ゲームの力でこの世界を生きていく   作:疾風の警備員

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千「今回の前書きは私、千歌と!!」

梨「梨子でお送りします♪」

千「私達が前書きやるの初めてだけど、グレモリー先輩達は変な前説やってたね?」

梨「あれは先輩の中の人ネタだから…」

千「私達はどうしよっか?」

梨「う~ん…ここはお気楽ガールの千歌ちゃんに任せるよ」

千「……私、獄鎌よりも擊槍の方が似合わない?」

梨「それで殴ったらヴァーリ君死んじゃうでしょ?いいからほら、早く!!」

千「うええッ!?え~と……前回のバトルでダイヤさんは惜しくも負けちゃったね」

梨「まあ、向こうの方が戦闘経験豊富だし、あのエクストリームって相手の情報をリアルタイム閲覧できるそうだし…」

千「何そのチート?」←スペック超チートライダー

梨「それでも、あそこまで戦えたダイヤさんは偉大やね♪な~んて…」

千「え~、今の梨子ちゃんの発言はダイヤさんの名前と偉大やねを掛けた言葉遊びの1つで…」

梨「ごめんなさいすみませんホント調子乗りました。だから恥ずかしいので止めてくださいお願いします、何でもしますからギャグを説明しないでえぇぇぇぇぇ!!」


Secondコラボ THREE

Wとジュエルの勝負はWの勝利で終わり、次の試合は千歌(D)とパラドの番となった。

 

「よ~し!!頑張るぞ~!!」

 

「ハハハ!!久々に心が踊るなぁ♪」

 

フィールドに立つ2人は楽しそうな表情を浮かべながら、変身アイテムを手にする。パラドはガシャットギアデュアルを持ち、千歌(D)はファイズギアを腰に巻きファイズフォンに変身する為のコード【555】を入力する。

 

「前回の模擬戦じゃ負けたけど…今度は勝たせてもらうぜ?」

 

「私も負ける気は無いからね!!」

 

『それでは両者、変身してください』

 

『Knock out Fighter!!』《The strongest fist‼ "Round 1" Rock & Fire‼》

 

『Standing by』

 

パラドはガシャットのダイヤルを左に回して顔の左側に持っていき、千歌(D)はファイズフォンを閉じて頭上に高らかに掲げる。

 

「「変身!!」」

 

『Dual Up!! Explosion Hit!! KNOCK OUT FIGHTER!!』

 

『Complete』

 

そしてガシャットのボタンを押したパラドは仮面ライダーパラドクス・ファイターゲーマーに、千歌(D)はファイズフォンをギアに填めて倒すと赤いラインが体を走り、光輝くと大きな黄色の複眼に銀の鎧、黒いボディスーツに赤いラインが目を引く姿…【仮面ライダーファイズ】になった。

 

「確か…仮面ライダーファイズだったか?」

 

「うん、そうだよ」

 

「良いねぇ…!!それじゃ、遊ぼうぜ!!」

 

『試合開始』

 

アナウンスと同時に駆け出したのはファイズ。パラドクスは動かずにファイティングポーズをとって構えていた。

 

「セリァアッ!!」

 

「ハッ!!」

 

少し荒くも素早いファイズの攻撃。パラドクスはそれに合わせるようにして攻撃を繰り出し相殺していく。

 

「おおッ!?結構やるね!!」

 

「負けっぱなしってのは性に合わないんだよ!!」

 

「グッ!?」

 

打ち下ろし気味に振られるファイズの拳、それをパラドクスは払い除けるとファイズのボディにラッシュを叩き込み、最後は炎を纏ったアッパーをファイズの顎に喰らわせる。それに吹き飛んでいくファイズだったが、すぐさま体を捻りパラドクスの顔に回し蹴りを決めた。

 

「ガッ!?」

 

その一撃にふらつくパラドクス。ファイズはその隙に着地し、パラドクスの懐へ飛び込むと腹にヤクザキックをお見舞いする。

 

「ガハッ!!」

 

地面を転がるパラドクスを見つつ、ファイズはベルトからファイズフォンを抜いて開き、上半分を斜め横に倒してガンモードに変えると、下のテンキーで1・0・3と入力してEnterキーを押す。

 

『Single mode』

 

そして銃口となるアンテナ部をパラドクスへと向け、引き金になるボタンを押すとそこから赤いレーザーが放たれて、起き上がろうとしていたパラドクスに命中する。

 

「うおッ!?…銃にもなるのか…!!」

 

「どんどん行くよー!!」

 

次々と撃たれるレーザー光線だが、パラドクスは銃口から飛んでくる場所を見切り、回避や両腕のグローブで叩き落とす。

 

