見ての通り僕のヒーローアカデミアにハマってますw
言い訳をさせてもらうと話を書いてるうちに段々キャラが暴走してプロットが跡形もなく破壊されてしまったので組み直してました(:3 )rz.。oO(床冷てぇ)
そしてこっから先は不定期更新だァ(たぶん。間に合ったらいつも通り投稿するけど)
まぁ何はともあれ!漸く完成した第二十話をどうぞ!
PM9:09
絹旗一行は絹旗を先頭に、蛍光灯等の人工灯の一切が機能していない、闇が支配する寂れた真っ暗な廃ビル内を懐中電灯で照らしながら進んでいた。
「止まって」
絹旗の斜め後ろを歩いていたフレンダが静止を呼び掛けた。
フレンダは絹旗の前に出てしゃがみ込んだ。
「やっぱり罠が仕掛けてあった訳よ」
フレンダがしゃがみ込んだ先に細い透明な糸が張られていた。
トラップの仕組みを調べるためにどうなってるのかと糸の先を見てみると、右の壁近くに乱雑に積まれた段ボールの一つにクラッカーが紛れるように固定されていた。
糸はそのクラッカーの紐に繋がっていて、引っかかるとクラッカーが鳴る仕組みになっていた。
「なにこれ?もしかして新手の指向性爆弾?ってそんなことないわよね。
どっからどう見てもただのクラッカーだし」
フレンダはしゃがみ込んだまま段ボールに紛れているクラッカーを眺めて首を傾げた。
「……フレンダちょっと超離れてください」
フレンダは絹旗が何かに気づいたような表情をしていたので取り敢えず言われるがままに絹旗の後ろへ退った。
絹旗は脇に落ちていた瓦礫を拾ってその糸目掛けて軽く放ってみた。
瓦礫は放物線を描いて糸の上に落ち、瓦礫の重みで引っ張られた糸はクラッカーの紐を勢い良く引いた。
瞬間、ドガガガガァァッッッ!!という凄まじい轟音と共にクラッカーから飛び出た紙吹雪が散弾銃のように廃ビルの壁を突き破り、それだけに留まらず、横にあったビルも5mほど削り取っていた。
その光景を前に一行は三者三様のリアクションをとっていた。
滝壺は目を見開いて驚き、絹旗は“やっぱりですか…”と小さく呟き、フレンダは驚いて尻餅をついていた。
「な、なななな何?!何これ何!?」
「さっきの狙撃弾と超同じですよ。恐らく敵の能力で貫通力が超高まっているのでしょう」
「いくら能力で貫通力を高めたからってただのクラッカーでこんなことができるもんなの?」
「ええ、これは私の超推測ですが敵の能力は対象を等速直線運動させるものだと思うんです。
あの狙撃弾から念動力の可能性も超考えましたが、それならこんな罠は張らないでしょうし。
ですからただのクラッカーだろうとその能力を付加することで、形状を超留めている限り、ある一定の距離までは間の障害を超破壊しながら進み続けたのでしょう」
「ならどんなにしょぼそうな罠でも気を抜かずに対処していった方がよさそうね」
「超そういうことです。
さぁ、時間がありません。狙撃手に超逃げられる前に急ぎましょう」
「その必要はねぇよ。
こっちもあんま時間ねぇからよ、さっさと制圧して
突然声が聞こえた方を懐中電灯で照らすと、そこには首にチョーカーのような機械を付けた大学生ほどの男が歩いてきていた。
「貴方が狙撃手ですか」
「ああ、暗部組織レイブンの餓狼天牙だ」
「ここにくるまでに超あったトラップは貴方が?」
「いや、そりゃぁ俺の仲間がやったやつだろうな。
俺の能力はトラップ作成にはむかねぇし」
「自分から聞いといてなンですが随分と超余裕ですね。些かアイテムを超舐めすぎでは?
