本当に更新が早くなりました。
これも修正するかもしれません。
ポンポン出てきたネタをガンガン打ち込んだだけなので。
それでは、どうぞ。
振り向くとそこにアヤが立っていた。
「なにやってんの?」
マユミの息が荒くなる。マユミの身体がガタガタと震え上がる。まるで隠し事が既に見つかったように血相が変わった。
「……アヤ」
「自殺、しようとしたの?」
突然の一言に動揺するマユミだが、それは誰がどう見てもそのつもりだったとしか考えられない。マユミは手摺りに置かれた掌が強く握り締める。瞳が上瞼と下瞼の間で何度も乱反射した。『そ、そんなわけないじゃない』とでも言うつもりだろうか。しかし、アヤが先手を打つ。
「大丈夫だよ――」
「……っ!」
「誰にも言わないから聞かせて、私がいない間に何があったの?」
「……」
その言葉でも、最初は少し怯えているようだった。ペタンと膝を突く。身体中の力が抜けてしまった。白いサイドテールを横に追いやりながらアヤが近づくと、不意を突いたように彼女の顔が映りこんだ。大粒の涙を湧き上げ必死に何かを堪えている。しばらくそのまま、マユミにアヤは笑いかけた。堪えられなくなったマユミはアヤに抱きつきながら、まるでダムの崩壊のように崩れる。
「う、あぁぁぁ…………うわぁぁぁぁぁぁっ!!」
「よしよし……よく耐えたね」
マユミの悪いところだ。精神的な事に弱いのに全部お腹に抱え込んでしまう。それがため、アヤがいなくてはならない。彼女の支えなくしてそんな性格のマユミは、いつでも自殺を試みたに違いない。
「ごめんね……私が弱いばっかりに」
「ううん、違うよ? マユミは弱くなんかない」
「えっ?」
涙を袖で拭いながら、微笑むアヤを見つめる。
「結局、いつも気持ちに打ち勝つのはマユミだよ? 私はそのお手伝いをしているだけ。だから、弱くなんてないよ?」
その優しい言葉に、また涙をいっぱいに溜めて涙腺を伝った。
「じゃあ、神奈川の友達が今捕まっているの?」
「うん……」
マユミは事実だけ全て話した。関所で親友と出会い、今その親友は牢獄にいること。そして、死刑が決まり、執行が明日であること。全部を聞いたアヤは、少し考えながら言葉を紡ぐ。
「それで、どうするの? アヤは」
「……どうすることもできないよ。私じゃあ、とてもえみる様には勝てないし……状況は最悪」
「嘘ね」
唐突にそう言う。アヤは知っていた。こういう時のマユミは咄嗟に良い考えを思いついている。きっとその作戦なら友達を救えるのだ。なのに諦めている。その要因は簡単。颯爽と軽快に、アヤは立ち上がりながら元気印の笑顔を見せる。
「人手が足りないんでしょ?」
「えっ? なんでそれを?」
「イッヒヒー♪ マユミの友達何年やってると思ってるわけ?」
逆にそっちの方が気になるとアヤは、ワクワクしながら目を輝かせる。マユミはホッとした。もしこの作戦を話したら、きっと否定されたり、断られると思ったのである。しかし、現実は違った。こんなに楽しそうにマユミの作戦を期待しているアヤを見ると言い出さずにはいられない。
「で、どんな作戦なの?」
「あ、その前に……」
マユミは、こんな短時間で立ち直れるとは思ってもみなかった。しかし、そこにアヤの協力があってこそだ。もしあとほんの少しアヤが来るのが遅かったら私も、そして明日死刑になるリョータも死んでいたかもしれない。本当はこんな言葉じゃ足りないと知っている。だけど、伝えたくなった。明日、自分はいないかもしれない。アヤにだってその可能性がある。だからこそ、今言うべきなんだ。マユミはこの人生で最高の笑みを浮かべてこう言った。
「ありがとう――アヤ。もし失敗して危険な目にあったらごめんね?」
「なにいってんの! 作戦に危険なんて百も承知でしょ? そんなこと言わないの。さぁどんなことも聞いてあげる、あなたの作戦ってどんな概要なの?」
アヤらしい。急かした一言だ。
決戦は明日。
マユミはやれることを全てやるつもりだ。そう、全ては友達のためである――。
文字数が少ないのは許してください。
さて、いよいよリョータ救出作戦開始?
話がまた盛り上がります。