ヴェアハハハハハハハハハハハハハッ!!!!
やった!!やったぞ!!シンフォギアのアプリでメカニカルギアの調と切歌、メイドの調が当たったぞォッ!!フォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォウッ!!!!
すいません、テンションが神になりました…
いやマジでこの引き神がかっててますからね!?本当にラッキーでしたよ!!
さて近況はこの辺にして、これで劇場版は最後になります。
では、どうぞ。
「こっからは…超共闘プレーと洒落こもうぜッ!!」
ドラゴネスの言葉に合わせ、まず最初に飛び出したのがブレイブとエグゼイドだ。2人は真っ直ぐにクロノスゲムデウスへと駆けていく。
「邪魔をするナァッ!!」
『PAUSE』
それを鬱陶しそうに叫びながら、バックルのボタンを叩いてポーズを発動させるが…
「それはもう効かん!!」
エグゼイドどころかブレイブすらも止まりはしない。そのまま間合いに入った2人は盾と剣でクロノスの武器を弾き、同時にバグルドライバーⅡを蹴りつけ、ポーズを強制的に解除する。
『RE:START』
「く…!?何故貴様もポーズを…!!」
「【タドルパラディン】は勇者と魔王、それに神の守護を受けている……つまり、貴様のポーズはもはや…無意味だッ!!」
そう言ってガシャコンガードナーをクロノスへと投げつけると、それを念動力で操作して縦横無尽にクロノスへ叩きつけていく。
「はあッ!!」
それが終わると同時にエグゼイドが飛び込み、両手のキースラッシャーでクロノスを切り裂いていく。
「今までの借りを……倍返ししてあげるわよ!!」
それは仲間の仇を果たすとばかりに怒濤の攻撃がクロノスを襲うが、クロノスも負けじとバグヴァイザーⅡで応戦する。
「やはり全ての生命体は不完全な存在…!!だからこそ、私という絶対的な管理者が必要なのダッ!!」
「確かに私達は不完全かもしれない……だからって、貴方に管理される筋合いはないッ!!」
『キメワザ!!MIGHTY SISTERS!! CRITICAL FINISH!!』
キースラッシャーの必殺技を発動させてエグゼイドは、すれ違い様にクロノスを切り裂いていく。
「それに不完全だから、僕達は誰かと手を繋げられる!!」
次に現れたのは電王で、ソードモードにしたデンガッシャーで攻撃していく。
「自分1人で出来なくても、誰かと一緒なら……何だってできるんだ!!」
「誰かの助けがなければ何も出来ないなド…そんな存在に価値など無イッ!!」
「ふざけんなッ!!」
クロノスの言葉に、電王は腹に蹴りを入れて距離を取りながら叫ぶ。
「俺は最初こそ良太郎に取り憑いたのは失敗したと思ったが…一緒に戦う内に、良太郎の持つ心の強さを知った…そんな良太郎と一緒に戦いたいと思った…だから俺は今でも良太郎と一緒にいんだよ。」
『モモタロス…』
『良太郎と一緒にいるのは悪くないしね?』
『良太郎が助けてくれたお陰で、今のオレがおるんや!!』
『良太郎と一緒にいると楽しいし~♪』
『ウラタロス…キンタロスにリュウタロスも…』
『貴様ごときが我が上に立とうなど……頭が高い!!』
「って…手羽野郎ッ!!雰囲気ぶち壊してんじゃねぇ!!」
場違いな発言をするジークにモモタロスが怒鳴り、軽く咳をしてから続きを話し始める。
「あ~ゴホン…つまりだ、誰がどんなにすげぇ存在なのかは会って話してみなくちゃ分からねぇんだよ。それを手前勝手な理由で価値を決めるとか…バッカじゃねぇかって事だよ!!」
「フン…」
だが、クロノスはモモタロスの言葉を鼻で笑いながら、彼の攻撃を受け止めた。
