ゲームの力でこの世界を生きていく   作:疾風の警備員

63 / 116
どうも、疾風の警備員です。

シンフォギアXDの一周年イベントをやり込んでて遅くなりました…

ビルドって色んな所に伏線仕込んでますよね。第一話のスマッシュにされた男とか…あんな風に作品作ってみたい(切実)

では本編、どうぞ。


暗黒のFUTURE

デンライナーに乗って約1時間…各々好きな事をして時間潰し(という不安解消)をし、ようやくパラドがいた未来に到着した。

 

「さて、どんな世界か早速拝みに行くとするか!!」

 

「センパイ、無闇に突っ走らないでよ?」

 

「俺はイノシシかッ!?」

 

「まだイノシシの方が頭ええやろ?」

 

「おいクマッ!!どういう意味だ!!」

 

「やーいやーい!!モモタロスのおバカー!!」

 

「こんのぉ…!!待ちやがれ、小僧オオォォォッ!!」

 

「緊張感のない怪人達ですわね…」

 

他の人達が不安を抱える中、さっきと同じ様に車内で暴れているモモタロス達(既に全員自己紹介済み)にダイヤは呆れていた。

 

「そうだね…でも、とっても仲良しなんだよ。」

 

「「「「どこがッ!!」」」」

 

「ほらね?」

 

良太郎の言葉に4人揃ってツッコむ姿は、確かに仲良しに見えなくもない。

 

「そんな事より、あの子達はもう降りてるよ?」

 

「え?…あああああッ!?いつの間に!!先越されちまったぁッ!!」

 

そんなコントをやっている間に、一誠達は先にデンライナーを降りて周囲を確認していた。

 

「ここ……駒王町?」

 

「かもな。知ってる建物がチラホラある。けど…」

 

彼らがいる町は確かに駒王町であるが、どうしても確信を持って言えなかった。何故なら建物の約8割が破壊されているのだから。

 

「酷い…」

 

「この町で一体何があったの?」

 

「おい!!何勝手に出て……うおッ!?なんだこの有り様はッ!?」

 

「ほとんど廃墟だね…」

 

「町がメチャクチャや。」

 

「スッゴいボロボロだー。」

 

「これが…未来の駒王町?」

 

「とにかく進むぞ。ここでジーっとしててもドーにもならねぇ。」

 

「おい、テメェが仕切ってんじゃねぇ!!」

 

一誠の指示にモモタロスが若干の反発をしつつもついていく。この町の地理は一誠達の方が詳しく、とりあえずの目標として駒王学園を目指すことにした。

 

「何で学園に?」

 

「彼処はこの町の管理を自称してる奴等の拠点だからだ。アイツ等なら何か知ってるだろ。」

 

イマジン達も引き連れて歩く事数分、駒王学園とおぼしき建物が視界に入った。建物自体は周りと同じでボロボロだが、校門前にはバリケードが作られ建物を囲む塀の上には有刺鉄線が張り巡らしてあるなど、一種の要塞みたくなっていた。

 

「こりゃ、誰かいるな。」

 

それを見て人がいると確信した一誠が歩を進めようとした時、何かの発砲音の後に足下で火花が散る。その音が聞こえた方を向くと、先程戦った色違いのリボルとアランブラがいた。

 

「なんでバグスターさんが彷徨っているの~!?」

 

『まだ人間がいたのか。早速オレの魔法の実験台にしてやろう。』

 

『これより作戦(ゲーム)を始めるであります!!』

 

「ちッ…後少しだってのによ!!パラドッ!!」

 

「ああッ!!」

 

自身に拳を向ける一誠にパラドも同じく拳を出してぶつけ合わせ、一誠の中に入る。

 

「おいッ!?それは俺らの専売特許だぞ!!真似してんじゃねぇ!!」

 

それを見たモモタロスは物真似されたと思い、良太郎の中に入る…

 

「俺、参「おいモモの字、今度は俺にやらせろ!!」上!!……っておいコラ!!何しやがるこのクマ!!」

 

が、決めポーズの途中でキンタロスが割り込み、モモタロスを外に弾き出して代わりに良太郎の中に入った。

 

「ぬあァァァァァッ!!スゴく中途半端~♪」

 

「何で楽しそうに言うの?」

 

そんなモモタロスを尻目に、一誠と良太郎がドライバーとベルトを出そうとした時、リボル達の体に火花が散った。

 

「あ?」

 

そこに視界の右端に走ってくる黒髪短髪の男の子と同じく黒髪ツインテールの女の子がいた。歳は14くらいの二人の腰にはゲーマドライバーが巻かれ、男の子の手にはガシャコンソード、女の子の手にはガシャコンマグナムが握られている。

