ゲームの力でこの世界を生きていく   作:疾風の警備員

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どうも、疾風の警備員です。

ビルドジーニアス、マジ強ぇ…マジ最強…

そしてビルド版リプログラミングなんてのも持ってるし…

でも、カズミンに死亡フラグみたいなのが立ってヤベーイ!!

本作は今回から劇場版に入ります。そこで、平成ライダーからあの二人が登場します。

では、どうぞ。


劇場版 BAD END REVERSE
始まりはいつもsuddenly


異世界から来た一誠達との模擬戦から数日、夏休みも後半戦に入り人によっては宿題や受験勉強に励んだりするが、一誠は果南達(ヴァーリ達悪魔組除く)に連れられて駅前に遊びに出ていた。

 

「たく…朝から人を呼び出した内容が水着選びかよ…」

 

「だってどんなのが似合うのかイッセーの意見ほしいし…」

 

「なら、何で俺まで巻き込まれてるんだ?」

 

果南達の水着選びに付き合わされて項垂れる一誠と散歩していたところを巻き込まれて頭に?をとばすパラド。

 

「あら、殿方の意見は幾つかほしいですもの。協力してくださいな。」

 

「俺は面白そうだから良いぜ。」

 

「面倒くせェ…」

 

ダイヤの言葉にパラドは了承するも、一誠の顔は未だにダルそうなままだ。そこで名案を思い付いたのか、花丸が一誠の耳元で囁く。

 

「番長先輩、これは曜ちゃん達の色んな水着姿が拝めるチャンスずらよ?」

 

どんな男も美女や美少女の水着姿が見れると聞けば喜ばない訳がない。だが、そんな言葉ではこの男は動かない。

 

「ンなもん、ガキの頃から毎年連れてかれてるんだ。もう慣れっこだよ。」

 

そう、一誠は毎年夏になると果南のお祖父さんが経営しているダイビングショップに曜と一緒に遊びに行くのが恒例になっていて、その度に彼女達は水着を新調するので既に見飽きてしまっていたのだ。

 

「じゃあ、マルのを選んでくれませんか♪」

 

上目遣いの花丸の言葉に、一度さっと彼女の全身を見た一誠の言葉は…

 

「…………小学生用でいいか?」

 

これだった…

 

「そこまでちっちゃくないズラッ!!」

 

「待てイッセー、ズラ丸なら袖がだらりとするほど長い狐の着ぐるみ水着じゃないか?」

 

「そんなにのほほんともしてないよッ!!」

 

「なら、魚が水の中で呼吸できるのは?面白可笑しく答えろ。」

 

「えッ!?……………たぶん…さっき飲んだ熱いお茶のせい…かな?」

 

「「ズラ丸のギャグセンス、0点。」」

 

「ガーン…!!」

 

一誠とパラドの判定に花丸は崩れ落ちる。どうやら本人的には渾身のネタだったようだ…

 

「花丸ちゃん……先輩達に遊ばれてるよ?」

 

「はッ!!Σ( ̄◇ ̄lll)」

 

「ま、そこのコントは気にしないで「気にしてほしいズラ!?」ハイハイ、ほらお店もうすぐだよ。」

 

果南が指差す先には彼女がよく使うお店が見えた。そこへ向かい歩を進めようとした時…

 

 

―――ドゴォォォォォォォン!!!!

 

 

背後で突如、爆発が起きる。

 

「「「「キャアッ!!」」」」

 

「なんだッ!?」

 

何があったのか一誠が振り返ると、そこには彼が知っているのとは色違いのリボル、カイデン、ガットン、バーニアとそれぞれが使役するウィルス兵達がいた。

 

『これより、ゲームを始めるであります!!』

 

「アイツらは…クロノス側のバグスター!?」

 

「とうとう暴れ始めやがったか!!黒澤先輩は皆を連れて隠れ『♪~♪~♪~♪~』今度は何だッ!?」

 

ダイヤに戦えない4人を安全な場所に移動させ、一誠とパラドがゲーマドライバーを装着しようとした時、辺りに聞き慣れないメロディーが流れだし、彼らの前の十字路を横切る様に電車が走り抜ける。

 

「電車ッ!?」

 

「何時レールなんて敷かれたんだ?」

 

そんな疑問を置き去りにして電車が走り抜けた後には、2人の男性と赤と青の異形が一誠達とバグスター達の間に立っていた。

 

「アンタらは…」

 

「もう【感染】が始まってる…!!」

 

「これ以上は防がないと!!行こう、爺ちゃん!!」

 

「うん、【モモタロス】いくよ!!」

 

「おう!!」

 

パラドの呟きは聞こえなかったのか2人はすぐに左手に持っていた物を腰に勢いよく巻きつけボタンを押すと、軽快なメロディーが流れ出す。

 