「それは、群れなければ何も出来ない事の言い訳に過ぎなイ……だが私は違ウ。私なら1人で完璧に管理してみせル…!!」
「けッ!!どうやら聞く耳もねぇみてぇだ…」
「ヌゥンッ!!」
「おわッ!?」
「フッ!!」
腹に蹴りを喰らって下がる電王を飛び越えて、ジュエルブラッドリィが三日月型の剣で奇襲する。
「君の攻撃など効きはしなイ…」
「く…!?」
それをクロノスは何もせず、無防備な体勢で受けるが微動だにする事なく、逆に剣を掴む。
「先程の彼や君は誰かの力を借りなければ、戦うことさえ出来なイ……よって、絶版にすル…!!」
「…人の価値を、勝手に決めつけないでくださいますッ!!」
ジュエルブラッドリィは、その剣を4つのスラッガーへと戻す事でクロノスの拘束から逃れ、今度は一振りの黒い剣【オーブダークカリバー】を手にして中央のホイールを回転、岩のエレメントを発動させる。
「オーブダークロックカリバー!!」
そして剣先を地面を突き刺して爆発を起こし、そこから飛び散った岩の雨を降らせる。
「無駄ダ…」
『PAUSE』
しかし、そこからその攻撃はポーズによって止められ、ジュエルブラッドリィも動きを止めてしまう。
「先ずは貴様から絶版ダ…!!」
「しゃんなろうッ!!」
ジュエルブラッドリィを撃破しようとしたクロノスだったが、そこにドラゴネスが飛び掛かり、拳の乱打を放って怯ませ、その隙にバックルを蹴ってポーズを解除させた。
『RE:START』
「はッ!?……今、なんか愛と善意の伝道師とかいう人がやたらと正義を語っていたような…?」
「チィ…!!邪魔をするナ、セイヴァー・サバイバル…いや、ネクサスキセキ!!」
「悪ぃが、聞けねぇ相談だな。」
『ガシャコンキーブラスター!!』
ブラスターを手にしてクロノスへと斬りかかり、向こうもデウスラッシャーで応戦してくる。
「いい加減、くたばりやがれッ!!」
「それは君達の方ダッ!!」
二人は斬り合いを続け、お互いに一撃を当てたところで一度距離を取って体勢を立て直す。
「パラド…アイツを一撃で沈める方法ってあるか?」
「ないな。でも、既に
「…?まあいいや、だったら俺は攻めるだけだッ!!」
二人で会話を終え、再びクロノスへと向かうドラゴネス。しかし、クロノスは突如胸にカイデンの顔を浮かべさせると、太刀筋に変化が起きドラゴネスの剣をアッサリと弾いてすれ違い様に切り裂いた。
「グゥ…!?な、何が…!?」
「ハアッ!!」
「うわぁッ!?」
ドラゴネスはすぐに振り向こうとしたが、それよりも早く背中を斬られ、地面を転がっていった。
「この動き……カイデンの力かッ!?」
「左様……ゲムデウスを取り込んだ私が、他のバグスターの力を使えない訳が無いだろウ?」
「そりゃそうだ……なら、俺と同じってことだな…!!」
ドラゴネスはアビリティセレクトを発動させると、全身に雷を纏いキーブラスターを突きの体勢で構える。
「いくぞ…!!」
そして、まさしく瞬間移動レベルの速度で突きを放つ。
「グオッ!?」
それは予想通り、防ぐこと叶わずクロノスの胸に直撃する。
「……………………捕まえたゾ…?」
「ッ!?」
しかし、ガットンの顔を胸に浮かべたクロノスには大したダメージがなっておらず、剣を掴まれると横一線に腹を切り裂かれた。
「ガハァッ!?」
キセキゲーマーの力でダメージはそれほどでもないが、衝撃だけは消せないので、ドラゴネスは腹を抑えて下がる。
「イッセーッ!!」
それを見た他のライダー達も一斉に攻めていく…
「邪魔するなァッ!!」
「うわッ!?」
「キャアッ!!」
だが、デウスランバートから伸びる鞭で電王とジュエルブラッドリィアッサリと払い落とされてしまった。