「そんなショボい攻撃なんか効かないぜ?」

 

「だったら、こんなのはどうかな?」

 

余裕を見せるパラドクスに、ファイズは新たに【1・0・6】のボタンを選択してEnterキーを押す。

 

『Burst mode』

 

そして引き金を引くと、今度は連続でレーザーが飛んできた。

 

「なッ!?」

 

それに驚きながらもなんとか全てを拳で落とす。しかし、その間にファイズは左腰にマウントされていたデジタルカメラ型のアイテム【ファイズショット】に、ファイズフォンに付いていたチップ【ミッションメモリー】を外して取り付けると、グリップが現れ右手で握りしめてパンチングユニットにする。

 

『Ready』

 

更にファイズフォンをベルトに戻し、開いてEnterキーを押した。

 

『Exceed Charge』

 

その音声の後、赤い光がファイズの体のラインに沿って移動して右手に着くとファイズショットが光り出す。

 

「これで!!」

 

「だったら、こっちも拳だ!!」

 

『KIME-WAZA!!』

 

それを見てパラドクスもホルダーからギアデュアルを取り出して、ダイヤルを1度戻してから再度左に回して必殺技の準備に入り、ホルダーに戻す。

 

『Dual Gashat!!』『KNOCK OUT!! CRITICAL SMASH!!』

 

それにより右手に炎を灯し、準備ができた2人は同時に走りだし、右手を突き出してぶつけ合う。

 

「ふんぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬッ!!」

 

「うおおおおおおおおおおおッ!!」

 

互いに1歩も引かず、拮抗するがそのエネルギーが耐えきれずに爆発を起こして2人を吹き飛ばす。

 

「うわァッ!?」

 

「きゃあッ!?」

 

その勢いで2人の距離が離れる。それをチャンスと思ったパラドクスは変身を解除してゲーマドライバーを装着してガシャットを装填する。

 

『デュアルガシャット!!』

 

「マックス大変身!!」

 

『ガッチャーン!!マザルアップ!!赤い拳・強さ!!青いパズル・連鎖!!赤と青の交差!!パーフェクト・ノックアーウト!!』

 

『ガシャコンパラブレイガン!!』

 

レベル99になってウェポンを構えると、ファイズの傍に一台のバイク【オートバジン】がやってくる。ファイズはファイズショットからミッションメモリーを外すと、バイクのハンドルのグリップに取り付け、引き抜く。

 

『Ready』

 

すると、グリップの先から警備員等が使う誘導棒みたいな刀身を持つ剣【ファイズエッジ】となった。

 

更に左腕に付いているブレス【ファイズアクセル】からミッションメモリーを外すと、それをファイズフォンに取りつけた。

 

『Complete』

 

音声が流れるとファイズの体に変化が始まる。胸部を覆っていた装甲が、鎖骨付近を起点に外回りで肩の上へと展開、内部機工をさらけ出す。続けて体を走る赤いラインが銀色へと変わり、続けて複眼が赤く染まった姿…【仮面ライダーファイズ・アクセルフォーム】となった。

 

「あの姿は…?」

 

「よーし!!私の高速の10秒間に着いてこれるかな?」

 

「なるほどな。いいぜ……タイムアタックと行こうか!!」

 

ファイズの一言で能力を悟ったパラドクスは、周囲のエナジーアイテムを操り、自身に3つ、パラブレイガンに2つ取り込ませた。

 

『高速化!!高速化!!高速化!!』

 

『マッスル化!!鋼鉄化!!』

 

パラドクスの準備が終わると、ファイズはブレスのボタンを押す。

 

『Start up』

 

音声と同時にブレスの画面でカウントダウンが始まる。同時に2人も駆け出した。互いの距離はそれなりにあったのだが、刹那の瞬間でそれは0となり剣と斧がぶつかり合って火花を散らす。そのまますれ違うと、残像を残しながら移動し武器を振るう。既に十数回の激突をしているにも関わらず経過した時間は未だに1秒に満たない。

 

「フッ!!」

 

「てやッ!!」

 

そこから更に激突すること20を越えた時、ファイズがパラブレイガンを弾き飛ばした。

 

「くッ!?」

 

「今ッ!!」

 

「うおッ!?」

 

そのチャンスを逃さず、ファイズはパラドクスを蹴り飛ばし吹き飛んでいる間にファイズエッジからミッションメモリーを外し、右腰の懐中電灯型の武装【ファイズポインター】を手にする。それにミッションメモリーをセットするとポインターが伸長する。

 

『Ready』

 

それを素早く右脛部分に取り付け、右手を軽く振ってからパラドクスへと駆け出す。

 

「やべ…!!」

 

それをマズイと感じたパラドクスは、すぐさまアイテムを操作して2つ同時に取り込む。

 

『 『分身!!』 』

 

その効果によって多数の分身を生み出し、動き回りファイズを攪乱するパラドクス。

 

(片方は聞き取れなかったけど、たぶん同じアイテムを取り込んだんだろうな……それなら!!)

