ゲームの力でこの世界を生きていく   作:疾風の警備員

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花「どうも、この度前書きを担当する事になった花丸と…」

ル「ル…ルビィでしゅッ!!」

花「ルビィちゃん、噛んでる噛んでる!?」

ル「ピギィッ!?だ、だってぇ…初めてだから緊張するよぉ…!!」

花「オラもいるから大丈夫ズラ。今回からここでは前回のあらすじ何かを説明していくズラよ。」

ル「でも、何でこのコーナーが突然始まったのかな?」

花「それは作者さんが一時期ビルドロスになってたのと、マルがMORE DEBANと書いた手紙を作者さんに870枚送ったからだよ。」

ル「ああ~、確かに前回は花丸ちゃん、出番少なかったもんね。」

花「だからここで活躍して、本編での出番を勝ち取ってみせるズラッ!!」

ル「がんばれ、花丸ちゃん!!」

花「ズラ♪」

花・ル「「では、本編をどうぞ♪」」



作「………………前回のあらすじは?」

花・ル「「…………あ」」


※この話は海神アグル様の【ハイスクールD×M×U×R】とのコラボ後の話になりますので、そちらも見ていってください。


原作編
次なるworld


エボルトとの異世界メンバーを含めた戦いから数日、ヴァーリは研究室で頭を悩ませていた。

 

「うーむ……エボルトの様な存在が再度現れた場合に備えて戦力強化をしたいが…………どうしたものか…」

 

彼らはエボルトの圧倒的な力に、なす術もなくやられまくった。今後も同じ敵が現れないとは限らないので、早速対策に乗り出していたが…

 

「まさか神の才能でも手詰まりするとは…取り敢えず1つは出来たが…」

 

悩ましい顔をしつつ、テーブルに作り上げたメタリックヴァイオレットのハイパームテキタイプのガシャットを見る。

 

「これは美歌専用として、全体を手早く強化するなら早く解析と量産を急がないとな…」

 

視線をパソコンに向ければ、そこにはコラボドライバーのデータが写し出されている。これは未来から持ってきたドライバーから吸い出したデータで、万が一を備えて修理を出来る様にするためだったのだが、エボルトの脅威を目の当たりにした今、これが生き残る為のカギになってしまった。

 

「元々はこちらの考えてた新型ガシャット用だったが、それを開発している時間すら今は惜しい。ならば、やれる事は1つか…」

 

何かの考えがあるのか、彼はパソコンに何かを打ち込んでいく。そこに研究室の扉がノックされた。

 

「誰だ?」

 

『ヴァーリ君、いる?グレモリーさんが相談があるって来てるの。』

 

「わかった、ここに案内してくれ。」

 

『分かった。』

 

しばらくして、リアス・グレモリーが部屋に入ってきた。

 

「忙しいところ、悪いわね。」

 

「構わないさ、もてなしは出来ないが。それで、何の用だ?」

 

「ちょっと特訓について相談にね。」

 

彼女が言うには、基礎訓練は何も問題なくやれているが模擬戦となるとメンバーが変わらないので、似たような内容になってしまうとの事だった。だから、マンネリ化する前に何か方法がないかだそうだ。

 

「フム…確かに、似た内容ではあまり成長を見込めなくなるか…」

 

「どうせだったら、別の異世界の私達に会ってみたいわね。そうすれば、何かのヒントになるかもしれないし。」

 

「だったら行ってみるか?」

 

「え…いいの?」

 

「まあ、大きく干渉しなければ大丈夫だろ。さっさと準備してこい。」

 

「ええ、そうさせてもらうわ。」

 

部屋を出ていくグレモリーを見送った後、パソコンを落とす。

 

「俺も…何かのヒントが得られるかもな。」

 

そしてメンバー全員に連絡を入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、訓練施設では……

 

「9997…9998…9999…10000ッ!!」

 

イッセーが汗を流しながらトレーニングをしていた。今は腕立て伏せだが、その背中には花丸とルビィが乗っている状態で、更に全身を支えてるのも右手の親指のみという人間離れ……いや、人外的なものだったが。しかもこの前に左腕側も同じようにしている。

 

「あの…重くないですか?」

 

「重くなきゃ意味がねぇよ。まぁ、カナ姉一人の方が重か「フンッ!!」ブボッ!?」

 

「イッセーく~ん?今、何を言おうとしたのかな~?」(グリグリ…!!)

