花(D)「こっちのマルは何を言ってるズラ?」
花「これがマルなりの前説ズラ!!」
花(D)「いや、前説というのはグッダグダな感じで、ダラダラとお喋りするんじゃないズラか?」
花「それが意外と好評で、他のコラボ先でも使ってもらえてるズラよ?まだこっちでは言っていない祝え!!も含めて…」
花(D)「つまりこの世界のマルは、後に一誠君を裏切るズラか!?」
花「しないズラ!!そもそも、誰がそのリーダー役を…」
ル「貴方達の【平成】って……醜くない?」
花&花(D)「「ずらぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」」
ダイヤ(D)のゲート・オブ・フルーツアームズ事件(笑)から30分…彼女と美歌からのお説教が終わった後、フィールドに出てきたのはお互いにドライバーを装着した鞠莉とルビィ(D)だ。
「よぉ~し!!ド派手に走るわよ!!」『雷走ライトニング!!』
「すごいやる気だね。ルビィ達はどうしようか、ベルトさん?」
『確か彼女はスピード特化のライダーだったはず…なら、ここはフォーミュラでいこう』
「わかった!!」
鞠莉はガシャットギアデュアルΔⅡを起動し、ルビィ(D)はドライバーのエンジンキーを模した部分【イグニッションキー】を捻り、青いF-1ミニカー【シフトフォーミュラ】を手に取り、後部を180度回してレバーに変えて左腕のブレスレット【シフトブレス】に装填する。
『デュアルガシャット!!』
「GEAR HUNDRED!!」
「「変身ッ!!」」
『ガッチャーン!!デュアルアップ!!雷光!!雷鳴!!雷轟!!雷神!!雷走ライトニング!!』
『DRIVE!! Type-FORMULA!!』
鞠莉は仮面ライダーレーザー・ライトニングゲーマーに、ルビィ(D)はF-1カーを模したボディの【仮面ライダードライブ・タイプフォーミュラ】に変身する。
「電光雷轟…darkを討つ!!」
「鞠莉ちゃん…ひとっ走り付き合ってよ!!」
そして2人の姿が見えなくなる。2人が周りの動体視力を越える速度で動いているからだ。しかし、それはほんの一瞬ですぐにドライブが吹き飛ばされる。
「ピギィッ!?な、何が起きたの…?」
『いや、私にも何がなにやら…!!ただ、相手に攻撃されたのは確かだ!!』
立ち上がりながら事態を把握するドライブ。ベルトさんの言うとおり、2人が激突した時にレーザーが雷速で殴りまくったのだ。それが理解できていても、対処できるかは別問題だ。今も立ち上がった瞬間、ドライブの視界が真横に変わった。
「……え?(ズドォン!!)ピギュッ!?」
それを頭が認識するよりも前に、再度の衝撃がドライブを襲い、後ろに吹き飛んで壁にぶつかった。
「かはッ!?何がどうなって…」
「答えはEasy…貴女が私の足払いで浮いたところを、連続でパンチしただけよ♪」
壁にもたれ掛かるドライブの前にレーザーが現れる。
「どうかしら?私のスピードの味は?」
「これが本当の雷速…!!」
「Yes!!これが私が考えて至った、レベル100のBest Answerよ♪」
そう言って、アチョーと叫びながらカンフーのそれっぽい構えを取るレーザー。だが、その姿からはとてつもない自信に溢れていた。
「前回のカブトとのスピード勝負に負けてから、どうすれば強くなれるのか色々考えて考えて…最後に思いつくのはやっぱりスピードを活かす事……だったら、初手から相手に何もさせない程の速さと手数で仕留めようと思ったのよ」
「でも、この至近距離なら…!!」
喋っている間に立ち上がったドライブは、自身の最速で拳を振るう。互いの距離は1mも離れておらず、タイプフォーミュラの速度で放たれれば、時間にしても1秒に満たない。それは見事にレーザーの顔に当たり、
「へ…?」
それに間の抜けた声を口にしたと同時に、腕を引っ張られる感覚と視界が上下反転する。その反転した視界に写ったのは、何かを投げ飛ばした様な体勢のレーザーだった。それで彼女は何が起きたのか理解する。自分のパンチは避けられ、その腕を使って投げ飛ばされたのだと。その思考の最中にレーザーは近くのエナジーアイテムを手にする。
『伸縮化!!』
「伸縮化?鞠莉さんが使うのは珍しいね…」