 

「行くぞ【美桜(みお)】!!」『タドルクエスト!!』

 

「うん!!【桜馬(おうま)】!!」『バンバンシューティング!!』

 

そして反対の手で持っていたシングルタイプのガシャットを起動させる。

 

「術式レベル2!!」「第弐戦術!!」

 

「「変身ッ!!」」

 

『『ガシャット!!ガッチャーン!!レベルアップ!!』』

 

『タドルメグル!!タドルメグル!!タドルクエスト!!』

 

『ババンバン!!バンババン!!(yeah!!)バンバンシューティング!!』

 

その二人はヴァーリと梨子が変身するブレイブとスナイプに変身したが、彼等の様にゲーマを纏わない素の姿だった。

 

(あれは…桜馬と美桜ッ!?)

 

「パラド、お前の知り合いか?」

 

(クロノスに対抗するレジスタンス組織のメンバーで2代目ブレイブとスナイプであり、俺の仲間だ!!)

 

『なんだ、ブレイブとスナイプか…雑魚に興味は無いのだがな。』

 

アランブラの言葉の通り、ブレイブ達の使っているガシャットのレベルは2。なお、リボル達は限界突破している状態である。そんな力量差の相手に突っ込んで行くとどうなるかは子供でも解る…

 

『シビ・レール!!』

 

「「うわああああああッ!?/きゃああああああッ!?」」

 

『『ガシューン。』』

 

そう…まるで蚊を払うかの様な仕草の攻撃で、意図も簡単に変身解除されてしまった。

 

「ちッ…やるぞパラド!!」『カイザードラグーン・ダブルナーイツ!!』

 

(ああッ!!心が滾るぜ!!)

 

『ダブルガシャット!!』

 

「カイザー大変身!!」

 

『ガッチャーン!!ダブルアーップ!!赤と白の‼二人の戦士‼(we're!!)何度も何度もぶつかり‼(Hey!!) ダブルナーイツ‼』

 

「「オラァッ!!」」

 

『『グギャアッ!?』』

 

一誠とパラドはレベルXになって分離すると、すぐさまバグスター達へと突撃し蹴りを喰らわせて吹き飛ばした。

 

「あ、貴方達は…」

 

「無事か!?桜馬!!美桜!!」

 

「その声…パラドさんッ!?今まで何処に…!!」

 

「後で話すから下がってろ。アイツらは俺達がやる。」

 

「ほら、こっちに!!」

 

倒れた二人をコハナが回収していくのを見届けて、2体に向き合う。

 

「おっと、オレらも忘れてもらっては困るで!!」

 

そこにキンタロスが入った良太郎も並び立ち、腰にベルトを巻くと黄色のボタンを押しパスを翳す。

 

「変身!!」

 

『AX FORM』

 

そしてアーマーを纏っていくが、ソードフォームとは前後逆で顔は漢字の【金】と斧を合わせた様な感じの姿になる。

 

「俺の強さにお前が泣いた!!」

 

そして顎に右手親指を添えながら首を鳴らし、デンガッシャーを組み立てアックスモードにして肩に担いだ。

 

「行くぞ!!」

 

電王が変身し終えるのを見た一誠は、ブースターを吹かしてアランブラへと向かいパラドも後を追っていく。

 

「ほんならオレらはアイツか!!」

 

『なんだか知らんが…蜂の巣になれ!!』

 

 

 

 

 

パラドside

 

俺は先頭を行くイッセーの後を追い、すぐに追い抜いてその前に出る。

 

『これで落ちろ!!モ・エール!!』

 

それをアランブラが黙って見ている訳でもなく、魔法で攻撃してくるが俺には関係ない。その攻撃を【反射】の能力でアランブラへと跳ね返した。

 

『なにッ!?ギャアアアアアアアアッ!?』

 

『ガシャコンキーブラスター!!』

 

俺はここでキーブラスターを出して一度空へ飛翔。そして俺の下を潜ったイッセーがアランブラの顔面に籠手のブースターで加速した拳をめり込ませた。

 

「オゥラアッ!!」

 

『ゲブゥッ!?』

 

『ガシューン、ダブルガシャット!!キメワザ!!』

 

地面をバウンドしながら吹き飛ぶアランブラを見つつ、俺はベルトからガシャットを抜いてキーブラスターのスロットに装填する。するとキーブラスターが2つになり、片方がイッセーの手に収まる。

 

『『KAISER DRAGOON!! CRITICAL FINISH!!』』

 

そして必殺技を発動させ、イッセーがすれ違い様に横一閃に切り裂き、俺も急降下の勢いを乗せたキーブラスターで縦に真っ二つに切り裂いた。

 

『グゥ…!!しかし、この程度では倒れんぞ!!イ・エール!!』

 

だが、アランブラは回復魔法を発動させて傷を癒してしまった。

 

厄介な奴だぜ…それだったら!!

