ゲームの力でこの世界を生きていく   作:疾風の警備員

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曜(D)「皆さん、ヨーソロー!!コラボ先の曜ちゃんと!!」

イ(D)「同じく、コラボ先のイッセーだぜ!!」

曜(D)「いや~、前回の千歌ちゃん(D)は惜しいところまで行ったんだけど、負けちゃったね」

イ(D)「やっぱエナジーアイテムってすげぇよな…あれ1つで戦況を逆転させられるんだからさ」

曜(D)「つまり、私達が勝つ鍵はあのアイテムをどれだけ使わせないかだね!!」

イ(D)「そうですね…………ところで、向こうの隅で体育座りしながら頭抱えて悶えてるこの世界の曜さんは何なの?」

曜(D)「なんかこっちの作者さんの伝達ミスで、最初は向こうにオファーがあったらしいよ?よっぽど出れなかったのがショックだったんだね…」

イ(D)「いや、あれは何か覚悟を決めてたのに無駄になって、物凄い恥ずかしさに悶えているような…?」

曜(D)「……とりあえず、そっとしといてあげよっか?」

イ(D)「そうですね…」


Secondコラボ FOUR

2戦目が終わり、次の試合前にフィールドの簡易整備を行う事になり、一時の休憩タイムとなった。そんな時間にヴァーリは……

 

「ヴェアーハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

 

大声で楽しそう(?)に笑いながら、パソコンに高速人差し指タイピングでデータ入力をしていた。

 

「これほどの上質なデータ…滅多に手に入らん!!逃さず全て収集し、この神の才能の偉大な肥やしにしてやるぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!」

 

「少しは静かにしなさい」バ・コーン!!

 

「あべしッ!!」

 

うるさいくらいに叫ぶヴァーリに、千歌の宿題が終わって駆けつけた梨子がガシャコンブレイカーで頭を叩く。しかし…

 

「フフフ、今の俺はガシャコンブレイカーの1発くらいで止まりはせんぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!」

 

頭に大きなたんこぶが出来るがそれでも静まらない程、今のヴァーリはテンションアゲアゲだった。

 

「………………………………」(プチッ)

『ガシャット!!キメワザ!!』

 

「すんません、大人しくしますんで無言無表情でガシャコンブレイカーに、プロトゲキトツロボッツ装填して、全力で振り下ろそうとするの止めてください」

 

しかし、静かにぶちギレてガシャコンブレイカーを振り上げる梨子に即効で土下座するのだった。

 

「アイツ……結婚したら将来、ぜってぇ女房の尻に敷かれるな」

 

「ア、アハハ…」

 

「こっちの私、苦労してるのね…」

 

そんな姿を見た一誠の呟きに、曜と梨子(D)は苦笑いしかできなかった。

 

「そのベルト、私が使ったらどうなるのかしら?」

 

「う~ん、たぶんエラー出て弾き飛ばされるから、止めた方がいいよ」

 

「ベルトに吹っ飛ばされるとか、ずいぶん手荒な防犯装置ね…」

 

美歌は、千歌(D)のベルトに興味津々で話を聞いていたり…

 

「閲覧した情報から、こんな戦術とかカプセルの組み合わせ見つけたよ」

 

「助かりますわ、これで今後の戦闘に幅が出ます」

 

「情報1つ千円ネ♪」

 

「お金取るんですの!?」

 

「ジョークジョーク♪」

 

ダイヤは鞠莉(D)と果南(D)が得た情報から、新たな戦術を考えたり…

 

「それじゃあ一緒に…せーの、宇宙ゥゥゥゥ…」

 

「「「キタ(ズラ)ァーーーーーーーーーーッ!!!!」」」

 

花丸とルビィは花丸(D)とルビィ(D)と一緒に、何故かフォーゼの決め台詞を叫んでたり…

 

「く…6のワンペアね…!!」

 

「私は5のスリーカードですわ!!」

 

「フッフッフッ…残念だったね、私は7と9のフルハウスだよ!!」

 

「ほい、Kのファイブカードだ」

 

「「「なん……だと……」」」

 

果南とダイヤ(D)に曜(D)にパラドは、ラウズカードでポーカーをやっていて、パラドが圧勝していたり…

 

「千歌、Are you OK?」

 

