フランは成長するのか?   作:天澤星三

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第二十五話 ~小町襲撃~

「行こうか、天界」

 

 小町から差し出された手にフランの表情は険しい。

 フランは眉間にしわを寄せて、催促するように更に差し出された小町の手を睨みつける。

 

「なんだ、緊張してんのかぃ? 大丈夫、世間話でもしながらゆっくり行くからさ。これでも皆には評判いいんだよ」

 

 小町は険しいフランの表情を見て安心させてやろうとでも思ったのだろうか、普段とぼけた表情をしているのに仏のように柔らかい表情で微笑みかける。

 しかしフランにとって柔らかく微笑む小町の表情は、天界という地獄へと誘う悪魔の打算的な笑顔となんらかわらない。

 フランの表情がますます険しくなる。ついには顔を逸らしてしまう。

 

「……あのさぁ、もう天界行きは決まってんだ、ここでごねたって何にも変わらないよ?」

 

 いつまでもその手を取らないフランに痺れを切らしたのか、いつも暢気な声調の小町が突如イラつくように、そして脅すような口調になってフランを促す。

 そのいつもと違う小町に霊夢、そして永琳まで訝しげに小町の顔に視線を向ける。フランに至っては逸らした視線を小町へ向け直す。加えて、小町の言い方が気に入らなかったのだろう、更に紅の瞳を滾らせて睨みつける。

 空気がぴりっとわずかに震えている。それは小町に向けられているフランの威圧感。

 しかし小町はそのプレッシャーに眉一つ動かさない。フランは今腕輪をしていない。ここでフランが暴れだす事は十分にありえる。もしこんな所でフランが暴れようものならこの診療所は軽く破壊されてしまうだろう。更にここには大勢のけが人がいる。せっかくフランが殺さないでいた小島酒蔵の従業員も瓦礫の下敷きになってしまう。

 

「なんだいその目は、気にいらないねぇ」

 

 小町もフランを睨み返す。と同時にぴりぴりとした空気が一気に張り詰める。

 そんな雰囲気に、一般人の新之助は情けない事に空気に飲まれて一言も発する事ができないでいた。普通の人間が死神と吸血鬼の高レベルな睨み合いについていけるわけがなかった。

 

「ずいぶん飄々としてるからとっくに覚悟はできてると思ってたんだけどねぇ」

 

 契約を破り、今後自分がどうなるかなんてフランはとっくに分かっていた。覚悟ももちろんできていたのだ。

 新之助が気を失った時、片腕になりながらも新之助をきつく抱きしめ放そうとはしなかった。それはもうすぐ新之助に一生会えなくなると思ったから。新之助の布団に潜り込んだのも単に添い寝がしたかっただけではなかっただろう。しかしそこで新之助の温もりを知り、更に小町が来る前の和やかな雰囲気がフランの固まった覚悟を知らないうちに砕いていったのだ。

そして

 

「あ、もしかして誰か助けに来てくれるとでも思ってるのかい? それで時間稼ぎでもしてる?」

「……」

 

 フランは心の片隅で無意識に思ってしまっていた。もしかしたら天界に行かずにずっとこのまま平和に暮らせるのではないかと。

 だから新之助やその周りの友人、更には死神とは思わなかったとはいえ新顔の小町にまで普段どおりに話してしまっていたのだ。

 そんな無意識のうちにあった柔らかいところをつつかれたフランは小町から一瞬目をそらしてしまう。

 図星のフランをみて小町は嘲るように笑う。

 

「誰も来やしないよ?」

 

 小町の声が突如冷たいものに変わる。

 フランが恐れているもの。それは天界に幽閉される事はもちろんだが、そんな事よりももっと恐れるものがあった。

 

「あんたみたいな厄介者、誰も迎えに来るわけないだろ?」

 

 それは紅魔館の住人や紅魔館を訪れる者達に嫌われてしまう事だ。

 