 

「イッセー!!」「ああ!!」

 

それだけでお互いに何をやるか理解し、同時にガシャットをベルトから抜いてギアデュアルを取り出す。

 

「「マックス大変身!!」」

 

『『デュアルガシャット!!ガッチャーン!!マザルアップ!!(セイヴァー・サバイバール!!/パーフェクト・ノックアーウト!!)』』

 

俺達はレベル99になり、すぐにベルトを閉じて開いた。

 

『『ガッチョーン、ウラワザ!!ガッチャーン!!(SAVIOR SURVIVAL!! CRITICAL DESTROY!!/PERFECT KNOCK OUT!! CRITICAL BOMBER!!)』』

 

そして同時に飛び上がるとアランブラの顔面にライダーキックを喰らわせた。

 

『ブギャアッ!?だ、だがまだだ!!イ…』

 

「させるかよ!!」『ズキュ・キュ・キューン!!』

 

「そういう事さ。」『ガシャコンパラブレイガン!!』『ズ・ガーン!!』

 

それでも倒れなかったアランブラだが、回復させない為にキーブラスターをイッセーに渡し、俺はパラブレイガンを出して爆発するまで射撃を行う。こうすれば魔法なんて唱えられないだろ?

 

『ギャアアアアアアアア‼️』

 

そして限界を迎えたアランブラは爆散した。

 

「ドリャア!!」

 

電王の方もリボルの弾丸を物ともせずに歩き、間合いに入ったら持っていた斧で思いきり切りつけた。

 

「てかアイツ、攻撃喰らって痛くないのか?」

 

『ええい…こうなったら、出でよ兵隊達!!』

 

リボルはそこで不利を悟ったのかバグスター兵達を呼び出した。

 

「数が増えた所で、オレの敵やn「クマちゃん、今度はボクの番!!」ってリュウタッ!?ちょま…!!」

 

だが電王は怯まずに戦おうとしたら、紫の怪人……確かリュウタロスだったな……それが電王に取り憑くと、黄色のキンタロスが弾き出されてしまい、電王の方は紫の龍の仮面に両肩に宝玉を掴んだ龍の手を模した銀と紫の装甲を身に纏った姿となった。

 

てか、取り憑くとフォームが変わるとか面白過ぎだろ!!俺達バグスターはそんな事出来ないからなぁ…

 

「まだ早いやろ…」

 

「お前、倒すけどいいよね?」

 

『お前ごときに倒され…』

 

「答えは聞いてない!!」

 

『ウギャアッ!?』

 

電王の問いかけに律儀に答えようとしたリボルだったが、途中でデンガッシャーを組み換えた銃で攻撃されて遮られていた。

 

その上質問しといて問答無用で攻撃とか、イイ性格してるぜ!!

 

「お前達も邪魔だよ!!」

 

そう言ってまるでストリートダンスを踊るかの様な動きでバグスター兵達を惑わし、そこで生じた隙に銃を撃ち込んで次々に倒していく。

 

「これで……終わり!!」

 

残った最後の1体は眉間に銃口を押し当てられ、両手を上げて降参したが敢えなく撃たれて消えていった。

 

「へへーん!!それじゃ次はおま「はいリュウタ、そろそろ交代♪」うわッ!?」

 

バグスター兵を全て倒し終えた電王がリボルに挑もうとしたら、今度は青のウラタロスが中に入ってリュウタロスを押し出す。

 

「何すんのさ、カメちゃ~ん!!」

 

「つーか、変身者の意思…」

 

そんな事を呟いてみとくが、誰も答えなかった…

 

「お前、僕に釣られてみる?」

 

『釣れるものなら釣ってみろ!!』

 

海亀を模した仮面にショルダーアーマーを装備した青い電王はデンガッシャーを組み換え、長い槍の形に変えた。

 

あの武器自由自在でいいな…後で貸して貰うか!!

