この程度の相手じゃ、我の勝ちは揺るがぬな。」

 

善子は周囲に200近い魔力弾を漂わせ、空中から地面にいる2体の怪人【ピギーズイマジン】と【マンティスイマジン】を見下ろしていた。

 

「くっそ~‼空を飛ぶなんてセコいだろッ‼」「違うよ、ズル賢いんだよ。」「ズル~い‼ズル~い‼」

 

「うっさいッ‼‼飛べない豚なんて、ただの豚なんだからッ‼‼このブタヤロウッ‼‼」

 

「おいお前ら、言われてるぞッ‼」「違うよ、兄さんだけだよ。」「アニキブタ~♪アニキブタ~♪」「うっせぇわッ‼‼」

 

「はぁ…つまらないコントはその辺にしてほしいわぁ…」

 

二人(一人と三匹?)の会話にため息を吐きつつ、マンティスイマジンは手に持つ鎌から光刃を飛ばしてくる。

 

「相変わらず些末な攻撃ね。」

 

しかし、善子はその攻撃を左手のガシャコンレイピアで弾くと、それを自身の魔力弾の1つへと変えてしまう。これは相手の攻撃をガシャコンレイピアの先端に集束させた魔力で包み、更に自身の魔力を浸食させる事で自分の物へと書き換えている。普通の魔導師なら2・3回で魔力切れになる技術だが、善子の魔力量ならほぼ限界はない。この数の魔力弾の内、3割はこの様にして作られた。

 

「これじゃキリがないわぁ…‼」

 

「あんた達に長々と付き合ってらんないから………これで終わらせてあげるわッ‼‼」

 

善子は右手のキングソー………ガシャコンワンドを杖モードに持ち変え、ワンドにある窪みにガシャットギアデュアルΔを挿し、手を1回翳す。

 

『デュアルガシャット‼キメワザ‼』『テヤッ‼』

 

するとガシャコンワンドの前に浮いていた魔力弾の4割が集まり、1つの球体になってくる。

 

「ハイペリオン…フラッシャーッ‼‼」

 

そして放たれた光の魔力のレーザーはまっすぐに飛んでいき、ピギーズイマジンを飲み込む。

 

「ちょッ!?俺の出番コレだけかよッ!?」

 

「「兄貴ィィィィィィィィッ‼‼」」

 

特に活躍もなく、ピギーズイマジンは爆散した。

 

「これ………ヤバくない?」

 

その光景を見たマンティスイマジンは顔を引きつらせる。

 

彼女のゲームである【マジカル・プリースト】は、暗闇に閉ざされた世界に住む少女が光の世界の王に認められ、光を取り戻すべく旅をするRPGで持っているガシャコンワンドは、王から託された武器という設定だ。

 

本来、悪魔である善子は光が弱点なのだが、この姿には光に対する防御能力が高く、悪魔なら光に対して弱点を克服したと言ってもいいほど、とても強くなれる。

 

「アンタもコレで終わらせてあげる。」

 

『ガッチョーン、スゴワザ‼』

 

ベルトのレバーを閉じ、必殺技の発動体勢になりつつガシャコンレイピアに残りの魔力弾を集中させていき、それが終わるとワンドに手を3回翳す。

 

『アン・ドゥ・トロワッ‼』

 

『ガッチャーン‼ MAGICAL!! CRITICAL STRIKE!!』

 

そしてレバーを開きながら、レイピアに集まった魔力をワンドの前に構える。

 

「さあッ‼‼我が奥義で裁かれなさいッ‼‼ロイヤルギガエェェェェェェンドッ‼‼‼」

 

ワンドから放たれる金色の光線がすぐ前の魔力球に当たり、更に強力な光線となって直撃したマンティスイマジンを一瞬で消滅させた。

 

「それじゃ地獄へ………Ciao♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

「喰らえッ‼‼」

 

ヴァーリはコーカサスとギラファを相手に、左手のカリバーを振るって竜巻を起こし2体をその中に閉じ込める。そこに右手のソードから炎を飛ばして竜巻を炎の渦に変えて焼いていく。

 

「そこに加えて…」『ド・ドーン‼』

 