「忘れちまったわけじゃないだろうね? ここに来る前にあった事。あたいはちゃんと覚えてるよ」

「え!? なんで」

「今まで世話になった人達に嫌いだ死ねだと叫び散らして」

「あ、あれはっ……」

 

 何とか言い訳を小町にぶつけたいフランだが言い返すことが出来ない。小町の言っていることは全て事実なのだ。

 

「自分が天界に連れてかれそうになったら助けを請う? 虫が良すぎるんじゃないかい?」

「小町! いくらなんでも言いすぎよ!」

 

 見かねて霊夢が小町を制止させようとするが小町の掌が先に霊夢の顔に向けられ逆に制止させられる。

 

「あたいは今フランドールと喋ってるんだ。邪魔すんじゃないよ」

 

 小町は冷静だ。霊夢の方を見もせずにフランだけを見つめている。

 それはフランの一挙一動を見逃さないため。その意図は今フランがとっている行動で更に追い詰めるためだ。

 その一方でフランの視線は霊夢に向いてしまった。

 

「霊夢が助けてくれる」

 

 フランを助けようとした霊夢の行動が災いした。

 フランはびくついて、はっと気付いた時にはもう遅く、小町の思う壺だった。

 

「こ、これはっ」

「やっぱりね。あんた――」

「違うっ」

「違うこたぁないだろ? あんたは皆に甘えてんのさ」

「違う!」

「誰かが何とかしてくれるって」

「違う!!」

「だから自分が何をしたって」

「違うって言ってるじゃない!!!」

 

 小町の言葉を遮るように目を瞑り、体をくの字に曲げて力の限り叫ぶ。更に払拭するように振られたフランの右手には時計の針のような歪んだ剣、レーヴァテインが出現する。

 

「フラン!?」

「ダメよ! フランさん!」

「あんたに何がわかるって言うのよ!」

 

 フランは小町に向けて剣を振りかざす。霊夢が止めようとするが距離的に間に合わない。

永琳も身を乗り出すが一呼吸遅かったようだ。

 しかしそれはフランがレーヴァテインを振り降ろす行為に対してではない。フランを止める者に一呼吸遅れたのだ。

 

「やめて、ふらんちゃん」

 

 それは他の誰でもない、フランをこんな騒ぎに巻き込んでしまった、そしてフランが連れて行かれたと勘違いして悔し涙を流した新之助だった。

 新之助はベッドから転がり落ちるようにしてフランと小町の間に割って入った。少々不恰好だがそれが一般人である新之助に出来る精一杯のことなのだろう。

 新之助は小島当主にそうしたように小町を背にしてフランに向かって両の手を大きく広げる。

 

「新之助……」

「落ち着いて」

 

 フランは止まった。

 止まるしかないのだ。

 どんなに激昂しても、どれほどにくい相手を前にしても、フランには絶対に手を出してはいけない人物がいる。それはこの人里に来て誰に教えられるでもなく自分で学んだ事。小島酒蔵でもそれは経験済みだ。

 それは不思議なことにこれは新之助が小町を助けたのではなく、新之助がフランを助けた構図になっているということだ。フランが天界の使いの死神に手を出せばどうなるか。結果は明々白々だ。

 更に悪い事に周りの皆がフランを助けようとすればするほどフランは泥沼にはまっていく。助けられても小町を襲ってもフランの状況は悪くなるだけなのだ。

 然るべく、小町は新之助に止められているフランにそれ見たことかと、頬を吊り上げ笑みを浮かべている。

 

「さ、茶番は終わりだよ。これであんたが嫌いな連中と一緒に暮らさなくてすむ」

「違う……」

 

 もう弁明のしようがないと感じたのか、フランの声は小さい。

 その小さな声に小町はにやり。

 

「ああ、そっか、そうだねぇ、ごめんよ。それは違うよねぇ」

 

