将仁「晴人、尋華、叔父さんの家庭に来ないか?」
尋華「え・・・?」
晴人「将仁さんの?」
依子「そうよ。2人だけにさせる訳には行かないからね。」
七美「ウチにおいでよ!」
晴人「・・・うん!」
南条晴人。彼は幼い頃に両親を事故で亡くし、姉の尋華と共に近くに住む叔父である「南条将仁」の家族に引き取られた。叔父の家族はとても明るく楽しい家庭だ。叔母の「南条依子」と従姉の「南条七美」が晴人と尋華を元気付けた。晴人はすぐに元気になったが、尋華は最初は両親が亡くなった事に悲しんでたが、次第に元気を取り戻し、楽しい毎日を過ごした。
小学校の友達は、晴人の事を心配してた。
女の子A「南条君、大丈夫?」
男の子A「晴人、調子はどう?」
晴人「皆ありがとう。もう大丈夫だ。姉ちゃんも元気が出たし。」
元気な晴人を見て、皆がホッと安心した。
男の子B「良かったぁ。父さんと母さん死んじゃったからずっとあのままかなぁって思ってたけど、大丈夫みたいだな。」
女の子D「じゃあ今日の昼休憩ドッジボールやろうよ!晴君が元気になったんだしさ!」
それから月日が流れ、晴人が中学2年生の時、姉の尋華が藤宮高校から帰って来た。
尋華「ねぇ叔父さん叔母さん。」
将仁「どうした尋華?恋が芽生えたかい?」
依子「あら!尋ちゃんも彼氏出来ちゃったの?」
尋華「違う違う。これ貰っちゃったの。」
通学カバンから、1枚の名刺を見せた。
将仁「ん?名刺?・・・レプロエンタテインメント!?」
依子「え!?もしかして尋ちゃんスカウトされたの!?」
尋華「うん。」
将仁「お〜!尋華がスカウトとはねぇ〜。良いじゃないか!」
尋華「あ、でも保留にして貰ったの。高卒で芸能界に入りたいの。」
将仁「そうか。保留にしたのかぁ。まあでも、高校生活を楽しむのも大事だよな!」
七美「良いな良いな〜。尋華羨ましいよ〜。」
そして更に月日が流れ、尋華が高校を卒業し、女優活動を開始した。
そして晴人が高校生になったある日。
依子「ねぇねぇ晴君晴君!」
七美「晴人!ちょっと来て?」
晴人「ん?」
突然2人に呼び出された。
晴人「依子さん、七美姉、何急に?」
依子「晴君、これやってみない?」
七美「きっと晴人にぴったりだと思うの。」
見せられたのは、声優学校の本だった。
晴人「声優学校?何で?」
依子「ほら私と七美、アニメとか大好きでしょ?それに私、昔は声優になろうとしてたけど、学費が高いと断念しちゃったの。」
七美「だからお母さんの代わりに声優になってくれないかな?」
晴人「依子さんが声優志望だったとは・・・でもそうだな。依子さんと七美姉の影響で俺もアニメ好きになったからな。分かった。俺声優やるよ。」
依子「ありがとー晴君!」
晴人「あ、でも学費はどうすんだ?結構高いぞ?」
依子「大丈夫よ。学費は私が出すわ。実はへそくりが大量にあるから全部学費に使うわ。」
晴人「へそくりあんのかい!」
依子「それと、余ったへそくりは晴君にあげるわ。」
晴人「え?依子さんのへそくりだから・・・」
依子「良いの良いの。私が勝手に貯めたへそくりだから。だから今度は晴君が勝手にへそくりを使ってね。」
晴人「荷が重い気がするけど・・・ありがとう。んで、どれくらいあるの?」
依子「これが集めた額を記したメモだよ。」
今まで貯めたへそくりの額が書かれたメモを渡した。
晴人「・・・宝くじでも当たったの?」
そして高校を卒業した晴人は、声優学校に入学した。依子がへそくりを学費に全部使ってくれた。在学中にデビューを果たす。普通の学院生ならバイトして学費を稼ぐが、晴人は依子のへそくりのお陰でバイトせずに学生気分で過ごした。
それから2年後。晴人は卒業し、多くのアニメに出演して人気声優の仲間入りになった。
声優になった数ヶ月後。
将仁「晴人。ここ住んでみないか?」
晴人「何処に?」
将仁「ここだ。」
ある本を見せた。ひととせ荘だった。
晴人「ひととせ荘?」
将仁「実は俺、ここの大家の両親の知り合いなんだ。」
晴人「へぇ〜。でも何でここ?」
将仁「まぁ強いって言えば・・・晴人はもう社会人だからかな?」
晴人「それだけ?」
将仁「ま、まぁそれはさて置き、ちょっと見学だけでも見に行かないか?」
晴人「まぁ、ちょっと見てみたい気がするし。」
将仁「決まりだな。俺が車で先行するから、晴人はバイクで付いて来てくれ。」
晴人「遠いのか?」
将仁「徒歩だと1時間掛かる場所にあるんだ。」
晴人「遠いのか。」
後日。晴人と将仁がひととせ荘に到着した。
晴人「へぇ〜。シンプルだな。」
