ゲームの力でこの世界を生きていく   作:疾風の警備員

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花「コラボ編が終わり、今回から通常に戻るズラ!!」

ル「今回は、その前の番外編だよ?花丸ちゃん」

花「なんか寂しいズラね…今まで色んな人達に前書きに来てもらってたから……」

ル「そうだね…」

花「また誰か来ないかな~…」

全「「「「「「「それじゃ遠慮なく」」」」」」」

花・ル「「ちょッ!?そんな1度にたくさんも入らないよ~!!」」


作「なお、今回出る新装備ですが、作者が最近ドハマりしたアニメ作品から持ってきています。もし知ってる人がいたら、ツッコミは感想で…頼みます!!」(何処かの風来坊風に)


番外編 TEAMの名はイリュジオン・レーヴ

異世界組との模擬戦から十数日……それからも彼らは様々な出来事に出会した。

 

主にパラレルトラベラーの故障でやって来た、パープル色のライダーに変身するグレモリー眷属達とハチャメチャな模擬戦をしたり、バグスターの力を持った異世界のエボルトに襲撃されて異世界に行ってしまったり、触れた人間全てを炭素にしてしまう黒い生命体に、聖遺物を纏って歌いながら戦う女の子達と共闘したり、イッセーと曜+αが次元の裂け目に飲み込まれ、そこで出会った魔法も使う格闘少女達と特訓したりなどだ。

 

そして夏休み終了を間近に控えたある日、ヴァーリの家にリゼヴィムがやって来た。

 

「どうぞ、麦茶ですけど…」

 

「ありがとね~♪ちょうど喉がカラカラだったんよ~…」

 

「それで、どうしたんだ爺さん?何かあったのか?」

 

彼の訪問に対応しているのはヴァーリと梨子だ。テーブルに向かい合わせに座り、梨子がヴァーリの隣に座って、リゼヴィムが麦茶を飲み干してから話し始めた。

 

「実は悪魔陣営から、ヴァーリとコイザー家とでレーティングゲームをやれと打診が来てるんよ…電話で1日150回程…」

 

「「うわ…」」

 

その打診回数にドン引きするヴァーリと梨子だった。

 

「レーティングゲームを?何で悪魔陣営を抜けたのに今さら…」

 

「おそらく、まだウチの(ガシャット)を狙ってる上層部の仕業だろうね~。それでお前に勝って、そんな力に頼らない悪魔が最強の種族だって知らしめたいのと、ガシャットのデータを手に入れるのが目的だよ」

 

「そんな事だろうと思った。くだらんプライドだな…」

 

そんな思惑を理解したヴァーリが呟くが、隣で梨子が…

 

(ヴァーリ君が言えた義理じゃないと思う…)

 

なんて思っていたのは、たぶん知らない。

 

「それでさ……今まではワシと明日奈ちゃんとでなんとか対応してきたけど……このまま続いたり回数を増やされたら、事情を知らない一般の社員にまで知られる可能性が出てくるんよ…」

 

「それはマズイな…」

 

悪魔の存在について、幻夢コーポレーションは社員に秘匿してきた。しかし、この電話攻勢が続けば何時かは一般の社員が電話に出てしまい、知られてしまう可能性が出てきたのだ。もしそんな事が起きれば、パニックは免れない…

 

まあ、ゲーム好きが集まっている会社でもあるので、一蹴に伏すか新しいインスピレーションの糧にするかもしれないが…

 

「まあ、それを狙ってやってるんだろうけどね?どうする……受ける?」

 

「姑息な奴等だが、確かに効果的だな……だったら潔く受けてやろうじゃないか」

 

「あ、そう言うと思ってもうOK出しといたから♪」

 

「「ズコーッ!?」」

 

笑顔でそう宣うリゼヴィムに、ヴァーリと梨子はズッ転ける。なら、なぜ聞いたし…

 

「それとついでに、今までの戦闘データと各ライダーのスペックデータも渡しちゃったからね♥️」

 

「ちょっとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!?」

 

さらに続けて爆弾発言するリゼヴィムに、今度は梨子が吠えた。まさかこちらのデータ全てを相手に教えるなど、サービスし過ぎにも程がある。

 

「そんな事したら、こっちの戦略とか戦術が丸分かりじゃないですか!!」

 

「まあ何とかなるっしょ。ねぇヴァーリ?」

 

「フッ……当然だろう?」

 

慌てる梨子だったが、そんな素振りは全く見せないリゼヴィムとヴァーリ。

 

「それじゃゲームは3日後だから、よろしくね~♪」

 

そう告げると、リゼヴィムは帰っていった。

 

「……ねぇ、本当に大丈夫なの?」

 

「ああ、神の才能に掛かれば簡単さ。取り敢えず、眷属全員を集めてくれ。そこで話すよ」

 

そう言って準備の為に研究室に向かう彼を、心配そうに見つつ梨子は他のメンバーを呼ぶ事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴァーリside

 

「という事で、3日後にコイザー家とレーティングゲームをする事となった。なお、相手はこちらの戦闘とスペックのデータを持っているそうだ」

 

「「「「「「「「ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!?」」」」」」」」

 

歩夢達新メンバーも含めた眷属全員をリビングに集め、先ほど爺さんから聞いた話をすると叫ばれた。まあ、これが普通の反応だろう。

 

「ちょっとどうすんのよ!!戦略丸分かりとか、やりにくいでしょうが!!」

 

「それに詳細なスペックデータを持っているとしたら、対策まで練られてしまいますよ?」

 

善子(異世界のアーシアの影響で眼帯装備)としずくの1年コンビの質問に対しては確かにそうだ。作戦バレしてる敵を相手取るなど、面倒くさくて仕方ない。だが、俺は神の才能を持ってるんだぞ?その程度で動揺するなど……あり得なァイ…!!

 

「そこで、お前達に【アームドガシャット】を送る」

 

「アームドガシャット?」

 

「最近の戦闘データから、俺はそれぞれに合った新武装を開発済みだったのさ……さすがは…………俺ダァ!!」

 

「あ、そういうのはいいから」

 

「(´・ω・`)」

 

善子よ……その反応はさすがに少し傷つくぞ…

 

俺はしょんぼりしつつガシャットを渡していくと、せつ菜が手を上げた。

 

「あの、私達はどうするんですか?ショットライザーやゼロワンドライバーだと、ガシャットは使えませんが…」

 

たしかにガシャットはゲーマドライバーかバグルドライバー、キメワザスロットホルダーとガシャコンウエポンにしか使えないと思われがちだが、そんな事はないし不可能を可能にするのが神の才能だ!!

 

「それについても問題ない。今回のはガシャット単体で効果を発揮する様になってるし、お前達のライダーシステムにも合うように調整も済んでる」

 

「さすがですね…」

 

「神だからな!!」

 

全員に武装ガシャットを渡し終えると、俺は再度皆に向かい合う。

 

「それじゃこれから3日間で、この武装を完全にモノにしろ。それでレーティングゲームを乗りきるぞ!!」

 

「「「「「「「「おお~ッ!!」」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから3日後……レーティングゲーム当日

 

 

ヴァーリ達は会場の前に立っていた。

 

「ここがレーティングゲームの会場なんだ~♪」

 

「もう千歌ちゃん、はしゃがないの」

 

ワクワクが止まんないとばかりに、キョロキョロする千歌を注意する梨子。しかし、外から見ただけではそこまで大きい会場には見えなかった。

 

「なんか……思ってたのより小さいですね?」

 

「ここはある意味、観客席みたいなものだな。試合は次元の狭間に特殊空間を作って行われるんだ」

 

「へぇ~、そうなんですか…」

 

話しながら会場に入ると、その中でリゼヴィムとリアスにその眷属達、アーシアとゼノヴィアにサーゼクスが彼らを出迎えた。

 

「やあヴァーリ君、今回はすまなかったね…」

 

「いえ、気にしないでください」

 

申し訳なさそうに謝るサーゼクスに、ヴァーリは気にしていないと返す。事実、ヴァーリにとって今回の勝負は新装備のお披露目会程度としか思っていないのだ。

 

「彼らは仮面ライダーに勝って、自分達の地位を磐石にしたいのと、ガシャットの作り方を手に入れて儲けようとしているんだ。本当なら魔王権限でこんな試合は無効にしたいんだけど、リゼヴィム様がね…」

 

「こんくらいの危難を振り払えなけりゃ、クロノスに勝つのは不可能だからね~♪」

 

楽しそうに笑うリゼヴィムにため息を吐くサーゼクス。しかし、その表情を一瞬で戻して試合ルールを説明し始める。

 

「今回のルールはオーソドックス、先に王を倒した方が勝ちだ。ただ、コイザー家からの横槍がある可能性が…」

 

「なるほど…」

 

そう言われてヴァーリは顎に手をやるが、すぐに表情をニヤけさせた。

 

