短編寄せ集め   作:サクサクフェイはや幻想入り

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いやー、今日七夕だったんですね。 すっかり忘れてた
テレビ見てたら、七夕七夕騒いでたから思い出した。 これは物書きとして失格では? 
ちょっと、のどと鼻の調子が悪いので今回の更新はお休みさせていただきます。 夏風邪は、流石に勘弁かなぁ

なので、ちょっとした小話を載せます

・・・・・・更新楽しみにしてる人がいるかわからないし、ここまでチェックする人がいるのかわからないけど


七夕小話

七夕小話 リリカルなのは

 

「○○くーん、こっちこっちー!!」

 

おーい、とこっちに向かって手を振るのは幼馴染の高町なのだ。 俺はそれに軽く返事をしつつ、なのはの元に急ぐ。 今日は七月七日、世間で言う七夕である。 仕事で少し遅く、というかかなり遅くなってしまった。 本当なら、笹を切って運んでくるところから手伝うはずだったのだが、管理局の任務が入ってしまったのだ。 それを士郎さんに言ったら、笑って許してくれたけど申し訳なかった

 

「大変そうねぇ、管理局の仕事も」

 

「お疲れ様○○君。 飲み物はお茶とジュースどっちがいい?」

 

そう言って飲み物を手に声をかけてきたのは、なのはの親友のアリサ・バニングスと月村すずかだ。 俺はすずかにお茶と言い、アリサには適当に返事をした。 それにしてもこの七夕、にぎやかなもんだ。 開催地である高町家の住人はもちろんアリサとすずかの家族、八神家にテスタロッサ家、はてはハラオウン家までいた。 昔はうちの家と高町家だけだったのに、にぎやかになったものだ。 すずかからお茶を受け取りつつ、そんなことを考えていた。 それもこれも、すべてはなのはの人徳のなせるおかげなのだろうか。 フェイトやはやてと喋っているなのはを横目に見つつ、空を見上げる。 アリサとすずかの付き合いが始まったのは、なのはが二人に割って入ったから。 フェイトもなのはが魔法と出会った中で、その成り行き。 はやてもそうだ

 

「○○君?」

 

俺が空を見上げていれば、いつの間にやら隣に来ていたなのはが不思議そうな顔で声をかけてきた。 というか、気配を消して近づいてくるな。 本当に高町家はハイスペックだと思う。 父親である士郎さん、兄の恭也さんや姉の美由希さん誰をとってもハイスペックだし。 桃子さんはそれに埋もれているように見えるだけで、本当はやばいんじゃないかと睨んでいる。 とと、また思考が関係ないところへ。 これは悪い癖だな、なんて心の中で苦笑しつつなのはの相手をする

 

「どうしたんだって、なんか離れたところで一人で空見上げたたからどうしたのかなーって」

 

なんというか、別に気にするほどのことでもないと思うんだがと思う。 昔から心優しい幼馴染に苦笑しつつ、再び空を見上げながら答える

 

「昔に比べてにぎやかに? んー...... そう言えばそうだね、今年からはフェイトちゃんたちやはやてちゃんたちも参加してるもんね」

 

そう言うことだ、と視線を空からなのはに戻す

 

「えぇー、みんな私に惹かれて周りに集まってるってそれはないと思うよ......」

 

何言ってんだコイツみたいな目で見られ、ひそかにイラついたのは内緒だ。 なのははさっきの俺と同じ様に空を見ると、口を開く

 

「どっちかと言われれば、○○君にじゃないかな」

 

なのはにそんなことを言われ、お返しと言わんばかりにさっきのなのはのような顔をしてやった。 するとなのはは俺の顔を見た途端、少し怒ったように話し始める

 

「本当にそこらへん、○○君って鈍感だよね。 ○○君がいないとき、皆がする話ってだいたい○○君のことだよ!」

 

それってどうせアレだろ、俺のどこかがだらしないとか、魔法に関して詰めが甘いとかあれだろ? そう言うと本当に呆れたみたいな顔をされたが、もういいです

 

「はぁ...... 本当に○○君は昔から。 もっと、自分がすごいことをしてるっていう自覚があればいいのに

 