「出でヨ!!コンバット達ッ!!」
クロノスの言葉に合わせて、かなり小型になったグレー色のコンバットゲーマが大量に現れ、空から爆撃を行ってくる。
「チィ…!!空からとか厄介だな…!!」
「だけど、ここで負けてられないぞ!!」
「たりめぇだッ!!」
そんな中をドラゴネスとブレイブの2人が、クロノスへと向かい駆けていった。
『『FULL CHARGE』』
「「ハアッ!!」」
その頃、駒王学園での戦いは終わりが近づいていた。大量にいたバグスターウィルス達も、ライダー達によってほぼ殲滅されていた。
『キメワザ!! HYPER!! CRITICAL SPARKING!!』
そして残った敵をエグゼイドのライダーキックが全て倒した。
「よっし!!お掃除完了!!」
ふぃー…と息を吐きながら額の汗を拭う様な仕草をして、エグゼイドとスナイプ、レーザーは校舎の屋上へと跳び上がりエールが展開しているゲームエリアに飛び込んでいく。
「幸太郎、俺達は校舎の警戒を続けるぞ。」
「分かってる。」
ゼロノスとNew電王は武器を構えながら、周囲へと警戒を続ける。そしてエールのゲームエリアに入った3人が見たのは、まさしくアイドルのステージを思わせる様な光景だった。そのステージの中央で歌っているのはエールと花丸に果南、善子だ。
「わぁ~♪すごいね、このエリア!!」
「感心するのは後だよ、今はルビィちゃんのサポートに回ろう!!」
「うん!!」「OK!!」
ちょうど曲が終わり、変身を解除して千歌は美歌と分離し、4人はそのままステージに飛び入ると服装がアイドル風の衣裳に変わった。
「あッ!!皆、来てくれたんだ!!」
「うん!!外も片付いたから、もう大丈夫だよ!!」
「それじゃ、いこうか!!今、戦ってるイッセー達に届くように!!」
「「「「「「「おおーッ!!」」」」」」」
こうして8人になった彼女達はまた歌い始める。戦場で友達を助ける為に戦う彼等の力となるために…
「「「「「「「「皆に届け!!私達のエール!!」」」」」」」」
ー推奨BGM【Time of Victory(Aqours ver)】―
コンバットゲーマも倒し終えると、戦場に新たな歌が流れ始め、同時にドラゴネス達の力も格段に跳ね上がった。
「これは…」
「どうやら、梨子達も一緒に歌い始めた様だな。」
エールの能力【ユニット】は、共に歌う者が増えれば増えるほどその効果を倍増させていく。彼女達が入った事で、その力は格段に強化されているのだ。
「先程から耳障りナ…」
「それ以上にテメェが目障りなんだよッ!!」
ボソリと呟くクロノスへと電王が突っ込んでいく。だが、カイデンの力を使いその攻撃をアッサリと受け流して背中を蹴り飛ばす。
「グハッ!?…貴様!!余の顔を蹴るとは、なんたる無礼!!」
「?蹴ったのは背中だガ…」
「隙あり!!」
そこにオーブダークカリバーを振るうジュエルブラッドリィだが、それもデウスランバートで受け止められる。
「奇襲をするなら、声は出さない事だナ。」
「ひゃあッ!?」
そこから襲い掛かるデウスラッシャーを、ギリギリで下がる事で回避した。
「「「ハアアアアアアアアアッ!!!!」」」
そんな彼女を飛び越えて、ドラゴネスとブレイブにエグゼイドが一斉にクロノスへと襲い掛かった。さすがに3人同時だとクロノスも捌ききれないのか、何発かドラゴネスの拳がヒットするも、大きなダメージにはいたっていない。
「ええい…!!クダケ・チールッ!!」
それに業を煮やし、アランブラの魔法を発動し広範囲を攻撃してくるが、それをブレイブが盾で防ぎダメージを最小限に抑える。
「ほう……だが、君達に私は倒せなイ。イ・エール。」