「つまり、全員の見せ場がたっぷりあるという事か」

 

「へ?」

 

「まあ、横槍来ちゃったら全員潰しちゃいなヨォ♪」

 

「ああ。それじゃ、待合室に行くぞ」

 

そうニヤリと笑ってから、ヴァーリ達は待合室に向けて歩いていった。

 

そんな彼らを心配そうに見ながら、サーゼクスはリアスに問う。

 

「リアス、彼らは大丈夫なのかい?」

 

「大丈夫です、お兄様。彼らは簡単には負けませんよ」

 

「………………そうか。それじゃ、観客席にご案内します、リゼヴィム様」

 

「ん、ヨロシクね~♪あ、それとサーゼクス君、こんな事頼みたいんだけど……」

 

「………………解りました、伝えておきます」

 

しかし、親愛なる妹からのお墨付きに彼は安堵しつつ、リゼヴィム達をVIP席へと案内するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてヴァーリ達は会場の待合室で待機して、時間だと呼び出しに来た悪魔に従ってフィールドに転送されると、そこはとてつもなく広大な荒野だった。

 

「うわ~広いね?」

 

「周りになんの建物も見えません…」

 

周囲を見渡す歩夢とせつ菜。ここで梨子がある事に気づいた。

 

「ヴァーリ君、私達……ハメられた?」

 

「ああ、この広大なフィールドのど真ん中を本陣にさせるとは…」

 

そう、彼らが立っているのはフィールドのド真ん中だった。

 

「だが、なんの問題もあるまい?」

 

「だね。逆に相手を追い詰めて倒しちゃえばいいだけだし」

 

その言葉に全員が頷くと、ヴァーリ以外がドライバーを取り出して装着する。

 

「さて、そろそろ始まるな…」

 

『皆様、お待たせいたしました。これより、コイザー家5人組チームとルシファー眷属改め【イリュジオン・レーヴ】とのレーティングゲームを始めます。試合ルールは【デッドエンド】、相手を全滅させた方が勝ちになります。また特殊ルールとしてコイザー家は兵士全員が【女王】に昇格された状態で始まります。それでは、試合開始です』

 

「「んん?」」

 

そう話していたと同時にアナウンスが始まるが、そこで自分達が聞いたこともない名前で呼ばれた事にヴァーリと梨子は首を傾げた。

 

「いりゅじおん・れーぶ?ヴァーリ君、なにそれ?」

 

「いや、俺も知らないんだが…」

 

千歌に聞かれたヴァーリは、爺さんの仕業か?と思っていたが、それよりも彼は別の部分が気になった。

 

「というか、今相手の数5人とか言わなかった?しかもハンデ多くない?おまけにルールがデッドエンドとか…」

 

その疑問を善子が口にする。そう、今相手の数を5人と言ったのだ。つまり、こちらは現メンバーで向こうは5人+それぞれの眷属達となる。つまりこちらは、数の理すらも奪われている事になる。おまけに相手の兵士は女王に昇格済み……向こうの勝ち確といってもいいものだ。

 

更に今回のルールはデッドエンド…本来は貴族悪魔同士の誇りと威信を賭けた決闘用のルールで、いくら怪我を負おうとも治療施設に転送される事はなく、相手を全滅させるまで終わらない。まさに【デッドエンド(死んだら終わり)】なのだ。

 

「これって向こうの横槍かな?」

 

「十中八九、そうでしょうね」

 

「だが、これで作戦は決まったな。5人の内4人を千歌、梨子、鞠莉、善子が単独で対応。残りの1人をA・ZU・NAにやってもらう」

 

「「「「「「「了解!!」」」」」」」

 

「俺は本陣にいるから……しずく、頼むぞ!!」

 

「はい!!」

 

『DASH!!』

 

ヴァーリの指示でしずくがプログライズキーをクルクルと回しながら起動、ショットライザーに装填して展開する。

 

『AUTHORIZE.KAMEN RIDER!! KAMEN RIDER!!』

 

「変身!!」

 

『SHOT RIZE!!』

 

そして引き金を引いて、バルキリーへと変わる。

 

『ラッシングチーター!!』

『Try to outrun this demon to get left in the dust』

 

変身が完了すると、今度はヴァーリから渡された深紅のアームドガシャットを取り出して起動させる。

 

『ステルス・スローネ!!』

 

するとガシャットが消えて、両肩には左右で形が違うシールド、右腕下部に取り付け式のハンドガン、背部には二枚の羽を思わせるバックユニットを背負っている。

 

「それでは【ステルスフィールド】の散布を始めます」

 

そう言うと、宙に浮きながらバックユニットと左肩のシールドが展開、大量の深紅の粒子をフィールド中にばら蒔いていく。その姿は6枚の赤い翼を広げた天使若しくは悪魔を彷彿とさせた。このステルスフィールドは魔法の術式を妨害する効果を持ち、索敵や通信といった魔法を封じることができる。

 

「ふぅ…散布終了です」

 

「ありがとう、ステルスフィールドの効果時間は30分だ。それまでにカタを着けるぞ!!」

 

「「「「「「「おお~!!」」」」」」」

 

ハンデマッチの事など気にせず、彼の掛け声に全員が答えて指示通りに動き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サーゼクスside

 

「コイザー殿、これはどういう事ですかな?」

 

「はて……おそらく、部下の出した書類が間違っていたのでしょうな」

 

私は今、VIP席で一緒にいるコイザー家の現当主である【モーテット・コイザー】に詰問していた。私に知らされていた試合ルールはオーソドックスバトルで各家1人だけの対戦方式だったのに、気がつけば正に集団リンチとしか言えない試合内容に変わっていたのだ。

 

「正直にお答えください。事と次第によっては、貴方の家を潰す事になりますよ?」

 

「フン…!!誰のお陰で魔王になれたと思っている?貴様は黙って、我ら貴族悪魔の傀儡であればよいのだよ」

 

しかし、彼に反省する意思は無く、こちらを下と見てくる。

 

なら、ここは調子に乗らせてから落とす事にしよう。

 

「そうですか……では、私と賭けをしませんか?」

 

「賭けだと?」

 

「ええ、もしヴァーリ君達が勝ったら貴方達の家は取り潰して裁きを受ける。逆に負けたら私は魔王を辞めて、次の魔王に貴方を選ぶ…………どうでしょう?」

 

そう言った瞬間、彼の顔が愉悦に歪んだ。

 

「いいでしょう!!ま、我が息子達が勝つのが当然ですがな!!早めに辞職の準備をしておいた方がよろしいのでは…?」

 

「フフ…では後程」

 

そんな彼に笑いを堪えながら、私はリゼヴィム様の所へ戻ることにした。

 

(彼は知らないな?ヴァーリ君達がどれだけ常識を越えているのか……しかし、今後有望な若手悪魔達には悪いことをしたな……彼らの成長に役立つと思ったのだけど…)

 

実は今回の試合は冥界中にテレビ中継されていて、更に将来を有望視されてる若手悪魔達には試合を見学する許可を出していた。ヴァーリ君達の戦い方は彼らの参考になるかと思っていたのだけど…こんな酷い内容だと参考にならないなぁと思っていたら…

 

「あの粒子は一体何だ…!?」

 

突如、試合を見ていた若手悪魔の1人……サイラオーグが声を上げた。それにつられてモニターを見ると、フィールド中に深紅の粒子が舞っていた。

 

「あれは…?」

 

「リゼヴィム殿ッ!!あれは一体何だ!!」

 

私がそれに釘付けになっていたら、モーテット殿がいきなり声を荒げた。

 

「ん~?孫の作った装備の1つだけど?」

 

「あんなものは、事前に貰った資料には無かったぞ!!まさかデータを捏造して「んな事するわけねぇじゃん、アンタじゃあるまいし?」なに…!?」

 

怒り狂うモーテットに、リゼヴィム様はやれやれといった感じで対応していく。

 

「お前に渡したのは確かに最新だったよ……()()()()()()()?」

 

「どういう意味だ!?」

 

「ハァ~…少しは頭使えば?その頭に詰まってるのは赤味噌?それとも白味噌?」

 

「ふざけるな!!」

 

リゼヴィム様の煽りにモーテット殿の顔がどんどん赤くなっていく。

 

「つまり……作ったんだよ。あの後でね?」

 

「作っただと!?この3日でか!?」

 

「ニャハハハハハハハハハハハハッ!!ウチの孫をナメ過ぎたね?」

 

最後にそう言って笑うリゼヴィムに、モーテットは顔を青くする。そこで私は彼の肩に手を置き…

 

「どうやら、早く準備するのは貴方の様ですよ?」

 

楽しそうな声で耳元で呟いておいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歩夢side

 

皆さんどうも~♪A・ZU・NAのリーダー、上原歩夢です。私はせつ菜ちゃんとしずくちゃんと一緒に、本陣であるフィールドど真ん中から、南東に向かって歩いています。

 

「しずくちゃん、まだ敵の位置はわからない?」

 

「はい、まだ私の脳波の中にはいません」

 

「なら、もっと進んでみましょう!!」

 

変身しているしずくちゃんに、脳波探知をしてもらいつつ進む私達。そこから1分程進んだ所で、しずくちゃんが動きを止めた。

 

「反応ありました!!2時の方角から来ます!!」

 

その言葉を合図に私とせつ菜ちゃんも変身準備に入る。

 

『ASSAULT BULLET!!』

 

『HYPER JUMP!!』

 

私は前に使ったシャイニングホッパープログライズキーとアサルトグリップを、せつ菜ちゃんは私と同じアサルトグリップにメタリックブルーの狼が描かれたプログライズキーを起動させた。

 

『OVER RIZE!!』

 

私はそれをドライバーに読み込ませてキーを開き、せつ菜ちゃんは…

 

「ふんぎぎぎぎぎぎぎぎぎ…おりゃあ!!」(バキッ)

 

また腕力を強化して、無理矢理抉じ開けていた…

 

もう…毎回そんな事やってたらすぐに壊れちゃうよ?