「あれは……まさか!!」

 

「「変身!!」」

 

そして右手に持ったパスケースの様なものを、ベルトのバックル部分に翳した。

 

『SWORD FORM』

 

『STRIKE FORM』

 

そこからその姿を黒と藍色のスーツに身を包むと、黒い方に赤い異形が憑依するように入っていく。するとその体を赤いアーマーが、藍色の方はレールや転車台を模したアーマーが装着され最後に赤い仮面が後頭部から前に降りてきて変身が完了した。

 

「俺、参上!!」

 

赤い方【仮面ライダー電王】は決め台詞とポーズを取り、藍色のライダー【仮面ライダーNew電王】は指を2回鳴らし…

 

「【テディ】。」

 

「ああ!!」

 

右手を青い異形の前に出すと、その異形が一振りの剣【マチェーテディ】に変わってその手に収まった。

 

『何だお前らは?ゲームの参加者か?』

 

「悪いけど、俺達はお前らのゲームを止めに来たんだ。」

 

『そうか、ならば死ねぇ!!』

 

「上等だぁ!!こっちは最初っからクライマックスなんだよ!!」

 

そう言いながら電王は左右の腰にあるパーツ【デンガッシャー】を組み立てて一振りの剣に変える。

 

「行くぜ!!行くぜ!!行くぜェ!!」

 

そしてバグスター達と戦闘を始める電王達。電王は素早くも荒々しい剣でリボルとガットンを攻め立て、New電王は華麗な剣技でカイデンとバーニアに渡り合う。

 

「俺達が知らない仮面ライダー…」

 

「パラド!!とりあえず俺達も行くぞ!!」

 

「おう!!」

 

2人の電王の登場に驚きながらも、一誠とパラドはゲーマドライバーを装着してガシャットを装填する。

 

『『デュアルガシャット!!』』

 

「「マックス大変身!!」」

 

『『ガッチャーン!!マザルアップ!!』』

 

『赤い拳、強さ!!青いパズル、連鎖!!赤と青の交差!!パーフェクト・ノックアーウトッ!!』

 

『赤き帝王、強化!!白き皇帝、弱化!!赤と白の真価!!セイヴァー・サバイバールッ!!』

 

ドラゴネスとパラドクスになった2人は戦闘へと飛び込み、ドラゴネスがバーニアをパラドクスがガットンと戦い始める。

 

「うおッ!?何だオメェ等!?」

 

『モモタロス、あっちの赤と青のってオーナーが言ってた…』

 

「え?…………ああァァァ!!アイツかッ!!」

 

『我輩を無視するな!!』

 

「うるせぇ!!」

 

『イダァ!?』

 

パラドクスを見た電王は何かを思い出した様に彼へと向かい、背後から襲ってきたリボルを振り返り様に切り捨ててパラドクスへと詰め寄った。

 

「おいテメェ!!」

 

「は?何だよ。」

 

「テメェのせいで大変な事になってんだぞ!!どうしてくれんだよ!!」

 

「俺のせい…?」

 

「そうだッ!!テメェが…『ピピピ…ハンゲキ、カイシ』邪魔すんな!!」

 

パラドクスへ怒鳴り散らす電王、そこに攻撃しようとしたガットンだったが、リボルと同じ様に切り捨てられる。

 

『モモタロス!!話は後にして今はバグスター達を何とかしないと…!!』

 

「ちッ!!しょうがねぇ…おい!!後で逃げんじゃねェぞ!!」

 

「こんな状況で『ピピピ……コウゲキ』オラ!!逃げるかよ!!」

 

何やら一悶着あったが、そこからはそれぞれが自身の敵と戦闘を始める。唯一飛行できるドラゴネスがバーニアと空中戦を繰り広げ、バーニアのバルカンやミサイルを最小限の動きでかわし、接近戦の間合いに飛び込んでパンチやキックを次々に叩き込んでいき、New電王はカイデンと幾度となく剣を交える。

 

『お主、やりおるな!!』

 

「そりゃどうも…!!」

 

そして電王はリボルを滅多切りにしていた。リボルは反撃しようとするが、その度に剣だけじゃなく蹴りや頭突き等で妨害されそこで生まれた隙に更に切られるサンドバッグになっていて、パラドクスも攻撃パターンを理解したのか危なげなく避けて、パラブレイガンのアックスモードでカウンターを喰らわせていく。

 

「これでとどめだ!!」

 

『ガッチョーン、ウラワザ!!』

 

雑魚を倒し終えたドラゴネスはベルトのレバーを閉じ、バーニアへと一直線に向かい、蹴りを喰らわせながらレバーを開く。

 