「むり……なにもかんがえられない……」

 

「Oh…漢字変換出来ないほど疲れてるのね」

 

「海未さんは、教え方厳しいからなぁ…」

 

「うんうん」

 

鞠莉は宿題終わりでぐったりしている千歌を、団扇で扇いでいて、一誠(D)と妹の美月はそんな千歌に同情していた。

 

「海未ちゃん、少しは加減せんと…模擬戦に影響出てもうたら、どうするんや?」

 

「スミマセン……つい、熱が入ってしまって…」

 

「一応少し診察したけど、疲れてるだけだからしばらくほっとけば、すぐに元通りよ」

 

「じ、じゃあ模擬戦には影響なさそうだね!!」

 

μ`sのメンバー達も海未に軽いお説教をしていると、整備が終わり次の試合が始まる。今回は善子VS善子…

 

「「ヨハネだって言ってんでしょうがッ!!」」

 

あ~はいはい…ヨハネVSヨハネだってよ…

 

「作者が善子ちゃん達の文句で、やる気を失くしてる!?」

 

「も~…善子ちゃんが我が儘ばっかり言うから…」

 

「「えッ!?私のせい!?ていうかヨハネよ!!」」

 

「さっきから思っとったけど、見事なハモりやな…」

 

「「こら作者!!ちゃんと仕事しなさいよ!!」」

 

そんなに文句ばっかり言うなら、こちらも考えがありますよ?

 

「「なにする気?」」

 

戦闘描写やらなんやらを一切書かずに《このバトルは◯◯◯の善子の勝ち》の1文でバトルを終わらせる。

 

「「申し訳ありませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」」

 

この一言にW善子は、見事な土下座を決めた。フッ…これで力はこちらが上だと理解しただろう。ま、もう面倒だから後は視点を善子にしてぶん投げるけど。

 

「適当にも程があるでしょ!?」

 

違うぞ善子、逆だよ……こう考えるんだ。視点が自分にあるという事は、どんな事をどれだけ喋っても誰にも邪魔されないと…

 

「ハッ!!」

 

この言葉に目から鱗とばかりに、両目を見開く善子(厨二病患者)。これだから厨二病患者は御しやすい…!!(黒笑)

 

「うわぁ…こっちの作者、絶対黒い笑み浮かべてるわよ…」

 

「てか、せっかく当て字しとったのに途中で本音ダダ漏れやん」

 

真姫さんと希さんが何か言っているけど無視して……では、作者はトイレに行ってきますんで、後は彼女に任せます。現場の善子さ~ん!!

 

 

 

 

 

善子(ヨハネ)side

 

はーい♪私は現在、ルシファー家が所有する特訓施設内の実戦演習場にやって来ていま~………………って何やらせてんのよッ!?思わずノッちゃったじゃない!!後当て字!!

 

でも、これでこの小説で私の邪魔をする者はいなくなった……今こそ!!他のコラボ先でしか出来なかった、我が自己紹介を!!

 

「我こそは、この世全ての魔導を手中に収め、魔導の頂きに君臨せし叡知の魔導師ヨハネ!!さあ、究極をも越えた我が魔導……その身をもって特と味わうがいい!!」

 

最後まで言った瞬間、私の中に歓喜の感情が溢れだす。

 

ようやく最後まで言えたァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!

 

今の今まで周りに邪魔されて、言えなかった台詞をようやくこっちで…!!本当、なんで今まで言えなかったのかしら?(注:言えなかったのは作者が、厨二発言を考えるのが面倒だからです)

 

「さすがは異世界の私……でも、リトルデーモンを従えし至高の堕天使である私に勝てるかしら?」

 

向こうの私はそう言うと、腰に見た事あるベルトを巻いた。確かアレって【電王】のベルトだったわね。

 

「さあ行くわよ!!」

 

『ヨッシャア!!最初っからクライマ『ちょっと!!いつも先輩が先なんだから、たまには僕から』『チョイ待ち!!それやったらオレもやなあ!!』『アハハ!!ボクでいいよね?答えは聞いてない♪』『では姫、ゆるりと参りましょうぞ』って、邪魔すんじゃねぇお前ら!!ここは俺がカッチョ良く出る所なんだよ!!』

 