 

『OVER RIZE!!』

 

そんな私の心配を余所に、せつ菜ちゃんはキーをショットライザーに装填して、正面に構えた。

 

『KAMEN RIDER!! KAMEN RIDER!!』

 

「「変身!!」」

 

二人でそう叫んで、私はドライバーにキーを装填してゼロワンに、せつ菜ちゃんは引き金を引いて弾丸を放ち、青いエネルギー状の狼を纏いながら戻ってきたのを左手で掴み取り、思いっきり握り潰すと四方に人工衛星みたいなのが現れて、それらが放つレーザーを浴びると一瞬で紺色とくすんだ銀色、胸にクリアヴァイオレットのパーツを付けた機械的なバルカン【仮面ライダーバルカン・アサルトウルフ】に変身した。

 

『プログライズ!! WEARING WEARING This is not test.ハイブリッドライズ!!シャイニーング!!アサルトホッパー!!No chance of surviving this shot』

 

『SHOT RIZE!! READY GO!! アサルトウルフ!! No chance of surviving』

 

「せつ菜先輩、それ使っても大丈夫なんですか?前の訓練で使った時に吐血して倒れてましたけど…」

 

でも、せつ菜ちゃんの姿を見たしずくちゃんが心配そうに声を掛ける。実際、このフォームに初めて変身した後に解除したら、口から血を吐きながら倒れたんだもん。心配しない訳がない。

 

しかし、当の本人は…

 

「だって、自分にもリスクのあるフォームって………………格好良いじゃないですか!!」

 

「「使う理由それッ!?」」

 

そう言いながら、私達にサムズアップしてきた……って!?そういう問題じゃないからッ!!

 

「ほらほら歩夢さん、私達もアームドガシャットを使いましょう♪」

 

「もお……後でちゃんと検査受けてね?」

 

「解ってますから♪」

 

そんなワクワクが止まらないといったせつ菜ちゃんに押しきられて、私は焦げ茶色の、せつ菜ちゃんはオレンジ色のガシャットを取り出して起動させる。

 

『ランチャー・スローネ!!』

 

『ファング・スローネ!!』

 

その音声と共にガシャットが消えて、私には左肩に小型のシールド、背中には右側に大型砲を付けたバックユニットが装着されて右手には焦げ茶色のライフルが握られる。せつ菜ちゃんは右肩に大剣を、腰の左右にコンテナみたいなサイドスカートが装着され、左腕の下にしずくちゃんと色違いのハンドガンユニットが取り付けられた姿になった。

 

「おお~!!やっぱり格好良いです!!」

 

「そうだね……それじゃしずくちゃん、先制攻撃するからエネルギー供給をお願い」

 

「わかりました」

 

テンションアゲアゲなせつ菜ちゃんはほっといて、私はしずくちゃんにお願いしてバックユニットの一部を開き、そこにハンドガンユニットから伸びるケーブルを接続。右の大型砲を展開させて砲身を伸ばし、しずくちゃんが掴まる持ち手を出し、ライフルのパーツを繋げて発射体勢に入る。

 

「エネルギー供給、完了しました」

 

「ありがとう♪」

 

チャージが終わると、照準を敵がいる方に向ける。既に私の脳波範囲内にも入っていて、数は8人だから女王に昇格している歩兵かな?

 

そんな相手を武装によって強化されたセンサーでロックオンし…

 

「上原歩夢、GC(ガシャコン)メガランチャー……撃ちます!!」

 

引き金を引くと深紅の太いビームが放たれる。まっすぐに突き進むそれは目標に命中すると爆発を起こす。

 

『ラズモネ・コイザー様の兵士8名、消滅』

 

「あれ?やり過ぎちゃったかな…」

 

「いいんじゃないですか?デッドエンドは殲滅戦…確かリタイアは認められない筈でしたから」

 

「そうだったっけ?」

 

う~ん、レーティングゲームのルールはあまり詳しくないから…

 

「ッ!!次が来ます!!数は7!!」

 

「今度は私の番ですよ!!」

 

「あ、せつ菜ちゃん!?」

 

しずくちゃんの報告にせつ菜ちゃんが飛び出す。私達全員に共通する事で、武装を纏うことで飛行する事が可能になっている。私達も慌ててせつ菜ちゃんの後を追う。

 

「大丈夫ですよ!!さあ…破壊して、蹂躙して……殲滅してあげます!!」

 

そう言って加速するせつ菜ちゃん。そのまま相手に接触した。

 

「なッ!?何で飛んでるんだ!?」

 

「あんなの資料に無かったわよ!?それに索敵や通信、転移も封じられるなんて…!!」

 

向こうは私達の登場に慌てる。やっぱり、私達の前の情報は事前に渡されていたみたいだね。でも、今の私達は違うよ!!

 

「優木せつ菜、エクスターミネート!!行けよ、ファングぅ!!」

 

そう叫ぶせつ菜ちゃんのサイドスカートから左右3つずつ、計6つの牙の形をしたユニット【GCファング】が射出される。それらは赤い尾を引きながら、相手の周囲を縦横無尽に動き回り、深紅のビームを撃ちまくる。

 

「なによこれ…ギャッ!?」

 

「捉えられな……うわァッ!?」

 

その動きに翻弄され、相手は次々に頭や胸を撃ち抜かれて消滅していく。

 

「キャハハ!!もうたまんな~い♪」

 

「しずくちゃ~ん?ここで役者根性出さなくていいからね~?」

 

「あ、はーい」

 

「だったら…!!」

 

そこで向こうの1人…おそらく女王がファングの包囲網を突破してきて、腕に魔力の剣を作り出して斬りかかってきた。

 

「うわっと!?」

 

せつ菜ちゃんはそれを右肩に懸架していた大剣【GCバスターソード】で受け止めた。

 

「これ以上、むざむざ殺られてなるものか!!」

 

「く…!?このままだと……な~んちゃって♪」

 

最初は少しずつ押されていたせつ菜ちゃんだったけど、すぐに余裕を取り戻し、飛んでいたファングにビームの刃を出現させて、女王の体にその名の如く、牙を次々と食い込ませていく。

 

「ゴブァッ!?」

 

そしてトドメに脳天にファングの1つを突き刺し、女王は消滅していく。

 

「ファングなんですよォッ!!」

 

「わぁ~……」

 

そんなオタクモード全開のせつ菜ちゃんに、私は呆れしかなかった…

 

『ラズモネ・コイザー様の騎士、戦車、僧侶、女王…全て消滅』

 

「後は王だけだね」

 

「それじゃ、ちゃっちゃと終わらせましょう!!」

 

その場所から少し進むと、男の悪魔が1人だけポツンと立っていた。おそらく、あれがラズモネ・コイザーだね。

 

「な、何故だ……これは私達の勝ちが確定していた試合だったのに……まるで我々の方が道化ではないか!?」

 

「ヴァーリさんからすれば、貴方達は新作武装のデモンストレーション相手でしかなかったんですよ」

 

「なッ!?」

 

動揺しっぱなしのラズモネに、私達はライフルやハンドガンユニット、ショットライザーを突きつけた。

 

「ひッ!?」

 

「仮面ライダーゼロワンランチャー」

 

「仮面ライダーバルカンファング」

 

「仮面ライダーバルキリーステルス」

 

「や、やめ…!!」

 

「「「チームA・ZU・NA!!目標を殲滅する!!」」」

 

そして集中砲火でラズモネの体を穴だらけにして、消滅させた。

 

『ラズモネ・コイザー様の消滅を確認』

 

「「「やったぁ!!」」」

 

私達の勝利アナウンスに、3人でハイタッチする。

 

「これでまずは一勝だね」

 

「他はどうなんでしょう?」

 

しずくちゃんがそう言った瞬間、遠くで爆発による黒煙が上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

梨子side

 

