・クロスオーバー先が文字通り「地球を防衛しなきゃならない」極限状態。故に、Fate要素を蹂躙する可能性がある。(重要)
・クロスオーバー先が文字通り「地球を防衛しなきゃならない」極限状態。故に、Fate要素を蹂躙する可能性がある。(重要)
・原作には存在しないオリジナル特異点が舞台。クロスオーバー先の要素に引っ張られた形である。(重要)
・原作には存在しないオリジナル特異点が舞台。クロスオーバー先の要素に引っ張られた形である。(重要)
・導入部のみ。
・独自設定が火を噴く(重要)
・独自設定が火を噴く(重要)
【主人公】
・後述の翼とは双子の兄妹。18歳。
・夢は技術者。各種乗り物の免許を取ろうと奮闘中。現在持っているのは自動車とバイク。
・前述の導とは双子の兄妹。18歳。
・夢は民間の飛行士。空間把握能力に長け、才能をめきめきと開花させているようだ。
【オリジナルサーヴァント】
地球を防衛するライダー
・性別は男性。乗り物や兵器の操縦技能だけでなく、卓越した指示能力の持ち主。
・地球を防衛する前は、民間の技術者だった。とある兵器の修理中に緊急事態に巻き込まれ、地球を防衛することになった模様。
地球を防衛するアーチャー
・性別は女性。彼女の装備するアーマーには飛行能力が搭載されており、機動力を活かした戦いを得意とする。
・地球を防衛する前は、民間の飛行士だった。フライトショーに参加するため呼び出された先で緊急事態に巻き込まれ、地球を防衛することになった模様。
??のアヴェンジャー
・性別不明。地球に存在する物理法則を一切無視した力を有する。
・ある理由から地球人に対して強い敵愾心を抱いており、人類とは絶対に融和できない存在。召喚不可能なボス限定サーヴァント。
限定特異点:ぐだぐだ地球防衛
我らは勇猛果敢な歩兵隊。恐れを知らずに突き進む。勝利の凱歌のために自分たちの犠牲が必要で、命を惜しんでは世界は守れない。――それ程までに、危機的な状況だった。
仲間はみんな死んだ。恋人も家族も既になく、帰る家もまた然り。
それでも戦うと決めて、武器を取った。
気づけばみんながいなくなった。瓦礫の街を闊歩するのはエイリアンばかり。戦うための理由だった『守るべきもの』はどこにもない。武器を持って戦う者がいることを示す砲撃音はなく、敵の歩く足音以外は静寂に包まれている。
もうだめだと諦めた。人類は死に絶える以外ないのだと諦めた。そんなとき、静寂を突き破る砲撃音が響いた。エイリアンの繰り出す攻撃由来の音に紛れて響くそれは、誰かが戦っているという証拠。見上げれば、瓦礫の街に人影があった。
誰もが諦めたのに、あの兵士たちは諦めていない。圧倒的な物量をゲリラ戦で押し返していく。まるで嵐のような勢いで、侵略者たちを打ち倒す。雄々しき戦士の姿――それこそが、我らが人類の希望だった。
戦っている。
嵐の名を冠する最強の兵士が、
傍目から見ても分かる。
――2人とも、諦めていない。
ああそうだ。ならば、立ち上がれ。
顔を上げて笑い、武器を取れ。
我らも共に向かうのだ。英雄の戦う最前線へ!!