そしたら向こうの私から5人の男の声が聞こえてきた。

 

「アンタ達、うっさいわよ!!」

 

『『『『『だってェッ!!』』』』』

 

「今回はモモタロスから!!他は正座して大人しくしてた方から!!」

 

『よっし!!』

 

『『『『はぁーい…』』』』

 

どうやら誰で変身するのか決まったみたいで、ベルトの赤いボタンを押すとバックル部分からメロディが流れ、赤い光の球が出てくると、もう1人の私の中に入った。そしたらいきなり顔を俯けるが、すぐに起き上がると髪型がオールバックになっていて、髪の一部に赤いメッシュが入った姿になった。

 

「よお、待たせたな?」

 

「遺憾である。我を誰と心得ている…」

 

「へッ!!ただの厨二女だろうが!!こっちと同じでよお!!」

 

「うっさい!!」

 

誰が厨二女よ!!この最高最善最大最強の魔導王たる私に向かって!!

 

「まあいい、見せてやるよ…俺のカッコいい変身をな?」

 

左手を前に、右腕を斜め後ろに突き出すポーズを決め…

 

「変身ッ!!」

 

『Sword form』

 

右手に持つ【ライダーパス】をベルトに翳し、仮面ライダー電王になった。

 

「俺、参上!!」

 

そこまで見てから、私も腰にゲーマドライバーを装着してガシャットギアデュアルΔⅡのダイヤルを回す。

 

『MAGICAL PRIEST!!』

 

「禁術レベル100、変身」

 

『デュアルガシャット!!ガッチャーン!!デュアルアップ!!シャイニングガール!!想いをデトネイション!!世界を照らせ!!マジカル・プリースト!!』

 

私も仮面ライダーヨハネ・プリーストゲーマーになったら、空中に舞い上がる。

 

「あッ!!待てコラ!!降りてきやがれ!!」

 

「さあ、余の魔導の前にひれ伏せ!!」

 

「何を偉そ(パチン…ドォン!!)うわっちゃあ!?」

 

そして電王へと向けて指を鳴らすと、電王を爆発が襲う。最近見た漫画で再現出来そうだったけど、これって不意討ちに便利ね♪それに私の場合、指パッチンした時に座標指定で爆発魔法を放つから、雨の日でも使えるし無能とか湿気たマッチなんて呼ばせないわよ!!

 

「なんだぁ!?指を鳴らしたら爆発が起きたぞ!?」

 

『あれって…ハ◯レンの大佐の技じゃない!!』

 

「ほう、余の技を見抜くか……しかし、理解と対処は別物だぞ?」

 

まあ、有名マンガのパクリだし解るわよね。

 

そこから指パッチンを連発して、電王に爆発の雨をお見舞いしていく。

 

「チッキショー!!空にいて、あんな事やられたらどうしようもねぇじゃねえかよ!!」

 

『ならばこちらも、烈火のごとき一刀の下で奴の体を天地に分断してくれようぞ!!』

 

「それしかねぇか!!」

 

『Full charge』

 

走って逃げ回る電王は足を止め、バックルにパスを翳した。ここで必殺技を放つつもりね?ならば、格の差を教えてあげましょう!!

 

「必殺・俺の必殺技…」

 

刀身が持ち手から離れ、エネルギーラインで繋がっている状態で右から振られるのを障壁を斜めにして受け流す。次に左から来るのを同じように受け流し…

 

「この…!!Part2!!」

 

最後に上段から襲いかかってくるのを、視線を向けずに2重に束ねた障壁で受け止めきった。

 

「マジかよ…俺の必殺技が……」

 

「これが必殺技だと?フッ…粗末が過ぎるものだな」

 

「何だとッ!!」

 

「貴様の必殺技に足りぬものが何か……その身に刻んでやろう」

 

『ガシャコンワンド!!デュアルガシャット!!』

 

私はガシャコンワンドを取り出すと、それにガシャットギアデュアルΔを装填して剣モードにし、刀身を水色の巨大な魔力の刃で覆う。

 

「刮目せよ!!真の必殺技というものを!!」

 

そう…これは私視点。今まで作者がやらなかった事を私自身で出来る場所!!そしてコレがないと、私は必殺技とは認めない!!

