境界線を越えた先にあるもの   作:✟クロス✟

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第三話  勇者、いろいろあって暗部落ちする。

八月二十一日

 

 

 

河川敷でみこっちゃんとバトルした日から数日後の夜、私は暇潰しに行っていたゲームセンターから帰宅するために自宅に向かって歩を進めていた。

すると、いきなり遠くの方がピカッと光った。

あれはみこっちゃんの電撃かな?

ということは今は絶対能力進化計画のところだったのか。

……不純物(イレギュラー)が現れるかもしれないから行ってみようかな。

私はマッハ3の速さで今夜の実験場である操車場へ向かって走った。

 

 

操車場なう。

今、私は闇魔法『インビジブル』で姿を隠してコンテナの上からウサギさん(一方通行(アクセラレータ))とヒーロー(上条当麻)のバトルを観戦してる。

今のところ特に異常はないかなぁ。

あ、ウサギさんがやられた。

と同時にヒーローも倒れちゃったな。

かなり重傷みたいだし治してあげよっと。

私は『インビジブル』を解除してコンテナの上から華麗にジャンプしてヒーローの側に着地した。

 

「な!なんであんたがここにいるのよ!」

 

着地後のカックイイポーズをキメているとみこっちゃんがまるでカツアゲをする輩のように掴みかってきた(笑)

 

「なんでも何も、散歩してたら轟音が聞こえたから寄ってみただけだよ。

いやぁ〜暗部の隠蔽工作も大したことないね!こういうことに関しては素人と大差ない私でも侵入できるなんて!(まぁ、態とって可能性もあるけど)」

 

私はヘラヘラと笑いながらみこっちゃんの腕を解いて、ヒーローの傷を右腕に注意して『ヒール』で治しながらそう返した。(だから右腕は傷だらけのまま)

 

「あんた…一体何者?

学園都市の暗部のことを知ってるし、今思い返してみたらあんたが使ってた能力も震脚だけで地面を砕くほどの身体能力、重力操作、光輝く剣を空間から引きずり出す、金色の飛ぶ斬撃ってな風になんの共通点もなくてまるで多重能力(デュアルスキル)みたいだったし」

 

なにかの拍子にヒーローの右手が頭に触れたのかな?

河川敷での戦闘の時にかけておいた“ある事柄に注意がいかなくなるようになる”精神魔法『ミスディレクション』が解けてるみたいだし。

 

「私はただの学園都市の闇にちょっとだけ詳しい女子高生だよ。

今風に言うならJKってとこかな?

能力はLEVEL4の幻想具現(イマジンドラッグ)っていう“想像した物体、現象を現実に引きずり出す”極々平々凡々な能力だよ。

ちなみに震脚で地面を砕いたのはただの身体能力で能力は使ってないからね」

 

「いやいやどこが平々凡々な能力よ!そんな能力見たことも聞いたこともないしチート過ぎるでしょ!しかも身体能力も人間離れしてるし!暗部について知ってることもどうせちょっとじゃないんだろうし!

そんな奴がただの女子高生であってたまるか!!」

 

とみこっちゃんが叫んだ。

まぁ、\(・_・\)それは(/・_・)/置いといて、

 

「ところでそこにいる人。

いい加減出てきたらどう?」

 

と言い、私はヒーローの治療を続けながら右斜め後ろに視線を向けずに、瞬時に召喚したナイフを投げつける。

音速を軽く越える速度で投げられたナイフはコンテナ群を粉々にした。

私はそこから出てきた少年に視線を向ける。

みこっちゃんは急に現れた少年に驚いていた。

 

「!?、あんた何者?

私の電磁ソナーに引っかからないなんて」

 

「ったく、危ねえことすんなぁ。

俺は垣根帝督。

学園都市第二位の未元物質を操る超能力者だ。よろしく」

 

「第二位!?一方通行の次に強い超能力者!?」

 

「いや、戦闘能力だけなら彼の方が強いかもしれないよ。

いや、厄介って言った方が適当かな?