それ抜きにしても三対一のこの状況で正面から勝てると超本気で思ってンですか?」
三対一の正面対決という状況下でなお余裕を感じさせる態度にアイテムを舐めてると思った絹旗は僅かな憤りを感じていた。
「思ってるとも、第四位の腰巾着共が粋がるなよ。寿命を縮めるぞ?」
その一言が決定打となり、絹旗は勿論フレンダも憤慨した。
「どォやら超死にたいよォですねこのクソ野郎は。」
「もぉ!あったまきた!
こいつで吹っ飛ばしてやるって訳よ!」
フレンダが怒りのままにスカートの裾から小型ミサイルを取り出したところで滝壺が何かに気がついたのか珍しく大きな声で叫んだ。
「フレンダ、それを放っちゃだめ!」
「へ?」
しかし、滝壺の制止の声も虚しく小型ミサイルは既にフレンダの手を離れていた。
小型ミサイルは空中で尻に仕込まれた推進剤を爆発させ、凄まじい勢いで餓狼に向かって突き進んだ。
が、
餓狼が右手を軽く振るったのに合わせて小型ミサイルは方向転換し、逆にフレンダ達の方へと向いた。
「二人とも、超私の後ろへ!」
絹旗は二人の盾となるように前へ出てこちらへ向かってきた小型ミサイルを殴り壊した。
それにより小型ミサイルは爆発するが、
しかし、先の爆発で懐中電灯が壊れてしまい、廃ビル内を照らすものは小型ミサイルが残した弱々しい炎だけとなり、餓狼の姿は見えなくなった。
パスパスッ
餓狼がいた方の闇の中からサブレッサーを付けた拳銃の発泡音が聞こえたと体感的に同時にそれとは正反対の絹旗達が来た方向から全員の腹を銃弾が貫いた。
「な…これ……は…。ど……して…」
着弾の影響か、意識が朦朧としながらも自身の腹を見てみると、そこには小さな注射器のような矢ーー拳銃型麻酔銃の矢が刺さっていた。
「俺の能力は
その能力は掌で触れたモノを俺が能力を解くか、対象物が壊れない限りあらゆる障害物を紙のごとく貫き進み続けると言ったものだ。
だからお前のミサイルを防げる程の自動防護膜を貫き、着弾と同時に能力を解くことで麻酔弾を当てることが出来たってわけだ。
ちなみにミサイルの軌道を曲げたり狙撃弾や麻酔弾の弾道を操ったのはもう一人の仲間の能力だ」
「超…騙さ……れ…ていた…てこと…ですか」
「騙される方が悪い。それが暗部のルールだ。
敵が一人と油断したこと、敵の言葉を鵜呑みにしたこと、挑発に乗り、冷静さを欠いたこと、なにより自分の能力を過信したこと、それがお前らの敗因だ」
その言葉を最後に三人の意識は途絶えた。
その時、タイミングを見合わせたかのように餓狼にだけ聞こえる音声が餓狼の脳内に響いた。
「っと、ギリギリだったな」
餓狼は首に付けたチョーカー型の機械の電池を交換するためにズボンのポケットから2本の単三電池のようなものを取り出してさっきまで入っていたものと交換した。
これはEqu.acceleratorといい、今回の戦いに必要になると依頼人に貰ったものだった。
詳しい構造、仕組みなどは分からないが役割としては外部演算補助装置のはたらきをしているようだった。
これにより、本来level3だった餓狼はlevel4相当にまで能力強度を引き上げていたのだ。
しかしこれはバッテリーの消耗が激しく、十分でバッテリーが完全に切れ、先のように専用の単三電池型大容量バッテリーを交換しなければならなかった。
閑話休題。
「これで後はこれを
餓狼は気絶しているフレンダに近づいて残骸を回収した。
