と、いっても小説みたいな描写がないエッセイみたいな書き方になっているだけですが。
私は、心から残念に思っている。最後までヒーローについて探求し、そのシステムが持つ骨の髄まで調べ上げた時、私は全てを知った。これまでの研究はなんだったのか。私にもわからない。結局は研究員の探究心をいじくり回され、良いように使わされただけだったのだ。
そして、私はそこからある計画の全貌を知ることになる。一刻も早く計画は止めなければならない。これを見ている誰でも良い。私の残す資料と最後の望みを聞いてくれ。
1.『ヒーローの起源』
ヒーローは、身体能力が格段に上がった人間の総称である。その多くは能力を一つ保有し、それを生かして今巻き起こっている永年戦争を戦っている。その中身はほとんどが極秘である。どんな開発をし、どんなシステムを使って誕生させているのかも、全て謎だらけだ。
そこで私は、ヒーローについて調べ上げた。次文はその細かな詳細だ。
20x1年。アメリカの北部にあるミネソタ、ノースダコタ周辺に一つの隕石が飛来したらしい。二次災害こそ起こらなかったこの事件だが、ニュースからは取り上げられることなく処理された。宇宙研究者がこの隕石を見て探究心をくすぐったようだ。
その隕石だが、表面が真っ黒で、光が差し込むとブドウの皮と同色の光を放つ綺麗な岩石だったそうだ。ある科学者が予想する。
――これはダークマターではないか。
宇宙に漂う不明物質ダークマター。その文字通り、黒い隕石の塊は、どんな性質で構成されているのか全くわからなかった。ただ、危険物であることは確かだった。現に長高倍率レンズで調べようとした研究者が、目の違和感を訴え、次の日急性のガンで早死にした。
それでも研究者達は諦めなかったそうだ。濃縮、物質の抽出、培養、成功はしているものの視覚で見ることさえままならないこの物質は、それ以上の研究を阻んだ。
やがて、ある事件が起こったという。
このダークマター隕石の研究を行っていた場所は地下のとても深い機密事情で行われていた。しかし、どうやって知ったかは知らないが、奴は現れたのだ。
春日野桜。
巫女服に身を包み、黒い髪に桜の花びらを象った髪留めと強力な毒を塗りこんだ針を仕込んだ扇子を片手に。彼女はやってきた。アメリカの研究員はその小柄な少女一人に全滅した。
やがて彼女は、その隕石を盗み、日本に帰国したそうだ。以降、東京を震源とした大地震が発生。何を起こしたかは知らないが、そこからヒーローが荒廃した日本を歩き回るようになった。ただ、一つだけ結論が言える。ヒーローとは≪ダークマターを素体として組み上げられた生命体≫だ。春日野桜はそれがわかっていたからこそ隕石を奪った。
2.『ヒーローの体質』
ヒーローには特殊な体質がある。まず一つに精製されたばかりのヒーローは、動けるようになるまで時間がかかることだ。特に、足や腕の関節部分が硬直してしまい、曲げることが不可能である。ここで少しだけヒーローの精製方法について話しておこう。
まず、素体となる人間を専用のカプセルに入れさせ、特殊な液に浸す。そして一時コールドスリープさせ、頭から上にある五つの小さなカプセルに火、水、雷、土、風と、どこで手に入れたかわからないが、≪ジャンクDNA≫と呼ばれたその遺伝子を直接流し込む。
いわば、元々人間が持つDNA情報にジャンクDNA情報を上書きのだ。それが何を意味するか、これを読んでいる者で察しがいい者ならわかるだろう。
全く同じDNAを持つ同士がいる場合、例えば火のDNAを持つAがいて、火のDNAを持つBがいたとしよう。ある時、Aが戦闘をこなし負傷した。すると、驚いたことにBも感応現象で傷を負ってしまうのだ。
だが、安心していい。君達ヒーローのジャンクDNAは、0.00001%のみを上書きすることによって、感応現象の心配はほとんどなくなっている。
さて、話を戻すが、なぜ精製について説明文を追記したかというと、それがヒーローの二つ目の体質について語っているからだ。二つ目の体質的特徴として、ヒーローとして精製されると、人間の時に発症していた障害・病・傷などはきれいさっぱりなくなってしまう。
単刀直入に言おう。それは×××××××××らだ。
また、ヒーローには人間が持つ××××や、×××××××……。
――この資料は、埼玉の資料館にて発見された物だ。
――資料を見たヒーローが、この遺書の行方を捜している。
『この文書の続きを見つけた者は、即刻申し出ること』。
片霧薫――。
ちょっとヒーローについて触れてみました。
ここら辺は原作にないオリジナル要素満載の場所です。
なお、こんな文章は書きなれていないので、投稿してなんですが、ところどころ修正が入るかもしれません。
では、特に話すことも(本文中で色々説明してしまったため)ないので、後書きを終わります。
読んでくれた皆さんお疲れ様でした。