 小町は頭をぽりぽりと掻き、へらへらと笑いながら言う台詞はどこか芝居がかっている。フランの消えかけの抵抗である小さな火を小町は次の言葉で完全に消し去った。

 

「あんたを、嫌いな連中と一緒に暮らさなくてすむが正しいね」

 

 覚悟を捨ててしまった事、誰かが助けてくれるなどという希望を持ってしまったこと、更にはそれを言い当てられ罵倒され、しかしそれを爆発させる事も叶わない空しさがフランの目に溜めた涙を溢れさせた。握った拳は震えに震え、手の色が変わってしまっている。口はへの字に閉じられて言葉は一言も出ることは無かった。

 

「小町!」

「よかったじゃないか、自分を嫌いな連中なんかと一緒に暮らしても面白くないだろうからね」

 

 再三に渡る忠告を無視して小町はフランをののしり倒す。

 

「いい加減に」

 

 ついに痺れを切らした霊夢がありったけの札を握り締めて小町に迫ってくる。

 だが小町があせることは無い。小町は霊夢の方へすっと掌を向けた。

 

「しろおおおおおお!?」

 

 不思議なことに霊夢が小町から遠ざかっていく。

 小町の距離を操る能力だ。霊夢は米粒のように遠くへ放れていってしまう。しかし見れば霊夢の立っているところは病室の中だ。その病室がまるで歪められて更に霊夢がいる場所だけ引き伸ばされたように変形している。

 

「へるぷみー!」

「霊夢さん……」

「全く騒がしいね。言っただろ? あたいは今フランドールと――」

「いい加減にして下さい!」

 

 小町の言葉を大きな声で叫んで遮ったのは手を広げて小町の方を向きもしない新之助だった。

 フランを助けるためでないと体が動かないくらいに恐怖を感じていたであろう新之助。その恐怖の対象である小町に向かって新之助は叫んだのだ。プルプルと悔しさで震えるフランも新之助の様子を見るために見上げるが視線が合うことは無かった。新之助の視線はもうすでに小町に向かっている。

 そんな新之助の必死の叫びに小町は面倒くさそうにため息をつく。

 

「今度はあんたかい」

「死神様……いくらなんでも酷すぎませんか?」

「なんだい、あんたもそのちっこいのをかばうのかい?」

「いけませんか?」

「まったく……どうしてだろうね。人間ってのは自分の気に食わない事があるとすぐこれだ。少しの不満くらい我慢できないのかね」

 

 どこかの誰かが吐き捨てたような台詞で小町は肩をすくませる。

 新之助はフランと小町の間にいる。引き離すわけにはいかないらしい。小町は能力を使わない。

 

「あなたも同じではないですか?」

「なんだって?」

「あなただってフランちゃんの行為が気にいらないから、こんな事してるんじゃないんですか!?」

「……」

「あなただって人間と同じだ! 神様なら神様らしく私情を持ちこまないでくれませんか!」

 

 新之助が首だけを後ろに向けて、横目で小町を睨みつける。

 これで神のご加護をフランに与えてやってくれ、などと言う事が出来れば上出来だっただろうがそれをさせるほど目の前の死神は優しくはない。

 

「あんたぁ、死神に喧嘩売るつもりかい?」

 

 今度は小町の目が新之助を睨みつける。先程フランが小町を睨みつけたように空気がぴりぴりと震え、新之助はそれがとても恐ろしかっただろう。気の弱い人間なら気を失って失神しているかもしれない。

 

「だ、だったら」

 

 しかし何らかの理由が、大義名分があれば人間はいくらでも強くなれる。それは良くも悪くも。

 

「だったらどうだと言うんですか!?」

 

 小町の睨みに新之助も負けじと睨み返す。

 

「……そこをどかないとあんた、死ぬよ?」

「一度は死んだ身です」

 

