服を全部脱がして、俺は飛龍さんと入浴。まぁ、俺は服着てるけど。見られてないとは言え、人の前に裸になるのは恥ずかしいし、俺は風呂に入る必要ない。後は、理性が保てばそれで良い。
そう思っていた時期が私にもありました!現在、腕まくりに膝まくりで飛龍さんの頭を洗っています。
お互いに一言も話さず。鏡に映る飛龍さんは、両手を内股になってる膝の間にしまって、顔を真っ赤にしたまま俯いていた。
うーん……なんだろう、何を今更恥ずかしがってるんだろう。いや、可愛いんだけど、なんかそれ以前になんか犯罪臭が………。
いやいやいやいや、落ち着けよ俺。付き合ってるなら風呂くらい普通に入るだろ。というか、誘って来たのは飛龍さんだ。俺が誘いに乗らなければ問題ないし、俺は今酒を飲んでない。アルコールさえなければ俺が襲うようなことはない。鋼の理性だぞ。さっきから、股間は超反応してるけど。
「…………」
「…………」
「………提督」
「は、はい?」
「シャンプー、もういい」
「あ、了解です。じゃ、俺は外で」
「次、身体ね」
「ふぁっ⁉︎か、身体⁉︎」
「いいからまずはシャンプー流してよ……」
「は、はい………」
俺はシャワーをとって、飛龍さんを頭から洗い流した。シャンプーを流し切ると、俺はボディーソープに手を伸ばした。
タオルにむにゅーっとボディーソープを付けると、「あっ、待った!」と飛龍さんが声をあげた。
「えっ、何」
「その前に、リンス」
「えっ、ボディーソープ、タオルにつけちゃったんですけど……」
「………じゃあ、身体洗ってからで良いよ」
「は、はい」
大丈夫、身体洗うというのはつまり、背中を流せという事だ。
俺はタオルを泡立てて、飛龍さんの背中に当てた。おお……なんていうか、柔らかい背中だな。女性の背中って柔らかいんだ。
ゴシッゴシッと擦ってる間も、飛龍さんは無言だった。
背中を終えて、俺はタオルを飛龍さんの肩に掛けた。
「よ、よし。終わりました」
「………?まだ、背中しか洗ってないじゃん」
「えっ」
「早く洗ってよ」
「いや、えっ……胸とかも?」
「い、言わせないでよ………!前見えないんだから仕方ないじゃない………」
「はい、すみません」
マジかよこの人………。もしかして、まだ酔ってんのか?まぁ、言われたからやるけども。俺はタオルでまずは腕からいった。ていうか何だこのプレイ。一時間いくら?
両腕を終えると、飛龍さんは脚を伸ばした。脚を洗えって事か?でもね、そういう風に伸ばすと、股間が丸見えだからね。少しは自制してくださいね。ていうか、生えてるんだ、毛。
まぁ、足を洗えって時点で見られる事前提なんだろうけど。落ち着けよ、俺の理性。
足を洗い始めた。引き締まってるのに柔らかい脚をゴシゴシと洗う。指先から太腿に向かう度に、「んんっ」と色っぽい吐息が漏れていた。それ本当にやめて。
「っ!」
め、目の前に飛龍さんの女性器が………‼︎
イカンイカンイカン!落ち着けよ俺!考えるな、心を無にしろ。我、無我の境地也………‼︎
「………お、終わりました」
終わった………。俺は息を吐いた。すると、飛龍さんは足を内股に戻すと、胸を張った。大きいにもほどがある胸が、俺の目の前に出て来る。
これ以上は無理だ。鋼の理性にも限界がある。だが、 鋼のチキンハートはすでに限界突破していた。この前の失敗はしない。まずは事実確認だ。
「…………飛龍さん」
「何」
「挑発してませんか」
聞くと、飛龍さんは黙り込んだ後、ボソボソと呟くように言った。
「………二人でお風呂の時点で、気付きなさいよ」
「悪かったですね。もし、違ったら怖いので確認しないで実行はできない人なんです」
「少しは察することも大切だと思うけど」
「本当は目も見えてるんでしょ?」
「………洋服脱いでから少しずつ回復してた」
「ていうか、なんかあったんですか?急にこんな風に誘うなんて」
「…………提督に視界を奪われてから変な液体掛けられた時に、その……若干興奮して」
「…………」
「……………私、少しMっ気があったみたい……」
顔を真っ赤にして性癖を告白された。この人意外とスケベだ。
「………後は、その……勢いとか、深夜テンションとか、酔いとか、……みゅ、ムラムラとか………」
「……………」
俺は「で、」と仕切り直した。なんか俺まで変なテンションになって来た。
「その性癖を俺に言ってどうされたいんですか?」
「…………りやり」
「えっ?聞こえないんですけど」