 

それを頭上に掲げながら、私はトリガーを押す。

 

『WHICH!! CRITICAL FINISH!!』

 

WHICH

CRITICAL FINISH!!

 

「か…カットインだとォッ!?」

 

「まだ終わりではないぞ!!」

 

私の挿入したカットインに電王の動きが止まり、そこを逃さず魔力剣【雷神滅殺 極光斬】で切り裂く。

 

 

「「「「「2度目のカットイン!?」」」」」

 

そう!!攻撃が決まる前かヒットした時、もしくはその両方にカットインを入れる!!これこそが真の必殺技ってやつよ!!

 

「カットインって……それで何か変わるのでしょうか?」

 

「海未ちゃんも、太鼓叩く時に入ってなかったっけ?」

 

「ああ、あれですよね?ですが、何か変わるというような感じはしないのですが…」

 

「単なる気分よ、気分」

 

そんな外の会話を無視して電王を見下ろすと、彼は膝を着いて悔しそうに震えていた。

 

「く…!!善子、俺はアイツに勝てないみたいだ…!!」

 

『モモタロス!?一体どうし…』

 

「だってよぉ…向こうの必殺技の方が、俺のよりカッチョ良いんだよぉぉぉぉぉぉぉッ!!」

 

『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉいッ!?』

 

モモタロスの言葉に叫ぶ向こうの私。フフフ…さて、向こうは次はどう出るのかしら?

 

「こうしちゃいられねぇ…!!俺は少し、必殺技について考え直さないと…」

 

『このバカモモッ!!だったら、キンタロス!!』

 

「ヨッシャ!!オレに任せとき!!」

 

『Ax form』

 

「俺の強さにお前が泣いた!!」

 

電王はアックスフォームに変わり、斧を構えるのを見て私は一度地面に降りた。次は同じ土俵でやってあげようじゃない!!

 

「クックックッ…次は力比べか?良い…その余興、付き合おうではないか」

 

「オレの力を舐めとったら…ケガするで!!」

 

私に近づいて張り手を繰り出す電王だけど、それは3重の障壁で受けきる。

 

「どうした?稚拙であるぞ」

 

「まだやァッ!!オリャアアアアアアアアアアアアア!!」

 

続けて繰り出される連続ツッパリを障壁で受け止めながら、この先どうしようか考える。

 

このまま吹き飛ばしたり、電王の左右に魔法陣を出して挟み込むってのもアリだけど、それだと在り来たりで面白くないのよね……そうだ♪

 

ある事を思いついた私は障壁に仕掛けを施し、また電王を煽る。

 

「貴様の力はその程度か?これでは我が障壁を抜く事能わぬな」

 

「それやったら!!」

 

『Full charge』

 

「もういっちょ!!」

 

『Full charge』

 

「おし!!……あ、パスはちゃんと戻しとかんとな」

 

挑発に乗った電王は、パスを2回ベルトに翳してから戻し、エネルギーを斧に送って上に投げる。

 

「ドォリァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

そして飛び上がると、その斧を掴んで振り下ろしてくる。

 

かかった!!

 

目論み通りいった事に喜びながら、先程までの障壁を使って防ぐ…

 

ガシャアアアアアアアアアアアアアアン!!

 

が、それは簡単に砕け散った。

 

「もろうたで!!」

 

そのまま迫る斧だったが、それは私の顔前で動きを止め、そのまま空中に固定されてしまった。

 

「なんやッ!?体が動かへん…!!」

 

「迂闊であるぞ。こうも楽に策に乗ってくるとは…」

 

「策やって!?」

 

「周りを見よ」

 

電王が周囲を見渡すと、先程砕けた障壁の破片全てが空中に固定され、そこから魔力の糸が伸びて電王の全身に絡み付いていた。

 

「これはッ!?」

 

「貴様が砕いたのは【封印障壁(シーリング・シールド)】…障壁を破壊した相手を緊縛する盾だ」

 

『キンタロス!!早く紐を引きちぎって!!』

 

「そうしたいんは、やまやまなんやけど…!!」

 

拘束から逃れようともがく電王だけど、それは無理よ。関節技(サブミッション)を応用した拘束から、簡単に逃れられないわ!!それに捕まった時の体勢も体勢だしね…なんで足を思いっきり開脚してるのよ…