「こっちのワタシは使った事無いの?」
「いえ、でも自ら取りに行くのはあんまり…」
そう話す梨子と鞠莉(D)。次の瞬間、複数の打撃音が響き、ドライブの体が吹き飛ぶ。
「えッ!?何が起きたの!?」
突然の事に驚く花陽。実際、ドライブが吹き飛ぶ時にレーザーは腰だめに構えているだけで、微動だにしていない様に見える。しかし、千歌だけは何が起きたのかを捉えていた。
「レーザーが伸びる腕を使って、雷速で連続で殴ったんだよ」
彼女の言う通り、レーザーは伸縮化の能力で腕を雷速で何度も伸ばし、ドライブを殴りまくったのだ。
「某有名漫画のパクりじゃない?」
「パクりですね」
「パクりやね」
「パ、パクるのは良くないと思うよ?」
その攻撃の元ネタを知っているμ`sのメンバーが呟くが、そんなの知った事かと言わんばかりにレーザーがドライブの前に雷速で移動する。しかし、両手だけは一瞬前までいた場所にあり、その間を伸びた腕が繋いでいる。
「Smash!!」
「カハッ!?」
そして掛け声と共に伸ばした腕を雷速で戻しなから前に突き出し、両手の掌底をドライブの腹に叩き込んだ。
「今度はバズーカの方ね」
「パクり云々はともかくとして……速さを使った一撃は、確かに驚異ですね」
海未はレーザーの攻撃に感心する。
よくゲームでは、スピードタイプは先制攻撃が出来たり回避力が高いメリットがあるも、代わりに攻撃力と防御力が低いというデメリットがあるパターンが多いが、現実でそれは当てはまらない。実際は速さを伴った攻撃には、速度に応じた重さが加わる。車の衝突事故の映像などを見れば解るが、速度が速い状態でぶつかる方が、車体の損傷が激しくなっている。この事から、速い攻撃は高い攻撃力と変換できるのだ。そしてレーザーの速度は雷速……秒速約150kmを誇る。そこから生み出される破壊力は常識を遥かに越えたものであると言える。
そんな攻撃を何発も受けたドライブは、既に満身創痍の状態だ。何とか立ち上がるも、まっすぐ立つことが出来ていない。
『無理をするな、ルビィ!!』
「だって、ここで頑張らないと……このコラボ先でのルビィの出番、2000文字ちょっとで終わっちゃうもん!!」
『気にしていたのはソコかねッ!?』
「残念だけど、4000文字もいかせないわ!!」
再び攻撃を始めるレーザー。ドライブはそれに耐えながら、液晶パネルのあるリムジンの様な長さのシフトカー【シフトトライドロン】を取り出して起動する。
『Fire!! ALL ENGINES!!』
それをシフトフォーミュラを外したシフトブレスに装填して起こす。
『DRIVE!! type-TRIDORON!!』
すると、彼女が持つシフトカー全てがやって来てレーザーの腕を弾き飛ばす。
「おっと…!!これは…」
そしてドライブの体がトライドロンに似た赤いボディに変わり、左肩にタイヤを装着する。コレがドライブの最強フォームにしてルビィとベルトさんの心と体が1つになった形態…【仮面ライダードライブ・タイプトライドロン】である。そこに続けてドライブはシフトトライドロンのボタンを押す。
『カモン!!マンターン!!ジャッキー!!スパーナ!!』
そしてそれを起こすと左腕に3つのタイヤが嵌まり、左肩のタイヤに集まると、チェッカーフラッグ柄のタイヤに変わった。
『タイヤカキマゼール!!グランプリ!!』
「行くよ、ベルトさん!!」
『OK!! START Your Engine!!』
「姿が変わったとk…ッ!?」
準備が終わったドライブはレーザーへと向かって走り出す。最初は余裕そうに構えていたレーザーだったが、それはドライブが最初に駆け出した瞬間に消える。ドライブの速さが格段に上がっていたのだ。自身の雷速にも迫る程に…
「く…!?」
すぐにその場を離れて回避するが、ドライブがすぐに追いついてきた。
これがグランプリタイヤの効果で、ジャッキーとスパーナによって相手と同速になるよう常にコアドライビアをチューンし、マンターンによって常に最速を維持するのだが、これはあくまで【調整】であって【強化】ではない……つまり、速度以外の部分を犠牲にして速度を上げているのだ。
