ゲームの力でこの世界を生きていく   作:疾風の警備員

6 / 116
どうも、疾風の警備員です。

今回は今変身できる残りのライダーを出す為の回なので結構雑ですし、しかも変身完了迄になるので戦闘シーンはまだです。

それでも良ければ、暇潰しにでもどうぞ。


SPEEDとMAGICと

ダイヤside

 

「シクシクシクシクシクシクシクシク…」

 

「「あわわわわわわわわわわ…‼」」

 

「何なんですの、この状況は…?」

 

それが保健室に入った時に感じた、私の感想でした。

 

何故こんな場所に来てしまったのかというと…

 

 

果南さんとお喋りの後、図書室行ってたらに電話がきた

相手は鞠莉さんで保健室に来てと言われた

すぐに切れたので、話を聞くために向かう

入ると果南さんがベッドの上で体育座りをしながら泣いていて、その周りを妹のルビィとその友達の花丸さんがおたおたしていた←今ここ

 

 

「で、どういう状況なんですの?」

 

このカオスの意味を知るために、私は呼び出した張本人である友人の小原鞠莉に説明を求めたが……

 

「聞いてよダイヤ、実はかくかくしかじかで…」

 

まともな説明は返ってきませんでした……

 

「鞠莉さん……それは漫画か二次小説の中でしか通じませんわよ?」

 

「だから通じるでしょ?」

 

「え?」

 

「え?」

 

「何コントやってるんですか…」

 

そこにあまり見覚えのない少女がやって来ました。

 

「貴女は?」

 

「始めまして、二年の桜内梨子といいます。」

 

「三年の黒澤ダイヤですわ。」

 

「えっと、実はですね…」

 

そこでやっと梨子さんに事情を説明してもらい、この状況に納得した。

 

「ようは果南さんが思い人の一誠さんと喧嘩して、“振られた”と思って泣いているという訳ですね?」

 

「あッ!?ダメです先輩‼その言葉は…‼」

 

が、時すでに遅く……

 

(ポスン)「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁんッ‼」

 

果南さんがベッドの上で体育座りのまま横に倒れたと思ったら、枕を抱きしめ大号泣しだした。

 

「よしよし…果南ちゃ~ん、ちょっと落ち着こうか?」

 

「あら?私、何かマズイ事でも…?」

 

「今、松浦先輩はその言葉に敏感なんですよ…もっとこう…オブラートにですね……」

 

「もう、何やってるのよ‼ダイヤのオ・バ・サ・ン‼」

 

「一文字抜けてますわよッ‼」

 

「「あわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわ…‼」」

 

「今この場所こそ……混沌の極みへと至りし魔窟‼」

 

「あ、アハハ…ヴァーリ君、助けて~…」

 

この混沌とした状況に、オレンジ髪の子の小さな願いは叶わなかった。

 

その後は、泣きじゃくる果南さんをあやすのにかなり時間が掛かりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

梨子side

 

「ごめん皆……ちょっと感情が暴走しちゃって…」

 

ようやく泣き止んだ松浦先輩は、目を赤く腫らしながら私達に謝った。

 

「いえ、気にしないでください。」

 

「そうそう、ダイヤが状況を悪化させたんだから謝るのはダイヤでしょ?」

 

「呼び出した張本人がぬけぬけと…‼」

 

「ダイヤ先輩、抑えて抑えて…‼」

 

怒りで体を震わせるダイヤ先輩を千歌ちゃんが宥めてくれる事で、再び混沌になるのを防ぐ。

 

「にしても、相手は相当な強さだったんだね。イッセー君を負かすなんて…」

 

その曜ちゃんの言葉に、国木田さんとルビィちゃんが顔を俯ける。

 

「違う……先輩が負けたのは、マルのせいズラ…」

 

「……どういう事ですの、花丸さん?」

 

その言葉にダイヤ先輩が反応する。

 

「先輩がマルを庇って攻撃を喰らわなければ、勝ってたかもしれないんです…」

 

「やっぱり……あの子、根は優しいからね。」

 

「それに相手も変だったの。光の棒みたいなのをたくさ「ルビィちゃん、ストップ‼」ぴぎぃッ!?」

 

そこにルビィちゃんが裏の事情を話そうとしていたので、大声を出して何とか止める。

 

「光の棒?」

 

「え~と…‼そう、ライ○セイバーを持ってたんだよ‼」

 

「千歌ちゃん……その言い訳、苦しいよ?」

 