 

「ズラッ!?」「ピギィッ!?」

 

女性に対して禁句中の禁句を口にしそうになったイッセー…その瞬間、果南に頭を思いきり踏みつけられた。その表情は笑顔だったが、あまりの迫力にルビィと花丸は抱き合って震えている。

 

「この…!!何しやがるッ!!薄紫の布が見えっぞッ!!」

 

「デリカシーの無いイッセーが悪いのよ!!それと何見てるのッ!!」

 

「グベラッ!?」

 

追撃のキックが顎にキレイに決まり、意識が飛びそうになるのを何とか堪え背中の二人を落とさない様に立て直した。

 

「危ねぇだろッ!?」

 

「フンだッ!!」

 

「あはは…」

 

そんな二人を見て苦笑する曜。まあ、仲睦まじい姉弟喧嘩みたいなものだから仲裁には入らないが…

 

「たく…おい二人とも、もう少し手伝え。」

 

「「はーい!!」」

 

両手を頭の後ろで組み、左右の腕にルビィと花丸をぶら下げると今度はスクワットを始める。ただし体を支えるのは右足だけ、しかも親指のみのつま先立ちである。なお、回数は先程の腕立てと同じで左右10000回ずつだ。

 

「少し無理し過ぎじゃない?」

 

「今のままじゃダメなんだよ…!!もっと…!!もっと強くならねぇと…!!」

 

ハイペースで回数を重ねていく一誠を心配するが、彼はそれでもトレーニングを続けていく。

 

(エボルトなんてヤローに負けてる時点で、俺はコイツらを守れねぇ…!!だったら、エボルトを越えるまで強くなってやる…!!)

 

それは自分の大切な人達を守る為でもある…そこだけは昔から変わらない、彼の行動理念だ。

 

「相変わらず張り切っているな、一誠。」

 

そこにグラファイトと明日那がやって来た。

 

「あん?今日は早ぇな?それにそっちは…秘書さんか。」

 

「今回はお前に、特別な訓練をしてやろうと思ってな。」

 

「特別な訓練だあ?…………へぇ、そういう事か…!!」

 

突然の事に不思議がる一誠だったが、グラファイトと明日那が取り出したものを見て、表情を変えて楽しそうに笑う。グラファイトが取り出したのはバグヴァイザーで、明日那はバグヴァイザーⅡだった。

 

「今回はグラファイトに頼まれてね。私達二人がかりで相手してあげる♪」

 

「言っとくが、お前は生身だ。」

 

「上等だぜ…!!お前ら、下がってろ。」

 

「「は、はいッ!!」」

 

ルビィ達を下がらせると一誠は構え、グラファイトはバグヴァイザーのAボタンを押し、明日那はバグヴァイザーⅡをベルトにして腰に巻いてガシャットのボタンを押す。

 

『ガッチャーン…!!』『ときめきクライシス!!』

 

「培養!!」

 

「変身!!」

 

『Infection!! レッツゲーム!!バッドゲーム!!デッドゲーム!!ワッチャネーム!?ザ・バグスター!!』

 

『ガシャット!!』『バグルアップ…!!ドリーミングガール!!(Wooooooo!!)恋のシミュレーション!!乙女はいつも!!ときめきクライシス!!(Wooooooo!!)』

 

グレングラファイトバグスターと仮面ライダーポッピーになると、今回は武器を使わないのか二人もそのまま構える。

 

「勝利条件は俺達片方ずつに10発当てる事、敗北条件は…」

 

「俺がギブアップしたら…だろ?」

 