 

分身を2つ取ったと判断したファイズは、空に跳び上がると右足のポインターから大量の赤いレーザーを放ち、それがパラドクス達に迫ると目前で巨大な円錐になり動きを拘束する。

 

「体が…!?」

 

「ヤアァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!」

 

その隙にアクセルフォームの速さを生かして、円錐に跳び蹴りの姿勢で飛び込んでいく。するとそれはパラドクスに当たりドリルのように回転していき、最後にはファイズがパラドクスの体を通り抜けるように、背後に立つと赤いΦのマークが浮かぶも、ファイズはそれを確認もせず他のも円錐へと同じように次々と飛び込んでいく。

 

『3…』

 

残り3秒、残った15体の内5体を貫き…

 

『2…』

 

残り2秒、更に6体を蹴り倒し…

 

『1…』

 

最後の1秒、全部のパラドクスへの攻撃が完了する。

 

『Time out』『Reformation』

 

そこで制限時間となり、元の姿に戻ったファイズ。後ろを確認すれば全てのパラドクス達が同時に爆発した。

 

「よし!!これで私の勝ち「な訳ないだろ」え?…きゃあッ!?」

 

勝利を確信したファイズだったが、何処かからパラドクスの声が聞こえると背中に衝撃が襲い、前に倒れる。

 

「何が……ッ!?」

 

彼女が振り返ると、そこにはパラドクスが立っていた。それも先程の攻撃のダメージなど一切無いと思わせる様にしっかりと立ちながら…

 

「なんで……今ので倒した筈…!!」

 

「ああ……()()はな?」

 

「へ?」

 

パラドクスの言葉にファイズは頭に?を浮かべる。それを感じたのか、彼がタネを明かす。

 

「お前は俺が分身のアイテムを2つ取ったと思ってたみたいだけど……それは違う。もう1個は【透明化】だ」

 

「まさか……あれ全部分身だったの!?」

 

「その通り♪」

 

そう、彼はアイテムを同時に取り込む事で片方の音声を聞こえなくしたのだ。その透明化の効果で彼は攻撃を回避していた。

 

「残念だったな、この10秒間は俺の勝ちだ」

 

「それでも……試合はまだ終わってないよ!!」

 

立ち上がったファイズは、Φのマークがあるトランク型のツール【ファイズブラスター】を何処からともなく取り出した。

 

そしてそれに付いているテンキーで【5・5・5】と入力して、ファイズフォンをセットする。

 

『Awakening』

 

すると、黒かったボディスーツが真紅に染まり鎧の形状も変化した【ブラスターフォーム】になった。続けてテンキーに【1・0・3】と入力して、ファイズブラスターをブラスターモードに変える。

 

『Blaster mode』

 

ポンプアクションを行うとブラスターにエネルギーが充填され、それをパラドクスに向けて発射する。

 

「ちッ!!」

 

高速化のエナジーアイテムの効果は、既に終わっているので回避は難しいと判断したパラドクスはパラブレイガンで受け止める……

 

「ぐッ!?お、重い…!!」

 

その出力の高さに呻くパラドクス。ジリジリと後ろに押されながらも力を振り絞り、何とか上へと弾き飛ばす。

 

「やっと弾け…『Blade mode』「うおりゃあッ!!」ぐあッ!?」

 

それに安堵していた瞬間、ファイズが既に目の前に来ていて、剣に変えたファイズブラスターでパラドクスを切り裂く。

 

「へっへ~ん!!油断大敵だよ~♪」

 

「この…!!いい度胸だ!!」

 

不意を突かれた事に頭にきたパラドクス。武器を手にファイズへと向かうが…

 

【5・2・4・6】『Faiz blaster take off』

 

ファイズブラスターにコードを入力し、背中ユニットのジェット推進システムを起動させて、空に逃げる。

 

「じゃ~ね~♪」

 

「逃がすか!!」

 

ファイズを追う為、パラドクスはギアデュアルDを取り出してジェットコンバットとシャカリキスポーツの面を選び、ガシャットのボタンを押した。

 

『Select!! sky mode!!』

 