戦うことができずとも。
平和な場所で指示を出すことしかできずとも。
――2人の勝利を、願うんだ。
「ストーム1、ストーム2……まさか、人類の未来を背負わせることになるとはな」
誰かがそんなことを呟いた。
――聞いたことがある。嵐の名を冠する兄妹は、元々はただの一般人だった。
兄はビーグル修理のため基地に訪れていた民間の技術者、妹はフライトショーに参加するため基地に訪れていた民間の飛空士。侵略者襲撃に偶然居合わせた結果、なし崩しでEDFに随伴することとなったらしい。
最初は安全な場所で別れるはずだった。だが、世界のどこを探しても安全な町などありはしない。だから、2人はEDFに所属する兵士となった。数多の戦場で敵を倒し、生き残り、戦場へと出陣して帰って来た。
「気づいたら精鋭になり、さらに気づいたときには人類の希望となっていた」――本人たちはそう言って笑っていた。どこにでもいる若者だった彼らは今、勇猛果敢に戦場を駆け抜けている。
眼前で猛威を振るうのは、侵略者を束ねる銀色の『神』。圧倒的な力を以てして人類を嬲っていた『神』の身体からは、紫の血肉がむき出しとなっていた。
片腕と片足を失った『神』が呻きながらのたうち回る。――人類の希望が、侵略者を追い詰めていたのだ。
「苦しんでいます……! 『神』が、苦しんでいます!!」
絶望に満ちていた通信使の声に、消えかけていた熱が灯った。それを皮切りに、沈黙していた街に砲火の音が響き渡る。満身創痍の歩兵たちが、己のありったけを差し出して、2人の道を切り開く。
「やれ、ストーム1!」
「ストーム2!」
「――お願い! 終わらせてください、この悲劇を!!」
誰かの叫びに――あるいは歩兵たちの叫びに応えるかのように、大嵐が巻き起こる。嵐が過ぎ去った刹那、『神』は断末魔の悲鳴を上げて、白い光を放ちながら爆ぜた。
光が晴れた先には、侵略者を束ねた総大将の姿はない。奴がいたことを示す証拠として、千切れた四肢が転がっているだけだった。
侵略者たちの攻撃が一瞬で止む。間髪入れず、奴らは慟哭の声を上げた。千切れ飛んだ四肢を回収し、我先にと去っていく。
屍が累々と積み重なった荒野に、沈黙が広がった。幾何かの後、か細い勝ち鬨の声が響き渡る。
それは次第に伝染し、生き残った者たちが次々と声を上げた。
広大な大地に響かせるにはあまりにも静かすぎるそれであったが、人類は確かに勝利したのである。
◆◆◆
サーヴァントとして呼びだされるのは、主に歴史上の偉人である。エクスカリバーの担い手たる誉れ高きアーサー王、戦と女を好んだケルトの武人クー・フーリン、火縄銃を戦術に組み込むことで天下統一を速めた織田信長、フランスの為に戦った救国の聖女ジャンヌダルク等がその例だろう。
しかし、サーヴァントの適性を持っているのは歴史上の偉人だけではない。アラヤやガイアと呼ばれる人や星の守護者もまた、その適性があれば召喚される可能性だってある。赤い外套を着た弓兵エミヤや、赤いフードに身を包んだ暗殺者エミヤ等が該当者と言えるだろう。前者は自己申告で「未来の英霊である」と語っている。
それだけではない。英霊を宿す器として相応しい適性を持ってさえいれば――あるいは意志持つ魔術礼装がちょっとハッスルした等のイレギュラー事象が発生すれば、サーヴァントとして呼びだされてしまうことだってある。時計塔の一魔術師に憑依した諸葛孔明や、平行世界の魔法少女イリヤスフィール・フォン・アインツベルン等が該当者だ。
つまり、サーヴァントとして召喚される者たちに、彼等が生きた時間軸――過去や未来、あるいは平行世界によって縛られることはない。
彼らは死後、英霊あるいは守護者として、魔術的儀式および世界の危機によって、自分たちの生きる世界の現在に呼びだされるのである。
――ならば、こんなことが起きることもおかしくはないのだ。