しかし、その間にクロノスは回復魔法を使い、何とか与えていたダメージを回復させてしまった。
「おいおい……ここにきて回復とか卑怯だろ?」
「因みに、私が使うと体力や怪我が毎回全回復するゾ?」
「本当にタチ悪ぃ~…」
ラスボスの癖に全回復能力持ちなど、ゲームバランスは完全に崩壊している様なものだ。まあ、どちらにもチートがいるから何ともいえないが…
「さて、ではそろそろ終わりにしようカ?」
頭上に剣を掲げ、そこに膨大なエネルギーを集めていくクロノス。それは下手すればムテキゲーマーでさえも変身解除に追い込みかねない威力を秘めていた。
「おいおい…!!どうすんだよッ!?」
「このままでは…負けてしまいますわよ…!!」
「全員、俺の後ろへ!!何とか防いでみる!!」
それを見て焦る電王とジュエルに何とか防御しようとするブレイブだったが、全く慌てていない者がこの場にいた……それは、ドラゴネスの中にいるパラドだ。
「大丈夫だ、そろそろ仕込みが発動するぞ。」
「「「「仕込み?」」」」
パラドの言葉に全員が頭に?を浮かべていると……
「……グッ!?ぬぅ……があああああああああアッ!?」
突如として、クロノスが苦しみ始めたのだ。
「ほらな?」
「な、何だぁッ!?」
「何が起きてますのッ!?」
「き…貴様…!!何を…しタ…!?」
身体中に走る激痛に必死に耐えながら問うクロノスに、パラドは内心で笑いながらその原因を話した。
「簡単さ…お前の体に【ゲムデウスワクチン】をうちこんでやったのさ。」
「ッ!?それって…二人が命懸けで作り上げて、クロノスに壊された【ドクターマイティXX】の力…!?」
「いや、キセキゲーマーは今存在しないガシャットの効果は使えない。これはイッセーが持つ力さ。」
「なるほど、その手があったか。」
「?………………ああッ!!あれですのッ!?」
その会話で、パラドの言葉の意味を理解したブレイブとジュエル。
「そ、イッセーが持つ【バグスターウィルスをワクチンに変質させる】能力だ。これを使ってゲムデウスワクチンを再現し、今までの攻撃でお前の体内に送り込んでたのさ。」
そう、ドラゴネスは以前パラドに感染する事によって眠っていた力が覚醒し、バグスターウィルスをワクチンに変質させられる能力を身に付けていた。まあ、本人はよく解ってなかったから使わなかったが、今回はパラドの補助によってゲムデウスワクチンの力を完全再現させる事に成功したのだ。
「今のお前にはまさしく特効薬だからな……これで、ゲームをクリアさせてもらうぞ…!!」
「ふ…ふざけるなナァァァァァァァァァァッ!!」
痛みで踞りつつも叫ぶクロノス…それを全員で見下ろしながら、必殺技を発動させていく。
『ガッチョーン、ガッチャーン!! TADDLE!! CRITICAL SLASH!!』
『ガシューン、ガシャット!!キメワザ!! BELIAL!! CRITICAL STRIKE!!』
『CHARGE and UP』
『キメワザ!! HYPER!! CRITICAL SPARKING!!』
「「ハアッ!!」」
最初にブレイブとジュエルが走り出し、2人でバツ字にクロノスを斬り…
「「テェリャアアアアアアアアアアアッ!!」」
続けて電王とエグゼイドがダブルライダーパンチを叩き込む。
「ヌグゥオッ!?こ、この私ガ…!!」
「これで終わりやがれ…!!」
『キメワザ!!オウギ!!』
最後にドラゴネスがベルト上部のボタンを叩いて必殺技を発動させ、クロノスにも負けない膨大なエネルギーを両足に集束させていく。そしてそれが終わると同時に跳び上がり、再びボタンを叩いた。
『NEXUS!! CRITICAL ULTIMATE!!』
「オゥリャアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!」
最大の威力のライダーキックがクロノスへと直撃し、そのままどんどん押し込んでいく。
「ヌゥオオオオオオオオオオオッ!?ふざけるな…ふざけるナァァァァァァァァァァァァァァッ!!」
「俺の大事な女を……泣かせてんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!!!!!」
そして最後にもう一度蹴り飛ばし、少し離れた場所に着地するドラゴネスとそこからさらに離れた場所で身体中から火花と煙を出しながら倒れ伏すクロノス。
「ガハ…!!よくも…私の計画を…!!」
「んなもん…何度だってブッ潰してやるよ。アイツを泣かせるような世界なんざな…」
「フフフ…呪ってやる…呪ってやるゾォッ!!ネクサスキセキィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!!!!!!」
「ッ!?」
それを断末魔の叫びにしながらクロノスは黒いオーラを撒き散らしながら爆発、消滅した。
「今のは………………それより…!!」
ドラゴネスは曜が張り付けになっている十字架に近づき、手刀で両手と両足の拘束を破壊し、倒れてくる彼女を変身を解除しながら抱き寄せた。
「イッセー君…!!」
「悪い、待たせたな…」
「ううん…!!信じてたから…!!」
「そーかい…」
そんな2人を共に戦っていたライダー達も、変身を解除して見守っていた。
「これで一件落着か…」
「そうですわね。」
「彼女が無事で本当に良かったね。」
「うん…本当によかったよ…!!」
そんな2人を微笑ましく見ていたら、唐突にデンライナーが走ってきて、開いたドアからコハナが身を乗り出してきた。
「皆ッ!!早くデンライナーに乗って!!」
「ああッ!?何でだよ!?」
「さっきのクロノスの爆発でゲムデウスの力が時間に干渉しちゃったのッ!!そのせいで、この時間は後5分で消滅しちゃうッ!!」
「「「「はあッ!?」」」」
伝えられたのは衝撃の事実。本来の消滅までまだ一時間以上もあるのだが、クロノスの爆発時にゲムデウスの力が周囲に強烈な波動となって飛び出し、それが時間にすら干渉し消滅までの時間を早めてしまったのだ。
「他の皆は回収したから、皆も早くッ!!」
「イッセー!!渡辺を連れて先に行けッ!!」
「おうッ!!」
ヴァーリの言葉にイッセーが曜を抱えたままデンライナーに飛び乗り、続けてダイヤと良太郎も乗っていく。
「さて、最後は俺か…!!」
「ちょっと待って!!」
「ん?……おっと。」
残ったヴァーリがデンライナーに飛び乗ろうとした時、未来の千歌から呼び止められ、そちらを向いた瞬間に彼女がヴァーリの胸に飛び込んできた。
「どうした?」
「これで最後だから……ちょっとね…」
数秒程で彼女はヴァーリから離れ…
「それじゃ……サヨナラだね…」
淋しそうな笑顔でそう告げる。
「…………………………ああ…サヨナラだ。」
彼女にそう答えてヴァーリもデンライナーに飛び乗る。そして窓から外を見ると、町の所々が白くなって消え始めていた。
「これが……時間の消滅か…」
それを見続け、最後に千歌が立っていた場所が白くなるまで、彼はそこを動かなかった。
それは他の車両でも同じで、一誠から分離したパラドも外をずっと見ていた。
(俺は結局……この未来を救えたのか?)
そんな事を考えていたら、デンライナーが駒王学園の上空を走り抜けようとしていた。そこで屋上に2人の人影を見つける…
(あれは…桜魔に美桜?)
