遊戯王GX 捕食植物使いの決闘者   作:ぬっく~

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第2話

どーも、花澤(はなざわ) 遊李(ゆうり)です。今、デュエルアカデミアの試験を受けている最中です。

丁度、私のターンを終了し、試験官のターンになったところです。さて、何が出るのやら。

 

「私のターン。まずは、そのラフレシアを退かせるとしよう。マジックカード、ブラックホールを発動」

 

「いきなりですね」

 

制限カードである初手ブラホ。

防ぐ手段ないので、私はそのままキメラフレシアを破壊する。

 

「邪魔なモンスターはいなくなったので、手札から儀式魔法、ゼラの儀式を発動」

 

ゼラの儀式って、随分のマイナーなカードを使いますね。

 

「手札の……」

 

「すみませんが、その発動に……」

 

私の伏せカードの発動の宣言に試験官が嫌な顔をする。

そう言えば、大抵の人はカウンター系や展開妨害に対してすごく嫌な顔をするのよね。

だけど、私の伏せカードはそれとは別に最も嫌なカードだけど。

 

「永続トラップ、虚無空間(ヴァニティー・スペース)」

 

「カウンタートラップではないか……なら」

 

そう言って、試験官がゼラの儀式の処理を行おうとするが……。

 

「すみませんが、この虚無空間(ヴァニティー・スペース)がある限り、お互いにモンスターを特殊召喚を出来ません」

 

「は!?」

 

そう。この虚無空間(ヴァニティー・スペース)がある限り、特殊召喚が出来ないのだ。

これにより、ゼラの儀式は処理が行えないことになり、不発で終わる。

 

「くっ……サイクロンを発動。虚無空間(ヴァニティー・スペース)を破壊。一枚伏せる。ターン終了だ」

 

試験管

LP:4000

手札:3

 

どうやら、手札に召喚できるモンスターが無かったようだ。

試験官は嫌な顔をしたまま、一枚伏せて、ターンを終了する。

あ、ちなみに虚無空間(ヴァニティー・スペース)にチェーンしてサイクロンを発動すればゼラは召喚できましたけど、試験管はチェーンしなかったので不発にしてしまいました。勿体無い……。

 

「私のターン」

 

花澤(はなざわ) 遊李(ゆうり)

LP:4000

手札:3

 

「前のターンに墓地に送られた、キメラフレシアとコーディセップスの効果発動」

 

「破壊されても面倒な効果を持っていたか……」

 

「キメラフレシアは墓地に送られた次のスタンバイフェイズにデッキから名前に融合かフュージョンと名が付く魔法カードを手札に加える。私は再融合を手札に加え、コーディセップスはスタンバイフェイズに墓地のこのカードを除外して、墓地に存在するレベル4以下の捕食植物(プレデター・プランツ)を二体特殊召喚する。ただし、この効果を使ったターンはモンスターを召喚出来ず、融合モンスターしか特殊召喚できません」

 

花澤(はなざわ) 遊李(ゆうり)

LP:4000

手札:4

 

私は墓地にあったコーディセップスを後ろにしまい、墓地からオフリス・スコーピオンとダーリング・コブラを特殊召喚する。

 

「さらに、サイクロンを発動」

 

「ちっ」

 

破壊されたカードは聖なるバリア―ミラーフォース-だった。

つい、危なっと思ってしまう。

 

「ライフ800をコストに再融合を発動」

 

花澤(はなざわ) 遊李(ゆうり)

LP:4000→3200

 

「墓地からキメラフレシアを特殊召喚。そして、私はこのカードを発動」

 

私の発動したカードに会場が物凄くざわついたのだ。

普通に考えればそうなる。なんだって……。

 

「シエンの間者……だと」

 

そう、シエンの間者。一般的に屑カードと言われるカードだ。

もちろん、私はそう思っていない。

 

「キメラフレシアを渡します」

 

「何を……考えているのだ。そんな屑カードを使って……」

 

「屑カード? この世に屑カードなんて存在しません。このカードにもちゃんと役割はあります」

 

そうさ。この世に生まれた以上、屑カードなんて存在しない。

これで、私の勝利条件はそろった。

 

「そして、融合を発動」

 

これが、私の切り札。

 

「私の場にいるオフリス・スコーピオンとダーリング・コブラを融合。飢えた牙持つ毒龍、スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」

 

ドラゴンとは思えないドラゴンが私のフィールドに出現する。

 

「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの効果発動! 融合召喚に成功した時、相手の場の特殊召喚されたモンスター一体の攻撃力をこのカードに加算させる」

 

「な!? まさか、その為にシエンの間者で!?」

 

そう、キメラフレシアは特殊召喚されたモンスターなので、効果は適用される。

 

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン

ATK/2800→ATK/5300

 

「攻撃力……5300だと。だが、それでは削りきれない」

 

「まだです。スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンのさらなる効果発動」

 

「まだ、あるのか!?」

 

ただでさえ4500の究極竜の攻撃力を越えたモンスターなのにさらなる効果に会場がざわつく。

 

「一ターンに一度、レベル5以上の相手モンスターの名前と効果をコピーする」

 

「名前と効果だと……」

 

「よって、スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンはキメラフレシアの名前と効果を頂きます」

 

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンが雄叫びを上げる。

さあ、準備は整ったわ。

 

「コピーしたキメラフレシアの効果発動。一ターンに一度、このカードのレベル以下のモンスター一体を除外する。スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンはレベル8であり、キメラフレシアは7。よって、除外です」

 

「なっ!?」

 

防ぐカードなどない。キメラフレシアが場から消え、試験官の場には何もなくなってしまう。

 

「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」

 

私はそう言うと、スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンは飛び上り、羽らしき所から紅い枝と光の珠が出現する。

 

「侵略のトラジェリー・アブゾーブ!!」

 

「うわぁあああ!!」

 

試験官

LP:4000→-1300

 

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンが幾つもビームを発射した。

試験官のライフは消し飛び、デュエルが終了する。

 

「ありがとうございました」

 

私はお辞儀して、ステージから降りる。

その時、皆が私を見ていた。

 

 

◇

 

 

「あの娘……」

 

「あぁ。相当な実力を持っている。下手に最上級を出せば、喰われる……」

 

観客席から見ていた青と白の制服を着た男女。

最初から見ていた彼らは彼女の戦いを見て、ゾッとしていた。

使っていたカードもそうだが……

 

「今年度は面白くなるわね」

 

「あぁ……」

 

男子生徒は思った。

早く……戦いたいと。

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