東京永年戦争   作:人世一夜

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お久しぶりです。
さて、捕まった二人の話はひとまずキリまして、次の章に行きますよ?

では、どうぞ!


崩壊都市を駆ける二人のヒーロー

 

 その日、もうすぐお昼時になろうとする荒廃した都市郡は、小腹が空く時間帯になっていた。この不満な欲求を満たすために人はどんな食べ物を思うだろう。真っ白いご飯、フカフカのパン。主食を並べるならこんなところだ。

 しかし、米なんていちいち豊作しなければ食べられないものは、この崩壊した日本にはない。あるのは、

 

「あー……」

 

 パクンと固形の携帯食料を口にする。そう、この少女が持っているように、限りのある食料を節約して味をよくした保存食くらいが彼らヒーローの主食だ。

 

「そろそろ行くぞ、ルリカ」

 

「はーい……」

 

 男に呼ばれた少女は、ルリカの一言に反応すると、止めてある軽トラックの荷台に乗り込む。彼女には自称だが、仕事に就いていた。収入20万ブラッド(当時の日本円にして250万円)。通常ならしばらくは遊んで暮らせるレベルの額面である。いつもなら仕事先に歩いていくのだが、今日は急な用事で車両を手配せざるを得なくなってしまったのだ。

 

「ねぇ、ソウジ」

 

「なんだ?」

 

 ルリカの相方、ソウジはハンドルを操作しながら声に反応する。

 

「やっぱりやめない?」

 

 キキッとブレーキを利かせ、軽トラックを止まらせるとソウジがため息混じりに振り返る。布をマスクのようにして隠している顔が困ったような表情になった。

 

「十分にこちら側へ有益なのにかい?」

 

「だって~流石に死にたくないよ」

 

 今回、彼らの仕事は危険を伴うことらしい。ルリカは携帯食料をもう一つ取り出して、かぶりつきながらガリガリと音を立てて噛み砕く。不安とストレスでイライラしていた。今日の仕事の件は、断ろうと思えば断ることができたのに、ソウジはそれをしないで命がけの仕事を安請け合いしたのだ。相方としてどう思うか。ソウジがよほど早死にしたいとしか思えない。怖くないと言っているんだソウジは。それにつき合わさせているルリカは本当にとばっちりである。

 

「なぁに心配すんなよ。俺達は建物の窓から狙撃するだけの簡単なお仕事だろう?」

 

「バカぁ! じゃあなんでこんなに大量の武器をトラックに積んでるわけ!? よほどデカイ会場に乱入しなきゃなんないってことじゃないの! んもー、私だってこの荒廃した日本での人生だけどやりたいことがたくさんあるのにぃ~! うあー! 死にたくない死にたくない死にたくないぃ~!!」

 

「お、落ち着け! まだ死んでいない――っ!」

 

 ドンッと、車体が揺れる。

 

「きゃあっ!?」

 

 地鳴りの正体は、車の前に燃え盛る火炎。あれがここへ飛んできたようだ。ソウジは嫌な予感がした。いや、ここまでの展開はだいたい読めていた。ここは千代田区。東京の中で一番占有度を争っている激戦区地帯だ。首都の国会議事堂を抑えてしまえば、日本を統一したことになる。そんな思考を輝かせることによって、日々勢力争いが絶えない地区での出来事に全ての察しがついた。

 

「……もしかして、ここを通るつもりだったの?」

 

「あぁ、そのための武器と弾薬だ」

 

「遠回りするつもりはなかったわけ?」

 

「それじゃあ時間帯に間に合わないから仕方なかった。もっとも、ここで足止めを喰らうことで、間に合わないということも考えていたが……結局別ルートも遅れを出すことになってしまうため」

 

「一番近道のここを通ることしかできなかったってこと? ちょっと~洒落になってないわよぉ!」

 

 ヒーロー達がゾロゾロと集まってくる。車を降りるとソウジは、ハンドガンを手にとって向けた。フリーだろうと敵は敵。なんていい加減な奴らだ。みんなこの軽トラックの方へ近づいてきているではないか。

 

「適当に武器を取れルリカ。能力は使ってもいいが、俺を巻き込まないでくれよ?」

 

「わかってるってば。で? そのほかにご命令は?」

 

 冷静に、厚く。ソウジは布を鼻までしっかり覆うと、言い放った。

 

「仕事が終わったら、チャーハンでも食いに行くか!」

 

「ヒャッホー♪ なら、頑張っちゃおうっと。久しぶりにチャーハンが食べられるし」

 

 ヒーロー達が迫る。その波乱舞台に二人は深海へ飛び込むが如く紛れ込んだ。

 

 

 

 

 

「バーカバーカ! こっちだっての!」

 

 挑発に乗るようにヒーロー達が集まっていく。この程度の煽りに食いつくとは、敵もそれほどレベルが高いわけではないようだ。ルリカの足が地を蹴り、空中で浮遊する。彼女の射程はおおよそ数100メートル。範囲内の敵はまとめて倒すことが、能力で可能なのだ。

 その名も、疾風少女。それが彼女が自称する力である。

 

「吹き飛べぇ!」

 

 言葉どおりだった。射程内のヒーロー全てなぎ払ってしまう。しかし、それは吹き飛ばしたに過ぎないのが現実。そこで取り出すのが、ポケットに大量に常備しているダーツだ。

 

「それそれそれそれそれぇ!!」

 

 後は、風が投げたいところにルリカを方向転換させてくれる。軽い足並みで地面に飛来するルリカ。かなりの集団がまだいるようだ。

 

 

 

「大通りの隙間を埋めるが如くのいやがるぜ……」

 

「「「オラァァァァァァ!!」」」

 

 喋っている暇もないようだ。と、ソウジはハンドガンを携え、迫り来る三人に向かって腰からナイフを持ち、切り裂いた。次の瞬間。

 

「……っ!!」

 

 また現れた。今度は五人。どれだけ湧いて出てくるのか。

 

「その人数で前に? 嘗めてかかるのもいい加減にしときな!」

 

 交戦が始まる。まず一人、突っ込んでくるが矢先、ブレードを取り出したヒーローがわき腹目掛けて斬りつけてきた。ソウジはそれをぐるりと一回転しながらかわす。ブレード持ちからの距離はハンドガンの射程内。すぐさまハンドガンを取り出して人差し指で強く引き金を引く。

 

「さぁ、次はだれだい? 早死にしたいなら来い」

 

「うっ……」

 

 一度は怖気づく残った四人。しかし、それでも彼らは向かってくる。読みどおりだ。ソウジの長所は、遠距離より近距離が得意なこと。無知に近づけば嘲笑うかのように斬り刻まれる。




あらら……描写が少ないですね。
勢いで素早く書いてしまったのでこのザマです。

もしかしたら、修正が入るかもしれないので、その時はご察しください。
素人が書けばこんなものですからww

さて、そろそろ春日野桜のお話もしていきましょう。

彼女は、一言でいうと、世話焼きでとんでもなく長い時間を生きているんじゃないか?と仮定されている人物です。

ただ、その能力は明らかにヒーローだけに効果を発揮するものらしいです←誰かさんの(?)予想。
自分からは、≪運命を操る能力≫と称していますが、実際に見た人がほとんどいないため、なんとも言えません。

で、理想では、桜の全貌も全て書けて、それでいて完結できたらと思います。
原作はなんとも不甲斐ない完結を迎えたので。

もしかしたら、それが東京ヒーローズウォーの二次にこだわる理由かもしれませんね?

では、話すことも話せたので次の更新も頑張ります。
それでは!
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