2人は大きく手を振りながら、此方に向かって何かを叫んでいるようだった。残念ながら、まもなく時の砂漠に入るので窓が開けられないから、何を言っているのか分からない。
「【ありがとう】…と、彼らは言ってますね。」
「え…?」
いつの間にか隣にいたオーナーに、そう告げられて彼は一瞬ポカンとしてしまう。
「読唇術ですよ。君達はハッピーエンドには出来なくても、他の時間に感染を防ぐグッドエンドにしましたからね。ちょっとしたサービスです。」
そう言って彼は他の車両へと移動していく。
「そうか……なら、俺の役目はこれで終わりか…」
パラドの願いは未来を変える事。彼自身は自分のいる未来とは違う未来を歩ませる事と思っていたが、内心では【自分がいた未来の結末を変えたい】とも思っていたのだ。今回、それが思わぬ…だが納得はしきれない形で叶う事となった。
「なら、今度は過去がこの未来に進まない様にしますか…!!それがお前の願いだろうからな…イッセー。」
パラドは背伸びをしつつそう言う。そんな彼の隣には背が伸びて大人びた姿の一誠の幻視が立ち、まるで応援するかの如く彼の背中を叩いていた。
その後は、デンライナーの中でクロノスとの戦闘について残っていたメンバーに話し、最後に一誠が口にした言葉に曜を除いた女性全員が反応して、悔しそうにしたりからかったり、それにキレた一誠が追いかけ回して良太郎が不運にも殴られるといったアクシデント等があった。
最後にデンライナーは彼らを元の時間で降ろし、再び別の時間へと消えていった。
「さて、未来は何とかなったが……俺達はこの時間にいるクロノスを何とかしないとな…」
「結局、誰が変身してたのかすら解りませんでしたね…」
「それが解ってれば、対応もしやすかったんだけど…」
周りがそう話している中、一誠だけはずっとヴァーリを見ていた。
「番長先輩?ヴァーリがどうかしたの?」
「………………いや、何でもねぇ。」
「…………はッ!?まさか…番長先輩とヴァーリの禁断の…!!」
「よし、くたばれ。」
「ミギャアアアアアアアアアアアッ!?あ、アイアンクローはダメぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!?」
おバカ発言をした善子に、アイアンクローによる制裁を加えながら一誠は思い出す。彼はクロノスが爆発する瞬間に一瞬だけ変身が解け、素顔を見ることができた。といっても、朧気な状態で一瞬だったので特定はできないが…
(あれはルシファーみたかったが……………………まさかな…)
その答えはあり得ないとして、彼はそこで考えるのを止めた。
こうして終わりを告げた戦いだったが、未来が変わるというのは決して幸せな事ばかりとは限らない。
「…ようやく完成したか。これならコカビエルも満足するだろう…」
とある一室にいるこの時間のクロノスは、1つの作業を終えたのか、椅子の背もたれに深く寄りかかっていた。
「しかし、彼もつくづく予想外だ。まさかこれほどの存在になるとはな…だが、まさしく私の右腕にふさわしい…」
左腕で目をほぐしながら、完成したアイテムのひとつを手にして、机の上の電気スタンドの明かりに翳す。それは小さな灰色のボトルで表面に何かのマークと一本角の異形の顔らしきオブジェがついていた。
「驚くべきスペックだというのに…これでも
そして今度は机にあるものを見つめる。そこには似たようなボトルが3本とワインレッドを基調に青や金で塗装され、レバーと星座早見板の様なものがついたアイテムだった。
「これはとりあえずもう1つ作るとして…」
引き出しを開け、そこにあったのは以前別の世界に風魔を忍び込ませた時に回収させた紫色のスクラッシュドライバーとクローズダークスクラッシュゼリーだった。
「まさか
今のその男の状況を理解しているのか、まるで絶対に自分の駒になることを疑わないその言い方に、普通の人なら必ず恐怖を覚えるだろう。
「彼を勧誘するのはまたにして……私も少し休むか…」
ひとまず休憩する事にしたクロノスは眠りにつく。自分が企む野望をと絶望に暮れるライダー達を夢に見ながら…
いかがでしたか?
これで劇場版は終わりになります。それと同時に他の作品の更新も再開します。
花「皆さんこんにちわ、国木田花丸です。」
ル「え、えっと…黒澤ルビィです…」
花「次回からマルとルビィちゃんが、前書きの担当になるズラッ!!」
ル「よ…よろしくお願いしましゅ!!」
花「ルビィちゃん、噛んでる噛んでる。」
ル「あわわわわわわわわわわッ!?ど、どうすルビィッ!?」
花「落ち着くズラ、始まるのは次回からだから。」
ル「そ、そっか…!!良かった~…」
花「それじゃ最後は一緒に……せーの」
花・ル「次回もよろしくお願いしま~す!!」
曜と果南、花丸も変身して戦う
-
賛成
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反対
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我が魔王…存分に書かれよ
-
止めて!!変身なんかしないで!!