とにかくここは危ないからみこっちゃんはヒーローとシスターズを連れてさがってて」

 

みこっちゃんはさすがにヒーローとシスターズの一人をおいておく訳にはいかないと思ったのだろう。二人を連れておとなしく退った。

 

「で、第二位が何の用?」

 

「偶々近くを通りがかったから寄ってみただけだ。

しっかし、この計画については前々から知っていたが…

まさか、クソッタレの第一位が無能力者に負けるとは欠片も思ってなかったな」

 

「第一位を倒した無能力者を殺すつもりはあるの?」

 

「ねぇよ。俺はここに紛れ込んだクズを殺すついでに寄っただけだからな」

 

と言い、ていとくん(垣根)は私の斜め後方に羽を飛ばしてコンテナ群を爆破した。

すると、そこから一人の少年がでてきた。

17歳ぐらいでシンプルな服装に身を包んだ黒髪の男の子だ。

 

「クソッ!しつこいんだよ!!

もう主要人物だろうが関係ねぇ!死ね!

王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)!」

 

少年は背後に黄金に輝く空間の歪みを発生させて、そこから数えきれないほどの膨大な量の武器を射出した。

ていとくんはその無数に降り注ぐ武器をその背から現出させた3対の翼をもって防ぐ。

だが、射出された武器はていとくんの翼を破壊し、ていとくんの肉体を貫いた。

 

「ハッ、こんなものか第二位!」

 

「こんなものか、クズ」

 

何時の間にか少年の背後に周り込んでいたていとくんが少年の胸を純白のドリルで貫いた。

って、どうして!?

さっきまで地面に立ってて剣やら槍やらに貫かれて死んだはずなのに!?

再度、地面に横たわるていとくん(垣根)の死体を見てみると、そこにはやはり剣や槍が突き刺さったていとくんの死体があった。

どゆこと?

 

「な…んで……、死んだはずじゃ……」

 

「簡単なこと。そこにある死体は俺の未元物質で作られたダミーだったってことだ!」

 

もうそこまで進化してたの!?

やっぱり酷似したパラレルワールドだから原作とは違うところもあるのか。

ていとくんはドリルを引き抜いた勢いそのままにドリルを瞬時に刀に変化させて背を切り裂いた。

少年は背中から大量の血を吹き出して絶命した。

戦闘が始まった瞬間みこっちゃん達を『スリープ』で眠らせて良かった〜。

こんなのみこっちゃんが見たら絶対ていとくんに喧嘩売るだろうからね。

 

「そこのお前」

 

ていとくんが指差してきた。

って私!?何の用だろう?

 

「この現場を目撃した以上、眠ってた無能力者や超電磁砲は大丈夫だろうがお前は暗部落ちするだろうな。

そん時はスクールに入れ。そうすりゃできる限り力を貸してやる。

俺のせいで暗部落ちさせちまったようなもんだからな」

 

と言い残してていとくんは透明になって何処かへ消えた。

ですよねぇ〜(苦笑)

ハァ、やっぱりこんな場面見ちゃったら消されるか暗部落ちするかしかないよね。

まぁ、もともとスクールに入る予定だったし良いか。

とりあえず、グッスリ眠ってる4人をカエルドクターのとこに放り込んで家に帰ろうっと。

私は4人を『テレポート』でカエルドクターのいる病院へ送った後、家へ帰った。

 

 

家に着くと、スマートフォンが鳴った。

どうやら誰かから電話がかかってきたみたいだ。

誰からかも話の内容も大体の見当はつくけどね。

私は通話ボタン(スマートフォンのこれはボタンと呼ぶのだろうか?)をスライドして電話に出る。

 

「こんばんは、如月樹さん。

私は暗部組織スクールの制御役です。

こちらも忙しい身なので単刀直入に言わせて頂きますね。

暗部に落ちてスクールの構成員となるか、消されるか、どちらでもお好きな方をお選び下さい」

 

「もちろん前者で。

だけどこれだけは覚えておいて」

 

私は少しの間を開けてこう言った。

 

「……私の大切なモノを傷つけようとすれば、私はどんな手を使ってでも貴方達を捻り潰すから」

 

私は相手の返事を聞かずに電話を切った。

さぁて!デザート食べて寝よ!

 

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