「サーヴァント・ライダー。コードネームは“ストーム1”、
「サーヴァント・アーチャー。コードネームは“ストーム2”、真名は
ヘルメットのバイザー越しに微笑むのは、自分たちと瓜二つの顔をしたサーヴァント。彼と彼女の口調からして、2人はカルデアの招集に応じなかった未来の存在らしい。
「な、なんでそんな格好に!? ってか、カルデアに行かなかった未来で何があったらこうなるの!?」
「軍事基地で機材の修理を頼まれたんだけど、そこでプライマー……侵略者たちの襲撃に居合わせてね」
「私は航空ショーに参加するために基地にいたの。あのときはあんな目に合うだなんて思ってもみなかったわ」
導の問いに、ライダーとアーチャーが遠い目をしながら答える。その後は成り行きで軍に同行したが、地上に安全な場所がなかったため正規の軍人になったらしい。
そこで戦果を重ねていくうちに、人類最強の兵士――あるいは人類最後の希望として、その力を開花させていったそうだ。最後は激闘の果てに異星人の親玉を討ち取ったという。
アーマーに身を包んだ格好からして、未来技術を結集した近代兵器の使い手たちだ。しかも、絶対的な人類の守護者たち。事態の打開を行う有効打になり得た。
マシュが導と翼、および召喚されたライダーとアーチャーの顔を見比べている。通信機の向こう側にいた人々は口を開けて呆然としていた。
そんな守屋兄妹たちの様子を気遣うのもそこそこにして、軍人2名は周囲の確認を行う。眼前にひしめくのは異形の群れ、
巨大な蟻の群れが大地を覆い、空には蜂の群れと無数の円盤が飛び回っている。蟻をかき分けるようにして、巨大なカエルと武装したエイリアンが砲撃を行っていた。文字通りの地獄絵図である。
しかし、ライダーとアーチャーは怯まなかった。
手慣れた様子で迎撃体制へと移行する。
「――空爆要請! 着弾位置、指定します!」
ストーム1の声に応えるように、空の彼方から飛行機雲が飛来する。やたらと明るかったそれは真っ直ぐ地面へ――敵がひしめく大地目がけて降り注いだ。着弾すると共に爆発し、地上にひしめいていた蟻の群れや砲撃手たちを消し飛ばした。
「――ヘッドスナイプッ!」
空爆で倒しきれなかった砲撃手たちが攻撃を仕掛けようとした次の瞬間、そのうちの1体の首が吹き飛んだ。驚いたように別の砲撃手が動く。だが、その砲撃手は足を吹き飛ばされた挙句、文字通り蜂の巣にされて崩れ落ちた。
よく見れば、ストーム2が特殊な飛行ユニットを駆使して高機動戦闘を行っている。砲撃手だけではなく、蜂の群れとも攻防を繰り広げていた。呆気にとられる自分たちのすぐ横で、巨大なコンテナが落下してきた。蓋が開き、現れたのは1機のヘリ。
ライダーは迷うことなく飛び乗った。プロペラが回転を始め、ゆっくりと上昇する。ヘリに装備されていた武装が一斉に火を噴き、空中と地上に犇めいていた異形たちを殲滅していった。その様を例えるなら、特撮映画という言葉が相応しい。
敵性反応が面白い勢いで消えていく。
例えるならそれは、嵐という言葉が相応しい。
「あれが、嵐の名を冠した精鋭兵……人類最後の希望……」
「先輩たちに在り得た、未来の姿……」
サーヴァントの誰かがそう呟いた。マシュも感嘆の息を吐き、嵐の如く吹きすさぶ戦場を見つめる。
確かに、どこかの未来の先に存在したであろう嵐山兄妹は強かった。異形の群れを的確に屠る、嵐のような戦闘スタイル。コードネームに相応しい活躍だと言えよう。
だからと言って、自分たちはそれを眺めてればいいとは思えない。彼らが選んだ未来があの姿だというなら、その未来を選ばなかった自分たちが圧倒されているだけでいいはずがない。
自分が選び取った未来がどこに繋がるかは分からないけれど。
自分たちが描く道はまだ途中だけど。
それでも、どこかの未来のカタチに押されっぱなしではいられない――!!
