年下に甘いお兄ちゃんと雪の国から来た年下の女の子   作:ボルゾイ

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こんばんは、前回から十日ぶりとなった投稿です。待っていてくださった方々、本当にありがとうございます。

さて、【第四話】を読まれる方々にお知らせです。

大変申し訳無いのですが……【第三話】の最後の方を"改変"させていただきました。

理由は、あのまま書いてみたのですがどうにも思うように執筆出来なかったのです。

本当にすみませんでしたm(__)m


では改めて【第四話】です。





少女

 

 

 

「失礼致します。お待たせ致しました。

紅茶をご注文のお客様はこちらでよろしいでしょうか?」

 

「「はい」」

 

「失礼致します。カシスショコラケーキをご注文のお客様は、こちらでよろしいでしょうか?」

 

「はい、私です。ありがとうございます」

 

「失礼致します。アップルチーズケーキをご注文のお客様は、こちらでよろしいでしょうか?」

 

「はい、ありがとうございます」

 

「以上でよろしいでしょうか?」

 

「「はい」」

 

「ごゆっくりどうぞ。失礼致します」

 

 

店員さんが注文した紅茶とケーキを持って来てくれたので、改めてテーブルの上のケーキを見る。俺の今までの人生で見たことも食べたこともないほど凝った作りのケーキが置かれていた。まあ、選んで頼んでくれたのは――

 

自分の分のケーキも選んでくれた少女の方をふと見ると、向かいの席に座っている少女も丁度此方を見ていたらしく、彼女の目と俺の目が合った――。すると少女は頬をやや朱に染めながら、おずおずと口を開いてきた。

 

「あの、その……き、急にごめんなさいです」

 

「ん、何が?」

 

「え……っと、いきなり誘ってしまったので……」

 

「それは別にいいんだ、が…………」

 

 

「が?」

 

 

……正直、少女に誘われた事が俺にはよくわからない。 確かに、縫いぐるみ……パンさんを取ってあげはした、それで渡す際にパンさんに似ているとも言われ(目が、ね?)お兄さんの目好きです♪とも言われた。だが……それだけで俺をお茶に誘うって言うのが、いまいち納得出来ないんだよな……。

 

今まで、俺に絡んできて関わった中学の女子達がかなり酷かったから…………もちろん、この少女が中学のあいつらとは違うのはわかる。目線や仕草、話し方、そして態度。それらから察するに、騙して奢らせる……って言うつもりでもないようだし。

 

が、親父から受けている英才教育(美人相手限定の)から、どうしても美人局の事を考えて疑ってしまう。もちろん美人局とは本気で思ってはいないが。如何せん、親父がしつこく何度も何度も何度も、美人局の怖さを説いて来たからな……此処まで来ると、一種の洗脳に近い気がする。

 

まあ、これで実は本当に美人局でした〜! 何て事になった日には二度と女の子を信じる事はなくなるだろうけど。

 

 

 

結局、いくら思考しても正解が何なのかは俺にはついぞ思い付く事はなかった。 だから答えを知るために失礼でも、思いきって少女に聞くしかないのだ。

 

 

「正直、縫いぐるみ……パンさんを取ったお礼として――お店に案内してくれて、尚且つケーキのオススメまで教えてくれた。……礼を尽くす、には十分過ぎる程の事を既にしてもらっている」

 

「……はい」

 

「だから……さっきのあそこで、さようならをしていても何も問題はなかったはず、なのに俺を呼び止めてお茶に誘った理由がいくら考えてもわからない。……よければ訳を教えてくれないか?」

 

 

 

「……あの、まま…………あのまま、さよならしてしまっていたら、きっと……もう"二度とお兄さんに会えない"……そんな気がしたから…………」

 

「……言ってはなんだが、俺なんかに会えなくなっても問題な」ありますっ!!――――あるんです……私には……」

 

少女が突然席を立ちながら大声で、俺の言葉を言い切る前に遮っていた。

 

 

突然の少女の行動に困惑する。それでも少女をそのままで居させる訳にはいかないと感じた……話してみてわかったが、やっぱり俺の方が年上みたいだからな。 そんな結論に達していた頃には、気が付けばお兄ちゃんスキルが自動で発動し、いつの間にか俺も立ち上がり向かいにいる少女の頭を撫でていた。

 

 

 

続く。

 

 

 






読んで頂き、ありがとうございました。



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