確かに苦しい言い訳だけど、実際に悪魔祓い(エクソシスト)がそれらしいのを持っている。でも事情を知らない皆に喋る訳には……

 

「つまり相手は【天使】もしくは【堕天使】という事ですわね?」

 

「「「「ッ!?!?」」」」

 

しかし、そこでダイヤ先輩が口にした単語にルシファー眷属の私達は驚愕する。

 

「ダイヤ、何でその事を?」

 

「この前、ルビィが一誠さんと帰ってきた時に様子がおかしかったので、問いただしただけですわ。」

 

その理由に私達はルビィちゃんを見る。

 

「へ?あ……う…あ……えと……るびぃぃぃぃぃぃッ‼」

 

しかし、その視線に耐えきれなかったのかルビィちゃんが保健室から逃げ出した。

 

「あ、逃げた。」

 

「善子ちゃん‼」

 

「ギラン‼……とりゃ~~~~~ッ‼」

 

曜ちゃんの呟きに、千歌ちゃんがすぐさまよっちゃんに命令して彼女は走りだし、ルビィちゃんに追い付くと……

 

「魔導師奥義‼魔導龍鳳凰縛~‼」

 

「ぴぎぃぃぃぃぃぃぃッ‼」

 

コブラツイストをお見舞いしていた。

 

「説明しよう‼魔導龍鳳凰縛とは、1度捕まえたら絶対に逃がさない最強の捕縛魔法(物理)なのだッ‼」

 

「千歌ちゃん……一人で何言ってるの?」

 

「読者の皆様に技の説明をしてるんだよ、曜ちゃん。」

 

そして力尽きたルビィちゃんをよっちゃんが連れ戻してきた。

 

「もう……あんまり話したら危ないかもしれないのに…」

 

「ねぇ……今ダイヤが言っていた事って本当なの?」

 

さっきのを聞いて、事情を知らない松浦先輩と曜ちゃんが私達を見てくる。

 

「どうするの、梨子?」

 

「………………よっちゃん、記憶消去の魔法は?」

 

「それは覚えて無いし、ヴァーリに覚えなくていいって言われてるから無理。」

 

「だよね…」

 

ヴァーリ君は記憶消去は苦手と言っているが、本当は人の記憶とかを弄るのを良しとしてないし、むしろそれを嫌っている。私もその理由を聞いたことがあるから気持ちも分かる。

 

「ハァ…しょうがないわね……わかりました、話します。でも、ここじゃ…」

 

話すと決めてもここは学校、いくら放課後だからといって誰が聞いているも限らない場所で話すのは危険が伴う。

 

「あ‼だったら訓練場に行かない?彼処だったらそんなに遠くないし。」

 

そこに千歌ちゃんから提案がきた。

 

「そうね、彼処なら大丈夫かな?皆さん、ついてきてもらってもいいですか?」

 

私が聞くと皆さん頷いてくれたので、保健室を後にして学校を出た。

 

「で、これから何処に行くんですの?」

 

「私達が訓練とかに使ってる施設です。ルビィちゃんは私達の力がどういうのか知ってると思うけど。」

 

「あ……はい。」

 

「もしかして、あの時の姿ズラ?」

 

「そうそう、それの特訓とかをする場所なんだ。」

 

そして数分ほどで目的の場所に着いた。けど、皆何故か首を傾げていた。

 

「此所です。」

 

「此所って言われても…」

 

「どう見ても、普通の一軒家…………だよね?」

 

そう、此所の外観は2階建ての一軒家にしか見えない風になっている。

 

「中に入れば解るわよ。」

 

鞠莉さんが先に入るのに合わせて、私達も中に入っていく。

 

「「「「「え?……ええぇぇぇぇぇぇッ!?」」」」」

 

そして、驚愕の声が建物内にこだました。

 

「あれッ!?こんなに広いの!?だって外から見た時は…!?」

 

そう、建物の中は色んな特訓施設があり、広さも外観の3倍もある。

 

「よっちゃんの魔法で空間を歪めてるのよ。」

 

「ククク……見たか‼我が力の一端をッ‼」

 

「魔法というのは何でもありなんだね…」

 

私は施設の案内板を見ながら、話せそうな場所を探した。

 

「えっと…皆が話せる場所だと、【実戦練習場】かな?」

 

「なんか物騒な名前ズラッ!?」

 

私達は一番奥にある実戦練習場を目指し、歩いていく。

 

「色んな訓練室があるんだね…」

 