 小町の最後通告に対し、新之助は毅然と言い放つ。だが新之助の足は可愛そうなほどに震えている。遠くにいる霊夢からでもわかるほどにぶるぶると。手も体も。それは傍から見れば笑ってしまいそうなほどだ。

 しかしそんな笑ってしまいそうな新之助の行為はフランを守るという覚悟からきている。だからいくら震えようが笑われようが退く事はない。

 

「そうかい……じゃあ持ってってやるよ! あんたの魂!」

 

 小町の持っている鎌が月の光でキラリと光る。その鎌の先端は新之助の首に真っ直ぐに向かっていく。新之助はその先の光景が怖かったのだろう、目をぎゅっと瞑り、来るべき自分の運命に身を任せる。

 次に目を開けたときはどこを見ているだろう。低い視線で床を見ているだろうか、はたまた床に寝転がって仰向けになり天井を見上げているだろうか。

 しかしあわよくば次に開ける目の前の光景は自分の好きなものが移って欲しいと思う。

 

ガッ

 

 と何かがぶつかり合う音がする。

 

「新之助は強いね」

 

 そしてフランの声が後ろからではなく前から聞こえてくる。新之助は恐る恐る目を開けるとそこには信じられない光景が広がっていた。

 いつの間にか新之助と対面するように小町と新之助の間に割って入る。

 フランの手にはレーヴァテインが握られている。それはいつもならば破壊する道具。しかし今は自分の大切な人を守るために使われている。

 

(あれ? 鎌が動かないぞ?)

 

 その小さな体のどこにそんな力があるのだろうかと小町は不思議に思っている事だろう。フランはびくともしない。

 

「フラン……ちゃん?」

 

 小町の鎌を止めているフランはなにやら罰が悪そうにうつむいている。そのよく見えない表情は怒ってはいない。月の光に照らしだされているフランの表情は逆に微笑んでいるように見える。それはなんとも寂しい笑顔だ。

 

「私、覚悟はできてたよ……?」

 

 なにやら弁明するように俯きながら新之助に言葉を投げかけるフラン。

 震える新之助を見もしないのはその光景がおかしいからではない。自分の覚悟のなさに対して新之助の覚悟が相当なものだったからだ。だからそんな新之助に合わせる顔がなく、その弁明はせめて話すことくらいはさせてくれという言葉に聞こえないことも無い。

 

「でも皆といると……もっとこっちで皆と遊びたいな~って……ちょっと思っちゃった」

 

 願ってはけない事、それをフランは望んでしまった。そのフランは照れるように笑う。その笑顔はどこか悲しげだ。

 

「フランちゃん……」

「私分かったんだぁ……今まで普通に遊べてた事って、とっても幸せな事だったんだって」

「な、なら……何とか……するから」

 

 誰にでも恐れていることはある。フラン然り、新之助然りだ。

 新之助の恐れること。それはフランの存在が消えること。

 フランの恐れること。それは大事な人の死だ。

 

「でも、やっぱいいや」

 

 決別。ここで別れると決めているのならどんな想いをぶちまけようが誰にも迷惑をかけることはない。

 

「へ?」

 

 見るとフランは先程まで俯けていた顔を上げて新之助を見上げている。それは今までにないにこやかな表情で。

 天使のようなその笑顔、いつもの新之助なら顔がほころび、でれでれと鼻の下を伸ばしていたであろう笑顔。だが今の新之助の表情はそんな柔軟性を持ち合わせてはいなかった。

 どんな凝り固まった表情でもぶち壊してくれるのかフランのはずだった。だがそうならないのはフランのその笑顔があまりにも自然すぎる笑顔だったからだ。

 

「だって私、覚悟できてるもん……」

 

 新之助はもう何を言ったら良いか、自分が今何をすべきなのかわからなくなっていた。

 フランはもういいと言っている。ならば助ける必要などないのではないか。更に今のフランはどこか吹っ切れたような良い表情をしている。ならばここにいてくれと抱きしめ、とどめる事はせず、ただ悲しそうな顔をして送り出してやればいいのではないか。

