私の知る過去とは違う気がする   作:みっくん

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episode2

 

自己紹介が終わるとそのまま通常授業へと突入した。

 

IS学園は名の通りISを扱う人間を育成する機関であるが一般的な教養も社会では必要の為となるので教えられている。そこが兵士を育成する軍学校との違いだと私は思う。少なくとも私が兵士になる時に入った学校では一般教養など学ばなかった。

 

今は国語の授業をやっている。勿論日本語でだ。ISの生みの親である篠ノ之博士が日本人である為世界では日本語が標準語となりつつある。勿論IS学園は日本に存在するので日本語を標準語と定めている。留学生として通う外国の子たちは日本語を必死に勉強して覚えてきている。ISを学ぶために来ているだけあって日本語が達者な子たちばかりだという事が授業で分かった。

 

休み時間になりもう一人の男子のところへ行こうとしたが、運が悪く彼はポニーテルの女の子に連れてかれたところだった。仕方がないのでクロエと話でもして時間をつぶそうか。

 

「クロエ、授業はどうだ?」

 

「今のところは問題ないです。勉強頑張りましたから」

 

「ははっ、そうだな」

 

私たちはISの武装を作っている会社に所属している。そのおかげでISの事は一般生徒波にはあると自負しているし、肝心な教養もある程度は身に着けている。

 

彼女と楽しく会話をしていると、一人の女生徒がやってきた。

 

「少し、よろしくて?」

 

「ん?どちら様だ?」

 

「わ、私を知らない?このセシリア・オルコットを?イギリスの代表候補生で主席入学したというのに!?」

 

私たちの近くにやってきた女生徒はどうやらセシリア・オルコットというらしい。本人が言うにはかなりの有名人っぽいのだが?

 

「それでイギリスの代表候補生が私に何の用で」

 

「あなたISについて詳しくて?まぁ、私は代表候補生ですから初心者に教えてあげるというのは義務のようなもの。あなたがどうしてもというなら教えてあげてもよくってよ」

 

「いや、大丈夫だ。元々、企業に籍を置いていたから一生徒並には知識を持っているつもりだ」

 

今の世界はISによって動かされていると言っても過言ではないため、ほとんどの企業がISに何かしらの形で関わっていたりする。私の所属している会社TO(タイニー・オービット)社は武装開発および研究、大企業から要請があれば社員を派遣して他企業との横の繋がりを作っていたりする会社だ。試作品として作られた武器の性能を確かめるためのテストパイロットとして籍を置いていたりする。

 

「なるほど、少しは知識がある人と……」

 

彼女は何かを言いたげだったが丁度よく次の授業の開始を告げるチャイムが鳴ってしまったので聞くことはかなわなかった。

 

 

「では、私の最初の授業としてISについての説明を……いや、ちょっと待て。その前にクラス代表者を決めておこう」

 

織斑先生の授業が行われると思ったらどうやらクラス代表者とやらを決めるようだ。代表というからには実力で決めるのだろうか。

 

「クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけでなく、生徒会の開く会議や委員会への出席……まぁ、クラス長だな。ちなみにクラス対抗戦は、入学時点での各クラスの実力推移を図る物だ。今の時点で大した差はないが、競争は向上心を生む。一度決まると一年間変更はないからそのつもりで考えろ。推薦でも立候補でも構わん」

 

どうやら実力だけではダメなようだ。コミュニケーション能力や仕事を裁ける程度の実力者ではなければ難しそうな仕事だ。

 

「じゃあ、織斑君を」

 

「私も織斑君」

 

「私はオーウェン君かな」

 

などなど、クラスの至る所から声が上がる。

 

「お、俺ですか!?あ、あの辞退って」

 

「不可能だ。他にはいないか?ならこの二人から選ぶが……」

 

「待ってください!納得がいきませんわ!」

 

声を荒げて席を立ったのは先ほど話しかけてきたセシリアという生徒だった。

 

「そのような選出は認められません! 大体、男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ! わたくしに、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえと仰るのですか!? 」

 

確かにISは女性しか動かせないので男性の代表者など過去類を見ないだろう。まぁ織斑が初の男性操縦者だし。

 

「実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを、物珍しいからという理由で極東の猿共にされては困ります! わたくはこのような島国までIS技術の修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ! 」

 

彼女はそうとう頭に来ているようで周りの空気の変わりようにも気が付いていないようだった。……ところで私の記憶違いでなければイギリスも島国ではなかっただろうか。

 

「少し落ち着いたらどうだ、セシリアとやら。ISの生みの親の篠ノ之博士は日本人だ。日本で学習するのも仕方ないことでは?」

 

「そ、それは」

 

「それにこれ以上余計なことを喋ると国に迷惑掛るぞ?良いのか代表候補生だろう?」

 

流石にこのまま喋らすのは空気的にも悪いので口を挟ませてもらった。確かに言っていることは良いことではないが、彼女は自分の実力に随分と自信があるようだ。推薦として私も挙げられた身だが、どう決めるのだろうか。

 

「落ち着いたか?取り合えずこの3人で決定とする。選出方法は3人で戦闘をし、それで決めるとしよう。ここはIS学園だ、ISで決めるというのも悪くないだろう」

 

織斑先生によって選出方法が決まった。戦闘か……

 

私は少し冷静になって周りに謝っているセシリアを見ながら考え事に耽るのだった。





アルトリウスとクロエが所属している会社名はとあるゲームから使わせてもらいました。

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