「いたいた、目標発見♪」

 

私は北東側を目指して移動して、途中で見つけた大きな岩の窪みに身を隠して索敵魔法で約10㎞先にいる相手を突き止めた。

 

「それじゃ、私も始めようかな」

 

『BANG BANG FORTRESS!!』

 

「第佰戦術…変身」

 

『デュアルガシャット!!ガッチャーン!!デュアルアップ!!ドドンバン‼ズンドカン‼(wow!!)バンバンフォートレス‼』

 

仮面ライダースナイプになった私は、ヴァーリ君から貰った()()()()()()()()()()()()()()の内、片方を起動させた。

 

『ロングレンジ・ケルビム!!』

 

するとガシャットだけでなく、両手のハイブリッドキャノンや背中のO型リングまで消えて、背中には2つのスラスターが伸びて、腰背部にもブースターが現れ左肩には六角形の小型シールドが7個集まった物が、膝には1つずつの計9個の【GCシールドビット】、右肩に2つと腰背部のブースターの上には4つ、菱形を半分にした形の武器【GCライフルビット】が計6個付けられていて、右手には長大なライフル…所謂スナイパーライフルである【GCスナイパーライフル】が握られていた。そして、武器アイコンにガシャコンマグナムを改良して、ライフルモードを廃して銃身下部に特殊コーティングしたエッジを付ける事で接近戦も可能にした武器【GCマグナムⅡ】が2つある。

 

「それじゃ始めましょうか、新しく生まれ変わった…【スナイプバレット】の初陣を!!」

 

『おうよ!!』『うん!!』

 

そう言って叫ぶとスピーカーから声が2つ聞こえモニターに銀髪でうなじ辺りでツインテにした勝ち気な女の子と黒髪ショートに後頭部に大きな白いリボンを着けた優しげな女の子が映り、左目にスコープが降りてくる。この2人の女の子は、アームドガシャットに搭載された人工知能で、以前出会った歌姫達の性格を元にしているの。なので荒っぽい声の銀髪少女を【クリス】、礼儀正しい黒髪ショートの少女を【ミク】と私は呼んでいる。

 

「目標はまだ動かず…か」

 

『まずは女王と騎士、僧侶から落とさない?』

 

『だな。面倒なのを片付けた方が調子が良い』

 

「なら、サポートお願いね?クリス、ミク」

 

そしてライフルを構えると、スコープに狙撃に必要な情報が表示されていく。それらを読み解いて構えたGCスナイパーライフルからビームを放つ。宙を走るピンクの光の線はまっすぐに進み、女王と思われる悪魔の頭を撃ち抜いた。

 

「初弾命中」

 

『次のターゲットの選定、エリア情報を表示します』

 

『射撃のサポートは任せな!!』

 

「ありがと♪」

 

それから次々にビームを放ち、動揺している相手の眷属を倒していく。

 

『ゴーギ・コイザー様の女王、騎士2名、僧侶1名、兵士3名消滅』

 

そこまで倒して、漸く向こうの眷属達が私がいる方を特定したのか、こちらへと向かってくる。

 

『敵の接近を確認!!』

 

『ナメんな!!隠し玉で…「ううん、武装を切り換えるよ」はあ?』

 

「今日は武装の御披露目会だよ?この装備の狙撃能力は充分に見せられたし、手の内を全部曝す事はないよ」

 

『……そりゃそうだな』

 

「という事で…こっちを使おう」

 

クリスを宥めた私はもう1つのアームドガシャットを起動させる。

 

『ラピッドファイア・ザバーニーヤ!!』

 

するとケルビムの武装が消えて、腰背部には先のとは違う大型のブースターが付けられ、そこから左右にアームが伸びて、その先には銃のホルスターを思わせる緑色の箱が左右5個ずつ、両肩には左右2個ずつ装備され、肩と膝には装甲が増設された姿となった。更に両手には通常サイズの同型ライフルが握られている。

 

装着が終わると私は岩場から飛び出して、向かってくる敵眷属へと向かう。

 

「いたぞ!!奴だ!!」

 

「よくも仲間を…!!」

 

私を認識した相手は、無数の魔力弾を飛ばしてくるけど…

 

「ミクッ!!」

 

『ライフルビット、展開!!』

 

私の指示で未来が肩とアームの先にあるホルスター型の箱【GCホルスタービット】の中にある、手持ちのライフルと同じ形の【GCライフルビットⅡ】を射出していく。

 

『その程度……ちょせぇんだよ!!』

 

そしてライフルビットが宙を自在に動いて、手持ちのライフルとの連射で放たれた魔力弾を全て撃ち落とす。

 

「なあッ!?何だあの装備は…!?」

 

私の装備を見た敵眷属達が動きを止める。私はその隙を逃さず…

 

「スナイプシューター、目標を撃ち落とす!!」

 

両手のライフルとビットを使った射撃で、敵を一掃した。

 

「さてと、相手の王は…」

 

索敵魔法を使うと、相手は私がいる方とは真逆方向へと走って……いや、逃げていた。

 

「ハァ…よくあれで私達に挑めたものね…」

 

『どうする?』

 

「狙撃で落としましょう」

 

ミクの質問に私はそう答えて、ロングレンジ・ケルビムに再び切り替え、スナイパーライフルを構える。

 

「狙い撃つわよ!!」

 

放たれたビームは見事、ゴーギの心臓部を貫いた。

 

『ゴーギ・コイザー様、消滅を確認』

 

「これで終わりっと…」

 

『お疲れ様』『お疲れさん』

 

さてと、他の皆はどうなったかな……

 

相手を倒して一息入れた私は、他に戦っている仲間の方を見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヨハネ(善子)side

 

ちょっと!!その当て字、いらないからッ!!ヨハネだけでいいのッ!!

 

地の文にツッコミを入れながら、私は北西側へと歩いていた。こういう荒野のど真ん中にいる私達を囲むには、5角形に配置するのがベターなんですって。

 

「にしても、これで隠れてるつもりなのかしらね…」

 

私が索敵魔法を周囲に張り巡らせると、前方100m先にある岩場に8人程隠れていた。

 

え?ステルスフィールドで索敵とか通信とか使えないんじゃないのかって?それなら特訓期間に解析済みで、対策は万全だし、皆にも伝授済みよ。ほら、さっきもリリーが使ってたじゃない?

 

なので、奇襲がある事を知った上でそのまま歩を進める…

 

「今だッ!!」

 

そして間合いに入ったのか、隠れていた奴等が出てきて魔力弾を一斉射してくる。それが私や私の周りに着弾して土煙を上げていく。

 

「ハッハハ!!これで終わ「滑稽であるな」なッ!?」

 

今ので倒したと思って歓声を上げる敵さんだったけど、それで私を倒せると思ってた?冗談も休み休み言いなさい。

 

「あれだけの攻撃を受けてどうや……はあッ!?」

 

土煙が晴れて私の姿が見えると、相手は全員驚いたような声を上げる。それもその筈、私の周囲にはピンク色の障壁が張られていて、私自身には一切のダメージもないんだもの。

 

「貴様ら程度の豆鉄砲で、我が絶対守護領域(インビンシブル・サンクチュアリ)を突破出来るとでも?」

 

「だからと言って所詮は魔力壁!!ダメージを与え続ければ、必ず壊れる!!」

 

リーダー格の悪魔は諦めずに魔力弾を撃ちまくり、それに続くかのように他の悪魔達も魔力弾を飛ばしてくる。

 

「ククク……無駄な事を。ならばその我慢比べ…敢えて付きおうてやろう」

 

そんな感じに、飛んでくる魔力弾を防ぎ続けて約10分。そこで魔力が尽きたのか、攻撃が止んだ。

 

「こ……この人数で攻撃して…皹1つ無しなんて…いくら魔王越えの魔力持ちだからといって…!!」

 

「そこまで頑張った貴様らに、良いことを教えてやろう…」

 

グッタリと膝を着く相手に、私は余裕を崩さずに真実を伝える。

 

「我が魔力の量は魔王を越えていると言われてるが……誰が()()()()()()()()()()()()()と言った?」

 

「「「「「は…?」」」」」

 

「そんなものは、ただの例えに過ぎん。まあ、今までで最高の魔力量を持つのが魔王だったのだから、無理はないが…」

 

これはヴァーリの眷属になったばかりの頃、検査として魔力量を測った時、私のだけ爆発した。その検査器は魔力を流し込んで最大値を測定するものだったんだけど、私の魔力量に耐えきれなかったらしい。それから次々に新しい検査器を持ってきては測って爆発の連続だった。最後にリゼヴィム様が面白半分で作った特殊な検査器を使ったんだけど……それも爆発した……

 

でも、そのお陰で私の魔力量がどれほど凄いのか解ったの。それは…

 

「我が魔力の量は…【()()()()()()()()()()()()()()()()()】だそうだ」

 

「「「「「「「はあッ!?」」」」」」」

 

その事実に相手は顎が外れるんじゃないかってレベルで、口を開けていた。うん、私も最初にその話を聞いた時に同じになったわねぇ…なによそのチート、どっかのラノベの主人公かっての。魔導師になるために魔力に極振りしましたってか?