 

俺はあの武器の汎用性に心を奪われつつ、勝負を見守る。

 

青い電王はロッドの間合いを保ちつつ、リボルの銃口を反らしては蹴りやロッドを巧みに駆使して隙無く攻めていく。

 

他の奴等と違ってアイツは頭脳派なのか。

 

気づけばリボルは地に膝を着いて、呼吸を荒くしていた。

 

『わ、我輩がこんなところで…』

 

「さて、そろそろ三枚に下ろしますか。」

 

『FULL CHARGE』

 

ベルトにパスを再度翳してエネルギーをロッドに集めると、電王はそれをリボルへと投げた。動けずに喰らったリボルの前に雪の結晶を模した物ができ、電王はそれにライダーキックを叩き込んで砕きながらリボルを蹴り飛ばした。

 

『作者よ……我輩の扱い悪くね…?』

 

リボルは謎の遺言とともに爆散した。

 

「仕方ないよ……君、ギャグキャラだからね。」

 

ベルトを外すと良太郎とウラタロスは分離した。

 

「もう…皆、僕の体で遊ばないでよ…」

 

「まあまあ、敵は倒せたんだし良しとしようよ?」

 

「そうだけどね…」

 

「オレのクライマックスが…トホホ…」

 

不満そうな良太郎をウラタロスは宥めるけど、良太郎はそこまで嫌そうではなく、むしろ相変わらずだなといった顔をしている。

 

そこには確かな絆があるんだと俺は感じた。例え何があろうとお互いを信じられる最大級の信頼が。

 

(あれを見てると思い出すな…俺とこの時間のイッセーが初めて共闘した時を…)

 

あの時はお互いに何も言わずとも、どう行動するのかすぐに解った。お陰で普段なら苦戦する相手を余裕で倒せたし。でも、この時間のイッセー達はもういない…数多の仲間とともに消滅してしまった。

 

(だからこそ、この未来だけは消し去る…!!こんな悲しみを広めない為にも…!!)

 

変身を解除した俺は改めて決意を固め、先程倒れた桜馬達の所へ向かった。

 

「二人とも、大丈夫か?」

 

「はい、ありがとうございます!!」

 

「……今さら何しに来たのさ…」

 

俺の言葉に美桜は素直に返事するが、桜馬は鋭い目で睨み付けてきた。その目には怒りが込められている。

 

「ちょっと桜馬ッ!!」

 

「一人で勝手に行動していなくなって……アンタのせいでレーザーとゲンム、エグゼイドは死んだんだッ!!!!」

 

「ッ!?あの三人が…!!」

 

その言葉は俺に強く響いた。共に戦った仲間の三人が消滅してしまったなんて……

 

「仕方ないでしょ!!私達のレベルじゃ対応出来なかったんだし…!!」

 

「でもアンタがいれば、三人が死ぬことは無かったんだ!!」

 

「そ、それは…」

 

「俺はもうアンタを仲間とも思わない!!とっとと消えろ!!」

 

そう言って桜馬は駒王学園に走って入っていってしまった。

 

「ごめんなさいパラドさん…桜馬のバカが失礼な事を…」

 

「お前が気に病む必要はないさ、勝手にいなくなったのは事実だしな。」

 

あの時の俺は復讐することしか頭になかった……けど、こうも面と向かって言われるとさすがに心にくるな…

 

「ところで……こちらの皆さんは?一人はパラドさんの相方さんに似てますけど…それにあの怪人達は大丈夫なんですか?」

 

美桜は後ろにいる一誠達を見ながら尋ねてくる。

 

そういえば、ほとんどの奴等が美桜達と会う前に消滅してるんだったな…イマジン達については、本人達に話してもらおう。

 

「それについては中で話す。ここだとまた襲われるしな?」

 

「そうですね……わかりました。皆さん、ついてきてください。」

 

美桜の案内でバリケードのトラップの無い部分を通り抜け、校庭に入っていく。俺はそこで懐に入れていた写真を取り出した。

 

……すまない、俺のせいでお前達まで消滅させてしまって…!!

 

「何を見てますの?」

 

そこにダイヤが写真を覗き込んできた。

 

「ん?俺が過去に行く前に撮った写真さ。俺に桜馬と美桜達ライダーが揃った…………唯一の写真だ…」

 

「そうでしたか…」

 

そういえばまだ過去で会ってなかったな……2代目レーザーの【元浜】、2代目ゲンムの【松田】、2代目エグゼイドの【匙】は……

 

「あッ!!姉御~!!」

 

そこでたくさんの子供を引き連れる人物を見つけた美桜は、手を大きく振りながら駆け寄っていった。

 

そしてその姿を見たダイヤ達は、目を大きく開いて口をあんぐりと開けていた。

 

お前ら、可愛さ台無しだぞ……

 

「こら、姉御って呼ばないでって言ってるでしょ?」

 

「ゴメーン♪そうだ!!パラドさん帰って来たよ!!他にも人を連れて!!」

 