 

『早く早く!!この姿勢、メッチャ恥ずかしいの!!』

 

「なんだ?動きたいのなら、手伝うてやるぞ」

 

『ガッチョーン、キメワザ!!』

 

レバーを閉じた私は、魔力を炎に変換しつつ巨大な右手を形作る。炎の熱量は某宇宙恐竜には届かないけど10000度位で、それを自分の右手の動きとリンクさせる。

 

「『え?』」

 

「さあ……我が炎の腕で焼き切ってやろう!!」

 

『ガッチャーン!! MAGICAL!! CRITICAL STRIKE!!』

 

MAGICAL

CRITICAL STRIKE!!

 

『ちょッ!?それ、私達も焼け…ギャアアアアアッ!!』

 

その腕を抜き手で構え、動けない電王を思いっきり貫いた。まあ、炎で出来てて触れないから燃やすだけだけど…

 

これは以前、番長先輩が使ってたのを魔法で再現したもの。名付けるなら…

 

 

「「「「「こっちもゼロワンやったァァァァッ!?」」」」」

 

「「「「「「ゼロワンって何?ていうかこっちも?」」」」」」

 

観客席にいる異世界の人達が何に驚いてるのか分かんないけど、糸の拘束を解いて地面に落ちる電王。(なお、こっちのの意味が知りたい方は【オラオラドララ】様の作品【モブ「パープル色のライダーが逃がしてくれたんです!!」】でのコラボ回をご覧ください by作者)

 

「アカン……さすがのオレもこれ以上は無理や…」

 

『今は休みなさい。ウラタロス!!』

 

「待ってました♪」

 

『Rod form』

 

立ち上がった電王はロッドフォームに変わり、武器を組み換えて一本の槍にする。

 

「お前、僕に釣られてみる?」

 

「貴様に釣られる程、我は安くないぞ!!」

 

ワンドを剣で構え、電王が振るう槍と打ち合うけどやっぱり近接戦は苦手ね…力任せに振るってるだけだから、アッサリ捌かれるし…

 

(しかし、随分と周りが広い……ッ!?)

 

戦いの中で妙に空間が空いているなと思い、周りを見た瞬間に私は目を見開いた。今まで近くにあったアイテムが、いつの間にか遠い場所に置かれていたんだから。

 

「近くにあって、転んだら危ないからね?」

 

コンニャロ…!!わざと大振りに槍を振るって、アイテムを弾き飛ばしたな!!

 

「無用である!!そのような気遣いなど!!」

 

ワンドを左手に持ち替え、右腕から魔力の剣を伸ばして身体強化を施し、槍を打ち払いながら後退した。

 

「おっとっと…身持ちが硬いなぁ。ま、アイテムが使えなければそこまで怖くはないだろうけど」

 

「遺憾であるな…!!言った筈だぞ!!安くはないと!!」

 

ワンドと魔力剣を振るい攻め立てるけど、やっぱり向こうは近接戦が得意で、殆どが捌かれてしまう。

 

そして遂に、ガシャコンワンドを手から弾き飛ばされてしまった。

 

「なッ!?」

 

「それじゃ、三枚に卸しますか!!」

 

『Full charge』

 

パスを翳し、エネルギーをチャージした電王はアタシ目掛けて槍を投げ、障壁を張ろうとしたがその前に槍が当たって雪の結晶を作りながら私を拘束する。

 

「くッ!?」

 

「これで……終わり!!」

 

そしてライダーキックの体勢になる電王。だけど、アイツは勘違いをしている。アイテムが使えなければ怖くはないと言ってたけど、私はまだアイテムを1度も使っていないし、()()()1()0()0()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「笑止である…」

 

私に向かってくる電王に、結晶より前に障壁を張って蹴りを受け止める。

 

「ええッ!?」

 

「滅されよ!!」

 

更に電王を囲む様に黄色の魔力球を配置して、そこから電撃を付与した魔力弾を撃ちまくった。

 

PHOTON LANCER

GENOCIDE SIFT

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」

 

全方位からの攻撃をかわせずに落ちる電王。お蔭で拘束が解け、おまけに電撃付与の効果で電王は痺れていた。

 

「あばばばばばばばばば…!!」

 

『ウラタロス、戻りなさい。リュウタロス!!』

 

「やった~!!ボクの番♪」

 

『Gun form』

 

「お前倒すけど良いよね?答えは聞いてない!!」

 

「愚問である。もとより答える気などない」

 

ガンフォームになった電王はそう言って組み換えた銃を撃ってくるけど、私の障壁は簡単には突破できないわよ?