 

「さてと…無駄話はここまで」

 

そろそろ戦うために、私はガシャットギアデュアルΔⅡを起動させた。

 

今の話はヴァーリやリゼヴィム様から、あまりするなって言われてるし……ゲームのルール状、相手を消しても問題ないわよね?

 

『MAGICAL PRIEST!!』

 

「禁術レベル100…変身」

 

『デュアルガシャット!!ガッチャーン!!デュアルアップ!!シャイニングガール!!想いをデトネイション!!世界を照らせ!!マジカル・プリースト!!』

 

仮面ライダーヨハネになった私は、貰ったアームドガシャットを取り出す。でも、私にはこの武装に1つ不満があった。それは選択された武装だった。何で私の武装はあんなやつなの?普通魔導師っぽいやつにするでしょ!? アレ全然魔導師っぽくないんだもの!!でも…使える装備だし、折角ヴァーリから貰ったんだもの。仕方ないから、使ってあげますか!!

 

『ドールマスター・セラフィム!!』

 

それを起動させると、脚部の装甲がより大型になり膝部分には砲身が付いていて、肩の方も追加装甲がプラスされる。そして1番の特徴が背中で2つの砲身とスラスター、魔力貯蔵タンクを1つにした大型の黒いバックパックと左右には白の同じバックパックの【GCドール】を装着している。更に両手には分離・合体式の武器【GCバズーカ】を装備する。

 

「な、何だあれは…?」

 

「あんなの情報に無かったわ…!!」

 

この姿【仮面ライダーヨハネブラスト】に驚く相手眷属だけど、本当の驚きはここからよ?

 

「さあ出でよッ!!我が(しもべ)達!!」

 

そう叫ぶと背中のバックパックに繋がっている左右の白のバックパックがそれぞれ分離する。それらは次々と変形していき、2つの人型ロボットとなった。なお、動力は中の大容量魔力タンクに貯蔵されてる私の魔力で、全力戦闘しても約2週間は活動できる。

 

「ロボットぉ!?」

 

『わーい!!ボクの出番だー!!』

 

『あまりはしゃいではいけませんよ?』

 

変形が終わると肩が水色に塗装されている白のロボットは、万歳するかのように両手を上に突き上げ、もう1体の肩が朱色に塗装されている白のロボットに宥められる。ただ、顔の部分はセンサーを兼ねたマスクで覆われてるけど。

 

私の黒と白のバックパック3つには人工知能が搭載されていて、私はこの白い2体の内、肩が水色で若干おバカでやんちゃなのを【レヴィ】、朱色で冷静沈着で負けず嫌いなのを【シュテル】と名付けている。

 

「ほーらアンタ達、敵は目の前なんだからシャンとする」

 

『了解です、マスター』

 

『ほーい……あれ?マスター、王さまは?』

 

「【ディアーチェ】ならまだ出さないわ。あの子は切り札だもの」

 

ディアーチェは私の背中にある黒のバックパックで、この2体より性能が高めになっている。性格は偉そうだけど世話焼きな苦労性って感じ。レヴィとシュテルを纏めるリーダーでもあるので、2体からは王と呼ばれていて、代わりに私はマスターって呼ばれてる。

 

『それが得策かと。では、私達の任務はマスターの防衛で?』

 

「ええ、そうよ」

 

『よーし、それなら思いっきり暴れちゃうぞ~!!はい、シュテルん』

 

『ありがとうございます』

 

レヴィはシュテルに右足に装備してあったGCサブマシンガンを手渡すと、両腕の中に格納されていた魔力サーベルを取り出した。

 

『ボクがいちば~ん!!』

 

『援護します』

 

そのままサーベルを持ったレヴィが敵に突貫し、シュテルが自身の左足に装備されてたGCサブマシンガンを持って、二丁マシンガンでレヴィを援護していく。

 

「な、何だこのロボット!?速い…ウギャア!?」

 

『ハッハッハッ!!スゴくて強くてカッコいい!!それがボクだァ!!』

 

「でも隙が多い(ダダダダダダダダッ!!)ガハッ!?」

 

『隙が多いのは、そちらです』

 

レヴィが前衛、シュテルが中衛で奮闘している間に、後衛の私は手持ちのバズーカ2つを合体させて上下に展開させてから胸元に構え、バックパックと両膝のキャノン砲も展開して、バズーカの先端に巨大な魔力球を作り上げていく。

 

ちなみに私の装備だけ、武装自体が生成するエネルギーではなく、私自身の魔力をエネルギー源にしてある。その方が威力調節もやり易いし。

 

「2人とも、下がりなさい!!」

 

『『了解!!』』

 

私が声を上げると、レヴィとシュテルはすぐにその場から下がり、その場には1ヶ所に上手く纏められた敵眷属だけが取り残される。

 

「ヨハネブラスト、目標を抹消させる!!」

 

その場所へチャージの終わった魔力球をブッ放し、着弾すると同時に大きな爆発を起こした。

 

『ガイナ・コイザー様の兵士8名、消滅』

 

「雑魚は終わったし、本隊はっと………………いた」

 

兵士殲滅後、広域索敵魔法で本隊を探すとこちらへ向かってくる8つの魔力反応を発見する。おそらく敵討ちかしら?

 

「なら、迎撃するまでよ」

 

そうと決めたらバズーカを分離して、2つをバックパックのキャノン砲に接続させる。するとバックパックの中央部にある2本の黄色のアンテナがV字に開き、その下にはツインアイに赤い突起物が特徴的な顔が出てきて、中のタンクに貯めてある高密度に圧縮された魔力が放出される。

 

ってか今思ったけど、この装備ってどこかで見たことあるような………ま、いいか!!

 

砲身の先に魔力集束の魔法陣を描き、放出された高密度圧縮魔力も集めてチャージ時間の短縮と火力強化させ…

 

「GCバズーカ、高密度圧縮魔力…解放!!」

 

トリガーを引いた。その瞬間、とてつもない魔力の極太ビームが撃ち出され、その奔流はガイナ・コイザーと残りの眷属全員を飲み込んで爆発と同時に存在を塵も残さず消滅させた。

 

『ガイナ・コイザー様の消滅を確認』

 

「よし、これで終わりね」

 

『お疲れ様です、マスター』

 

『え~!?ボクもっと遊びたかったなぁ~…』

 

「それはまた今度よ。ほら、戻りなさい」

 

『了解』『りょうか~い…』

 

2体をバックパックに戻し、周りを見る…

 

「さて、皆はもう終わったかしら?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鞠莉side

 

「フンフンフ~ン♪」

 

ハァーイ!!マリーよ♪私は南西の方角に向かって歩いてるわ。でも、結構歩いたのに敵の気配が無いの…

 

「道を間違えちゃったかしら?」

 

そう不安に思っていたら、正面に人影が見えた。しかも16人!!てことは、Full memberでお出迎えね!!

 

「来たのは貴様1人か…?」

 

「Yes!!私だけよ」

 

「ナメられたものだ……まあいい、コイザー家次男【デージ・コイザー】に当たった事を後悔しながら……死ぬがいい!!」

 

いかにもMuscleなデージ・コイザーの指示で、眷属全員が私に襲い掛かって来るけど……正直言って、お・そ・す・ぎ☆

 

武器を構えて襲ってくる相手眷属達の間をすり抜け、デージの前に移動する。

 

「………………は?」

 

「その程度のSPEEDじゃあ、私をSucre出来ないわよ♪」

 

「この…!!」

 

そう言って目の前でウィンクしてたら、彼が豪腕を振るってきたけど、余裕で回避して距離を取りガシャットギアデュアルΔⅡを起動させた。

 

『RAISOU LIGHTING!!』

 

「GEAR HUNDRED!! 変身!!」

 

『デュアルガシャット!!ガッチャーン!!デュアルアップ!!雷光!!雷鳴!!雷轟!!雷神!!雷走ライトニング!!』

 

そして仮面ライダーレーザーになり、ヴァーリからPresentされたアームドガシャットを起動させる。

 

『スピーディー・ハールート!!』

 

するとガシャットが消えて、背中にはブースターとキャノン砲、特殊武装の【GCシザースビット】10個が1つになった2つのオレンジ色の【ブースターコンテナ】とミサイルコンテナ、両手にはマシンガンとハサミが1つになった【GCシザースライフル】、足は大型のスラスターに覆われ、頭部は側頭部に左右2つずつあるアンテナに目元を覆うバイザーが付いたヘルメットを被った姿…【仮面ライダーレーザーブリッツ】になった。

 

「それじゃ……レーザーブリッツ!!目標をTo Kill!!」

 

そう叫んでから背中と脚部のブースターを点火、今まで以上の速度で移動して、Knightと思われる2人をシザースライフルの鋏部分で鋏んで、そのまま連れ去る。

 

雷速の世界に2名様、ごあんな~い♪

 

「「………………………~~~~~~~~~ッ!?」」

 

「は…ばな"ぜぇぇぇぇぇぇぇぇッ!?」

 

「ところがチョッキン!!」

 

抵抗する2人だったけど、私は躊躇わずに鋏部分を閉じて2人を上半身と下半身に切断した。

 

「悪いけど…貴方達は既に殲滅対象だから♪」

 

これはリゼヴィム様から言われていて、試合で反則的な行動をした場合は、相手の家を断絶させるつもりで倒せと言われてたの。でも、向こうがそんなルールにしてくれたのはLuckyだったわ。お陰で……罪悪感なく倒せるんだから!!