嵐山兄妹を発見した異形たちがこちらに迫る。ライダーのヘリとアーチャーの攻撃を掻い潜った個体が、ここにいる嵐山兄妹を喰らおうとしてやってきたのだ。
ならば、何を成すべきか。――そんなの、決まっている。いつもと何も変わりないじゃないか!!
「マシュ、行こう! このまま黙ってるわけにはいかないからね!」
「私たちも戦おう! あり得たかもしれない自分に負けてられないもの!」
「はい、先輩!」
自分たちの号令に返事をして、マシュを筆頭としたサーヴァントたちが飛び出していく。彼等は嵐に負けず劣らずの勢いで、敵の群れを殲滅していった。
あり得たかもしれない未来の自分たちと共に、この地獄を乗り越える――。
今までの特異点とは違う特異点での戦いが、幕を開けた。
***
粉々に砕けた遺骸が示された。周囲から響くのは慟哭の声。
我は『
我は『
我は『
――我は我の意思を以て、人類へ復讐する者なり。
<復讐の刻は来たれり。この怨嗟に、人類滅亡を以て終幕を計ろう。我らが『神』の御霊に安息を>
眼下に集った精鋭兵たちが拍手喝采する。雄たけびを上げて武器を掲げる彼らは、先代の『神』への弔い合戦に参加してくれた、勇猛果敢な歩兵部隊。
<我らは勇猛果敢な歩兵隊! 故に、我らは死を恐れない!>
<我らが『神』を殺した地球人を、人類を許すな! 今度こそ、一匹残らず殲滅する!>
大地を割らんばかりの声が響く。――それが、我らの総意だ。
人類には感謝している。我々では到底知り得ることのない概念――死を教えてくれた。感情――怒りを教えてくれた。大義――復讐を教えてくれた。
今こそそれを返すとき。貴様らへの復讐と言う名の元に、貴様らが『神』に向けた怒りを、我らの『神』に与えた死をくれてやる。圧倒的な力を以て。
介入の手段は手に入れた。人類が生まれ落ち、今まで歩んできた軌跡に触れるための算段は立っている。
人類の歩みの中には、我が『
人類から未来を略奪せよ。1体たりとも生存を許すな。未来を摘み取り、断ち切るのだ。――是は、我らの復讐である。
我らは
我らは
――我は『
クロスオーバー先:『地球防衛軍5』
【オリジナルサーヴァント】
地球を防衛するライダー
・性別は男性。乗り物や兵器の操縦技能だけでなく、卓越した指示能力の持ち主。
・真名は
・地球を防衛する前は、民間の技術者だった。とある兵器の修理中に緊急事態に巻き込まれ、地球を防衛することになった模様。
・エアレイダー適正の高さからライダーに収まった。ただ、ある条件を満たすとセイヴァー適正を得て現界することが可能らしい。
・クラス相性に関係なく、フォーリナー特攻を有する。
地球を防衛するアーチャー
・性別は女性。彼女の装備するアーマーには飛行能力が搭載されており、機動力を活かした戦いを得意とする。
・真名は
・地球を防衛する前は、民間の飛行士だった。フライトショーに参加するため呼び出された先で緊急事態に巻き込まれ、地球を防衛することになった模様。
・ウイングダイバー適性の高さと狙撃が得意という面からアーチャーに収まった。ただ、ある条件を満たすとセイヴァー適正を得て現界することが可能らしい。
・クラス相性に関係なく、フォーリナー特攻を有する。
銀色のアヴェンジャー
・性別不明。地球に存在する物理法則を一切無視した力を有する。
・地球防衛軍5のラスボスである銀の人――『神』の息子で、二代目『神』。先代である銀の人はプライマーにとって指導者+宗教上の神という扱いだった。
・上記の理由から地球人に対して強い憎悪を抱いており、人類とは絶対に融和できない存在。召喚不可能なボス限定サーヴァント。
・本来のクラス適正はフォーリナーだが、人類に対する憎悪によってアヴェンジャーとして現界した。ラスト付近で双方のクラス特性を複合した特殊ボスとして現界する。