提督早く起きてよー」
声が聞こえるすっかり聞きなれてしまった島風の声だ。
覚醒しきっていない頭で考える、なぜ島風の声が聞こえるのだろうここは提督室で俺は寝ていたはずだ、
何をされてもおかしくない境遇なので戸締りはしっかりとしていたはずなのに…
色々な可能性を考えていると、なかなか起きない俺にじれったくなったのだろう体を揺すられる
「提督おーきーてーよー」
「朝から大きな声を出すな頭に響く」
「やっと起きたんだねおっはよー提督」
まるで悪びれたりする様子もなく言ってくる、太いやつだなこいつ
「あのなあ島風どうやって入ってきたんだ、ちゃんと鍵は閉めてあったはずなんだがな」
「そんなのどうでもいいじゃーん、提督が早く起きないのが悪いんだもん」
そういいながら後ろ手に針金のようなものを隠したのが見える、あんなものまで使ってお越しに来るとはな…
確かに約束はしていたのだがやりすぎだろう。
「はあ…まあいいさ、これ以上ごちゃごちゃ言うのも面倒だ、準備するから外で待ってろ」
「はーいできるだけ早くしてよね」
島風が出ていくのを見て、準備を始める
確かに昨日一番気の進まない仕事である精神的に危うい艦娘達の面会に、付き添ってほしいと頼んだのは俺なのだが朝一番に行くつもりもなかった。
まあそれはいいんだが、それよりこんな風に気軽に侵入されてはたまらないので、ピッキングの対策は考えておかないといけないだろう。
「待たせたな」
「提督おっそーい早くしないと、みんな待ちくたびれちゃうよ」
「まて、まさかもう皆を集めているのかいくら何でも早すぎるだろう、それにこの時間だとまだ朝飯の時間なんじゃないのか?」
「一緒にご飯食べたほうが話も進みやすいからもう待っててもらってるんだー、それに集まってもらったのは姉妹艦だけだから大丈夫だよ」
「お前勝手に話を進めすぎじゃないか?せめて事前に教えてほしかったんだけどな」
「話す暇がなかったんだから仕方ないじゃん、それより早くいこー」
そういいながらまたもや引っ張られて食堂に連れていかれる、途中で廊下を歩く曙と目が合ったが無視されたのが地味に傷ついた。
「じゃあ私は演習があるから行くねばいばーい」
引き留める間もなく島風が去ってしまう、付き添いを頼んだはずなのにこれじゃあ意味がないじゃねえか
いや姉妹艦と会うだけならこれでいいのか?あいつの考えてることがよく分からん。
こちらを睨み付けるような視線を感じてそちらに目を向けてみると、角のほうにあるテーブルに
こちらを睨む大井、伏し目がちにしている神通、なにやら難しそうな顔をしている金剛
なんとも近寄りがたい雰囲気を出している、あそこに行かなくてはいけないとは朝から苦労しそうだ。