おいでよ獣狩りの町 あの田舎町ヤーナムがオバロ世界にインしました   作:溶けない氷

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上位者「あーつーまれ、ともーだちー(狩人)」
狩人達「ヒャッハー!」
ヒエッ


第40話

 

 

モモンガ、冒険者になる

待ち受けるは、ぶっちぎりでイかれた狩人達

 

一方その頃、城塞都市ラ・エンテルでは早足で駆け抜けていった大型新人の噂で持ちきりだった。

奇妙な車輪の武器を使うのが変わっているが、育ちの良さそうな青年というだけあって女性陣からの期待もいや高い。

一見するとまとも、つまり怪しい。

そして案の定がフロム的テンプレ。

 

「あ、アルフレートさん。おはようございます」

冒険者チーム”漆黒の剣”の魔術師のニニャが同じ安宿に泊まっている青年が裏の井戸で顔を洗っている

「おお、あなた。お世話になりました。その後、皆様のおかげんはいかがですか?」

 

「はい、この間は危ないところを助けていただいて皆感謝しております」

アルフレートは一昨日モンスターに襲われ危険な状態であった彼らをその処刑の車輪によって

襲ってきたモンスター達を彼曰く

『潰して潰して潰して!貴様らは内側の汚らしいピンク色の粘膜を外にさらけ出すのがお似合いだ!わっはっはッッハは!』

(すごーい!アルフレート君はミンチを作るのが得意な獣狩りフレンズなんだね!)

 

と倒して彼らを助けていた。

言動が完全に危ない人だということに誰も突っ込まないのか。

 

 

「それにしても凄いですよ!皆さんも噂してますよ。

たった10日しかしてないのにもう金級冒険者だなんて」

 

「いえ、私など我が師ローゲリウスに比べれば名前を出すのもおこがましい未熟者にすぎません」

アルフレートは突然ラ・エンテルに身元不明の冒険者として現れてからわずか10日間程度でゴールドプレートにまで上り詰めていた。

具体的にいうと、ゴブリンやオーガをことごとくミンチにしたり、そこらへんの盗賊団をミンチよりひでぇや状態にして。

『痛いじゃないですかぁぁぁッァァ!血が出たでしょぉぉぉ!

人に暴力を振るっちゃいけないって教わらなかったんですかぁぁぁぁぁぁ!?(ダメージ0への反応)』

金色の由緒ただしき三角帽を被り、車輪にて愚者を磨り潰す。

グシャァグシャァと全身の血肉をことごとくすりつぶして血と骨と肉のすり身にし粘膜を執拗に外側に持ってくるミンチメーカー。

哀れ、ありふれた盗賊団は全員ミンチよりひでぇや状態になった。

ミスリル級への昇進が見送られているのはきっとこのせい。

ヤーナムちほー出身のフレンズは普通にしていても、何かにつけて殺りすぎらしい。

 

「そういえばご存知ですか?この前の全身鎧の人、銅プレートなのにかなり強そうでしたよ。

あの人もアルフレートさんのように外国から来たんでしょうか?」

 

『さて外国といってもいろいろありますから

ああ、私は依頼を受けていたので今日あたり出発させていただきますよ』

 

「あっ、それでしたら!

私たちも

そう言ってアルフレートは輝かしい車輪を装備して宿屋を出ていった。

血と臓物がへばりついた武器は幾ら何でも生々しすぎるとのことで流石に洗わなければならなかったが、彼がどのようにしてモンスターや盗賊を倒したかは既にエ・ランテルの冒険者組合に知れ渡っている。

『ミンチメーカー』それが彼の今の通り名、どっかの銀河帝国の石器時代の勇者ではない。

遠からずリ・エスティーゼの『血姫・アンゲリカ』に並ぶ期待のホープになるだろうともっぱらの噂だ。

悪い意味でも。

アルフレートが宿屋を出て、冒険者組合に依頼を確認するためにやってくるとそこには漆黒の全身鎧のモモンがいた。

「おや、あなたは…」

ピクッと後ろの美女が汚物を見るような目で睨んでくるが、彼は気にも留めない。

そもそもヤーナムにおいて狩人同士が出会った時の反応は殺しあうか、ちょっと話し合ってから殺しあうかなのだから。

(ふむ、こいつが現地で言うところの強者か。だが戦っていないところを見ても強さは具体的にはわからんな…)

モモンガは警戒する、目の前の男は明らかに現地で言うところの強者だと言う情報が入ってきているが実際に戦ってもらわなければどの程度か判断しようがない。

 

『どうも、この前登録したばかりのモモンとナーベです』

ナーベラルはイヤイヤながらも挨拶する。

『どうも…ナーベです』

 

「おお、あなた方がやはり…お噂は耳にしましたよ。

宿場では派手にやらかしたとか…」

 

『いやぁ、ゴールドプレートの方にそう言われると…

少々大人気なかったかなと』

モモンはあくまでも新人としてへり下るが、ナーベはますます不機嫌そうになる。

モモンに口を出すなと釘を刺されているから無言だが、本来なら至高のお方とミジンコ風情が口をきくなどーと例の毒舌が炸裂するところだ。

もっとも、毒舌どころか毒刃が飛び交うヤーナムの挨殺に比べれば何とお淑やかで優雅なことか。

「私はこれから別の依頼があるのでこれで失礼しますよ。

ともにこの世界を清潔にいたしましょう」

『は、はぁ』

どことなしに不気味な迫力のある挨拶とともに去っていくアルフレートを目で追いながら何となしに不安を感じるモモンガであった。

(ムゥ、やっぱり読めん…)

そしてモモンガはやっぱり文字が読めないので漆黒の剣と共同作業を取った。

 

一方

『イヒィ、げひひひひぃ…ああ、ゴース…あるいは…ゴスム…我らの祈りを聞き届けたまえ…我らに瞳を…白痴の蜘蛛のごとく脳に瞳を与えたまえ!超次元的思索を!

オオおおおおオォォォ!ああああアオーーーーーン!』

 

「おーい、カジッチャーン。聞いてるー?」

 

一心不乱に変てこな鳥籠(?)を被ったかと思うと何もない虚空に向かって奇怪なポーズをとり続けるカジートを白い目で見ながらクレマンティーヌはこりゃ駄目だと思った。

「ありゃー、前からおかしいとは思ってたけど…うーん、とうとう逝っちゃったかー」

 

「案ずるな白痴の者よ、そなたの望み通りの結果はかわらぬ…」

「何だ聞いてるじゃん」

「ただ、過程が少々異なるだけだ…くっくクククくけー!

アンデッド?ハハは、何と愚かしい…まるで痴呆を崇める塵芥のごとき思想…

ああ、ゴースよ!私はあなたの叡智に近づきたい!」

 

と言うと『交信』のポーズをとってピタァ!と微動だにしないカジート。

「再誕の日は近い…赤い月が神秘を隠す、ああ脳の震えが止まらない…」

傍目には完全な狂人である、神秘を隔てる大量の水を抜きに上位者の叡智に触れんとする者はそのもたらす真理に耐えられず発狂する。

発狂は探索者にはよくある病気だ、どれ治療しよう(鎮静剤)

 

 

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