その犠牲になったのは攻撃力。これは先程説明した速度は重さに変わる事で、それほど変化しない為である。
『だがこの速度…そう長くは体がもたないぞ!!』
「それでも…!!」
ベルトさんに忠告されつつも走るドライブ。それでもレーザーに完全には追いつけない。
「そちらの鞠莉は、何故あんな速度で動き続けていられるのですか?普通なら体が壊れても…」
「そりゃ、1万倍の重力の中で1時間も全力疾走してから、その状態のままで筋トレまでやってればね…」
海未の質問に呆れた様に返す善子。事実、彼女は今まで1万倍の重力の中でランニング程度だったのを全力疾走に切り替え、そこから筋トレまで行う様になった。元々のトレーニングで雷走ライトニングの力を【充分】に引き出せていたが【十全】ではないと思っていたところに、先のカブトとの勝負での敗北……それも自身が1番と自負している速度で負けたのだ。そこから更に強くなるため、彼女は特訓量を増やしたのだ。
その結果…
「トラ○ザム!!」
「ピギィッ!?回り込まれ…ピギュッ!?」
更に小回りが効くようになって、超短距離の雷速移動も可能となった。それによってドライブの攻撃が当たる瞬間に最小限の動きで避けつつ右側に回り込んで、呼び出した弓モードのガシャコンスパローを押し当て、ゼロ距離で撃ちまくった。
「今度はどこぞのマイスターになったよ?」
「残り1秒のト○ンザムって、ロマンだよな!!」
「しかも、動きまで完コピしてますわね…」
果南とパラド、ダイヤがその動きに呆れたり興奮しているとレーザーがベルトのレバーを閉じ、それを見たドライブもブレスのボタンを押す。
『ガッチョーン、スゴワザ!!』
『ヒッサーツ!!』
そして同時に必殺技を発動する。
『ガッチャーン!! RAISOU!! CRITICAL STRIKE!!』
『FULL THROTTLE!! TRIDORON!!』
お互いに最速で近づき、飛び蹴りをぶつけ合う。その瞬間、周囲に衝撃波が走る。
「「ヤアァァァァァァァァァァァァァッ!!」」
気合いを込める為に叫ぶ2人。その数秒後に激突地点で爆発が起き、煙が晴れるとそこには…
「イッタタ……だけどI`m Winner!!」
「ピギュ~…」
片足を引き摺りながらも立っているレーザーと、変身が解除されて目を回しているルビィ(D)がいた。
『ドライブの変身解除を確認。よって勝者レーザー』
そこまで聞いてから、善子は怪我をした2人を観客席に転移させ回復魔法をかけ、次の組み合わせは梨子と花丸(D)との勝負になった。2人は向かい合うと、腰にベルトを装着する。
「すみませんが、最初から全力で行かせて貰います」
『Bang Bang FORTRESS!!』
「だったらマルも本気で行くズラ!!」
『COSMIC!!』
「第佰戦術…」
『3…2…1…』
「「変身ッ!!」」
『ドドンバン‼ズンドカン‼(wow!!)バンバンフォートレス‼』
『~♪コ・ズ・ミッ・ク・オン♪』
梨子はスナイプ・フォートレスゲーマーに、花丸(D)は宇宙のパワーを秘めたアイテム『アストロスイッチ』で変身する仮面ライダー『仮面ライダーフォーゼ・コズミックステイツ』になった。
「宇宙…キタズラーーーーーーーッ!!」
「「「「「なんじゃそれ?」」」」」
『それでは試合開始です』
アナウンスがなったと同時に攻め始めるスナイプ。全身のハッチからミサイルを一斉にフォーゼ目掛けて放つ。そんな中でもフォーゼは慌てず…
「それなら、この組み合わせズラ!!」
『シールド・オン♪』『ホイール・オン♪』
左腕にシャトル型のシールドを、左足には片足乗りのセグウェイみたいな物が装備され、高速で動き回りながら回避し、時に防ぎながらスナイプへと迫っていく。
「近づかれるのは…!!」
接近戦は得意ではないスナイプは、距離を取る為にホバー移動するが…
「逃がさないズラ!!」
『ランチャー・オン♪』『FREEZE』
右足に装備したモジュールからミサイルを放ってきたのだ。
「その程度…!!」
それを両手のハイブリッドキャノンで撃ち落とすが、破壊したミサイルから氷の礫が降り注ぎ、そのせいで速度をすぐに上げられず、フォーゼに追いつかれてしまう。
「しま…!?」
「テヤァ!!」
