鎮守府改革物語   作:携帯電

10 / 10
第10話

「ていとくー昨日の話もうみんなに広まってるみたいだけどどうするの?」

 

寝起きにいきなりそんなことを言われる、ちょっと怒っているようにも見えるが真意はわからない

 

「別にどうもしないさ、そうなることは分かっていたんだから」

 

金剛は昨日の件を広めておいてくれたみたいだ、神通にも那珂の件以外はそのまま話すように頼んでおいたし当然の結果だ

 

「まあそっちはそんなに気にしてないけどさー、問題は神通の方だよ実際那珂を連れ戻すなんて不可能なんでしょ?」

 

こいつまた聞いてやがったのか、いい加減対策しないと動きづらくて仕方ないな

 

「何で島風にそんなことが分かるんだよ、軍の内情なんて知らないだろう」

 

「んーそういう探りあいみたいなのやめよーよ、私結構何でも知ってるよ」

 

知っているねえ、本当に知っているのだとしたらどうやって情報を手に入れたことやら

 

「そうだねえ例えば解体何て言うのは名目でほとんど研究所に送られることはないーとか、実際は兵器のサンプル貸し出しなんて銘打って大手の民間企業に艦娘をプレゼントしてるとか、民間企業のほとんどが危険作業、あるいは性欲の処理にしか使ってないとかぐらいは知ってるんだよー」

 

さも当たり前のように言っているがその情報は提督以上の人間でなければ知りえないはずだ世間的には政府の努力もあって艦娘はいまだ人類を守ってくれている超常存在としか認知はされておらず、人類に攻撃できないのも軍に入らなければ分からないことだ。

 

それはどのように生まれてくるかわかっていない艦娘をむやみに危険な目に合わせないようにするためであって、艦娘の安全のため何て言うのはごく最近になってようやく言われてきたことだ。

 

「何故知っているのかは聞く気もないが、だからと言って那珂を連れ戻せないことにはならないな」

 

「わかんないなあ、何でそんなことが言えるんだろう」

 

心底不思議そうにしながら俺のことをじーっと見てくる、うっとうしいので部屋から追い出して準備をする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の業務を終えてみると艦娘達からの様子が明らかに違うことが分かった。

ただ怯えているだけなのか、金剛の影響力が大きいのかは分からないが、明らかに恐怖している一部の艦娘は殺意もこもっていた気がする。

 

そんな中いつも通りだったのは島風だけだあいつだけは、いつも通り付きまとってきた、そのことであいつが皆から疎まれているように感じたのは気のせいではないだろう、何を考えているのかはいまいち分からないが放置しておくしかないだろう。

 

それより問題なのは那珂の件だ、一応考えはあるのだがいかんせん神通頼みの策になってしまうことは避けられない。

 

「失礼します提督」

 

そういいながら先ほど呼び出しておいた神通が部屋に入ってくる、昨日よりは随分元気になっているようだ。

明日からはまた元気がなくなりそうで申し訳ないが言う

 

「ああ、話はすぐ終わるからそのままでいい、単刀直入に言う神通には明日付で解体命令を出す。」

 

いきなりのことに戸惑い言葉も出ず顔色が悪くなっていく神通はそのまま気を失ってしまった。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。