ふと、まるで戦闘機が風を切るような音が聞こえた。
なんだ、と思い餓狼は窓越しに外を見てみた。
すると、夜のため見えにくいが確かに何かがこちらへ高速で迫ってきているのが見えた。
「クソッ!補正は頼んだぞ!」
餓狼はホルスターから拳銃を引き抜いて高速飛行物体に向かって能力を発動しながら4発の弾丸を放った。
放たれた4発の弾丸は窓ガラスを割り、物陰に隠れている優月の補正を受けて、正確に高速飛行物体へと向かった。
しかし、弾丸が外れたのか、それとも破壊されたのかは分からないが高速飛行物体は尚も、少しもスピードを落とさずにこちらへ向かってきて、遂には廃ビルに激突し、壁を破壊しながら目の前へと降り立った。
その際、瓦礫が飛んできて右手に持っていた拳銃を弾かれて、拳銃は崩れた壁から外へと落ちてしまった。
目の前に降り立ったそれは人だった。
下は黒の長ズボン、上はタンクトップと白衣を纏った金髪のツンツンヘアーを後ろに流した筋骨隆々の男だ。
しかしその男の眼は機械的で緑色の光を灯しており、白衣のしたから除く両手は機械そのものだった。
おそらく彼は…
「サイ…ボーグ…」
「俺の名は木原双極だ。
今は
木原双極、否、HsSK-01は優月が隠れている方向を一瞥してそう言った。
「(チッ、気付かれてるか)俺らよりも更に深い闇に潜むお前が一体何の用だ」
「なに、俺は上の命令でそれを回収しにきただけだ」
HsSK-01は餓狼の持っている
「上ってのは具体的には誰だ」
餓狼はそう尋ねながら僅かに半身になってHsSK-01にバレないように腰の後ろに隠していたレディースの拳銃に手をかけた。
「お前らが知る必要はねぇよ。
強いて言えばテメェらとは別口だ」
「そうか」
餓狼は手を掛けていたレディースの拳銃を一気に引き抜いた。
しかし、HsSK-01に向けて
「
この新しい眼は優秀でな、筋肉の微細な動きまで読み取って先読みすることができるんだよ。
科学の野郎は確かこれは『前兆の感知』ってのをを科学的に再現したものだとか言ってやがったな。
まぁアレとコレじゃあ齎す結果は類似していても本質は全く違うんだが。
ま、そんなことはどうでもいいか。
取り敢えずコレは貰うぞ」
そう言ってHsSK-01は餓狼の手から
(クソッ、このまま抵抗しなくても死、コイツに挑んでも死なら俺はコイツに挑んで少ない希望を掴みとってやる!)
餓狼はまずは能力を発動してHsSK-01に掴まれている右手を振り上げることで破壊し、隙を作ろうとした。
「甘ぇよ」
しかし、HsSK-01はやはりそれを見切っており、振り上げられる前に手を離して能力を発動して念動力で餓狼を壁へ叩きつけた。
「ガッ」
餓狼はあまりの衝撃に気を失いそうになるが、ここで気を失ったら死ぬという意志の力でなんとか持ち堪えた。
しかし、背中から強く壁に叩きつけられたためか、四肢は一時的に麻痺して動かなかった。
それでも、視界の端で隠れていた優月がこちらへ来ようとしているのは見て取れた。
餓狼はそれを麻痺して碌に身体を動かせない中、意志の力で無理矢理右手を動かして制した。
優月はそれを見て何か考えがあると思い、餓狼の下へ向かわずにそのまま隠れた。
(そうだ、それでいい。
優月が死んでしまえば何もかもが終わる。
幸い奴は優月の存在に気づきながらも隠れているだけで支援もしないからと無視している。
付け入るとしたらもうそこしかない!)