フォーゼが右手に持つ大剣【バリズンソード】が振り下ろされる。それを両手の銃でなんとか受け止めた。
「私が簡単に接近を許すなんて…!!」
「ここからがマルのターンズラよ!!」
『FIRE!!』
フォーゼは胸にあるパネル【スイッチングラング】の10番を押すと、赤いスイッチが左手に現れ、それを剣のスロットに装填する。
『FIRE~♪』『ファイヤ~・オン♪』
ベルトとは違うコーラス調の音声の後、刀身を炎が覆い、ハイブリッドキャノンを切り裂いた。
「くぅ…!?よくも!!」
爆散するそれを見て、悔しがりつつも何とか下がる事に成功したスナイプは、背部のリングパーツ下部にあるハイブリッドキャノン2つをパージして両手に再び持つ。だが、その前にフォーゼの準備は終わっていた。
『ガトリング・オン♪』『DRILL』
「行くズラ~!!」
左足に装備されたガトリングモジュールから、弾丸を撃ちまくりスナイプに当たるも、その装甲に火花を散らすだけ。
「その位なら……(ドォン!!)キャアッ!?」
この隙に反撃しようと思ったスナイプだったが、装甲のあちこちで急に爆発が発生して体勢を崩してしまう。その爆発した場所を見れば、少し小さな穴が何ヵ所も空いていて、中にはミサイルがある部分にも空いており先の爆発はそれが誘爆したものだった。
「そんな…!!ガトリングガン程度の弾で、装甲が抜けるなんて…!?」
「フッフッフッ…今のガトリングの弾丸には、ドリルの掘削効果もプラスしてあったズラ♪」
「それって……Dー○3削岩弾ッ!?」
「「「「「おい、伏せ字の位置」」」」」
「まだまだいくズラよ~!!」
再び放たれる削岩弾の雨に、何とか回避するが右手に持つハイブリッドキャノンを破壊される。
「それでもッ!!」
そんな中で距離を離せたスナイプは残ったハッチからミサイルを一斉に放つ。その数は3分の1にまで減っていたが、軌道パターンをマニュアル設定し、1発が撃ち落とされても誘爆しないギリギリの距離感で迫っていく。
「それなら今度はコレズラ!!」
『ジャイアントフット・オン♪』『FREEZE』
「ほいっ」
右足に大きな靴のようなモジュールを装備し、地面を思いきり踏みつけると上空に巨大な氷の靴が現れ、地面へとミサイルを巻き込みながら落ちて全て撃墜される。
「そんな…!?」
『ハンド・オン♪』『GIANT FOOT』
「そりゃ♪」
「キャアッ!!」
その対処に驚いて動きが止まるスナイプ。その間に別のスイッチを起動して、右足に人間の手をしたマニピュレータを装備、それを右から左に思いきり振るうと、スナイプの横に手の幻影が現れてそれに叩き飛ばされる。
「向こうのマル……スゴすぎズラ…」
「1人ビックリ箱だな」
「「「「「うんうん」」」」」
そんな光景に唖然としている花丸と、簡単に例える一誠と納得する果南達だった。
今の一撃で歪んでしまった背部のリングパーツをパージしたスナイプは、左手に持っていたハイブリッドキャノンをフォーゼ目掛けて投げつけ、リングに残っていた残りのハイブリッドキャノン2つを持つと、すぐに撃って投げたキャノンを破壊する。
「ッ!?…煙幕ズラか…」
視界が塞がれて周囲を警戒するフォーゼ。どこから砲撃が来ても対処できる様に構えていると、正面の煙から
「え…?」
「てりゃッ!!」
「ズラッ!?」
そして両手のハイブリッドキャノンを振りかぶり、フォーゼの顔を思いきり叩きつけた。
「イタタ……まさか近接戦をしてくるなんて…」
「勝負はまだ……終わってませんから…」
そう言うスナイプだが、武装の半数以上を失っている状況で簡単に勝てるとは思ってはいない。それでも、負けたくないと果敢に攻める。
出力を絞って連射能力を上げたハイブリッドキャノンを使い、至近距離で撃ったりそのまま殴りつけたりするスナイプに、フォーゼも右手の大剣で捌き反撃する。
『パラシュート・オン♪』『HAMMER』
そして一瞬の隙をついて、左腕に新たなモジュールを出してそれをスナイプに向ける。するとそのモジュールからハンマーが飛び出し、思わぬ攻撃に驚いたスナイプに直撃する。
「うあッ!?」
「今の内に…!!」
『CROW~♪』『クロ~・オン~♪』『ELEK』
『チェーンソー・オン♪』『PEN』
『ホイール・オン♪』『SPIKE』