『ガッチャーン!! SAVIOR SURVIVAL!! CRITICAL DESTROY!!』

 

そしてドリルの様に回転し、バーニアの体を貫いて爆散した。

 

『幸太郎、カウントは?』

 

「15……いや、10で行くぞ!!」

 

『10……9……8……』

 

テディがカウントを始めると同時にNew電王は一気にカイデンを攻め立てる。残り6秒で剣を弾き、4秒でカイデンの肩を踏み台に高く飛び上がり、2秒で剣を振り下ろし…

 

「ハアアァァァァァァァァッ!!」

 

『1……0。』

 

0秒と同時にカイデンを縦に切り裂いて爆散させた。

 

『デュアルガシャット!!キメワザ!!』

 

パラドクスはパラブレイガンにガシャットを装填し、周囲のエナジーアイテムから2枚を取り込む。

 

『鋼鉄化!!』『マッスル化!!』

 

『ピピピ…タオス』

 

『KNOCK OUT!! CRITICAL FINISH!!』

 

「ソラァッ!!」

 

そして向かってくるガットンの強化アームを鋼鉄化した腕で防ぎ、がら空きとなった懐を攻撃力が強化されたパラブレイガンで切り裂いて爆散させた。

 

そして電王はボロボロになったリボルを前に、先程の黒いアイテム【ライダーパス】を持つ。

 

『何故だ…我輩達は…限界を…越えているのに!!』

 

「知ってるか?戦いってのはな……ノリが良い方が勝つんだよ。」

 

『FULL CHARGE』

 

それをベルトに翳し、エネルギーが剣に集まると刀身部分が分離して宙を浮く。

 

「必殺、俺の必殺技…」

 

そして持ち手だけとなったデンガッシャーを左右に振るうと、それに合わせて刀身も動きリボルを切り裂いていき…

 

「パート2!!」

 

最後に上段から思い切り振り下ろして、リボルを真っ二つにした。

 

『我輩……この後、彼女に告ハグァッ!!』

 

リボルは最後に死亡フラグ的な言葉を残して爆散した。

 

「へッ!!決まったぜ…」

 

『最後の最後に自分からフラグ立ててたね…』

 

「んなのどうでもいいだろうが!!それよりも…」

 

電王は同じく戦闘を終えて一息ついてるパラドクスに詰め寄ると、その胸ぐらを掴みあげた。

 

「おいテメェ、何やらかしてくれてんだよ!!」

 

「あ?だから、どういう意味だよ!!」

 

「オメェのせいで、俺達がてんてこ舞いになってんだぞ!!」

 

「だから俺にどう関係してんだッ!!」

 

『ちょっと二人とも落ち着いて~!!』

 

互いにヒートアップしているせいか、このままでは戦闘に入りそうな雰囲気になったその時、先程の電車が再び現れて止まると、そこから一人の小学生くらいの女の子が飛び出し…

 

「いい加減にしなさい!!バカモモ!!」

 

「ダベアァッ!?」

 

その横っ面に綺麗なライダーキック(ただの飛び蹴り)を決めた。

 

『痛いよ【コハナ】さ~ん…』

 

「あッ!?ゴメン【良太郎】…!!」

 

蹴り飛ばされた電王はベルトを外し変身を解除する。そこにいたのは、20歳くらいの幸薄そうな男だった。更にNew電王も変身を解き、その姿は彼と同じくらいの年齢でどこか似た雰囲気を持つ男だった。

 

「えっと…ゴメンね?乱暴にしちゃって…」

 

そして良太郎と呼ばれていた青年は、変身中とはまるで別人みたいにオドオドした頼りない喋りになっていた。

 

「それよりも、これが俺のせいってどういう事だ?」

 

「うん、それについて説明するから君達も【デンライナー】に乗って貰えないかな?」

 

「デンライナー?……それってその電車か?」

 

「そう、時を駆ける列車。ま、タイムマシンって言った方が早いか。」

 

「貴方達の友達も中に避難させてるから、一緒に来て。」

 

New電王である【幸太郎】とコハナにそう言われ、一誠達は多少警戒レベルを上げる。これは曜達を人質に取って拒否権はないと言っている様なものだと思ったからだ。だが、どうやって助ければいいか解らず…

 

「分かった。」

 

今は彼らの要求を飲んで、隙をみて救出することにした。

 

こうして彼等を乗せたデンライナーは走り出す。

 

壮絶な戦いが始まる戦場へと…




いかがでしたか?

という訳で平成ライダー8作目から電王チームに登場して頂きました!!

他のイマジン達も登場しますから、お楽しみに!!

では、次回でお会いしましょう。

曜と果南、花丸も変身して戦う

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  • 反対
  • 我が魔王…存分に書かれよ
  • 止めて!!変身なんかしないで!!

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