短編寄せ集め   作:サクサクフェイはや幻想入り

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ちょっと都合によりこっちに移しました。 内容は同じなので心配ご無用です


俺、踏み台転生者にされました 番外編 クリスマス

クリスマス、それは子供がサンタさんにプレゼントを貰う日。 かなり極端な話だけど。 プレゼントを貰えるものいい子だけだし、そもそも本当にサンタがいるのか、なんて上げて行ったらキリがない。 さて、何でこんな話をしているかと言うと今日が十二月二十四日の深夜、ということだ。 よい子なら寝ている時間なわけなのだが

 

「マスター殿、準備の方はよろしいですな?」

 

「勿論だハサン」

 

とある建物の屋上で赤い服を着て、顔に白い付け髭をつけた人物が二人。 これだけサンタの特徴がそろってはいるのだが、その手には袋は握られていなかった。 と言うよりも片方なんてとっても怪しい、仮面をつけている

 

「男は俺達以外にもいるが、ここでは俺達以外にこのミッションを遂行できるのは俺達だけだ」

 

「わかっておりますマスター殿。 ですが毎年毎年、マスターも飽きないですな」

 

「ドッキリは好きだからな。 それにこの部隊では初めてだろ?」

 

「違いないですね」

 

二人はひとしきり笑い合うと表情を引き締める

 

「行くぞハサン」

 

「御意」

 

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そんなわけでやってきました、機動六課の一室。 部屋にはロックがかかっているが、こんなものペイルにかかれば紙同然だ

 

「ペイル」

 

「解除しました」

 

すぐに解除されドアが開く。 無音で開くのは結構なことだ。 足音を殺し、寝ている人物たちに近づく。 エリオとキャロはぐっすりと寝ている。 こいつらも小さいのにもう働いてるからな、いい子で間違いないだろう。 そんなわけで

 

「メリークリスマス」

 

小声でプレゼントを置く。 本当にぐっすり寝ているらしく、プレゼントに気づきもしない。 うーむ、そんなに訓練がキツイのだろうか? 大変だな。 あまり長くいるのもあれなので、部屋からすぐに出る。 次の目的地は......ヴィータの部屋か。 いやぁ、アイツの場合毎朝毎朝起きたときのリアクションがいいから楽しみだ。 その代わり、俺が死にかけるけどな。 そんなわけでやってきましたヴィータとシグナムの部屋。 さっきと同じようにペイルでロックを解除するが、このままと突入してはいけない。 身隠しの布を被り扉の前に立つ。 扉が開くと同時に何か飛んできた、それを横に飛ぶことで避け、着弾点に王の財宝を展開し回収をしておく。 確認してみるとヴィータのシューターのようだ、何やってんのあいつ!? とりあえず飛んでくるところはわかったので、屈んで扉を開け罠を確認する。 どうやら今の奴以外はないが油断は禁物だ、ヴィータは明日も早いのか寝ているようだ。 シグナムの姿が確認できないが、今日ははやてがヤケ酒するって言ってたからそれの付き合いだろう。 ミッションコンプリート!今年は罠があったが明日が楽しみだ。 次は最後のなのはのところだ。 今回はヴィヴィオという保護した幼女がいるのでプレゼントをすることにしたのだが、一番問題なんだよなぁ。 おもに問題はなのはではなく、いやなのはも問題は問題なのだが、同室のフェイトが問題なのだ。 あいつは俺を毛嫌いしてるし、その恋人である藤森織も面倒なのだ

 

「やっぱり辞めようかな......」

 

「マスター、それでいいのですか」

 

「いや、だってさーフェイトだぜ? なんか俺の気配がするとか言って待ち構えてそうじゃん」

 

「流石にそれはないと思いますよ? 一応はやてが手を打ったわけですし」

 

「あー、あの二人明日休みだっけね。 俺的にはのびのびできるからいいけど」

 

昔からお互い好きあってるのに告白しないから、周りが世話を焼くのだがどうにも上手くいかない。 はやても独り身であんなの見せられてもたまらない、ということで休みにしたのだ。 そんな無駄な思考をしていると来てしまいました、なのはとフェイトの部屋

 

「ここまで来たらやるしかないよなぁ......ペイル」

 

「ロック解除完了、内部スキャン......完了、どうやら三人ともベッドで寝ているようです」

 

「ならいいか」

 

一応身隠しの布を被り扉の前に立つ。 足音を殺し気配を殺す、潜入成功。 なるべくベッドを見ないように近づき、机の近づき物を置こうとしたのだが、何かおいてある。 近づいてみてみると小さな箱が。 まぁ誰かはわかったのでいたずら心を発揮、メッセージカードを出し書きかき。 本人的にばれたくなかったのだろうが、そんなことは知らん。 それにしても、本人の性格的に忍び込むなんてしないと思ったが、意外だな。 いたずらも終わったので、俺もプレゼントを三人分おいてその場を後にする。ふむ、満足した

 

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またも屋上、一人の男がやりきった顔をして立っていた

 

「すみませんマスター殿、少し遅れました」

 

「気にするな」

 

どこからともなくやってきた仮面の男が先に来ていた男に謝る。 だが先に来ていた男は気にしていないのか、許していた

 

「今年は人数が多かったですな」

 

「まぁ気にしたら負けだ」

 

そんなわけで解散になった

 

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「さーて、一人忘れてたな」

 

向かうは部隊長室。 やけ酒をしている寂しいさびしい、部隊長にプレゼントを渡すためだ。 問題は寝ているいるかどうかなのだが、多分問題ないだろ。 さっき外から見たら部隊長室明かり灯ってたけど、大丈夫ったら大丈夫だ。 どうなってもいいように制服着てるし、そんなわけで

 

「おーいはやて」

 

小声で小さくノック、返事がない。 どうやら寝ているようだ、よかったよかった。 中に入ると酒瓶抱いて寝ているはやての姿が

 

「なんだろう悲しくなってきた」

 

なんて悲しいとか言ってはいるが、ペイルに頼んで記録に残してある。 なんでかって? 後々使えるじゃん。 そんなわけでプレゼンと置いて、今夜は完全ミッションコンプリート!!

 

 


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