境界線を越えた先にあるもの   作:✟クロス✟

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iPhoneアップデートして損はないだろう!アハハハ!

……そう思っていた時期が私にもありました。
iOS7にアップデートしたものの全てにおいて使いにくいわ、文字の入力をすると軽くフリーズするわで最悪でした(´・ω・`)しょぼーん
とくにiPhoneで小説を書いてる私には大ダメージでした(ノДT)アゥゥ

何はともあれ!間話という名の甘話をどうぞ!


間話1 垣根、照らし出された新たな道を行く。

 

 

8月26日

 

SIDE垣根

 

ここ最近、俺はある人物に付き纏われている。

そいつの名は如月 樹。スクールの正規構成員の一人だ。

まるで二次元の世界から飛び出してきたかのような整い過ぎた顔と炎のように鮮やかで流麗な赤髪が特徴で俺と同等かそれ以上の応用性を持つ能力者だ。

別に誰かに付き纏われること自体はたいして問題じゃねぇ。

問題なのは俺だけでも目立つような容姿をしていて注目されがちなのにこいつが一緒にいるせいでその視線が通常の二倍にも三倍にもなりやがることともう一つ……こいつの性格だ。

こいつは裏の住人になりたてとはいえ裏の住人には変わりねぇ。

なのにこいつはまるで表の奴等みてぇに接してきて、暗部の人間には必要のない馴れ合いを積極的にしやがる。

馴れ合いなんぞしても、既に少なからず人を殺した俺たちは表の世界で生きることはできねぇってのによ。

なのに何でこいつは俺に付き纏う?そんなことぐらい暗部落ちして日が浅いこいつでも分かっているはずだ。

にも拘らずこいつは今も俺に付き纏って俺の横を太陽みたいな笑顔で歩いている。

 

「……何でお前はそんな風に、表の世界の人間みたいに笑えるんだ?

暗部落ちして日が浅いといってもお前も既に少なからず人を殺してるだろ。なのにどうしてそんな風に振る舞える?」

 

俺がそういうと、こいつは太陽の光のように優しく、朗らかに微笑んで、当たり前のことを子供に言い聞かせるように言った。

 

「それはていとくんと一緒にいるのがすっごく楽しいからだよ!

一緒に散歩して、一緒にクレープ食べて、一緒にファミレスで駄弁って、そんななんでもない日常が堪らなく楽しいからだよ!

そこに表の人間だの裏の人間だのは関係ない。

別に今までしてきたことを忘れてのうのうと生きろって言ってるんじゃないよ。

今までしてきたことを忘れず胸に刻み込んで、その十字架を一生背負いながら生きる。

そして困っている人がいたら迷わず助ける。

そうやって少しずつで良いから贖罪をすることに意味があるんだと私は思ってるよ」

 

「……俺は過去にそうやって他人と積極的に関わって、その関わった奴等全員を地獄の底に叩き落としたことがある。

原因は多種多様だ。

俺の能力の暴走に巻き込まれたり、大切なモノを失った時自分だけの現実(パーソナルリアリティ)にどんな影響が出て、能力にはどのような変化が見られるのかっていう暗部のクソったれな実験の生贄にされたり、俺に精神的ダメージを与えるためにスキルアウトの連中に散々弄ばれた挙句殺されたり、本当にいろいろある。

…これまでの罪をどれだけ償ったって俺に関わる奴等がこうなるって事実はなにも変わらねぇ。

だから……」

 

「なら、今よりももっともっといろんな意味で強くなれば良い。

自分の大切なモノ全てを護りきれるほどの強さを、誰かに頼ることのできる強さを、仲間を心の底から信頼して背中を預けることができる強さを、手に入れればいい。

少なくとも、私はどんなことがあっても、ずっとずっとていとくんの味方でい続けるよ。

 

それにさ…」

 

如月は小走りで俺を追い抜いて俺の前で振り返った。

そうして見えた表情は、表の人間よりも輝いた笑顔だった。

 

「こうやって笑顔の方が自分も周りの人達も気持ちが良いでしょ!

少なくともそうやって仏頂面でいるよりは良いと思うよ!」

 

と言い、如月は俺の口端を指で左右に引き伸ばした。

 

「ほらっ!ニコッって!」

 

……確かに、こいつの言うとおりかもしれねぇな。

俺は怖がって逃げてただけだ。

罪を背負いながら生きることから、他人から様々な感情を向けられることから、人と接することで、傷つけてしまうことから……。

でもそれじゃだめだってことをたった今こいつに教えられた。

だから俺はもう二度と逃げるなんて無様な真似はしねぇ。

これからはこいつみたいにカッコ良く生きてやろうじゃねぇか。

なにより、こいつにはもう俺のカッコ悪い姿は見て欲しくねぇしな。

俺はフッと微かに笑んで思いっきり両頬を引っ張ってやった。

すると()は俺の口端につけていた両手を離してその手で両頬を引っ張る手をタップした。

 

「いふぁい!いふぁいおへいほくん!」

 

俺は頬から手を離して、右手で頭を撫でながら言った。

 

「お前の言うとおり、表の人間らしく生きるのも悪くねぇかもしれねぇな」

 

俺はその時、今までで最高の笑みを浮かべていただろう。

笑うことで狭まった視界には、微かに頬を赤く染めた大事な仲間がいた。

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