この素晴らしい算術士に祝福を! 作:鰯の頭
王城での戦勝パーティを抜けて、ウィズさんと落ち合いアクセルの街へ帰った。
そして、その翌日。
「ウィズさーん、居ますか?少し、話したいことがあるんですけど……」
店の奥を覗いてみると、
「あら、リークさん。いらっしゃいませ。今日はどうされたんですか?」
ウィズさんが何やら変な道具を箱から取り出していた。確か、昨日王都で仕入れていた箱だ。見覚えがある。
「あの、昨日仕入れたその箱の中に入ってる物は一体……」
「これは、簡易トイレです。旅のトイレ事情をしっかり解決できる優れ物ですよ。水洗式で音もでてプライバシーを守ってくれるんですよ!」
話だけ聞くと良さそうな物だな。これなら、きっと売れるだろう。長旅をするであろう冒険者にはうってつけだな。
「良いものを仕入れたんですね。ところで今からちょっと時間をもらってもいいですか?
『テレポート』を教えて欲しいんです。」
「ええ、全然いいですよ。今からですよね。
それでは早速、詠唱と理論からご説明しますね。まず、テレポートを使うに当たっては時空魔法を知らなければいけないわけですが、そもそも時空魔法とは………………」
1時間後。冒険者カードを見るとスキルの欄にテレポートが載っている。
「『テレポート』を習得っと。」
……よし、これで完了!
「では、リークさん私は今から店番をやらないといけないので今日はここで失礼しますね。」
「わざわざありがとうございます!これで冒険も楽になります。王都も転移先に登録できました。」
「また、いらして下さいね。いつでもお待ちしています。」
微笑むウィズさんに心から感謝をしながら店を後にした。
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ウィズ魔道具店を出た後、これから何をしようかなと考えながら街をぶらぶらしていた。
魔王軍との戦いのお陰で懐はとても潤った。レベルもいっきに20になった。スキルポイントにも余裕がある。
ーー特にやらなければいけない事がないのだ。
また、モンスターを狩りまくるか王都に行って魔王軍を蹴散らすか、これぐらいしかやる事がない。
これでは、マンネリ化していつか飽きが来る。
何か刺激のある事をしたいが何をしような。
そんな事を考えていると、毎日お世話になっている風呂屋に来た。
風呂屋の女将さんがスタッフに指示を飛ばしている。
「ねぇ、空いている人は街のギルドに行って魔法使いを呼んで来てちょうだい。風呂の火をつけてもらわないと。はぁ、いちいち魔法使いを呼ぶのは面倒臭さいねえ。」
女将さんが溜息をついている。
そっか、この世界には火を起こすのが魔法頼りなんだな。中世レベルの文明とはいえ、ライターぐらいは簡単に作れるのに。
うん?待てよ…。もし、俺が日本のモノをこの世界で売り出したらどうだろう。
宣伝と大量生産さえ出来ればかなり大儲けできるのではないだろうか。
日本にいた時は色々な本を読み漁っていたので、知識はかなりある。
そして『超知力』のおかげでその知識を基にモノづくりをする事はできる。器用度もかなり高いし。
…これは上手くいくんじゃないですか?戦う商売人みたいになれるんじゃないですか?
よし!鉄は熱いうちに打てって言うし、さっそく取り掛かろう!
まずは、商品の開発と人材の確保と生産ルートを築く事だな。
店はまずはアクセルで出そう。店が大きくなったら王都でも出したい。王都に関してはクレアさんに頼めば何とかなるはず。
さあ、忙しくなるぞ!
カズマとバニルの商談をここでへし折ってしまいました。原作と少し違う展開になってきます。
すごく締まらないですが、これでいったん章区切りをします。
次回からは原作に入っていきます。時間軸としては、今から約一年後の設定です。
拙い文章ですがどうかよろしくお願いします。