「そこら辺のスポーツジムより、トレーニング器具もかなり充実してる…」

 

「ルビィちゃん‼ルビィちゃん‼【精神○時の部屋】があるズラ‼」

 

「ええッ‼本当ッ!?」

 

「鞠莉さん、この【超重力室】というのは?」

 

「そこはMaxで100万倍の重力を発生させられる部屋なの。私とヴァーリはそこのMax状態で朝一時間のジョギングをするのが日課ね。」

 

「…………………………私、頭が痛くなってきましたわ…」

 

「大丈夫だよダイヤ……皆そうだから。」

 

そんな会話をしながら歩き、訓練場に着いて中に入ると皆の顔が再び驚きに変わった。

 

「な……何でまた、こんなに広いのおぉぉぉぉぉぉッ!?」

 

「ここだけで、さっきまでの訓練室全てが入りそうですわね…」

 

この実戦練習場は、空間を更に弄って建物内の大きさを更に2倍にした空間になっている。

 

「これぐらいないと、よっちゃんの魔法で施設が壊れそうになっちゃいますから…」

 

「我が力を振るうのに、あの広さでは足りぬのだよ。」

 

「善子ちゃん…そのしゃべり方、疲れない?」

 

「ヨハネだってば‼」

 

千歌ちゃんの呼び方によっちゃんが、懲りないツッコミを入れていたら、花丸さんが視界から消えていた。

 

「あれ、花丸さんは?」

 

「花丸ちゃんなら…」

 

ルビィちゃんが視線を向けた先を見ると、ある端末の前に彼女はいた。

 

「せんぱ~い‼これ、何ズラ~‼」

 

「それはこの部屋の操作端末よ。それで訓練方法を選んだりするの。」

 

「おお~ッ‼未来ズ『システム起動、訓練開始に伴い非戦闘員は速やかに結界を張ってください。』…ラ?」

 

その時、何故か訓練システムの起動アナウンスが訓練場に響き渡った。

 

「ちょッ‼花丸さん!?何したの!?」

 

「え?え~と…何か光ってるボタンがあったから、何かな~って…」

 

それを聞いた瞬間、私と千歌ちゃんは端末に全速力で近寄って確認すると…

 

「やっぱり……実戦モードが起動してる…‼」

 

「しかも相手の設定2体でレベル50だよッ!?」

 

もしかしてヴァーリ君、自分が使った後に設定を戻し忘れてたわね~ッ‼

 

「あの……もしかしてマル、大変な事したズラ?」

 

「「えッ!?えっと…大丈夫、大丈夫…?」」

 

「うう~ッ‼」

 

『対戦相手が出現します。』

 

花丸ちゃんを慰めてたら、システムが練習場の中央に2体の存在を出現させた。

 

片方は青い体に白いシルクハットと黒いマントを羽織っていて、左腕に大型のナックルを装備した【ソルティバグスター】さん、もう一体が赤い体に白い装束を着てフードを被り、赤いスタッフを持った【アランブラバグスター】さんだ。

 

『ハッハッハッ‼久々に遊べるぞ‼』

 

『この前のテレビでは、登場する前に倒されたからな‼』

 

「「「「メタ発言すなッ‼‼」」」」

 

出てきて早々にメタい事を言うアランブラさんに、ルシファー眷属全員でツッコむ。

 

『ん?今回はずいぶんと賑やかだな?』

 

「「「あわわわわわわわわわわッ!?」」」

 

「「ピギャアアアアアアアアアアアッ!?」」

 

当然バグスターを見たのは初めての皆は、悲鳴を上げながら端の壁まで逃げた。

 

『おい……アイツラは新入りなのか?』

 

「いえ……お客さまなんだけど、ちょっと誤作動?に巻き込まれまして…」

 

『そういう事か。ならば、挨拶だけしたら私が結界を張ってやろう。』

 

「助かります。」

 

バグスターさん達が皆に近づくと、更に怯えた表情に変わっていく。

 

「皆さん、大丈夫ですよ‼彼らは悪いキャラじゃないですから‼」

 

『どうもお嬢さん方、ワタシはソルティという。以後お見知りおきを。』

 

「「「「「え…?あ、どうも…?」」」」」

 

『俺はアランブラだ。安心しろ、お前達を巻き込みはしないさ。先ずは【マ・モール】‼』

 

アランブラさんがスタッフを振るい、皆に防御結界を張ってくれる。

 

「な、何なのコレ!?」

 