「一々殺すのも手間が掛かるからな。
少々楽をさせてもらおうか」
HsSK-01はそう言って突入時に開けた大穴から外へ出て、背部にある機構から10mはあろう無機質な純白の翼を出した。
その翼は未元物質で加工された物質を用いて造られたものだ。
HsSK-01は翼を羽ばたかせて滞空し、空中で両手を広げた。
そして段々と両手の間隔を狭めていく。
すると、HsSK-01の両手が狭められていくのに比例し、両手の中の大気が球状に歪んでいった。
遂には最初、ビル一個分もあった大気の歪みは直径10cmほどの球体となった。
「吹き飛べ」
HsSK-01は大気を圧縮した球体を廃ビルに放ち、壁面に接触したところで能力を解除して圧縮した大気を一気に解放した。
遮るものがなくなった大気は急激な勢いで元に戻ろうとし、その影響を受けて廃ビル諸共周囲一体を吹き飛ばした。
それはさながら大気の爆弾だった。
周囲一体は粉々に粉砕され、瓦礫の山となっていた。
これでは生存など不可能だとは思われるが、HsSK-01は一応センサーで生体反応を検索してみた。
能力で誤魔化している可能性も踏まえて数通りの方法で調べてみたが生体反応は感知されなかったのでHsSK-01は
「ふぅ、どうやら行ったみたいだよ」
瓦礫の山を崩し、その中から5人の男女が現れた。餓狼と優月、そして気絶しているアイテムメンバーの三人だ。
5人があの大気の爆弾から助かったのは偏に優月のお陰だった。
優月は自分たちに向かう大気の爆弾の流れを操り、攻撃を逸らすと同時に着地のためのクッションにしたのだった。
そしてその後は瓦礫で姿が見えないようにし、センサーの流れを操ってセンサーに反応しないようにしたのだった。
「ありがとう、お前のおかげで助かった」
「お礼は良いよ。僕だってあのサイボーグから守ってもらったんだからおあいこだよ。
それより、これからどうする?」
「そうだな。
あの化物が出張ってきた時点で勝ち目は欠片もねぇからな。
だからメインミッションであるこいつらの護送に専念する」
餓狼は気絶しているアイテムメンバー三人を見ながらそう言った。
「分かった。それじゃあ車を調達してくるから天牙はその間身体を休めながらこの子達の見張りをしてて」
「分かった。悪ぃな」
「気にしない、気にしない」
優月はそう言って子供っぽく笑いながら車を調達しに行った。
「さて、あのクソゴリラ、殺されてねぇだろうな?」
木原科学
間話2の最後に出てきた全身に光るラインが走っている男
木原双極を木原無音に回収させ、HsSK-01に改造した張本人。
外部補助型演算加速装置Equ,accelerator
チョーカー型の演算補助装置で、外部のスーパーコンピューター数台に演算補助をさせることで装着者の能力強度を飛躍的に上昇させる装置。
チョーカー内部に夜属性の炎を用いたワープゲートを設置し、そこから外部のスーパーコンピューターへと距離を無視して有線で直接接続しているので一方通行の使っているチョーカーと違って電波の悪い場所でも問題なく使用可能。
バッテリー消費が凄まじく、専用の大容量単三電池型バッテリー2本1セットで十分が限界。
専用の電池は市販の単三電池と同じ形状をしている。
電池が切れかかるとEqu.acceleratorから脳に直接音声がかかる。
HsSK-01
Hs=ハードサイエンス(自然科学)
SK=双極木原
01=1号機
学園都市上層部に密かに回収されていた木原双極の脳を搭載したサイボーグ。
脳以外は全て機械で構成されており、その身体能力は聖人にすら匹敵する。
木原双極の脳が搭載されているので、勿論能力も使える。
背部には未元物質を使用した機構が取り付けられており、そこからEqu.DarkMatterのように未元物質で加工した素材の翼を出すことができる。
翼の形は電気信号により自由自在に変化させられる。
レーダー機能も付いており半径2000mまで索敵可能。
視界は熱源感知式に変えることもできるため、物陰に隠れた敵も捕捉できる。
猟犬部隊が用いる嗅覚センサーも搭載されている。
大空暴破
HsSK-01が廃ビルごと餓狼達を殺そうとした時に使った技。
ONEPIECEのクマが使うウルススショックのような技。
念動力で広範囲の大気を球状に囲み、狭めていくことで大気を圧縮し、最後は念動力の囲いを解除することで起爆させる。
絶対等速について
絶対等速の能力については描写が凄く少なかったので独自解釈しており、うちの絶対等速は間に何があろうと関係なく万物を貫き進み続けます。
禁書原作内での貫けないもの、つまり例外は一方通行の反射の膜くらい。(アレは性質的に無理)
演算型・衝撃拡散性複合素材でできた壁すら容易く貫く