 

そのまま空を雷速移動しながら、シザースライフルからビームを雨霰と撃ち込んでいく。私のライフルはマシンガンよりだから、威力よりも連射性能の方が高くて、雷速移動しながらでも命中させやすいのがGOODよね♪

 

『もしもーし、アタシ達の出番はまだデスか?』

 

『…さすがに待ちくたびれた』

 

そんな舐めプしてたら、バイザーに金髪ショートと黒髪ツインテの女の子の顔が映し出される。この2人はリリーのサポートAIと同じで以前出会った歌姫達の性格を元にしていて、私の武装や動きのサポートをしてくれているの。

 

ちなみに語尾にデスって付く金髪ショートが【キリカ】、大人しそうな黒髪ツインテが【シラベ】って言うの。向こうでは【ザババコンビ】なんて呼ばれてもいたわね。

 

「Sorry.忘れてた訳じゃないわよ?これから呼ぼうと思ってたの」

 

『だったら無問題なのデス!!』

 

『…キリちゃんがチョロ過ぎる件について』

 

「それじゃあ……Let`s Transform!!」

 

そんな2人の会話を聞きつつ、私はそう叫び両手のライフルをブースターコンテナに斜め前の向きで取りつけてその場に正座の姿勢で上半身を前に倒す。この説明が分かりづらい人は、手を着かず顔を前に向けた土下座を想像してくれたらOKよ♪

 

すると、内側に寄っていたブースターコンテナが、ライフルが水平になる位置まで回転し、折り畳まれたいた機首ユニットが前に展開して私の頭を覆った。これで変形完了!!超空戦仕様のFlying modeよ!!

 

「「「「「変形したッ!?」」」」」

 

この姿になった事に向こうの眷属達が驚くけど、そんな風に止まってたら……倒しちゃうぞ?

 

変形した事でブースターが後ろに集まり、それを一気に吹かせると雷速を越えそうな速さで動き回る。しかし、この形態には欠点がある。それは…

 

「くぅ…!?制御が……しづらい…!!」

 

雷速を十全に発揮できる様になった私でも、慣れない姿勢からの加速はかなりキツい。

 

『…機動のサポート開始』

 

『シザースビット、展開するデス!!』

 

そこにシラベがサポートに入ってくれて、動きがスムーズに行える様になり、更にキリカがシザースビットを10個(勝手に)展開する。

 

『キリちゃん、勝手に使ったら…『それそれ~!!アタシ達の姿を見た奴は…皆チョッキンデス!!』…はぁ…』

 

「私はそんなキリカのノリ、大好きよ♪」

 

『デスデスデース♪』

 

『……もうツッコむのやーめた…』

 

そんな訳で……Let`s突撃~!!

 

ブースターコンテナに内蔵されてるビームキャノンを撃ちまくりながら、敵眷属の真っ只中を通り抜け、2体を撃ち抜くと同時に後を追ってきたシザースビットによって4人が細切れにされた。

 

「秘技!!マリー・スペシャル!!」

 

そしてデージ・コイザーの背後に回ったら、すぐさま人型に戻る。この時、急停止した事で凄まじいGが体を襲うけど、鍛えた体とシラベのサポートで関係ないとばかりに振り返りながら腰に回したキャノンとシザースライフルを一斉に放って、更に3人倒す。

 

「この……俺の眷属達を…!!」

 

「お喋りは……また今度よ!!」

 

そのまま再度突撃して、王以外の眷属全てを倒した。

 

「バカな……俺の眷属が…!?」

 

「これで……Finish!!」

 

圧倒的な差を1人に覆された事に呆然とするデージ・コイザーを、ライフルとキャノンの一斉射での集束による極太ビームで消滅させる。

 

『デージ・コイザー様の消滅を確認』

 

「イェーイ!! I`m winner!!」

 

『勝利のVデス!!』

 

『…えくしぶい』(ダブルピース中)

 

さてと、これで私の方は終わりだけど他は順調かしら?………………それとシラベ、えくしぶいって何?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千歌&美歌side

 

(ねーねー美歌~、何で最初からムテキゲーマーになっとく必要があるの?)

 

『相手眷属に変態がいた時に、すぐに殲滅する為よ』

 

私は体の中にいる美歌と話しながら、北に向かって歩いてるの……最初からハイパームテキ使って…

 

(これ、こっちの勝ち確にならない?)

 

『良いじゃないの、殲滅するのは変わらないんだから。それに今回の目的は、アームドガシャットの性能テストなのよ?』

 

(そりゃそうだけど…)

 

別にダブルアクションゲーマーでも良かったような…

 

「ッ!!」

 

『千歌、来たわよ』

 

そんな感じにのんびりしてたら、私の脳波が相手を捕捉した。どうやら16人フルメンバーで来たみたい。

 

『早速貰った片方を使いましょう♪』

 

「楽しそうだね、美歌…」

 

ウキウキしてる美歌に苦笑しつつ、貰った2つのアームドガシャットの内、片方を起動させる。

 

『セブンソード・エクスシア!!』

 

するとガシャットが消えて、右腕にライフルとバックラー、折り畳まれた大剣がセットになった武装【GCソード改】が装着され、右腰には【GCショートブレード】、左腰には【GCロングブレード】、腰背部には【GCダガー】が2本、両膝の外側にジャマダハル型の【GCカタール】という短剣が装着された。更に右腕の大剣と両膝のカタールは刃の部分がクリアグリーンの素材で出来ていて、実剣での切断能力を高めてあるんだって。

 

「7本の剣……エクスカリバーが元ネタかな?」

 

『今度、この装備で天界に武力介入しましょう♪』

 

「いや、やらないから…」

 

とりあえず、右腕と両足の感触を確かめていたら、向こうの王と眷属達が姿を現した。

 

「ほう…アレが資料にあったムテキゲーマーというやつか…」

 

「てか、本当に無敵なのか?どー見ても弱っちそうだ」

 

「何アレ?全身金ピカとか、マジダサーいw」

 

「それに王が来ないとは……よほど次期魔王候補であるこの私【ラマーナ・コイザー】が怖いとみえる。やはりあのハーフ悪魔は不様で腰抜けな存在だ」

 

「『あ…?』」

 

接敵した時に色々言われるのは分かってたから、無視するようにしてたけど、ヴァーリ君の悪口になった時、なんかカチンときた。

 

「つか、ここにいねぇ時点でラマーナ様を恐れてる証拠っしょ?」

 

「ちげぇねえw」

 

「なにそれ、マジダッサーwww」

 

「そういや、アイツの眷属って美少女ばっかりだったな……ちょうど目の前にいるし、あの鎧をひんむいて遊んでやろーぜ?」

 

「そりゃいい!!俺も混ぜてくれよ!!」

 

「公開陵辱とか、マジ鬼畜www」

 

(……ブチ!!)

 

更には私を欲望の捌け口にしようとする言葉に、完全にキレた。

 

(美歌……アイツら、バラしていい?)

 

『ええ…生きている事を後悔させてあげなさい。その前に、一旦体借りるわね』

 

(了解)

 

美歌の頼みに私は体を美歌に明け渡す。

 

「フフ……アハハハハハハハハハハハハハッ!!」

 

「「「「「???」」」」」

 

そして突然笑い出すワタシに、相手は一瞬呆然とするけど、すぐにニヤリと気持ち悪い笑みをワタシに向けてきた。

 

「そうかそうか…君も自分が主に恵まれてない事を知っていたのか。ならば、こちらに来い。そうすれば今以上の待遇を…「寝言は寝ながら言いなさいよ、下品なド三流が!!」……なッ!?」

 

そんな気持ち悪い勧誘してくるラマーナに、ワタシは言葉を続ける。そう、ここからがワタシの煽りタイムよ!!