『その中にいれば絶対に安全だ。今から始まる模擬戦が終わるまでの間我慢してくれ。』

 

「模擬戦?」

 

そしてフィールドの中央でソルティさんとアランブラさん、鞠莉さんとよっちゃんが向かい合う。

 

『フム、今回はお前達か?』

 

「Yes!!張り切るわよ‼」

 

『ヨハネよ、今度こそ決着をつけるぞ‼』

 

「フフ…‼我が魔導に敵などありはしない‼」

 

二人は腰にゲーマドライバーを装着すると鞠莉さんが青緑色のデュアルガシャットギアを取り出し、起動ボタンを押して仮想ガシャットをよっちゃんに渡す。

 

「あれは何なの?」

 

「腰にあるのが【ゲーマドライバー】、手に持っているのは【ガシャットギアデュアルδ】です。」

 

鞠莉さんは左側にある沢山の車がせめぎ合いながら走ってる絵の方に、よっちゃんは右側の魔法使いがステッキを振るっている絵がある方にダイヤルを回す。

 

『HIGH SPEED HIGHWAY‼』《Top Gear and Max Speed!!》

 

『WITCH CREATE‼』《Give you It's a Hope Magic!!》

 

そして背後にスタート画面が現れると、エナジーアイテムがばらまかれると同時に、鞠莉さんの画面から屋根にガトリングみたいなのが装備された所々に炎の模様がある黄色い車が、よっちゃんの画面からはヴァーリ君のに似てるけどマントが黒い鳥の翼が1対あって、色も白と黒に金のラインが入った鎧みたいなのが出てくる。

 

それから鞠莉さんは反時計回り、よっちゃんが時計回りに回ってからガシャットを構え、

 

「GEAR FIFTY!!」

 

「禁術レベル50‼」

 

「「変身‼」」

 

そう言ってガシャットをベルトに差して、レバーを開いた。

 

『デュアル・ガシャット‼ガッチャーン‼デュアルアップ‼』

 

二人は周囲に現れるキャラアイコンから鞠莉さんは頭にピンクのトゲが並んだキャラを、よっちゃんがショートカットの髪型の女の子的なキャラを選択すると、よっちゃんはダークブルーの髪色に黒字に金のラインが入ったワンピース型のボディスーツを纏った姿になり、鞠莉さんにいたっては黄色いバイクへと変わる。

 

「あれ、気のせいかな…?鞠莉がバイクになった様な…」

 

「気のせいじゃなくて、現実です。」

 

「もう、なにも驚きませんわよ…」

 

それから鞠莉さんのタイヤが外れ、人の胴体みたく変形するとさっきの黄色い車の屋根が取れて背中にくっつき、バンパー部分が顔に装着されると、残りが前後左右に4分割され前輪側が両腕に、後輪側が両足になった。

 

『ダッシュ‼ダッシュ‼ダッシュ‼エ~ンジンを全開‼ブッチ切れ~‼ハイスピード・ハイウェーイッ‼』

 

そしてよっちゃんの方はさっきの鎧を纏うと、1対の翼が4対8枚になり左腰に茶色い表紙の本がホルダーに収まっていて、頭には白に黒ラインのベレー帽を被った姿になった。

 

『マジシャンガール‼夢をプレゼント‼願いよ届け‼ウィッチ・クリエイト‼』

 

変身が終わった二人は横に並び立つ。

 

「私は仮面ライダーレーザー・ハイスピードゲーマー‼」

 

「我が名は仮面ライダーヨハネ・ウィッチゲーマー‼」

 

『ガシャコンスパロー‼』

 

『ガシャコンレイピア‼』

 

そしてレーザーは黒と黄色・紫に塗り分けられた弓を、ヨハネは持ち手部分はガシャコンソードに似てるが、刀身部分が細い剣を持った。

 

『準備は良さそうだな?ならば、軽く塩で揉んでやろう。』

 

「その前に、ワタシに触れるかしら?」

 

『我が究極の魔法を喰らうがいい‼』

 

「残念だったわね…………私の魔導は既に、究極すら越えている‼」

 

互いに意気込みを言い終えた瞬間、模擬戦が始まった。




いかがでしたか?

善子がライダーになったら、名前はコレしかないですね?

原作とは違い、こっちの善子は魔導師にハマってます。でも堕天使的な要素も入れたかったのでウィッチゲーマはある作品の広域殲滅型魔導師がモチーフになってます。

次回、イッセーが男の堕天使とfight‼

では、次回でお会いしましょう。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。