「本当ッ!?」

 

美桜の言葉に姉御(笑)がこっちを見るが、その顔は小さな驚きの後、目から涙を流した。

 

そりゃ、時間が違うとはいえ久々の再会だ…

 

「曜ちゃん…果南ちゃんに花丸ちゃんにルビィちゃんにダイヤさん……それに兵藤君?」

 

「「「「「ち……千歌ちゃん!?」」」」」

 

そう、この時間の【高海千歌】からしたらな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???side

 

「これはこれは…懐かしい気配だな…」

 

「いかが致しましょう…【クロノス】様?」

 

「フム……今回は私自ら出よう。やりたい事があるのでな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、現代のルシファー家では1人の神(自称)がパソコンを操作し、2つのガシャットに色がついた所だった……

 

「ヴェハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!ようやく完成したぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!」

 

「うるさいわよ!!…で?今度はどんなガシャットが出来たの?」

 

その笑いを間近で聞いて耳が痛む善子は、苛立ちながら聞いた。

 

「よくぞ聞いてくれた!!エールの強化ガシャット【サンシャイントップスター】と暴走サーキットの力を最大限引き出しつつも制御可能にするガシャット【タドルパラディン】だッ!!!!」

 

「うっそ!!マジで!?」

 

高笑いしながらガシャットを善子に見せつけるヴァーリの両手には、マイティシスターズと同じタイプのガシャットが2つ握られている。片方には太陽を背に歌う1人のアイドルが描かれ、もう片方には神々しい盾と禍々しい剣を装備した騎士が描かれていた。

 

「こんな早く出来るなんて…」

 

「何度も言っただろうが!!神の才能に不可能は無いとぉッ!!」

 

「へぇ…アンタの才能、スゴいんだね?」

 

「「ッ!!!!」」

 

そこに突如、見知らぬ男と怪人が現れてヴァーリと善子はすぐに距離を取るも、その相手を見てヴァーリは驚いた。

 

「野上……幸太郎…!!それにテディ!!」

 

「あれ?俺達を知ってるんだ…少しは有名になったって事かな?」

 

「ちょっとヴァーリ!?アイツ誰よ!?」

 

「アイツは…「た、大変だよ!!外にいきなり電車が…って誰!?」千歌達か…」

 

ヴァーリは善子に彼の事を説明しようとした時、千歌達が転移で部屋に現れ、幸太郎達を見て驚きつつもドライバーを取り出した。

 

「待ってください!!こちらに戦う意思はありませんので。」

 

「いきなり押し掛けてきて、信じられるとでも?」

 

「その無礼は謝ります。しかし、こちらも緊急事態なのです。」

 

「緊急事態だと?」

 

テディのその言葉が引っ掛かったヴァーリ。これは話を聞いてもらえるチャンスとテディは今起きている事を彼らに話した。

 

「なるほど…未来でそんなことが…」

 

「だから協力してくれないか?この世界の時間を守るためにも…!!」

 

「………………わかった。ただし、少し時間を貰うぞ。」

 

そう言ってヴァーリは再びパソコンに向かい、なにかを始めた。

 

「いいけど……あまり余裕は無いぜ?というか、何作ってるんだ?」

 

「俺を誰だと思っている?そんなに時間は取らせんさ…!!そしてこれは万が一の時の取って置きだ。」

 

幸太郎の問いに楽しそうとも、狂ってるとも取れる笑みを浮かべながらヴァーリはそう答えた。しかし、それでも多少の時間は掛かってしまう…そこでヴァーリはある事を思い出した。

 

「そうだ…時間が無いのなら、ウチの【第二部隊】を先に連れていくか?」

 

「第二部隊?」

 

この第二部隊は最近、幻夢コーポレーションに入ったメンバーで構成されており、グラファイト達の地獄の特訓を乗り越えてきた猛者達である。

 

「ああ、力量はお墨を付けてもいい。役に立つぞ?」

 

「なら、頼めるか?戦力は多い方がいいし…」

 

「解った。連絡するから少し待っててくれ。」

 

ヴァーリの連絡の後、5人の女子と2人の男子がやって来て、幸太郎は一度、彼らと共に一誠達がいる未来へと向かっていった。




いかがでしたか?

うーん、後半雑になってるなぁ…後で修正入れよう。

そろそろ、最初の大規模戦闘を始めますかね…

では、次回でお会いしましょう。

曜と果南、花丸も変身して戦う

  • 賛成
  • 反対
  • 我が魔王…存分に書かれよ
  • 止めて!!変身なんかしないで!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。