カリバーのAボタンを叩き、刀身を黄色に変えると地面に叩きつけて細かい岩石を作り出す。

 

「フッ‼」

 

それらに波動をぶつけて炎の渦に飛ばし、中にいる2体は渦の影響で何度も体にぶつかって、どんどんダメージを蓄積していく。

 

「千歌ッ‼‼今のうちに2体にリプログラミングをッ‼‼」

 

「わかったッ‼」

 

『ガシューン、マキシマムガシャット‼キメワザ‼』

 

「いっけぇッ‼‼」

 

『MAXIMUM MIGHTY!! CRITICAL FINISH!!』

 

ガシャコンキースラッシャーから放たれたビームが渦に当たり、リプログラミングによって不死属性が解除される。

 

「仕上げだ…」『コ・チーン‼』

 

ソードを氷剣へと変え、Bボタンを連打するヴァーリ。それを地面に突き刺し氷を竜巻へと走らせてそのまま竜巻を氷付けにした。

 

「千歌、一緒に決めるぞ?」

 

「うんッ‼」

 

『『ガッチョーン、(スゴ/キメ)ワザ‼』

 

千歌とヴァーリはベルトのレバーを閉じると、右足にエネルギーをチャージしていく。

 

『『ガッチャーン‼ (TADDLE!! CRITICAL STRIKE‼/MAXIMUM!! CRITICAL BREAK‼)』』

 

そして同時にレバーを開き、ダブルライダーキックで氷の渦を蹴り砕いた。

 

「術式終了。」

 

「よしッ‼それじゃ次を…………え?」

 

アンデッドを倒し終えた千歌が次の相手を探すため周囲を見ていたら、ある存在が目に入った。

 

視線の先にいたのは、どこかバッタを思わせる容姿の怪人だった。

 

「アイツは…ドラスッ!?」

 

怪人を視線に入れたヴァーリも驚きを隠せなかったが、そこから怪人は更に驚きの行動に入った。

 

自身の腰に水色が紫になっているスクラッシュドライバーを巻き付け、そこに紫の龍が描かれたゼリー飲料を取り付けた。

 

『ドラゴンゼリー‼』

 

「まさかッ!?」

 

そして右端のレンチを倒す。

 

『潰れる‼流れる‼溢れ出る‼』

 

そしてビーカーみたいな容器に紫の液体が貯まっていき、それに包まれるとメタリックブラックの体に肩はまるでゼリー飲料の容器みたくなっていて、頭からその液体が吹き出すと顔と胸にクリアヴァイオレッドの龍を模したアーマーを付けたライダーとなった。

 

『ドラゴン・イン・クローズダーク‼ドォラアッ‼』

 

「怪人が………仮面ライダーになっちゃった…」

 

「ワシが手に入れたライダーシステムを使い、ドラス専用に作り上げた………その名も【クローズダーク】だッ‼」

 

自慢げに話す死神博士だったが、ドラス………いや、クローズダークから放たれる殺気に二人はその話は全く耳に入っていなかった。

 

「………………ッ‼やるぞ、千歌ッ‼‼」

 

「はッ!?う、うんッ‼‼」

 

その威圧を振り払い、クローズダークへと剣を振るう………しかし、その場に軽快なメロディと共にクローズダークの体が金色の光に包まれ、二人の剣を軽々と体で受け止めた。

 

「えッ!?」

 

「これはまさか…‼」

 

「フン…‼」

 

「「(グァッ!?/キャアッ!?)」」

 

動きが止まった所をクローズダークの拳が二人を殴り飛ばす。

 

「な、何で攻撃が…?」

 

「あれは間違いない…あの力は…」

 

クローズダークのカラクリが分かったヴァーリだったが、同時にこれほど厄介な相手はいないと思った。何せその力は………

 

「…ハイパームテキ…‼」

 

自身の最高傑作だったのだから…




いかがでしたか?

善子のネタ技にはツッコミ無用でオネシャース‼

次回は更に驚きを提供する予定です。(出来るとは言わない)

次回【二人でならINVINCIBLE‼】

「ハイパー…大変身ッ‼」

では、次回でお会いしましょう。

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