 

何発も何発も放たれる弾丸だが、障壁に当たって無力化され発砲音と障壁に当たる甲高い音だけが響く。

 

「ああ~もう!!あの盾、邪魔~!!」

 

「幼稚だな。貴様の様な小童に、我が傷つけられるとでも?」

 

「も~怒った!!」

 

『Full charge』

 

やっぱり性格まで子供っぽいお蔭で簡単に挑発でき、必殺技を放ってくる電王。だけど私は慌てずに大量の障壁を電王の周囲に張り巡らせる。

 

『ストップ!!今撃っちゃダメ!!』

 

「いっけぇ!!」

 

向こうの私の忠告も聞かずに放たれたエネルギー弾。それは最初の障壁に当たると軌道が変わる。ま、私がそうなるように傾けてるんだけど…

 

それによって弾丸は他の障壁に当たり、また軌道が変わる。それを何度も繰り返して攻撃を予測出来なくさせる。

 

『何処から攻撃が…!!』

 

「それはここからだ」

 

だけど本命はそれじゃなくて、私の手に浮かぶ魔法陣だ。弾丸を追うために視線を忙しなく動かしてた隙に、懐に入り込んだ私は、手パン錬成の如く両手を叩く様に合わせてから両手を電王に押し当てると、紫の光が電王の中からすっぽ抜けて、銀と黒の弱々しい姿になってプラスしていた風と重力の魔法の効果で吹き飛んで壁に激突した。

 

「えッ!?あれッ!?なんでボク抜けちゃってるの!?」

 

「簡単だ。人間を構成する物質は既に紐解かれている。ならば、それ以外の要素がお前達だと仮定して、それのみを体外に押し出してやったまで…」

 

「うっそォ!?」

 

「いたた……まさかこんな簡単に…!!」

 

驚くイマジンを放っておいて、私は立ち上がろうとする電王の元へと歩を進める。

 

フフフ…最後は魔力を込めたデコピンで終わらせてあげましょう♪

 

そう内心で笑いながら歩いていたら、途中で意識が途絶え、気がつけば私は観客席に寝かされていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?あれ?何があったの!?ちょっと誰か説明して~!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、ここからはトイレから戻った作者が語りましょう。

 

電王へと悠然と歩を進めていたヨハネだったが、その途中で足下にあったエナジーアイテムを踏んでいたのだ。

 

しかもそのアイテムは……

 

『混乱!!』

 

混乱のアイテムだったのだ。

 

「ハラホロヒレハレ~…」

 

混乱状態に陥ったヨハネ。電王はその隙を逃さない。

 

「はい、全員集合!!」

 

『momo ura kin ryuu』

 

強化アイテムである【ケータロス】を持ち、イマジン達を呼び寄せ横のボタンを押す。

 

『Climax form』

 

「俺達、参上!!」

 

「わ~い、てんこ盛り♪」

 

「リュウタ!!大人しくしてって!!」

 

「あいたッ!?カメの字!!今オレの足踏んだで!!」

 

「人がせっかく決めてんだから、少しは黙ってろお前ら!!」

 

『ほら、必殺技いくわよ!!』

 

クライマックスフォームになった電王は必殺技を発動しようとするが、発動前にその手が止まった。

 

『ちょっとモモタロス!?なんで止めるのよ!!』

 

「まだだ…!!まだ必殺技の演出が決まってねぇんだよ…!!」

 

『うぉい!!いい加減にしなさいよ!!』

 

「だってよぉ…」

 

『全く!!今までのも充分カッコいいわよ!!』

 

「え?それ本当…?」

 

『ホントホント、ワタシウソツカナイ』

 

「ヨッシャア!!だったら全力で、いくぜいくぜいくぜぇ!!」

 

(先輩、チョロ過ぎでしょ…)

 

(モモの字はチョロいな~)

 

(モモタロス、チョロい)

 