「フ…わかっているならいい……いくぞッ!!」

 

合図と同時に向かってきたグラファイト。握られている拳には、相応の力が込められていて一撃で一誠を沈めようと迫る。

 

「よっと…!!」

 

「テヤァッ!!」

 

「そらよッ!!」

 

それを左手で受け流し、続けて襲い掛かるポッピーの蹴りを屈んで避けて脇腹に蹴りをお返しする。

 

「うわわわわわッ!?ポピッ!!」

 

それでバランスを崩し顔面から地面に倒れるポッピー。それを飛び越えてグラファイトが殴り掛かってくるのをバク転で回避する。だが、逃がしはしないと迫ってラッシュを仕掛けてくる。当たればまさしく一撃必殺になる拳を冷静に捌き、僅かな隙を伺う。

 

「フン…!!」

 

(そこだッ!!)

 

業を煮やしたのか、大振りに右腕を動かすグラファイト。それによって空いた脇腹に蹴りを入れようと足を動かし…

 

「まだまだだな。」

 

「ッ!?」

 

自分の鳩尾に左拳が迫っているのに気づく。慌てて離れる一誠だったが…

 

「ピプペポパーンチッ!!」

 

「ち…!!うおッ!?」

 

いつの間にか迫っていたポッピーの拳を腕をクロスして防ぐが、伊達にレベルXでないのか自身の想像以上の力で下げられた。

 

「どうしたッ!!ポッピーごときに殴られるなど、情けないぞ!!」

 

「ああ…そこの秘書ごときに殴られるなんざ、確かに情けなくて自分をブン殴りてぇよッ!!」

 

「…………………………私、泣くよ?」

 

二人からの扱いの悪さに、仮面の中で涙を流すポッピー。レベルXであるポッピー自体も戦闘力は高いのだが、この二人は完全に異常なので比べられる事事態が間違っているのだが…

 

「「オオオオオォォォォォォォッ!!!!」」

 

だが、そんな事は気にせずそのまま二人で殴り合いを始めると、完全にポッピーは蚊帳の外になってしまった。

 

「……私が来た意味、あったのかなぁ…」

 

それを見てるだけになったポッピーの呟きに、曜と果南が彼女の肩を静かに叩くのだった。

 

結局この勝負は、一誠が難なくポッピーを倒しグラファイトに九発当てたところで体力の限界を迎えて終わりとなった。

 

「ゼェ…!!ゼェ…!!あ、後…一発だってのによ…!!」

 

「だが、この条件で俺達と戦って生きてられるなら…生身でも上級悪魔と渡り合えるだろう。」

 

「それじゃ…ダメだ…!!生身でも……地球外生命体を……倒せる様に…ならねぇと…!!」

 

「例のエボルトだったか……しかし、そいつは倒されたのだろう?」

 

「同じような奴が来るかも知れねぇだろ…そんためだよ…!!」

 

何とか起き上がった一誠は、一度体をクールダウンさせる為に柔軟を始める。そんな一誠の肩をグラファイトは軽く叩いた。

 

「確かに未来の脅威に備えるのは大切だ。だが今、目の前にある敵の事も忘れるな。ここで無理をし過ぎて体を壊してたら、その備えも意味を成さないからな?」

 

「…………わぁってるよ…」

 

「ならいい、体はしっかりとほぐしておけ。次は変身しての全力バトルだ。」

 

「おうッ!!」

 

「だからってすぐにやらずに、ちょっとは休憩とってよ?グラファイトはやり過ぎる所もあるし…」

 

「「うるさいぞ、ポッピーのくせに。」」

 

「揃って言われたッ!?」

 

グラファイトと一誠にハモって言われ、ショックのポッピーは隅っこに体育座りして地面にのの字を書き始める。

 

「俺はまだやれる…!!おいグラファイト、やるぞ!!」

 

「だが、ポッピーの言った通り無茶は禁物だ…よし、30分休んでから始めるぞ。」

 

「…はぁ~…へいへい…テンション下がるが、仕方ねぇか…」

 