何時ものしょうがないみたいな顔に戻ったのはいいが、後半の方が何を言っているのか聞き取れず、聞き返すも。 怒ったようになんでもないと言われたので、それ以降聞かないことにした。 しばらくしてなのはも落ち着いたのか、みんなが集まっているほうに俺を引っ張って行った

 

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七夕小話 ドールズフロントライン

 

なんというか、行事ごとになると人形も人間も関係ないなと、ふと思った。 今日は七夕、満天の星空で一年に一度しか会えない織姫と彦星も逢瀬を楽しんでることだろう。 ・・・・・・少し妬ましく思うが。 女の子に囲まれてはいるものの、それは上司と部下の関係だ。 それに相手は人形、恋愛感情はないとは言わないがリスクがでかすぎる。 まぁ? 上司として好意的に思われてたとしてもぉ、恋愛感情に入ってないだろうけどな(血涙 閑話休題。 ともかくだ、ひっきりなしに話しかけられるのは少し疲れたので、ちょっと特設会場から離れる。 流石に少し離れただけあって静かだが......

 

「こんなところで何してるんだUMP45」

 

「あれ指揮官? 指揮官こそこんなところで何してるんですか?」

 

俺が声をかけると、空を見上げていたUMP45は何時もの胡散臭い笑みを浮かべる。 本当にコイツは、こういうイベントごとの時でも変わらないのかと思うとため息の一つでも付きたくなるというものだ。 少しはUMP9を見習ってほしいところだが、45と同じところに所属している9はいつもニコニコしている。 アレ? 目の前のこいつよりやばくね? とは思ったものの、関係ない考えは思考の外に追いやった。 おいそれと他人の触れてほしくないところには触れない、それは人形であっても、だ

 

「お前の妹どもと他の奴らに話しかけられまくってな、疲れたから一休みだ」

 

「人気者はつらいですね、指揮官」

 

語尾に音符でも付きそうな声を出す45に、殴りたくなる衝動があったものの何とかこらえタバコに火をつける。 あぁ、まずいけど癖になる。 こういう趣向品は高いもので、子供のころかなり憧れたものだ。 まぁ、かっこよさだけで吸うものではない

 

「それで?」

 

「え?」

 

「お前は何をしてたんだ45」

 

「私? 私は...... 星を見ていただけだよ?」

 

そう言って視線を空へと戻す45. 俺もつられて空を見るが、生憎天の川など俺が知っているメジャーな星は見えなかった。 七夕なのだが、まぁいいか。 ただこう言うことにかこつけて、騒ぎたかっただけだし。 確かにコイツ等は人形で、道具だが、俺にはそうは思えない。 疑似とは言え感情があり、喜怒哀楽があるのだ。 ずっと戦闘だけでは、いつかつぶれてしまう。 てか、もともとまともな精神を持った俺がつぶれてしまう。 なので今回のようなことを企画したのだ。 まぁ、何人かの人形には予算のために撮影会(ぎせい)になってもらったが。 そんなことを考えていると、たばこがもう少しで終わってしまう。 あまり長く外すのもあれなので、たばこを地面に捨て足で消す

 

「ほれ、戻るぞ45」

 

「・・・・・・・もう少し、私はここに居ようかな」

 

空から視線を外さずに言う45だが、それを俺が許さない。 俺はずんずん45に近づき、その手を取る

 

「指揮官?」

 

目を丸くしながら驚く45。 うーむ、これが演技なのかわからんが珍しいものを見れた。 そう思いながら、手を引っ張り連れて行く

 

「道連れは多いほうがいいだろう?」

 

「うわ、指揮官サイテー」

 

くすくすと笑いながら言う45に特に何も言うことはせず、また騒がしいところに戻る

 

「あ、やっと来た指揮官!」

 

「45も一緒だ。 どこ行ってたのさ45!」

 

「おい9、抱き着くな。 あ40、45やるから好きに使っていいぞ」

 

「ちょ、指揮官!?」

 

「お、指揮官も来たな!みんな、飲み直しだー!!」

 

「ちょっと、M16姉さん!?」

 

「うぇーい!!」

 

「ちょ、416に酒飲ましたの誰よ!?」

 

「うるさい......」


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