この素晴らしい算術士に祝福を!   作:鰯の頭

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カズマ達との出会い

ーー冒険者ギルド、それは新たな冒険者を生み出し、冒険者同士の交流を深め、そして冒険者が旅立つ場所。

 

そこの酒場で俺は食事をしていた。長らく高級な食事ばかりしていた自分にとって、良い刺激だ。

 

食事をそこそこ食べ終え、クエストを受けに向かおうとしていた時、突然声を掛けられた。

 

「ねえ、そこのあなた。宗派を言いなさい!」

 

振り向くと水色の髪をした美少女が俺を指差していた。

 

「私はアクシズ教の女神アクア。汝もし私の信者ならば、お金を貸して頂けると助かります!」

 

厚かましい人だなと思いながら、腰を折っている少女を見ている。

 

……この人、何処かで見た気が……

あっ!!あの女神じゃないか!俺を異世界転生させたあの押し付けがましい女神!

 

なんでこんな所にいるんだ?女神が地上に降りてくるなんて、以上事態でもあったのか?

 

…考えていても、しょうがないか。直接聞くか。

 

「あの、俺を異世界転生させた女神様ですよね?どうしてこんな所に?」

 

そう言うと、頭を上げこちらを見てきた。

 

「あなた、私が転生させた日本人?それなら都合が良いわ!ねえ、お金を貸して頂戴!」

 

最初に会った時と変わらず押し付けがましい。

 

「それは別にいいですけど、どうしてこんな所に?少し、お話したいんですが。」

 

「うーん、それならちょっとこっちに来てくれない?私の連れがいるからそいつと交えて話をしましょう。」

 

連れ…か。少なくともこの女神より話は通じるだろうな。

 

「分かりました。では、その人の下まで案内してください。」

 

「分かったわ。付いて来て。こっちよ。」

 

女神が俺をその人の所までリードし始めた。

 

 

 

 

「おーい、アクアー!金は手に入れたか?って、その人誰だ?」

 

女神を呼び掛けいるのは、俺と同じぐらいの歳の少年。緑のジャージを着ている。

 

「カズマー、この人あんたと同じ異世界転生者なの。ちょっと今から話をしようと思ってるの。」

 

「それは本当か⁉︎ナイスだアクア!救世主が来た!」

 

安堵した様子でこちらを見てくる。余程不安だったのだろう。

 

「君も異世界転生者?良かったら俺と話さないか?何かとチカラになれると思うよ。」

 

「はい!ぜひ、お願いします。どうぞ、そっちの席に座ってください。おい、アクアも席に座れよ」

 

そう言われ、女神もといアクアも席に座る。

 

「じゃあ、まずは自己紹介だな。俺の名前はリーク。日本にいた時は本間理玖って名前だったが、ここに来る時に名前を変えた。冒険者をだいたい一年程やってるよ。」

 

「俺の名前は佐藤和真。今さっき、この世界に来たんだ。」

 

「私は、知っていると思うけど水の女神アクア。そこのヒキニートのせいでこの世界に連れてこられたのよ。」

 

連れてこられた?…もしかして、特典で、って事か?

 

「特典で女神を選んだのか?」

 

「そうなんだよ。こいつがやたら俺をいじって笑って来るから腹いせに連れて来たんだ。」

 

…ものすごくツッコミたいが、話が進まないので我慢しよう。

 

「なるほど。それでアクア様がこちらに来たのか。ところで、佐藤君やアクア様はお金が無いのか?よかったらお金をーー」

 

「そうなんです!俺達、一文無しなんです!そのせいでギルドに冒険者登録もできないんです。お願いします、ギルドの登録費を貸してくれませんか?できれば、その他の雑費分も貸してくれると助かります。」

 

…一文無しか。それは大変だな。登録費を貸しても、こいつら当分は衣食住が満足にできない可能性が高いな。

 

「別にそのくらいは構わないよ。それより、佐藤君達は衣食住は大丈夫か?もしよかったら俺の家に来るか?」

 

「マジですか!?ありがとうございます!あー、助かったー。どうなるかと冷や冷やしたよ。持つべき者は使えない女神じゃなくて同郷の人だな!」

 

そうカズマが言うと、アクアが目を釣り上げる。

 

「はぁ!ヒキニートが女神に偉そうな事を言った!謝って!麗しい女神様を使えないって言った事をちゃんと謝って!」

 

うるさいな。こいつらがいると話が進まん。

 

「はいはい、落ち着いてください女神様。今から冒険者登録しに行きましょう。ついてきてください。」

 

「ねえ、できれば女神様って呼ばずにアクアって呼んでくれない?騒ぎになると困るから。」

 

「ああ、こいつに女神様なんて呼ぶ必要性はないぞ。あと、俺もカズマって呼んでくれよ。敬語もお互い無しで行こうぜ。」

 

親和性が高いな。それより、ヒキニートって言葉が気になる。

まあ、人には触れられたくない過去っていうものがあるし、つっこんで聞くのはやめておくか。

 

「分かった。なら、よろしくな。カズマとアクア。じゃあ改めて冒険者登録しに行くぞ。」

 

「おう!あぁ、今から俺の秘められし潜在能力とかが、分かったりするのかな?ワクワクするぜー!」

 

「なに言ってんのよ、ヒキニート。引きこもりのゲームオタクがそんなのある訳ないでしょ。」

 

そうアクアが言うと、またカズマとアクアが言い争い始める。

 

はぁ、もうちょっと落ち着けないのか?こいつら、小学生以下だぞ。

 

溜息をつきながら、2人を諌め始めた。

 

 




やっと、カズマ達と合わせることができました!

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