善子(D)に乗せられてテンションが戻ったモモタロス。ケータロスのボタンを押し、パスを翳して必殺技を発動させると左腕にキンタロス、リュウタロス、ウラタロスの順で仮面が並ぶ。

 

『Charge and up』

 

「必殺・俺達の必殺技……パンチバージョン!!」

 

「うぎゃばッ!?」

 

混乱中のヨハネは避ける事などできず、直撃をもらって吹き飛んでいき地面に激突する寸前にあるエナジーアイテムに触れる。

 

『混乱!!』

 

それにより混乱状態が続く。そこで電王は更に必殺技を発動、今度は右足にウラタロス、リュウタロス、キンタロスの順で並ばせる。

 

『Charge and up』

 

「続けて…キックバージョン!!」

 

「そげぶッ!?」

 

再び直撃をもらい、吹き飛ぶヨハネだったが激突地点にエナジーアイテムがあり、ぶつかると同時に取得したそれは……

 

『混乱!!』

 

またしても混乱だった……

 

それにより、未だに混乱しているヨハネに、仮面を元の位置に戻した電王も必殺技を続けて発動する。

 

『Charge and up』

 

「今度はミサイルバージョン!!」

 

「あぎゃあああああああああああああッ!?」

 

ミサイルが全弾当たり、浮き上がるヨハネの先にまたしてもエナジーアイテムが…

 

『混乱!!』

 

それはやっぱり混乱のアイテムだった…

 

「ちょ……さすがにありえなくありませんか?あれほど混乱のアイテムばかり取るとか…」

 

「あちゃ~、今来ちゃったんだ…」

 

海未の疑問に梨子が思い出したかのように呟いた。

 

「来ちゃったとは?」

 

「実はこっちの善子ちゃん……数ヶ月に1回、1時間だけ物凄く運が悪くなる時があるんです。私達はそれを【スーパーアンラッキータイム】って呼んでるんですけど…」

 

「何その特撮ヒーローが活躍しそうな名前…?意味分かんないだけど…」

 

「こっちの善子ちゃんも不幸な時があるけど……あれは、それを短時間に濃縮した状態なんだね…」

 

真姫や花陽混乱状態のまま落ちてくるヨハネ。そんな彼女にトドメを刺そうと電王は4度目の必殺技を発動する。

 

「へッへッへッ…最後はやっぱコレだな!!」

 

『Charge and up』

 

「必殺・俺達の必殺技…!!」

 

虹色のエネルギーが刀身を覆っていき、落ちてきたヨハネが目の前に来た瞬間…

 

「クライマックスバージョン!!」

 

その剣でヨハネを思いっきり斬り裂いた。

 

「ホビャアアアアアアアアアアアアッ!?」

 

その一撃で吹き飛び、壁に激突するヨハネ。舞い上がった土煙が晴れると、そこには変身が解除されグルグル目の善子がいた。

 

『ヨハネ、戦闘続行不能。よって勝者・電王』

 

「ヨッシャアアアアアアアアアアアアアッ!!!!」

 

「「「「「うっそーん…」」」」」

 

まさかの逆転に周りが呆然とする中で、電王の勝鬨が響く。

 

「ま、勝負は時の運とも言うし…とりあえず善子を回収するか」

 

そんな善子を仕方なしと、ヴァーリによって彼女は回収され、観客席のベンチに寝かされた。

 

これが善子が意識を失くしてから起きるまでに起きた一連である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ところで姫?私の出番は…』

 

「もう終わったからあるわけないでしょ」

 

『なんとッ!?』

 

そして出番がなかった手羽先(ジーク)なのだった。




いかがでしたか?

善「何でこんな設定が…最高最善最大最強の魔導王である私の威厳は何処に…」

作「そんなの最初からあるわけない」

善「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんッ!!!!」

最近、シンフォギアロスが酷い作者です。一期の頃から見続けていた作品が完結するのが、こんなに寂しいとは思いませんでしたよ……キャラソンは5期まで、Blu-rayは4期まで全て買い揃え、今は5期のBlu-rayを集めています。六花繚乱を聞きながら次巻発売するまで頑張って生きよう…

次回の対戦表は、まだ決めてないので予告は無しです。

では次回で、お会いしましょう。


追記:追加キャラのアンケートやってますので、良かったら参加してください

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