節目ということでご挨拶のためになんとか書ききりました。
時間が空くとキャラの口調とか忘れそうで怖いですね。
部屋の中で向かい合う海斗とシェイラ。
相対している間も、シェイラは内心とても焦っていた。
(どんなからくりか知りませんが、半端な毒じゃ通じないみたいですね)
数々の戦場での命のやり取りをこなしてきたシェイラが自分の能力を疑うことはない。
となれば、必然、毒が効かない理由は相手にあるということになる。
毒に耐性がある体なのか、考えたくはないが壁越えの実力者か。
本当に信じたくない話ではある。
「海斗ちゃん、どっか調子悪かったりしないですかね?」
だからこそ確認をしてしまう。
目の前の海斗を見れば異常なしは明らかであり、ただの希望的観測にすぎないが。
それすらも海斗は軽く首をかしげると、
「いたって快調だが……?」
優しげな口調でぶち壊してくれた。
シェイラの中でもやもやとしているのは何も毒が効かなかったことだけではない。
(シェイラちゃんが直々に可愛さ満天のサービスをしてあげても全く引っかからなかったのに、やっと接触できたのがシェイラちゃんがバランス崩したときだなんて……)
海斗のほうから可愛さにあてられて、接触を望むという形が理想的だった。
大体の男はシェイラから少し誘惑すれば、簡単にその本性をさらけ出すものだと思っているし、それは今までの経験で確証を得ている。
もちろん直接触らせるようなことはさせたことがないが、自分の可愛さを駆使して、男に言うことを聞かせるなんてことは朝飯前であった。
アイドル活動なんてものも相手の需要を察知して、それを提供することの積み重ねだ。
だが、目の前の男は今まで誰にも許したことのないタッチまでこちらが提示しているというのに思い通りにならず、挙句の果てにこちらの危機を助けるような形でやっと接触ができてしまった。
それはシェイラにとっては納得のいかない結果だった。
下心を上手く利用してやりたかったのに、これでは相手の優しさにつけこんだみたいだ。
「あーもう!」
「いきなりどうした?」
突然声を上げたシェイラに驚きつつも問いかける。
「シェイラちゃんそんなに魅力ないですか」
「いや、だから可愛いと思うって」
「だって全然手出してこないじゃないですか!」
彼女のプライドを傷つけられて、相当怒っているのだろうか。
息を荒げて、顔も赤くしているシェイラは、海斗からそう見えた。
「海斗ちゃんが喜ぶと思っていっぱいサービスもしてあげたのに。シェイラちゃんはアイドルなんですよ!」
「仮に可愛くて、自分に好意的だからってすぐに手を出すような男をどう思うよ」
「最低です!」
「だろ」
「違うんです。そういう冷静な意見が聞きたいわけじゃなくてですね、分かっていつつもついつい理性を抑えられずに……っていう男性独特の衝動があるはずです」
「さっきからテンションがおかしいぞ」
どれだけこのテーマにヒートアップしているのか。
口調や話のリズムなどが明らかに先ほどとは異なっている。
いや、これは盛り上がっているというより……
「別にシェイラちゃんは何もおかしく……あれ?」
その瞬間、シェイラの体がふらっと傾いた。
そのまま抵抗も受け身もなく地面に倒れようとする。
しかし事態をいち早く認識した海斗は先に動いていた。
倒れるさきに待ち構えて、また同じような抱える体勢になる。
だがシェイラのほうに何か仕掛けようという動きはなかった。
それはそうだ。
「シェイラ、やっぱ熱があるな」
シェイラのおでこに手で触れ、得心したようにうなずく。
さっきも足がもつれたわけじゃない、体が必死に違和感を訴えていたのだ。
シェイラは見たところ明るい笑顔で上手く自分の感情を隠しているようなタイプだ。
ギリギリまで自分の体調の変化に気づけなかったのだろう。
「ったく、不器用なやつだな」
呆れながらも海斗は薄く笑っていた。
挙動こそおかしかったが、やはりシェイラも悪い奴ではないとあらためて分かったからだ。
熱の原因はおそらく昨日待ちぼうけをくらったことだろう。
ステイシーが来るまでずっと外で待機していたらしいからな。
自業自得といえばそれまでなのだが、やはりどこか憎めない。
海斗はお姫様抱っこの状態のまま、シェイラをベッドまで運んだ。
「またこんなときだけシェイラちゃんに触って……」
「セクハラだって文句でも言うか?」
「文句は言いますよ。他人に迷惑はかけられません」
「気にするな」
口だけは反抗を示しつつも、なすがままにされるシェイラ。
だが、このとき海斗は事の重さをまだ完全には理解していなかった。
もうシェイラちゃんとか本編ではガッツリ語られないですからね。
ガンガン妄想のオリジナル設定を盛り込んでいくしかないんです。
そういえば、盗作されてたとの報告を読者様からいただきました。
正直私の作品を真似したところで面白いものができるとは微塵も
思わないので、現状私からすることは特にないです。
そもそも本編の面白さにあやかってる二次創作を書いてる時点で私も
人の事言えたもんではない気がしますし。
私としてはそうやってわざわざ報告してくれたり、その盗作している作品の
感想に私のを読んでくださっている方がコメントで注意してくれていたのを
見て、いい読者様に恵まれたなと満足でした。
というわけで、実害がないうちは私から直接とやかくは言いません。
読者様、いつもありがとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。(←ここにつながる)