『ジャイロ・オン♪』『SCISSORS』
その隙にフォーゼはスイッチを起動して、右足にチェーンソー、左足にはスパイクタイヤになったホイール、左腕には刃になったプロペラを装備する。まさに近接特化の形態だ。そして右手の大剣を振るうと刀身に3又の鉤爪状のエネルギーに電撃を纏い、スナイプの装甲を削る。
「くぅ…!?それくらいで!!」
だがスナイプも怯まず、右手の銃でフォーゼを殴ってから左の銃で乱れ撃つ。
「ズラッ!?こんの…!!」
フォーゼはそれを左腕のプロペラで弾きながら近づき、刃になったプロペラの羽でまるで丸鋸の様にしてスナイプを切り裂く。
「うく…!!」
そこに続けて左足のスパイクタイヤを使い、スナイプの装甲を抉り散らしていく。
「カハッ!?……だからって!!」
仰け反りながらも銃で殴りかかるスナイプ。フォーゼは右足のチェーンソーで切り裂こうとするが、それに気づいたスナイプは動きを一旦止めて空振りさせた。
「ズラッ!?」
「もら(ジャギィィン!!)……え?」
その隙を逃すまいと振るわれた両手のハイブリッドキャノンだったが、それは突如として何もない空間で両断された。
「そんな……何が起きて……」
「マルがこのモジュールに付加したのはペンのモジュール……ペンモジュールは振った軌道に墨の線を残せるズラ。それは空中でも同じ…」
「まさか……その力で
そう、彼女はその能力を使い某整合騎士長の剣の様な事をやってのけたのだ。更にこの攻撃で彼女は、フォートレスゲーマーの持つ武装の殆どを失くしてしまった。
「これでマルの勝ちズラね?」
「…………まだです…」
「ズラ?」
勝ちを確信したフォーゼだったが、スナイプは立ち上がると武器アイコンを出して二丁のガシャコンマグナムを取り出す。
「まだ、終わってません!!」
そう言って銃をフォーゼに向けて構える。
「…だったらやるズラよ!!」
『エアロ・オン♪』『GATLING』
フォーゼが新たに左足に装備したのはエアロモジュール。そこにガトリングスイッチの能力をプラスすることで、4つの噴射口をガトリングの砲身に変え撃ち出した。
それをスナイプはマグナムのBボタンを叩き……
「乱れ撃つッ!!」
高速連射で全弾を撃ち落とした。
「なんとッ!?」
「これでェェェェェェェェェェェェェェッ!!(ボンッ)うあッ!?」
叫びながら飛び出すスナイプ。そのまま撃ちまくり、フォーゼのガトリング弾を相殺しながら突き進むが、途中で足のスラスターが壊れ、転倒してしまう。
『COSMIC!! LIMIT BREAK!!』
「これで本当にマルの勝ち……ズラね?」
そこにフォーゼがバリズンソードにコズミックスイッチを入れ、必殺技をいつでも発動できるようにして、スナイプの顔前に寄せた。転倒した拍子にマグナムは手離してしまい、もう彼女に戦う術はなかった…
「はい……私の負けです…」
『スナイプ戦闘続行不能。よって勝者、フォーゼ』
戦闘終了のアナウンスがながれ、変身を解除をした2人が戻ってくると、梨子はすぐにヴァーリの元にやってくる。
「ごめん、負けちゃった…」
「別にそこまで気にする事じゃないさ。むしろ、良くやった」
謝る梨子にヴァーリはそう言って、彼女の頭を撫でた。
「ふぁッ!?」
「流石は俺の
「はわわ…!!う、うん…!!」
思わぬ出来事に顔を真っ赤にして俯く梨子。そんな梨子を可愛いと思いつつ…
(今の模擬戦で梨子の射撃センスは、昔よりかなり上がっていたな…それに、狙撃だけじゃなく速射の才能まで目覚めてるとは……コレはフォートレスゲーマの武装を見直してみるか?大規模攻撃なら善子のバ火力で充分だし…いや、いっそのこと其々の形態に変えられる様にするか。その方が、いろんな状況に対応できるだろうし…)
梨子の能力に合わせた、スナイプの強化案を考えていた。
いかがでしたか?
またもや1ヶ月近く空いてしまった…年内にはもう1話上げられる様に頑張らなくては…!!
それと海神アグル様、色々と勝手に能力作ってスミマセンでしたァァァァァァァァァッ!!(スライディング土下座)
次回【Secondコラボ SEVEN】
「なら、あの女に見せつけてあげましょう?最強の……
では、次回でお会いしましょう