渋々納得した一誠が持ってきていた水を口に含むと、訓練室の扉が開いてグレモリー眷属の祐斗と小猫が入ってくる。

 

「あ、まだ使ってたのかな?」

 

「そうだが…お前らは何しに来たんだ?」

 

「私と祐斗先輩で模擬戦をしようと思いまして…」

 

「でも君達が使ってるなら、先に外でランニングでも「ちょっと待てよ…」なんだい?」

 

その場を去ろうとする二人に、何かを思い付いた一誠がイイ笑顔で呼び止める。

 

「せっかく来たんだ……俺と一勝負しようぜ?」

 

「君とかい?」

 

「おう、そっちもライダーになれんだから丁度良いだろ?」

 

その提案に祐斗も頬を楽しそうに緩ませる。

 

「…………実は僕も、一度君と戦ってみたかったんだ。人間でありながら、その枠を越えた存在の君と。」

 

そう言って自身の周りに魔剣を幾つも作り出す。そこから二本を抜き構えた。

 

「勝手に人外にしてんじゃねぇ、俺は人間だ。人間でたくさんだっての。」

 

「はは、気に触ったのなら謝るよ。でも、勝負で手は抜かないよ?」

 

「たりめぇだ、全力で来いよ…!!」

 

「止めないか。」

 

ゴンッ!!

 

「グハッ!?」

 

「え?」

 

今すぐ戦いを始めそうな二人だったが、それはグラファイトが一誠の頭を殴り、蹲る事で阻止された。

 

「痛ぅ~…!!何すんだよ…!!」

 

「俺は30分休めと言ったぞ?それまでは大人しくしてろ。」

 

「チ…!!」

 

そう言われ、ぶすっとした表情で胡座をかいてその場に座り込んだ。とりあえず休むことは休むらしい…

 

「たく……お前達も戦うならウォーミングアップくらいはしておけ。こいつは今のお前達よりも遥かに強いぞ?」

 

「アハハ……では、そうさせてもらいます。いこう小猫ちゃん。」

 

「はい。」

 

「あ、皆ここにいたんだ。」

 

二人がウォーミングアップを始めようとした時、再び訓練場の扉が開き梨子が入ってきた。

 

「あ、梨子ちゃん。どうしたの?」

 

「実はまた異世界に行くことになって、今度はグレモリー眷属も連れていく事になったから、その連絡にね。」

 

「ほう…?」

 

その内容に真っ先に反応したのは、やはり一誠だった。

 

「今度はどんな世界なんだ?」

 

「一応この世界と近い世界線にするらしいけど…兵藤君、あんまり暴れないでよ?」

 

「そりゃ向こうの世界次第だな。」

 

そんな態度の一誠にグラファイトとグレモリー眷属以外がため息を吐く。

 

「とりあえず出発は明後日だから準備はしといてね。曜ちゃん達も来て大丈夫だから。」

 

「うん、なら準備しとくよ。」

 

よろしくねと言って帰っていく梨子を見送ると、座り込んでいた一誠が勢いよく立ち上がった。

 

「シャアッ!!心が高ぶってきたぜッ!!おい木場ッ!!今すぐ勝負すっぞ!!」

 

「えッ!?でも君は休憩…」

 

「疲れなんざ、楽しみで吹っ飛んじまったよッ!!オラッ!!いいからこい!!」

 

「ハハ……なら、遠慮なく行くよ…!!」

 

結局そのまま二人は勝負を始め、グラファイトはやれやれと肩を竦めながらポッピーと帰り、残ったメンバーは二人の戦いが終わるまで楽しくお喋りしながら見ていた。因みに戦績は一誠の圧勝だった。




いかがでしたか?

次回はある世界に行って、その世界の話で夏休みは終わりにします。

では、また次回でお会いしましょう。

曜と果南、花丸も変身して戦う

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  • 反対
  • 我が魔王…存分に書かれよ
  • 止めて!!変身なんかしないで!!

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