幻想氷留記-A Humanbeing Trips Opposite World-   作:プエラリア炉端

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どうも鈴仙・優曇華院・イナバです。
お師匠様から伝言を頼まれたので書いておきますね。

『《前回までのあらすじ》よ。
《永遠亭》で私・八意永淋のテストを受けた氷秋。
結果の出ないうち、ウドンゲから人里にいる《歴史喰い》の話を聞く。
人里に行く決心をした二人は夜通し喋り倒したのだった・・・。
こんな感じかしらね。
追伸 鈴仙、帰ったら実験室まで』

どうやらバレてたみたいです。
実験・・・今回は一体何されるのやら・・・。

気を取り直して、第3話《歴史喰い》どうぞ!


第3話・《歴史喰い》その1

人里の雰囲気は、いつか日本史の教科書で見た武士の時代、特に江戸時代の雰囲気だった。

どの人も着物、草履で歩いていて、男性はまげを結っていた。

腰に刀こそ無かったものの、まさにお江戸のイメージを形にした様な感じの町だった。

朝早く来たという事もあって、朝市の活気も味わう事が出来た。

とてもフレッシュな体験だったが、私の目的は今回は、残念ながらこちらではない。

 

朝市をやっている通りから脇に入ると一転、静けさが周囲の雰囲気を支配した。

その中でポツポツと子供たちが一つの方向へと向かっていく。恐らくはそっちが寺子屋なのだろう。

 

「あ、薬売りのお姉ちゃんだ!やっほー!!」

「おはよう!」

 

思いの外ウドンゲは顔が知れているらしい。

子供たちも怯える事もなく親しげに挨拶を交わしていた。

 

「氷秋。ほら、あそこだよ!」

 

と、突然ウドンゲが私を呼び、前を指差した。

私は人指し指が示す先を、ウドンゲの指をなぞって見てみる。

 

立派な建物が、そこにはあった。

「ここが寺子屋、なのか・・・」

「そ。・・・あ、慧音先生!」

 

と、ウドンゲが突如走って寺子屋の門をくぐっていく。

「あっ、ま、待ってー!!」

私はウドンゲを追って門をくぐった。

と、そこで私は何かとぶつかった。

反動で頭を打ち、バウンバウンという痛みを抱えたまま、最期を迎えてしまった。

 

 

 

『ざんねん ヒトキ は しんで しまった』

《こんてぃにゅー? いえす のー》

《ヒトキ の せんたく は いえす だ!!》

 

 

 

実はこの能力、面倒な事が一つある。

「おい、おい!!大丈夫か!?」

「大丈夫だ、問題な」

「ありありだろ!?」

目の前に魔理沙がいた。あたりは人里ではなく、森。

 

そう、この能力の面倒な事とは、やり直せるが最初からになるのである。

 

ここまで同じ様に進んで元に戻るのは気に食わない。

出来れば《Bキャンセル》もあれば良いのに。

 

まあ今は何を言っても無駄だ。死なない様に美鈴さんに武術を習ったのではなかったか。

仕方ない、また頑張ろう。

 

 

 

そしてこれまでと似た展開をやり抜き、先程寺子屋に突っ込む直前まで辿り着いた。

 

「・・・あ、慧音先生!」

「ウドンゲ、待ってよー!」

と言いつつ、先程より少し遅めに走ってみる。

と、目の前を何かが通り過ぎた後で、私は門をくぐる事に成功した。

一体何だったんだろう。と考える暇も無く、ウドンゲが私の手を取ってその人の元へ引っ張った。

「慧音先生!こちら、氷秋。過去を繕う程度の能力者

氷秋、こちら上白沢慧音先生。歴史を喰う程度の能力者よ」

「よろしくな氷秋。私が《歴史喰い》だ」

「よろしくお願いします、慧音先生」

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