私の知る過去とは違う気がする   作:みっくん

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prologue

数時間前から開戦されている戦い自分は前線で指揮をしていたが、どうも旗色が悪い。このままだと確実に前線が崩壊する。ならば、

 

「前線にいる兵士に告げる!防衛線を下げる。敵と近接戦で戦うのではなく、距離をとって攻撃しろ!」

 

自身の乗っているIS(インフィニット・ストラトス)SE(シールドエネルギー)が心許ない。まだ戦闘を続けることは可能だが何時まで持つか。

 

世界で初めての男性操縦者が見つかってから数十年の月日が経った。今では男性女性と性別関係なくにISに乗れる。初の男性操縦者である織斑一夏。彼の生態データを元に各国の企業が研究の結果として乗れるようになった。

 

コアの絶対数により不可能だったが、噂によれば各国の天才研究者たちが同じ研究テーマを掲げブラックボックスとなっていたコアの解析が出来たのだ。それにより戦争において局地的な場面以外でも使用が可能となった。

 

今自身が指揮を執っている戦場もISをお互いに使っての戦争だ。コアに上限が無くなり、世界は平和から一変した。お互いの国の資源を巡る戦争が起こるようになった。

 

っと、そろそろ前線が退却出来たころ合いだな。指揮を執るために殿を務めていたが、その役目もどうやら終わりのようだ。退こうとしたその時だった。

 

「隊長!上空から正体不明機が高速でこちらに接近してきます指示を!」

 

「ちっ、こんな時に正体不明機(アンノウン)か!俺が相手になる。お前らは防衛線まで先に退け」

 

「了解!ご武運を」

 

先に防衛線を下げた意味があったな。あのまま戦ってたら正体不明機に蹂躙される筈だ。

 

正体不明機 各地でISを主体とした戦争が起こるようになってから各地で目撃されるようになったISだ。最初こそは敵対国の新ISではと考えられたらしいが、敵味方関係なく暴れまわられた事がある今としては最優先して迎撃に当たる敵だ。

 

私の前に現れたのは四脚で地面に降り立ったISだ。……これはISなのか?

待て、正体不明機は各地で目撃されたが、どれも同じ形は一つとてないらしい。という事はこれもまた他のとは違うのか。

 

奴は犬や猫といった四足歩行する動物のような佇まいだ。背中には巨大な砲塔が二つ。あんなものが軍に向けて撃たれたら不味い。様子見をしたいところだが、今は時間がない。こちらから攻撃を仕掛ける。

 

装備スロットからライフルを取り出すと敵に近づきながら射撃。

ライフルから発射された銃弾は敵に当たることはしたが装甲にダメージすら与えることが出来なかったようだ。

 

「くそっ、実弾は効かないのか」

 

相手のSEを見ようとしたが、私の視界にはそれすら映らなかった。

 

「しまった」

 

気が付いた時には敵に背後をとられていた。私が最後に見たのは奴が動物の前足についているような爪だった。

 

 

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・

 

 

いててて、私は一体……

 

そうだ!奴は…… 周りを見渡したが存在するのは何もない空間だった。

どうやら私がいるのは部屋のようだった。ここは一体何なのか探索する必要があるようだ。

 

 

 

 

探索した事であることが分かった。どうやら此処は研究施設だった場所らしい。周りには巨大な試験管が彼方此方に割れて散乱しているのが目に入った。

 

誰か人はいないのか?

 

周りを確認しながら歩いていると一人の少女が倒れていた。

 

「おい、どうした!」

 

「……」

 

返事がない。死んでるのか?近づいてい見ると胸元が上下に微かながら動いているのが見える。

気絶しているだけか。しかしこの少女は何者だ。腰近くまで長く伸びた銀髪、ボロボロな服を着ている。どういうことだ?

 

これが後に名をクロエ・クロニクルと名乗る少女と私の初めての出会いだった。

 

 

 

 

あれから7年の時がたった。流石に7年たてば、自身がどのような場所にいたのか分かった。あの廃墟と化した研究施設は国にすら存在が確認されていない機関だった。あそこでは様々な人体実験が行われていたようだ。少女 クロエを見つけてからも沢山の人間の死体が見つかった。子供の死体や大人の死体と様々な人間の死体たちだった。しかも、その死体の山を築かせたのがこの体の持ち主だったというのが驚きだ。

 

私が今動かしている体は本来は別の人格が存在していたようだが、何かしらの理由で精神崩壊を起こし私の人格と変わったようだ。最初こそはみっともなく狼狽してしまったが今となっては懐かしい思い出だ。

 

妙に視点が低いと思っていたが、少年の体だった。顔つきからしておそらく日本人なのだが、日本人に多い黒髪ではなく色素の抜けた白髪なので確信はない。それに瞳の色が赤色なのも謎だ。クロエに聞いた限りでは、この体の持ち主も被験者の一人だったらしい。しかし腑に落ちない。被験者だというのに、体の何処にも異常がないのだ。

 

一番の驚きなのだが、私はどうやら過去へタイムスリップをしてしまったらしい。らしいというのには勿論、理由がある。

 

つい最近、ISの史上初となる男性操縦者が発見された。名前は織斑秋次という。そこがらしいことなのだ。未来 つまり私が戦争していた時の記憶では初の男性操縦者の名前は織斑一夏だった筈だ。確かに世の中は女尊男卑でISが未だ女性しか乗れないことから過去だとは思うのだが、私の知っている過去ではないようだ。まぁ、男性操縦者が見つかった当時の事は知らないが。

 

少し過去の事を話しすぎたが、自己紹介と行こう。

私の名前はアルトリウス・オーウェン。世界で二番目となる男性IS操縦者だ。




次回は原作入り。

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