 

「アンタの眷属になるくらいなら、ヴァーリの方が無量大数のレベルでマシよ!!それにアンタごときがヴァーリに勝てると思ってンの?だったら、前前前世から悪魔生をやり直してきなさい。それでも、その空っぽなオツムでヴァーリに挑んだところで、才能の肥やし…………いえ、試作品のテスト相手に0.000000000001%の確率で選ばれるかどうかね。つ・ま・り……アンタがヴァーリに勝てる要素なんて微塵も無いのよ。そもそも、アンタに魅力なんてある訳ないでしょ。その顔を鏡に叩きつけてから鏡見なさい。そうすれば、百足にはモテるんじゃない?良かったわね、百足でハーレム作れるわよ♪……って、既に百足が15匹もいたか。言っとくけど、ワタシ虫嫌いだから、近づいたら殺虫剤ぶっかけてやる。だいたい、アンタ達のそのお粗末な◯◯◯(千歌ちゃんガード!!)でワタシが満足させられると想ってるわけ?そんな◯◯◯(千歌っちディフェンス!!)◯◯◯(読ませないよ!!)なんだから◯◯◯(ちょっ美歌ストップ!?)◯◯◯(だからダメだって!!)して◯◯◯(ほんとヤメテッ!?)からの…」

 

「いい加減にしなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁいッ!!」

 

調子にノッて下ネタを連発し始める美歌を遮る為に、私は無理矢理美歌を押し退けて表に戻った。

 

『ちょっと、なにするの?』

 

「こっちのセリフだよ!!ほんと何口走ってるのッ!?この体、私のなんだよ!?それでなに下ネタ連発してんの!!私のブランドイメージ下がっちゃうでしょ!!」

 

『確かに…ワタシ達まだs「言わせないよ!!」……処女だし、ビッチの印象持たれるのは勘弁したいわ』

 

「だから余計なこと口走らないッ!!」

 

なに?私に喧嘩売ってる?買うよ?買っちゃうよ?そっち生身で、私マキシマムマイティでやるけど良いよね?美歌の意見は求めないし認めないけど。

 

『その程度でワタシが臆すると思ってるの?逆に返り討ち…「じゃあ、もう2度と人格を外には出さないし、分離もさせないから」まっこと申し訳ありませんでしたァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!』

 

それでも反抗する美歌に、最終手段を伝えると見事なトリプルアクセルからのトリプルトゥーループ土下座を決めた。

 

一応この体の主人格は私だから、美歌を分離させたり人格を表に出したりするには私の許可が必要なの。普段は常時OKにしてるから何時でも出られるけど、それを却下したら美歌はずっと表に出られなくする事が出来るの。

 

『くぅ…!!人間の肉体じゃない自分が恨めしい…!!』

 

「これに懲りたらもう…『人間の肉体なら、ヴァーリと◯◯◯(ピー)出来るのに!!』………美歌、この試合終わった後でO☆HA☆NA☆SHIしよっか?」

 

『ア、ハイ…』

 

これだけやっても懲りない美歌に、対話する事(死刑宣告)を告げて、目の前にいるラマーナ・コイザー達を見ると顔を真っ赤にしてプルプルと震えていた。

 

まあ、挑発は出来てるからO☆HA☆NA☆SHIは手加減してあげようかな……0.000000000001%くらい。

 

「ここまでコケにされたのは初めてだ……お前達!!アイツを殺せッ!!」

 

「言われなくてもッ!!」

 

そして眷属の男1人が、怒り任せに飛び込んでくる。

 

「だったらお望み通り、俺がイカせ…」

 

彼のその言葉は、最後まで紡がれる事はなかった。何故なら…

 

「エグゼイドセイバー、目標を制圧する」

 

私がGCソード改の大剣を展開、振り上げる事でその体を縦真っ二つに斬り裂いたからだ。男の体は私の左右を通り過ぎながら消滅する。

 

『ラマーナ・コイザー様の兵士、消滅』

 

「なッ!!」

 

その光景に相手全員が驚く。確かに兵士とはいえ女王に昇格した相手を昇格してない兵士がアッサリ斬り捨てたんだから、無理もないかな?

 

『そのまま一気に行くわよ!!』

 

美歌の言葉に大剣を折り畳み、ライフルからビームを放って1体の心臓を撃ち抜く。

 

「この…」

 

「『遅い!!』」

 

ようやく硬直が解けたのか、ラマーナが指示を出そうとするけど、それよりも早く私が腰のショートソードとロングソードを抜き、ショートソードの引き金を引いて剣先をワイヤー付きで射出。それを眷属の1人に突き刺して振り回し、別の眷属にぶつけてふらついているところをロングソードで2人揃って両断する。

 

更に両手の剣を戻したら、腰背部のダガー2つを抜き放ち全力で投擲、他の兵士2人の額に突き刺さり一瞬で命を刈り取る。

 

「「テメェッ!!」」

 

その惨状にキレた残りの兵士2人が背後から迫ってくるけど、振り返り様のカタール付き回し蹴りで返り討ちにする。

 

『ラマーナ様の兵士7名、消滅』

 

「バカな…!!」

 

これで相手の兵士は全滅っと……美歌、次のアームドガシャット使うから、主人格ヨロシクね?

 

『ええ、任せなさい』

 

兵士を殲滅した私は肉体の主導権を美歌に明け渡す。それはもう1つのアームドガシャットが美歌に合った作りだから。

 

そして入れ換わったワタシは別のアームドガシャットを起動させる。

 

『タクティカル・クアンタ!!』

 

すると今までの武装が消えて、背中にスラスターが着きその左側にはアームが延びて大型の盾と繋がっていた。その盾には6つの刃【GCソードビット】が付いている。更に右手にはクリアグリーンの素材で出来た剣【GCソードSP】が握られている。

 

本当はゲンム専用のアームドガシャットも試したいけど、それはまた今度ね。

 

「エグゼイドクアンタ、目標を駆逐する!!いけッ!!ソードビット!!」

 

ワタシの呼び掛けにソードビットが盾から分離して、宙を自在に動き始める。

 

「撃ち落とせ!!」

 

ラマーナの指示に、向こうの僧侶達が魔力弾を飛ばすけど、ワタシの脳波とリンクしているビットが、そんな稚拙な攻撃に当たるわけがない。その弾幕をすり抜けて僧侶の首を斬り飛ばす。

 

「ひぃッ!?」

 

「隙あり!!」

 

その光景に怯えた戦車に近づき、GCソードSPで袈裟斬りにしたら、剣先が微妙に届かない場所に立っているもう1人の戦車へと剣を振るう。

 

「バカがッ!!距離が……なぁッ!?」

 

それに余裕な返しをする相手の顔がすぐに驚愕に上書きされる。何故なら、ソードビットがソードSPに集まり形を大剣に変えたのだから。

 

「でりゃあッ!!」

 

それによって伸びた刀身に、戦車は体を横に斬り裂かれた。

 

「こ、こんなの無理だ!!」

 

「やってられっか!!」

 

力の差を感じたのか、騎士2体が逃げ出すけど…………逃がす訳ないでしょ?

 

すぐさま大剣の先端を展開、そこから長大なビームサーベルを伸ばして騎士2体を消滅させた。

 

「残るは王と女王のみ…」

 

そう言うと同時に、再分離させたソードビットを飛ばして女王の頭と喉、心臓や肺と腹部に突き刺して消滅させた。

 

「案外呆気なかったわね…」

 

もう少し歯ごたえあればよかったけど…

 

ソードビットを周りに滞空させながらラマーナに近づくと、彼はしりもちを着いて後ずさっていく。

 

「く、来るな…!!俺は次期魔王候補の…「うっさい黙れ」ぐぁぁぁぁぁぁッ!?」

 

逃げようとするラマーナの手足にソードビットを4つ突き刺して地面に縫いつけ、残った2個を顔のすぐ横に刺して顔の向きを正面で固定してやる。

 

こうすれば、この後やることから目を反らせないでしょ…♪

 

ワタシは彼の頭側に立ち、ソードSPの刀身を煌めかせる。

 

「な、何をする気だ…!?」

 

「さっきからアンタの声が耳障りでね…それに、ワタシは自分の主を貶されてか~な~りご立腹なの。だからさァ…………楽には殺さないわよッ!!」

 

そう告げて、ソードの切っ先を彼の体に当てる。その先にあるのは心臓…そこめがけてゆっくり、ゆ~っくりと剣を突き刺していく。

 

「やめろッ!?頼む!!やめてくれぇッ!!」

 

「どう?一方的な暴力になす術もなく、命を磨り減らしていく気分はァ!!」

 

涙と鼻水を流しながら懇願するラマーナに、ワタシは仮面の中で笑みを浮かべながら、剣を刺していくのを止めない。

 

「嫌だ…死にたくない…死にたくない!!助けてくれ!!お願いだ!!助けてくれぇぇぇぇぇッ!!」

 

「アッハハハハ!!それは命乞いってやつね。最後は誰?愛しのママ?最愛の恋人?それとも走馬灯で、赤ん坊の頃からやり直している最中かしらァ!!」

 

そんな見苦しいラマーナの姿に、ワタシのテンションはMAXになる。

 

久々に泣き叫ぶ相手をいたぶるのは最高ねぇ!!