そして現れたコンバットゲーマⅡとスポーツゲーマⅡを背部と腰背部に合体。最後にコンバットゲーマⅡの機首部分をヘッドギアとして被る。これがパラドクスの飛行形態、その名も…

 

「大空合体…スカイパラドクス!!」

 

「うっそーん!?」

 

それに驚くファイズ。その隙にパラドクスはコンバットゲーマⅡの推進力とスポーツゲーマⅡのホイールをプロペラにして飛び上がり、肩に展開されていたガトリング砲とガンモードのパラブレイガンが火を吹く。ばら蒔かれる弾丸にファイズは必死に回避しつつ、新たに【5・2・1・4】と入力する。

 

『Faiz blaster discharge』

 

その音声の後、背部ユニットの左右の端が展開して肩の上に回ってくる。そこから光弾とファイズブラスターを発射してパラドクスの弾丸を落としていく。

 

「まだギミックがあったのか…だけど、勝つのは俺だ!!」

 

「まだだよ!!」

 

そこからは空中での撃ち合いになる。逃げるファイズを追うパラドクス…1発の威力はファイズが上だが、連射力はパラドクスが多く、落としきれない弾丸がファイズを襲い、逆にパラドクスはファイズの攻撃を的確に見切って1発も命中しない。

 

「く…このままじゃ…!!」

 

「もらった!!」『ズ・ゴーン!!』

 

度重なる被弾にダメージが表立ってきたファイズ。それがチャンスとみたパラドクスはドライバーからギアデュアルを外してパラブレイガンに装填する。

 

『デュアルガシャット!!キメワザ!!』

 

そして全速力でファイズへと、最速で最短で真っ直ぐに一直線に向かっていく。

 

「しまッ!?」

 

『KNOCK OUT!! CRITICAL FINISH!!』

 

「チェストぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!」

 

「きゃあああああああああああッ!!」

 

その一撃はファイズに直撃、彼女は地面に叩きつけられた。それを見てパラドクスも降り立つとゲーマをパージし、ギアデュアルをドライバーに戻すとレバーを閉じる。

 

『ガッチョーン、ウラワザ!!』

 

「トドメはやっぱ、必殺技だろ?」

 

「こんのぉッ!!」

 

『Exceed charge』

 

起き上がったファイズも、ブラスターのEnterキーを押して必殺技を発動させる為に、右足にエネルギーを送っていく。

 

『ガッチャーン!! PERFECT KNOCK OUT!! CRITICAL BOMBER!!』

 

2人同時に飛び上がって放つライダーキック。それが赤い閃光や炎が周囲に飛び散りながらぶつかり合う。

 

「うっく…!!」

 

「やあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 

最初は拮抗していたが、徐々にパラドクスが押されていく。このままでは負けると思っていた時、あるものが目に入る。

 

「ハハッ!!」

 

「何が可笑しいの!?」

 

突然笑うパラドクスにファイズが叫ぶ。

 

「知ってるか?切り札ってのはな…………常に勝者の下に来るんだぜ?」

 

そう言って手を動かすと、彼の周りに3つのエナジーアイテムが集まる。それら全てを一気に取り込む。

 

『マッスル化!!』『マッスル化!!』『マッスル化!!』

 

「ええッ!?」

 

3つのマッスル化のエナジーアイテムによって跳ね上がった攻撃力で、今度はパラドクスがファイズを押していった。

 

「ぐぬぬぬぬ…!!」

 

「これで……終わりだッ!!」

 

「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?」

 

そして押し負けたファイズにパラドクスのライダーキックが決まり、変身解除された。

 

『ファイズの変身解除を確認。勝者パラドクス』

 

「ヨッシャア!!」

 

勝ち星を手に入れたパラドクスはガッツポーズを取った後、疲れでその場に倒れたのだった。




いかがでしたか?

今回はパラドの勝利です。高速勝負も高速で終わったのはスミマセン…

次の戦闘は魔導師(笑)VS堕天使(笑)です

W善子「「(笑)をつけんなッ!!」」

そして前回書かなかった次回の前説担当はこの2人です。




曜「舞台は前説…突然の次回前説担当。何をすれば良いのかも解らずに、気がつけばブースの中でイッセー君と2人っきり……2人っきり!?頑張らなきゃ…うん、何はさておき頑張るぞ、よし!!」

イ「何を頑張んだよ?」

曜「ひゃああああああああああああああああああッ!?」

では、次回でお会いしましょう。


それと現在、オラオラドララ様の作品【モブ「パープルライダーが逃がしてくれたんです!」】とこの作品がコラボしてます。そちらの方も、是非ご覧になってください!!

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