将仁「そうだろそうだろ?」
???「あ、おじさん。」
そこに1人の少女が来た。
将仁「お!千秋ちゃん!」
晴人「将仁さん、この子は?」
将仁「紹介しよう。親友の娘の萩野千秋ちゃんだ。」
千秋「初めまして。千秋と言います。」
晴人「あ、初めまして。南条晴人です。」
少女の名前は萩野千秋。
将仁「そして、このひととせ荘の大家でもあるんだ。」
晴人「え!?この子が大家!?」
そして千秋は、ひととせ荘の大家でもある。
晴人「マジかよ・・・」
将仁「じゃあ千秋ちゃん、晴人を中へ案内してやってくれ。」
千秋「はい。」
晴人「え?将仁さんは?」
将仁「俺今から仕事なんだよねぇ〜。じゃあそう言う訳で!」
車に乗って仕事へ向かった。
晴人「相変わらずだなぁ・・・」
千秋「晴人さん、中へどうぞ。」
晴人「あ、あぁ。」
千秋が晴人をひととせ荘の中へ案内する。
晴人「へぇ〜、1階は古本屋なんだな。」
???「大家さん、お客さんですか?」
そこに、1人の少女が居た。
千秋「くーちゃん。」
晴人「店員さん?」
千秋「ひととせ荘の住人のくーちゃん。」
晴人「くーちゃん?」
???「あ、初めまして。夏川くいなです。古本屋で働いてるひととせ荘の住人です。」
晴人「そうなんだ。南条晴人です。晴人で良いよ。」
くいな「晴人さんはお客さんですか?」
晴人「ちょっと違うかな?」
???「あ!あきちゃん!」
そこに、メイド服を着た小柄の少女が駆け寄った。
千秋「まゆちゃん。」
晴人「メ、メイド?」
???「あら?あきちゃん、その人は?」
晴人「あ、南条晴人です。」
???「まさか、あきちゃんの彼氏!?」
晴人「彼氏!?いやいや違う違う!」
千秋「まゆちゃん。晴人さんは彼氏じゃないよ。」
???「そうなの?ごめんなさい。私は柊真雪です。ここの住人です。」
少女の名前は「柊真雪」。ひととせ荘の住人で、千秋と同級生。
晴人「真雪ちゃんかぁ。何でメイド服?」
真雪「このひととせは喫茶店もあるんですよ。」
晴人「喫茶店?」
千秋「古本屋の裏にあるの。」
晴人「へぇ〜。」
そして千秋と晴人は2階へ上がって、1室に入る。
晴人「おぉ〜。シンプルな感じで良いな〜。」
千秋「どうかな?」
晴人「ベッドあるし、日当たり良いし、・・・千秋ちゃん。」
千秋「ん?」
晴人「俺ここに住むよ。将仁さんの言った通り良い場所だよ。」
千秋「うん。分かった。」
後日。晴人がひととせ荘で暮らす事になった。自分の私物を部屋に置いたりもした。
晴人「改めまして、千秋ちゃん、くいなちゃん、真雪ちゃん。今日からお世話になります。」
くいな・真雪・千秋「宜しくお願いします。」
晴人「君達はまだ学生だけど、俺は声優をやってるんだ。」
くいな「おぉ!声優ですか!どんなアニメに出演したんですか?」
晴人「一応メモあるよ。見る?」
今まで出演したアニメや吹き替えのタイトルや役名のメモを見せた。
くいな「あ!これ私大好きなんです!」
晴人「本当に!?嬉しい!」
千秋「そうだ晴人さん。ひととせで何か仕事を決めたらどうかな?」
晴人「仕事?」
くいな「私達は下宿してる住人なんです。ここの住人はお店で働く決まりなんですよ。学業優先なので休日だけですけど。」
晴人「成る程〜。それで、仕事は何があるの?」
真雪「古本屋と喫茶店があるよ。」
晴人「その2つかぁ。ん?」
すると晴人が、何かを見て気付いた。その方向へ歩く。
くいな「どうかしました?」
晴人「この本棚、埃が溜まってる。何処か掃除道具無い?」
千秋「掃除倉庫は彼処のドアの方にあるよ。」
晴人「ありがとう。」
すぐに掃除道具を取りに行った。そしてはたきと雑巾、部屋から自前の掃除機を持って戻って来た。
晴人「さてと。」
はたきで本棚の埃を払い、払った埃を掃除機で吸い、雑巾で本棚を拭いた。本棚がピカピカに輝いてる。
晴人「これで完璧。」
くいな「晴人さんって、掃除好きですか?」
晴人「俺結構掃除好きだから。決めた。俺掃除仕事するわ。」
こうして晴人は、ひととせ荘の住人になり、ひととせで掃除仕事をする事になった。
そして後日。
晴人「念願の高圧洗浄機とスチームクリーナーやっと買えた〜。」
通販サイトで念願の高圧洗浄機とスチームクリーナーを買ったのだった。
「END」
キャスト
南条晴人:内山昂輝
夏川くいな:富田美憂
柊真雪:小倉唯
萩野千秋:東城日沙子
南条尋華:楠田亜衣奈
南条将仁:松風雅也
南条依子:藤井ゆきよ
南条七美:辻あゆみ
友達:栗本有規
遠藤璃菜
内藤穂之香
佐倉綾音