 

『ちょっと美歌』

 

そんな至福タイムも、千歌によって絶頂から呼び戻される。

 

「あ?なによ千歌…今イイところなんだからさぁ…!!」

 

『いや、ソイツの叫び声煩いから早く止めて』

 

「…………まあ、確かにそうね」

 

「ガッ!?」

 

一通り楽しんだワタシは、千歌に言われた通りに心臓に一気に剣を突き刺して、ラマーナを消滅させた。

 

『ラマーナ・コイザー様の消滅を確認。この試合、チームイリュジオン・レーヴの勝利です』

 

「あ、皆倒し終えてたんだ…」

 

そのアナウンスの後、転移魔法陣で私は元の場所に戻った。

 

 

 

 

 

転移が終わると、ヴァーリ達は誰1人欠ける事なく集まった。

 

「やっぱり皆、無事だったね♪」

 

「当然であろう?我が魔導を前に敵は無し!!」

 

「私達は3人チームでしたから」

 

「Very easyだったわ♪」

 

「美歌がある意味暴走して大変だった…」

 

「「「「「「何があったし…」」」」」」

 

千歌だけが少しグッタリしてる中、ヴァーリが手を叩いた。

 

「よし、全員無事だな?」

 

「「「「「「「はーい!!」」」」」」」

 

「それじゃ帰るぞ~」

 

「ところでヴァーリ君は何してたの?」

 

「ん?ただ立ってただけだが?」

 

「まさか……何もしてないの?」

 

「お前達を信頼してたと言え!!」

 

「皆~!!今日は何もしてなかったヴァーリが、Dinnerを奢ってくれるらしいわよ~♪」

 

「「「わーい!!」」」

 

「ちょ待てぇい!?」

 

そんな風に楽しく喋りながら歩き、出口の手前でサーゼクスとリゼヴィム、リアス達グレモリー眷属とアーシア、ゼノヴィアがいた。

 

「いや~、皆お疲れちゃ~ん♪いいデモンストレーションだったよ♪」

 

「さすがはヴァーリ君だ。僕の予想を斜め上で超えてくれるね?」

 

「当然だろう?これが神の才能なのだよ!!」

 

「今回の事でコイザー家は爵位や財産を剥奪となったよ。まあ、跡取りがいない時点で断絶は免れなかったけどね」

 

「これでや~っと仕事に集中できるよ~…」

 

「そうだ爺さん、イリュジオン・レーヴってなんだ?」

 

「ああそれ?お前達のチーム名だよ。カッコイイでしょ?名付け親はワシ」

 

「だったら事前に言っといてくれ…」

 

「僕も試合前に言われたからね」

 

ヴァーリが2人と話している間、千歌達もリアス達と話をしていた。

 

「にしても、あんな装備まで作っていたなんて…」

 

「まあ、ヴァーリ君ですから…」

 

「その言葉で大抵納得できるようになった自分が怖いわ…」

 

「でも皆さん、スッゴくカッコ良かったです!!」

 

「ありがと、アーシアちゃん♪」

 

そんな女性同士の楽しい会話に…

 

「ようやく見つけたよ……アーシアさん」

 

1人の悪魔が割り込んでくる。

 

「?…貴方は……?」

 

「僕の名はディオドラ……以前、君に助けて貰った悪魔だよ」

 

それが……原作以上に最悪の事件の始まりとなるのを、知る者はいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、クロノス陣営では……

 

「ガハッ!?」

 

「英雄の生まれ変わりというから期待してたけど……これなら、あの子達の方がもっと強かったわ」

 

漢服を着た男が血を吐きながら倒れており、その前には金と銀の鎧に紫の複眼を持つ戦士が、右手の短槍を肩に置きながらつまらなそうに立っていた。

 

「これほどの強さとは…!!」

 

「お~い、果林ちゃ~ん♪」

 

「持ってきたよ~」(ドサドサッ)

 

槍を持つ戦士の強さに驚愕する男だったが、彼の背後から2人分の女性の声が聞こえ、何かを地面に落とす音がする。男がそちらを見ると、そこにはピンクのボディスーツに緑のつり上がった複眼、銀と鉄色の鎧を纏った戦士と紫のボディスーツに黄色の複眼、先程の戦士と同じ鎧を着た戦士が立っていて、その足下には彼の仲間が倒れていた。

 

「レオナルド!?それにゲオルグ!!」

 

「ありがとう璃奈♪エマもね」

 

「全然ヨユ~だよ♪」

 

「そこまで強くなかったからね」

 

「そう…それじゃ、やる事をやっちゃいましょうか」

 

そう言うと金の戦士は槍の先端を男に押し付け、柄のレバーをゆっくりと引いていく。男が終わると同じ事を彼の仲間にも行っていく。

 

「な…何をした…!?」

 

「フフ…貴方達の持つ【神滅具(ロンギヌス)】のデータ、確かに戴いたわ♪」

 

「神滅具のデータ…だと?何に使うつもりだ!!」

 

「貴方が理由を知る必要は無いわ…」

 

「ガッ!?」

 

「おお~、果林ちゃんはえげつないね~?」

 

「さあ、拠点に帰りましょ(パチパチ…)あら?」

 

睨み付ける男の顔を蹴り飛ばして意識を刈り取り、3人が拠点に戻ろうとすると、どこからか手を叩く音が響く。

 

「見事な手際だ。やはり、君達を招き入れたのは正解だったようだ」

 

「クロノス……来てたの?」

 

音の聞こえる方に視線を向けると、物陰からクロノスが出てくる。

 

「一応、応援のつもりだったが…流石だ、【アメイジングコーカサス】に【フライングファルコン】、そして【スティングスコーピオン】」

 

「まったく…その呼び方、どうにかならない?」

 

自身の持つ変身アイテムの名前で呼ばれた事に、戦士達はため息を吐きながらベルトからそのアイテム【プログライズキー】を抜き、変身を解除する。

 

アメイジングコーカサスと呼ばれた戦士は、青髪のショートヘアーにモデルのような体型。一般男性が見れば10人中全員が美人と答える程、整った顔立ちの少女だった。

 

そしてフライングファルコンと呼ばれた戦士は、ピンクのショートヘアーにお子様体型、顔をスケッチブックにピンクのペンで書いた顔で覆っている少女だ。

 

最後にスティングスコーピオンと呼ばれた戦士は、うなじまで伸びた茶髪を左右で三つ編みにし、最初に説明した少女よりもグラマラスな体型、柔和な顔にそばかすが特徴的な少女だった。

 

「私には【朝香果林】って名前があるの!!」

 

「璃奈は【天王寺璃奈】だよ~♪」

 

「私は【エマ・ヴェルデ】ですよ?」

 

「イヤ、すまない…所持しているアイテムで呼ぶのが癖になっていてな……善処しよう」

 

「そうしてちょうだい」

 

謝るクロノスに果林はそう言い、使っていた槍を手渡した。

 

「これに頼まれてた神滅具13種のデータが全て入っているわ」

 

「確かに受け取った」

 

「コレを渡す代わりに…約束は守ってよね?」

 

「勿論だ、君達が戦う相手に手出ししないことを誓おう」

 

「ありがと♪」

 

クロノスにウィンクした果林は、ポケットから1つのプログライズキーを取り出す。それは他のプログライズキーと違い、大きな銀色のバッタを思わせる作りだった。

 

「あの青い怪盗さんにベルトと一緒に渡されたコレで、貴方がどんな風に苦しむのか楽しみだわ……ねぇ、()()()()?」

 

それを見ながら恍勃の表情を浮かべる果林。それはクロノスも同じだった。

 

「これで最強のガシャットが完成し、他にも勧誘した事で戦力も整った…!!ようやくだ……ようやく始められる!!」

 

「始めるって……何するの?」

 

「決まっているだろう…?」

 

璃奈の問いに、笑いを堪えるかのように僅かに震える体を抑えて、彼女達を見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私が世界のルールとなるため…この世界に蔓延る全生命体を私の管理下とするのだ!!」




いかがでしたか?

スンマセン…プリコネとシンフォギアxdやってて遅くなりました…でも、プリコネはデレマスとのコラボ中で、ウヅキとリンがどちらも10連1回(ウヅキに至っては無料10連)で出たのはスゴいのだろうか?

今回登場した新装備、元ネタ解ったかな?完全に趣味全開の装備です。だが、私は謝らない!!

そして次回から【体育館裏のホーリー】が始まります。

後半にかけてシリアスや胸糞展開を入れていきますので、お楽しみに。


では、次回でお会いしましょう。

一般枠で選考から外れた虹ヶ丘メンバーの残りを出すかどうか

  • 良いぞ、やっちまえ!!
  • 選考から外れた奴等に用はねぇ!!
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