鎮守府改革物語   作:携帯電

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第8話

「とりあえず座ったらどうですか?」

 

 

一言のなまりなく金剛が言葉を走らせる、有無を言わさぬようなその言葉に従って席に着く

 

 

「これで顔を合わせたことになりましたね、では私はこれで失礼します。」

 

乱暴に立ち去る大井それを止めようか一瞬考えるがやめておく、それよりもほかの二人の対応をしたほうが良いだろう

 

「それで提督はどんな用事で榛名たちに会おうとしていたのですか?あの子たちがどんな状態なのかは知っているのでしょう?提督は無関係でいたいといったはずなのにそれはおかしいですよね?」

 

まくし立てるように言う金剛の目には非難の意がありありと込められている

 

「提督として問題のある艦娘を管理するのは当たり前のことだと思ってな、それに上への報告にもある程度実のあるものを送らないといけないしな」

 

言うと金剛の顔から表情が抜け落ちる、無感情な感情はこちらに対する威圧なのだろうかあるいは結局同じ穴の貉であることへの失望も含まれていたのかもしれない。

 

「そんなもの適当に報告しておけば済む話ですよね?本部がこちらに強い手出しを出来ないのを知らないはずがないです」

 

正当な反論、榛名たちの現状を考えると俺に会う事で悪化する可能性が高すぎる、時間が解決するのを待つこいつらにとっては余計な波風を立てようとする邪魔者にしか見えないのだろう。

 

「戦果を挙げてくれる艦娘たちなら俺も尊重するがな、回復の兆しも見えないやつらならどう使っても問題ないと判断しただけさ、ただのお荷物を置いておくぐらいなら有効活用すべきだしな」

 

今まで沈黙を通してきた神通が驚愕の表情でこちらを見上げ、金剛は立ち上がると拳を振り落としテーブルをたたき割る

 

「おいおいどういうつもりだ金剛」

 

大きく息を吐きこちらを見る金剛、殺意を隠そうともしていない

 

「もう少し、もう少し考えたほうがいいですよ、もう、一人消えてるんですから」

 

吐き捨てるように言い立ち去っていく、神通も金剛を追って出ていく

 

「なんであんな思ってもないことを言っちゃうのかなー、こんなことになるならちゃんと付き添いしたほうが良かったかも」

 

「盗み聞きするぐらいならぜひそうして欲しかったけどな、まあいいさ俺はもう提督室に戻るよ」

 

そう声をかけると、引き留める声を無視して部屋へと向かう、金剛があそこまで直情的になるのは予想外ではあったが、概ね想定内ではある正直策といえるような策ではないがあとは待つしかない、そんなことを考えながら扉を開けて椅子に座る。

 

「動かないでください」

 

一息つく間もなく背後からおそらく神通であろう声が警告する。

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