「……………無理矢理、犯されたい、です……」
顔を真っ赤にしながら、俯いて飛龍さんは言った。俺は理性をブチ破った。
++++
湯船。白く濁った液体をシャワーで流したら、俺と飛龍さんは湯船に浸かった。俺の足の間で、正気に戻った飛龍さんは縮こまっている。
「うう………なんであんなこと言っちゃったんだろう……」
「ど、ドンマイです……」
「どんまいじゃないよ……止めてよぅ………」
「いや、あまりにもエロ可愛かったんで」
お湯の中に顔を埋める飛龍さん。この人、普段とエロスイッチON状態のギャップが可愛すぎる。
「そんな恥ずかしがる事ないですよ。もう知っちゃってるんですから」
「知られたから恥ずかしがってるんです!………はぁ、まさか私がMだったなんて……」
「もう少し焦らしたほうが良かったですか?」
「そういう事言わなくて良いの!………でも、次からお願い」
お願いするのかよ。しかしまぁ、なんというか……俺何してんだろうな。なんか流れで色々ヤッちまったけど、こんな事して良かったんかな。まぁ、過去のことを気にしても仕方ないけど。
「提督」
「何ですか?」
「私の事、言わないでくださいね」
「私の事?」
「だから、その……性癖とか」
「ああ。いや、大丈夫。甘えん坊でドMな性癖だ、なんて誰にも言いませんよ」
「わ、私にも言わないで下さい!」
「はいはい。甘えん坊でいじめられっ子の飛龍ちゃん」
「これ、捥ぎますよ」
「そしたら、ドM趣味に付き合えなくなりますけど」
「…………やっぱり口じゃ勝てないかぁ」
飛龍さんは俺の胸の上に頭を置いた。その頭を俺は撫でた。
「しかし、前回の記憶がないから、俺的には初めてシた感じなんですけど」
「んっ?」
「女性の中ってすごいあったかいんですね。それでもって、すごい締め付けというか、柔らかいというか……」
「ふんっ!」
「痛っ⁉︎」
「余計な事言わなくて良いの」
「いや、でも気持ち良かったし別にそんな気にしなくて」
「怒るわよ」
「ごめんなさい」
………んっ、なんか頭がぼーっとして来た。
「すいません、のぼせそうなんで俺出ますね」
「あ、じゃあ私も」
風呂から上がった。
身体を拭いて、パジャマに着替えると、飛龍さんの服が発光塗料塗れになってるのに気付き、俺のジャージを貸した。チャックが胸で上まで閉まらなくて、すごくエロい感じになってしまったが、この際良いや。
二人で布団の中に入った。一人用の布団なので、かなり狭いけど、まぁその分、飛龍さんとくっつけるので良いだろう。
「なんか、修学旅行みたいですね」
「何よそれ」
「学生の間に一回は行く大規模な旅行です。京都とか奈良とか沖縄とか………場所によっては海外に行くところもありますね」
「ふぅん、沖縄、かぁ……」
「行きたいんですか?」
「少し、興味あるけど………」
「じゃあ、今度行きます?」
「良いの?」
「休暇くらい取れるでしょ。後の事は蒼龍さんに任せれば大丈夫です。書類仕事は……俺なら5日分くらいなら1日で片付けられますし」
「…………じゃあ、行こっか」
「ウィッス」
さて、寝るか……。
つーか、良い加減眠いわ……。深夜のたった数時間ですごい色々あったからなぁ………。早く、寝ないと……。
「提督」
「はい?」
なんだよ、まだなんかあんのかよ。もう寝させてくれよ。
「明日からさ、ここに住んでも良い?」
「………はっ?」
こいつ今なんて言った?
「だ、だから!明日からここに住むのよ!そ、その方が……いつでも甘えられて良いじゃない」
「………なんか、毎日誘って来られそうだから嫌だ」
「そ、そんな欲求不満に見える⁉︎」
「2回とも誘って来たの飛龍さんじゃないですか」
「っ……!さ、誘わないから!三日に一回は!」
「そういう事、するとしても一週間に一回」
「えっ………」
「えっ………じゃないから。じゃないと許可しない」
「…………わ、分かりましたよ」
「でも、蒼龍さんが一人部屋になるのは少し可哀想な気もしますけど」
「一航戦か五航戦の部屋にお願いすれば良いじゃない」
「そんな簡単に決めて良いんですか?人間関係ってもっと複雑なものでしょう」
「この鎮守府の鑑娘は、少なくともみんな仲良いですよ」
「………加賀と瑞鶴、川内と瑞鶴、北上と駆逐」
「…………一部を除いて」
「はぁ……まぁ、分かりましたよ」
と、いうわけで、飛龍さんと同じ部屋に住むことになった。
いつの間にかただのエロい話になってた。なんでだろう……次からいつものほのぼの日常に戻ります。