 しかし新之助はフランに行って欲しくない。その大義名分を掲げてフランを力の限り抱きしめて放さなければいいのではないか。

 

「んじゃあ行くかい?」

 

 小町は鎌を元に戻し体と平行になるように床にトンと突き立てる。

 

「うん」

 

 フランは強気だ。だがその強気は空元気だと言うことは明白だ。

 新之助がそんな思案をめぐらせている間にフランは振り返り小町の手を取っていた。

 

「そ……んな……まって」

 

 大義名分を失った人間は弱い。そんな弱々しく筋の通っていない新之助の言葉ではフランは振り向きもしない。

 

「へぇ……じゃあもう紅魔館の皆と暮らせなくてもいいのかい」

 

 小町もそんな新之助を無視し、吹っ切れたようないい表情のフランに満足げに話しかける。

 

「いい」

「嫌いだから?」

 

 フランはもう覚悟を決めたというのに小町はまだ何か気にいらないのか、そんな意地悪な事を間髪いれずに聞いてくる。

 

「ちがうよっ」

 

 小町の意地悪にフランはすぐさま反応し小町を睨みつける。

 

「あの時は殺したい程嫌いだっただけ!」

「じゃあ今は?」

「今は」

 

 少し考えて、フランは小町を見上げる。本音を言ったらまた意地悪な言葉が飛んでくるのだろうと予想し、小町を睨み付けているようだ。

 

「あはは、やっぱいいよ。あんたのその顔だけで十分さ」

 

 フランは不思議そうな目で小町を一瞥し、自分の顔を両手で挟んで少しこねてみたりしている。そんなフランを見て小町はケラケラと笑っている。

 

「んじゃ」

 

 小町がフランの小さな手を握って引き寄せる。

 フランが連れて行かれてしまう。

 

「っ」

 

 そんなのは絶対ごめんだ、と新之助は心の中で叫ぶ。しかし実際に声に出して言う事ができない。それはフランを救うという大義名分が意味を成さなくなったから

 フランは助けを求めてはいない。ならば新之助が助けたいから助ければいいのではないか。ただそれだと小町の言ったような人間に成り下がってしまう。

 と、ここまで考えたのとほぼ同時、新之助はフランに向かって走っていた。なぜなら新之助は小町の言うような普通の人間なのだから。

 

「し、新之助!?」

「行かないでくれ! フランちゃん!」

 

 新之助が後ろからフランを抱きしめる。フランに行って欲しくないという人間の浅ましい願望を思いっきり表に出した新之助のその行為。

 

「もう一度考え直してくれないか!? 僕が何とかする! 何とかするから!」

「新之助……その……」

「フランちゃん!」

「お胸に手が」

 

 フランはそれを新之助を引き離す呪文のように照れながら言う。

 

「あ、ごめん、気付かなくて」

「む」

 

 新之助は手を離しフランを開放したが逆にフランの睨むような視線が新之助に突き刺さる。

 それを見て小町は笑う。

 それは浅ましい欲望を前面に押し出した新之助を見てあざ笑う、ではない。小町は本当に楽しそうにただケラケラと笑うのだ。

 

「四季様、こんなもんでどうでしょうか?」

 

 そして今までの声調が嘘のような間の抜けた声で扉の方へ首だけを動かし、そんな事を言うのだった。

 その病室の扉から入ってきたのはまだ小さな少女で霊夢と同じくらいかやや低いといった背丈。しかし顔つきは大人びていてどこか神々しさの雰囲気を纏っている人物。手には笏のようなものを持っていてそれを胸の辺りに立ててゆっくりと入ってくる。

 たいそうな飾りの付いた帽子を被り扉からゆっくりと入ってくる者、それは幻想郷の死者を管理している神、いわゆる閻魔と言われている者、四季映姫だった。

 

「やりすぎだ、馬鹿者」

 

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